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洗練された「和の食卓」を作り出す!渋カッコいい「ご飯茶碗」のすすめ

一人暮らしの男性にとっても身近な存在である食器「ご飯茶碗」。日本人の心とも言えるご飯茶碗ですから、せっかくならオシャレでカッコいいいデザインのものを選んで、食卓を優雅に彩りたいですよね。今回は「ご飯茶碗が欲しいけど、どれを選べばいいか分からない!」「そこそこの値段でいいのってある?」と悩むあなたのために、おすすめのご飯茶碗をまとめてみました!理想のお茶碗に出会えれば、食事がもっと楽しくなるかも?

どうすれば失敗しない?ご飯茶碗の選び方

ご飯茶碗といえば、日本人の食卓には欠かせない食器のひとつ。
ぜひ汁椀と一緒に揃えたいところですが、実は人それぞれに使いやすいご飯茶碗は違います。
選ぶポイントは「大きさ」と「口当たり」、そして「素材」の3つ。
サイズが小さすぎると一杯じゃ足りませんし、大きすぎると片手で持ちづらく、おかずと一緒に食べるのが大変になってしまいますよね。

口当たりはちょっと難しいですが、厚みがあればお茶漬けや雑炊など汁物を食べやすく、口当たりがマイルドに。
逆に縁が薄いものはご飯がよそわれた時に見栄えがよく、おかずを食べながら片手で持ち上げやすいと言えます。
また、茶道を嗜む際の「抹茶茶碗」も、形によってはご飯茶碗と似たものが存在するため、購入する時は気を付けましょう。

ポイントは3つ!「大きさ」「口当たり」「素材」をチェックしよう

1.大きさへのこだわり

基本的に、大きさ:三寸八分〜四寸(約12㎝)、重さ:120gが日本人に適していると考えられている。
また、器の底の部分に当たる『高台』の高さや厚みは、中指の第一関節が内側にきちんと収まるものがよい。
もちろん、人それぞれなので、実際に持って確かめる必要がある。

2.口当たりへのこだわり

縁の厚さが太いほど、お茶漬けや雑炊を食べやすい。
また、柔らかい口当たりで、温かみを一層感じられるだろう。
一方で、縁が薄いものは、ご飯がよそわれたときの容姿が美しい。
シーンごとに使い分けられるよう、何種類か常備しておくのもひとつだ。

3.素材へのこだわり

せっかくなら、作り手の想いを感じられるご飯茶碗を愛用したい。
大部分に“土”を使用して焼き上げたものは、手触りが柔らかく、素材の温かさが伝わってくる。
そのほか、“木”を使用したものもある。
漆器などが代表的で、器によそわれたご飯の温かさが、じんわりと感じられる。
普通はお吸い物などに使われる木の器だが、ご飯茶碗として使うのも乙である。

出典:https://iki-toki.jp/1747/

特に「片手で持ち上げにくい」ものは、ご飯茶碗として不便!

大切なのは、食事中「意識をしなくて持つことができる」ことです。 片手で持ち上げる動作にいちいち注意を払わなくてはいけないようでは、その役目を果たせていません。

出典:http://www.rakuten.ne.jp/gold/yobi/index/meshiwan/

具体的には、腰が下がっているごはん茶碗・飯碗は、指がうつわの下にうまく滑り込みませんし、 高台が大きすぎると、指の収まりが悪くなってしまいます。
あとこだわりたいのは、手触りと口当たりです。こちらはお好みで選んでみてください。

出典:http://www.rakuten.ne.jp/gold/yobi/index/meshiwan/

「抹茶茶碗」と「ご飯茶碗」は違う!間違えないように注意しよう

そもそも、茶碗とは茶道に用いる器。
平安時代に中国から禅僧が仏器として持ち帰ったのが最初とされており、鎌倉時代に入ると僧侶の間で茶道と茶碗が広まった。
しかし、室町時代になると、中国から多くの磁器を輸入し、その中で茶碗が1番多かったことから、茶碗は”磁器の代名詞”として呼ばれるようになる。

出典:https://iki-toki.jp/1747/

江戸時代には一般庶民の間でも茶碗=磁器に主食のご飯をよそうことが多くなり、今日に至るわけだ。
ちなみに、お茶を飲むための茶碗を『抹茶茶碗』、ご飯をよそう茶碗を『ご飯茶碗』と区別して呼ばれているので覚えておこう。

出典:https://iki-toki.jp/1747/

それぞれに特徴が違う!メンズのご飯茶碗におすすめの焼物ブランド3選

渋カッコいいご飯茶碗を購入する際、知っておきたいのが「焼物」。
ご存知の通り、日本には地方によって有名な陶磁器というものが存在しますよね。
どうせなら本格的な焼物のご飯茶碗が欲しい!という場合は、それぞれの特徴を理解していた方が、より自分の好みに合ったものを探しやすいと言えます。

今回は特にシンプル&オシャレなご飯茶碗を求めるメンズにピッタリな特徴を持つ焼物を、3つまとめてみました!
現在はネット通販で現地に行かなくても手に入りますから、非常に便利ですね。

その① シンプルで落ち着いたデザイン多し!まさに渋カッコいい 「萩焼」(山口県)

最初にご紹介するのは、山口県で造られている「萩焼」。
独特の柔らかい色合いと、土の風合いを活かしたシンプルな作風が特徴で、素朴ながら何とも絶妙な美しさを醸し出しています。
ご飯茶碗を購入すると、一緒に他の食器も揃えてしまいたくなりますね。

萩焼はざっくりとした焼き締まりの少ない陶土を用いた、独特の柔らかな風合いが特徴です。土が粗いため浸透性・保水性・保温性が高く、土と釉薬(うわぐすり)の収縮率の違いによりできる表面の細かなヒビ(=貫入)から水分が浸透し、器の中から表面にまで至ります。この浸透により、使い込むほどに器の色合いがだんだんと変化し、なんとも言えない侘びた味わいを醸すようになります。

出典:http://www.hagiyaki-kaikan.com/hagiyaki/index.html

萩焼は土の風合いを生かした素朴な作風のものが多く、絵付けなどの装飾はほとんど行われません。土の配合、釉薬の掛け具合、ヘラ目、刷毛目などに、焼成の際の炎による偶然の効果などが加わり、独特の味が生み出されるのです。そのため色彩も大道土の色を生かした肌色から枇杷色、見島土の色を生かした褐色や灰青色、藁灰釉による白色など、比較的限られた色が主流です。

出典:http://www.hagiyaki-kaikan.com/hagiyaki/index.html

その② デザイン&素材が多彩!必ずお気に入りが見つかる「美濃焼」(岐阜県)

続いては、岐阜県で造られている「美濃焼」。
美濃焼は日本一のシェアを誇る焼物で、その分渋カッコいいシンプルなものから程よく絵付けされたものまで非常にバリエーションが豊富です。
自分好みのご飯茶碗を見つけるには、最適なブランドと言えるのではないでしょうか?

 そういえば、デパートの美濃焼コーナーには志野、織部、黄瀬戸といった、いずれも日本の美を象徴するような器が並んでいて、これらのいわゆる「桃山風」といわれるやきものの生誕地がこぞって美濃であることに、改めて驚かされたりします。一方で、備前焼や唐津焼のように確固とした1つの美濃焼スタイルが浮かんでこないのも、また事実です。そしてこれが、美濃焼は“特徴がないのが特徴”といわれるゆえんでもあります。

出典:http://www.tougeizanmai.com/tabitetyou/006/rekisi-more.htm

 つまり、それほどに多彩な製品が焼かれているということ。たとえば美濃焼の伝統的工芸品を見てみましょう。志野、織部、黄瀬戸、瀬戸黒にとどまらず、灰釉、天目、染付、赤絵、青磁、鉄釉、粉引、御深井(おふけ)、飴釉、美濃伊賀、美濃唐津と、なんと15品目が通産大臣の指定を受けています。また、和食器、洋食器とも全国シェアの50%以上、タイルは50%近くが、実は美濃焼です。

出典:http://www.tougeizanmai.com/tabitetyou/006/rekisi-more.htm

その③ 華やかな絵付けと白磁の美しさが魅力!「有田焼」(佐賀県)

最後にご紹介するのは、佐賀県で造られている「有田焼」。
特徴は何といっても透き通るような陶器と、繊細かつ優雅な絵付けの風情です。
佐賀では伊万里焼も有名ですが、実は伊万里焼は有田焼の別名なのですね。
シンプルなのもいいけど、個人的にはもう少し遊び心が欲しいなあ……という方にはぴったりですよ。

有田焼は、佐賀県有田町を中心とした地域で作られる陶磁器の総称です。透き通るような白磁の美しさと、繊細で華やかな絵付が特徴です。

薄く軽く、ひんやり感のあるガラスのような滑らかさ硬質さが魅力で、耐久性が強く吸収性がないので、食器としての使用に最適です。そのほとんどは、陶器ではなく磁器が主流となっています。

出典:http://aritayaki.jp/aritayaki/characteristic.html

1600年代に有田で作られた磁器製品の多くは、伊万里港から輸出されていました。有田には海がないため、10数キロほど離れた隣の伊万里の港を積み出し港としていました。そのことに因んで、有田焼は”伊万里焼”とも呼ばれています。

出典:http://aritayaki.jp/aritayaki/characteristic.html

同棲やお泊りのために!「ペアのご飯茶碗」もチェックしてみては?

最後に、同棲やお泊りの時に大活躍!な「ペアのご飯茶碗」をチェックしておきましょう。
誰かが泊まりに来ることはないし……と思うかもしれませんが、いつその機会が訪れるか分かりませんから、現在ひとつもご飯茶碗を持っていない方はぜひご検討ください。

ペアのご飯茶碗にも色々ありますが「彼女も自分と一緒でシンプル好み」あるいは「友達や兄弟が来ることもあるし、あくまでもお客さん用に買いたい」という方は、全く同じデザインでペア(サイズ違い)のものを選ぶと良いでしょう。
逆に「彼女用だし、女性らしくてちょっと可愛いのがいいかな?」という場合は、女性用に赤やピンクなど華やかな色味が使われたものや、シンプルだけど中に花模様が入っている……といった趣向が凝らされたものなどがおすすめです。

彼女もスタイリッシュで古風なものが好みなら、サイズ違いのお揃い夫婦茶碗を!

彼女は可愛くしてあげたい!という場合は、色やデザインが少し異なる夫婦茶碗を

ご飯が美味しくなる!美しくカッコいいご飯茶碗で、食卓を彩ろう

いかがでしょうか?ご飯茶碗にもその人に合った選び方や、異なる特徴を持った魅力的な焼物ブランドなどがあるのですね。
焼物ブランドは今回ご紹介した以外にも、九谷焼(くたにやき)や益子焼(ましこやき)、信楽焼(しがらきやき)など様々に存在しますから、陶器市に足を運んで色々と眺めてみるのもおすすめです。

ご飯茶碗を購入したら、ぜひ同じ雰囲気やブランドの焼物でお皿や汁椀、湯飲みなど、他の食器にもこだわってみてくださいね。