女性に学ぶ!今ある毛髪のケア方法
mensbeautyメンズビューティー2019.01.30
メンズビューティー2019.01.30
30~40代の男性にとって、大きな悩みとなるのが、薄毛。それまでセットが面倒なほどフサフサだったのに、いつの間にかスカスカになって、隙間からは頭皮がチラつくようになってくる。
こうした事態に直面した時、男性がまず考えるのは『育毛』である。健やかな頭皮環境を保つためマッサージに励む、育毛用シャンプーを買い揃える、そして育毛剤を使用し始める、などなど…。加齢現象に対抗する、新たな生活習慣の実践が始まるのだ。
しかし育毛に励むあまり、多くの男性は「今ある髪を健やかに保つこと」の大切さを見逃してしまいがちである。
『健やかな髪』とは、どのようなものであろうか。以下に、思いつくまま挙げてみよう。
頭部の毛髪が多少寂しくなってきたとしても『今ある髪の毛』を、上記のように健康に保てていれば、爽やかなイメージを維持することも充分に可能だ。しかし『これから生えてくる髪』ばかりを頼りにしていると、いつの間にか『薄毛の人』というイメージが定着してしまうかもしれない。
インターネットや雑誌などのメディアには、男性向けの育毛情報が多数掲載されている。しかし、今ある髪の毛を健やかに保つ情報は、意外なほど不足しているようだ。ならば、男性よりもずっと多くの時間と気を遣いながらヘアケアに励んでいる、女性たちから学ぶしかない。
育毛は育毛で続けるとして、現在も健気に自分の頭部をカバーしてくれている毛髪に対し、感謝の気持ちを行動で表してみよう。
男性の髪は女性に比べ、短くまとめられているのが一般的なので、ブラッシング習慣を持っている人はとても少ない。しかしブラッシングには、毛髪を健やかに保つ、数多くのメリットがある。
回数の目安としては、1日数回程度。1回5~10分程度で良い。1部位につき、数回ブラシを通すようなイメージで実践していこう。
注意したいのは、キューティクルを傷つけないようブラッシングすること。整髪料や水分が残っていない状態が最適で、起床時や入浴~ドライヤーの後に実践すると、習慣にしやすい。 金属やプラスチックなどのブラシは頭皮を傷めやすいので、豚や猪などの毛を素材にしたブラシを購入し、ゆっくりと優しく髪に当てていくことがポイントである。
ヘアオイルは空気の乾燥やドライヤーの熱、そして紫外線などからダメージを受けた毛髪を優しく保護し、潤いを与えてくれる。男性にもぜひ、注目して欲しいアイテムだ。
近年は男性用商品も登場しているが、最もスタンダードなのは、椿の実から採れる油分を活用した『カメリアオイル』。ドラッグストアで、1,000円前後で購入できる。 使い方は簡単。ヘアオイルを髪全体に伸ばしたうえで、入浴する。その後シャンプーやコンディショナーでいつも通りに洗髪し、洗い流すだけだ。翌朝には元気のなかった毛髪に、ふんわりとしたボリュームが生まれているのを実感できるだろう(商品によって使用法が異なる場合もあるので、説明書を参照のこと)。
髪の毛の長い女性は、数回程度の使用で1本を使い切ってしまうこともあるようだが、男性の場合、より高いコストパフォーマンスを感じられそうだ。
85ml 1,480円(税抜)
全成分 カメリアオイル100%
生産国 日本
製造販売元 株式会社エイビイエス
(http://www.abs-web.co.jp/product/tsubakiabura/)
ひと昔前まで「シャンプーでさっと洗い流すのが、男の洗髪」という流儀が定着していた。近年は男性用洗髪料が数多く登場し、コンディショナー(リンス)とシャンプーのセット販売も当たり前となってきている。
しかし、コンディショナーはあくまで『髪の表面』を保護することが主目的である。シャンプーすることでパサついた髪の指通りを、滑らかにしてくれる効果は期待できるが、トリートメントとは、そもそもの使用目的が異なる。トリートメントには「髪の毛の内側に栄養成分を届ける」という働きがあるのだ。 このため使用する際には、いろいろ気遣う必要がある。以下に見ていこう。
上記のような手間が面倒で、トリートメントの使用をためらう男性がいるかもしれない。しかし『今ある髪の毛』には、以下のような改善効果が期待できる。
何より女性は、こまめにトリートメントを行っているのだ。男性も『今ある毛髪』を大切にしたいなら、手間を惜しむべきではない。
なおトリートメントは、『スペシャルケア』として週1~2回程度使用するだけで充分。また商品は、いま使っているシャンプー/コンディショナーの銘柄と違っていても、構わない。「トリートメントだけは、高いものを買っている」という女性も多いようなので、男性も少し奮発してみると良いだろう。
いかがだろうか?
薄毛に悩む男性は、まず頭部に目を向け、生え残った毛髪を慈しむべし!薄くなった毛髪を憎むのではなく、やさしくケアする習慣を身に着けていこうではないか。