40代から考える老後資金の必要性と貯め方
lifestyleライフスタイル2020.03.10
ライフスタイル2020.03.10
40代になると、これまでは考えることもなかった老後について気になるようになります。世間では、老後の資金が年金だけでは賄えないなど、不安をあおるニュースもあります。定年まではまだまだありますが、40代の今だからこそ考えておきたい問題です。
老後の心配は誰にでもあるものです。特に資金の問題は重要で、将来の生活設計に関わる深刻なものでもあります。一般的に老後の資金は一人あたり1,000万円以上必要などと言われており、こうした数字の提示も自分の現状の貯金と比較して不安をあおる原因です。
自分と同じ年代の独身男性の平均貯金額を知っておくと、今後の貯金の目標や安心材料になる場合もあります。また、これから結婚などの予定がない限り、将来は自分の生活を主に支えるお金があれば良いでしょう。とはいえ、今と同じように働けなくなることも考えると、ある程度の貯金はしておきたいものです。
総務省の調査では、単身世帯の貯蓄額は男性で1,118万円が平均値となっています。また、年代別としては、50代、60代と歳が進むごとに増えており、40代では959万円と1,000万円には届いていません。また、40歳未満では373万円と貯蓄にあまり力を入れていないようです。
40代未満の貯金額や平均貯金額の推移を見ると、年齢に応じて貯金は増えていく傾向が分かりました。ただし、50代以降になると、会社員は役職定年などで収入ダウンの憂き目にあうこともあります。その場合、これまで同様の生活をしていると貯金のペースが落ちてしまい、思い通りに将来の資金が貯まらないこともあります。
これからの生活や貯金を安穏とせず、計画的に進めるために、実際にいくら老後の資金があれば良いか考えてみましょう。
将来の生活費として公的年金と貯蓄を使うという考えは間違いではありません。しかし、公的年金は65歳以降なので、それまでの生活資金も必要です。そのため年金をもらうまで非正規雇用で働くなどの計画もしておくと良いでしょう。
公的年金だけでは、毎月の生活には約3万円ほど不足すると言われています。貯金を取り崩して補うとしたら、年間では36万円、20年では720万円必要です。年金をもらうまでの期間もありますし、ゆとりある生活を送るためにはそれ以上必要となるでしょう。こうした不足分を補うためには、資金を運用して増やすなどの対策も行いたいものです。
将来の生活を考えるにあたっては、介護や医療費のことも忘れられません。年齢が高くなれば医療や介護の必要も高くなってくるため、その費用がどれくらいかかるのか、チェックしておきましょう。リフォーム工事などでは約70万円ほど、また介護サービスの自己負担額は毎月7~8万円ほどかかるようです。
老後の資金を40代の今から貯めるには、効率よく増やせる運用方法がおすすめです。
確定拠出型年金は、個人の年金としておすすめです。掛け金を積み立てて運用することで、将来の年金とします。掛け金は所得控除にできるので、税金対策としても良さそうです。
NISAやつみたてNISAも老後資金の貯め方としてはおすすめです。NISAでは新規投資額120万円上限で5年間、つみたてNISAでは毎年新規投資額40万円を上限に最長20年非課税になります。
40代になると将来の心配も出てくるものです。気が付いた時点で早めに、老後資金について検討してみましょう。まずは将来設計を立てて老後資金を算出し、計画的に貯めていくことが大切です。