40代だから今乗りたいバイク【ネオクラシック編】
car_bikeクルマ・バイク2018.07.04
クルマ・バイク2018.07.04
戦闘的なレーサーレプリカから地を這うようなローライダーまで、バイクのスタイルは乗る人間のアイデンティティを如実にあらわしますが、40代という大人の男性が最も似合うのがネオクラシック。
バイク黎明期を彷彿とさせるクラシックなスタイリングながら、エンジンやシャシー、安全性能などはいずれも最新なので安心して乗りこなすことができ、大人の余裕を醸し出すことができるはず。ただの懐古主義とは違った新しいバイクの在り方を示してくれることでしょう。
かつてバイク小僧だった時代の記憶が蘇る、そんな琴線に触れる3台をピックアップしてみました。
数々の名車を輩出してきた英国トライアンフの中でも最も有名なモデルが、1959年にデビューしたボンネビルです。今見ても決して色褪せない完成されたスタイリングはそのままに、「21世紀版」のボンネビルとして新たに誕生したのがボンネビルT120という一台
ツートーンカラーのタンクにはオリジナルと同じマルチピースバッジとニーグリップが備わり、バーチカルツインエンジンは懐かしくも新鮮なエグゾーストサウンドを奏でます。一見するとまるで当時のままのようでありながら、シャシーはこのバイクのために新設計され、エンジンも高トルク型で軽快な走り味を楽しむことができるようになっています。
都会の喧騒にも大自然のワインディングでもさまになる。奇をてらわないオーセンティックなデザインと21世紀に生まれた最新版の性能がこの一台には宿っています。
空油冷4ストロークフラットツインエンジンを搭載するRナインティは、BMWらしさあふれる最新のモデル。
フロントは倒立フォーク、リアはBMWモタードのパラレバーを搭載し、クラシックをモダンに昇華させたスタイルが目を惹きます。車体にまたがりハンドルに手をかければ、目に飛び込んでくるのはスピードメーターとタコメーターを備えたコックピット。
一見クラシカルなようでマルチディスプレイを搭載し、安全に急停止ができるABSを標準装備しているため、ドライビングに一抹の不安を覚える壮年ライダーでも心ゆくまでライディングが楽しめます。英国とも日本とも、そしてアメリカとも違った”ジャーマンクラフトマンシップ”が感じられる一台です。
ネオクラシックの世界でいま最もホットなのがスクランブラー。1950年代に隆盛を極めたモータースポーツで、現在のモトクロスの元祖ともされています。
未舗装路のダートを各車一斉にスクランブルスタート(緊急発進)して競い合うレース車両を、イタリアらしくアレンジしたのがドゥカティのこのモデル。790mmという腰高のヒップポイントやワイドバー、オフセットされたシングルメーター、剥き出しのオープンウィールなど、クラシカルな雰囲気を漂わせながらイタリアらしい美しさを兼ね備えています。
ドゥカティおなじみのL型2気筒デスモドロミック空冷エンジンを搭載し、街中をアクティブかつ優雅にクルーズする姿は、まさに大人の遊び道具といえるでしょう。