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会社帰りの飲みの支払い、上司はどうするのがスマート?

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ビジネス2018.07.04

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支払い時に気を付けたい!
部下から感謝させる上司のおごり方とは

たくさんの部下を従え、食事や飲みに出かける場合、支払いに気を遣うのが上司の務め。会社から支給されている給料に差があるのだから「多くもらっている者が、多く支払う」のは、当然の成り行きとも言える。
しかし謙虚な日本人は、同年代同士なら「割り勘」が基本。いくら年齢や役職に差があったとしても、上司に負担がかかり過ぎているのを見ると、却って恐縮してしまう若者が多いらしい。

消費者金融のSMBCコンシューマーファイナンス株式会社が20代の男女を対象に行った調査によると「上司におごってもらって抵抗を感じない金額」は3,000円程度までで、4,000円を超えると、抵抗を感じる人数が半数を超えたと言う。

この結果をひとつの指針とした場合、以下のような支払い方がスマートになるのではないか。

客単価が3,000円台で収まる店を選び、全額を支払う。
3,000円×人数分を支払い、残額を部下に割り勘させる。

いかがだろうか?素直な「ご馳走様でした」を引き出すのも、なかなか大変なのである。

おごりだからと驕り高ぶらない

食事や飲みの席で「自分よりも多く払ってくれるであろう上司」を立てることは、暗黙の了解である。このため部下たちは、代わる代わるおべんちゃらを口にし始める。また女子社員はぎこちない笑顔で酌を買って出るだろうし、ピエロ役を演じたがるお調子者も現れるはずだ。

しかし皆を束ねるリーダーは「俺様節」に走らないよう、自分自身の手綱をしっかりと握っておく必要がある。パワハラやアルハラ、そしてセクハラはもってのほかだが、酒のせいでつい気が大きくなり、冷静さを欠いてしまう男性は、意外に多い。

自慢話を延々と続けたり、不毛な体制批判をもらす上司を、部下たちは冷静に観察しているものだ。部下よりも多く支払う宴席で、自身の評価を下げてしまうようでは意味がない。食事や飲みの席でも紳士的に振る舞い、エリートビジネスマンとしての評価を確固たるものとしていこう。

部下からの尊敬を勝ち得る秘訣

それではいかに「宴の席で部下を失望させない上司の振る舞い」を、具体的に挙げてみよう。

自慢話や説教は控える。

部下は上司の自慢話には敏感である。

なぜなら、(なんでこの人気づかないの…?)というくらい、自慢話をし続ける上司が存在するからである。
別に自慢話をしているつもりはないと思っていても、自分の話は振られない限り、べらべらと話し続けないほうがベター。振られたら、キリのいいところで引き揚げて、周りに振る、くらいの余裕を見せよう。

「おごりだから」という枕詞や、念押しを控える。

おごった、という事実があれば、わざわざ何度も口にしなくとも、部下はそれをありがたく受け止め、感謝するものである。
いちいち口に出してしまうと、飲みに誘われることもなくなっていく。

目指すべきは、そう、「奢ってもらえるから飲みに行きたい上司」ではなく「話をしていて楽しいから一緒に飲みに行きたい上司」である。

また、おごっている側はそれをネタにギャグを言うのもNG。恐縮してしまうし、何よりも自分が思うほど周りは面白くないのだ。

大勢の部下が同席する宴席では、必要以上に腹を割ったり、特定の部下と話し込んだりしない。

お酒に飲まれてしまい、つい言わなくてもいいようなことを言ってしまうこともあるだろう。
そこで気をつけたいのが「ここだけの話」に続く、オフレコ話。仕事に関係するオフレコ話は、いくらお酒の席であろうとも、部下には絶対口を割らないようにするのがマナーである。

つまり、「ここだけの話」はお酒の席だろうと少人数だろうと、絶対にここだけの話にならないことを知っておこう。

出てきた料理にケチをつけない。

出されたものは黙っていただく。

これが大人の男のマナー。

羽目を外す者が出ても、その場での注意は周囲の中間管理職に任せておく。

羽目を外す若者がいても、温かい目で見守ろう。
困ったときに手をさしのべてあげよう。

それが、上司のあるべき姿である。

感情を露わにし、部下を不安にさせない。

酒に酔ってしまい負の感情をあらわにするような出来事があってはいけない。特に普段温厚キャラでまかり通っているならなおのこと。
職場でも酒の席でも部下のモチベーションを上げ、安心を与える。これこそが望まれるマネジメントである。

忘れてはいけない部下への労い

また、支払いが終わった段階で、部下たちがお礼を言いに訪れたら「いやいや、いつもありがとう。これからもよろしく頼むよ」と「お礼返し」をしておくこと。

部下の間でキャリア差が目立つ職場の場合「私は(もっと多く)出します」と囁く者が出てくるかもしれないが、「今度俺がいない時、お前が多く払ってやれ」と渋い笑顔で押しとどめ、大人のダンディズムを演出しておこう。

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