外回りも安心 雨でもキマる！湿度に負けないヘアスタイリングテクニック

プロが指南！湿気に負けない男の髪型

高温多湿の日本。特に梅雨から夏場にかけては、髪型に影響が出るほどの湿気に悩まされることも多い。そんな時期でも慌てず、騒がず。いつものスタイリングにひと手間加えることで、乱れにくい男のヘアスタイルを実現していこうではないか。

以下に、現役のメンズヘアスタイリストが提案する湿気対策を紹介していくので、ぜひ参考にして欲しい。

原宿のサロンに在籍するほか、ヘアメイクアップアーティストとしても活動中。得意のメンズスタイルを中心に、大人の男性向けのスタイルも多数提案しています。

湿気の多い時期こそドライヤーを念入りに

「湿気は、確かに面倒ですよね。クセ毛はうねって、全体的にグニャグニャになる。直毛もハリを失い、ペタンとしてしまいます」

毛髪を扱うプロである三宅氏も、そう同意する。湿気の多い時期には、どのようなスタイリングを心がけるべきなのだろうか？

「髪型を整える際、スタイリング剤にこだわる人がいます。でも、最も大切なのはドライヤー。『スタイリングの8割はドライヤーのかけ方で決まる』と言っても、過言ではありません。湿気の多い時期は特に念入りに、時間をかけるようにして下さい。 まずは基本として、髪の毛の水分をしっかりと飛ばすこと。ただでさえ空気中に水分の多い時期ですから、濡れたままの箇所が残らないよう、全体をまんべんなく乾かします。指で髪の毛をつまんで引っ張り、ドライヤーを上下に振りながら当てていくのが、コツ。これで毛先から根元までがしっかりと乾くようになります。 また湿気の多い時期は、ドライヤーの段階から『仕上がりスタイル』を鮮明にイメージしておきましょう。特に分け目をはっきりさせておくと、あとあと崩れにくくなります」

髪型別の対策

昨今はメンズヘアスタイルも多様化している。髪型別の湿気対策についても、聞いてみた。

「湿気の多い時期は、ショートの方がスタイリングしやすいのは確かですね。ミディアムは毛髪を長めに残してカットしていますから、それだけ湿度の影響を受けやすくなるんです。 ショートの人は、先述の通り、ドライヤーをしっかりと。もし前髪を長めに残しているなら、垂らさず、上げ気味にスタイリングするのがおすすめです。ドライヤーの際、前髪を引っ張りながら根元に熱風を当てていくと、より立ち上がりやすくなるでしょう。 ミディアムの人が注意すべきなのは、前髪と後ろ髪。前髪がおでこに張り付いていると、清潔感が損なわれます。ショートと同じく、根元を立ち上げることを意識しながら、ドライヤーを当ててください。また襟足などの後ろ髪には、汗や湿気などの水分が溜まりやすいので注意！こちらもドライヤーの際、髪を引っ張りながらよく乾かし、根元を立ちあがり気味にさせておきましょう」

プロが薦める「速乾性」スタイリング剤

湿気の多い時期に使用すべきスタイリング剤は？三宅氏の意見を聞いてみた。

「湿気の多い時期は、速乾性のスタイリング剤がおすすめです。ドライヤーに充分な時間をかけたあと、『1・2・3！』の要領でスピーディにまとめなくてなりません。NGなのは、ヘアクリームや保湿成分が多く含まれているワックス。湿気の多い時期は、水分過多で仕上がりがグニャグニャになってしまいます。使用は避けましょう」

以下に三宅氏がおすすめするスタイリング剤を紹介するので、ぜひ注目を。

おすすめアイテム

トリエスプレー／ルベル
170g　1,680円（税抜）

「サロンでも使用されている、プロ御用達のスプレーです。全部で9種類ラインナップされているようですが、湿気の多い時期にお薦めなのは『トリエスプレー8』と『トリエスプレー10』。いずれもホールド力が高く、スタイルが固めやすいでしょう。またピンポイント噴射しやすい容器も、使いやすくておすすめです」

　

オージス　ロックハード／シュワルツコフ
147g　1,500円（税抜）

「こちらは、私も日常使いしているワックスです。速乾性ですから、湿気の多い時期は重宝するはずですよ。また粘度が、非常に高い！ドラッグストアなどで販売されているワックスが、濃縮されたかのようなテクスチュアですね。朝使用すれば、夜まできっちりスタイリング効果が続きます」