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初期投資は?電気代は?初心者向けアクアリウムの始め方

アクアリウムといえば、大がかりな水槽に海の世界を再現し、美しい熱帯魚をたくさん泳がせて芸術的な風景を造り上げるイメージ。初心者には、ハードルが高いと思っていませんか?しかし、実は普通のアパートやマンションに暮らしていても、ちょっとした手間と費用さえかければ、立派なアクアリウムを楽しむことができるのです!今回は「アクアリウムって、どうやればいいんだろう?」と悩むあなたのために、必要なものや初期投資の金額、電気代など、詳しくまとめてみました。

一体何が必要?最初に用意すべきアクアリウムの道具とは

初心者がアクアリウムを始めようと思ったらまず必要なのが「水槽」をはじめとしたアイテムたち。
とにかくネットで見たあの“見た目のいい”アクアリウムを作りたい!と焦ってしまいがちですが、ここは魚たちの環境を考えて、最適なサイズの水槽(60㎝がおすすめ)や水質を安定させるろ過装置、熱帯魚に適した水温に保つ「ヒーター」、そして魚には有害な「カルキ」を抜く商品などを集めます。
夏場は逆に暖まり過ぎないよう、クーラーを用意した方が良いようです。

ただ、魚が暮らすためのアイテムだけではなく、やはり「照明」がないと雰囲気が出ませんよね。
そういった方のために、最近では初心者向けの便利なセット販売も揃っているとか。
また、余裕があるなら「掃除器具」や流木、砂など、理想のアクアリウムに出来る限り近付けるアイテムも用意したいですね。

まずは優先順位の高いものから!アクアリウムに必要な道具たち

●絶対に必要なもの
・水槽 ・ヒーター・サーモスタット
・ろ過装置 ・カルキ抜き

●あれば良いもの
・照明器具 ・冷却ファン・クーラー
・フタ (蓋) ・底砂
・水槽台 ・お掃除器具 (メンテナンス用品)

●余裕があれば揃えておきたいもの
・バックスクリーン ・薬類 (治療薬)
・エアーレーション・ポンプ ・流木・石
・水草用ハサミ・ピンセット

出典:http://www.biginners-aqua.com/zyunbi01.html#roka

水槽のサイズは程よく楽しめる「60㎝」がおすすめ!

結論から言うと60cm水槽がおすすめです。

理由①:水質維持がしやすい

スペース上、30-45cmを選びたいところですが、
水量が少ないほど水質を維持するのが難しくなり、
30-45cm程度の水量だと、不慣れな人の場合熱帯魚が生きられる環境を維持できない可能性が高くなります。

理由②:コスパが高い

現状最も普及しているのが60cm水槽ですので、
外部機器も充実しており、流通している分コストパフォーマンスが高いです。
また、90cm水槽を水草で全面植えるのコストが跳ね上がります。
手がとどくのが60cm水槽以下です。

理由③:手間がそこまで負担にならない

60cmではいる水量は60リットルですが、
90cmだと112リットルになります。
そうなると、水換えを3分の1行うにしても、手間が全く変わってきます。
また、水草のトリミングを行う面積も増えます。

出典:http://qube-aquarium.com/about-tank/

熱帯魚飼育の場合、傷が付きにくい「ガラス製」の水槽が良い!

「水槽」と一言で言っても小さなものから大きなもの、安価で手に入りやすいものから超高級なものまで様々です。 『ガラス製』と『アクリル製』がありますが、熱帯魚飼育では傷がつきにくい『ガラス製』のほうが向いていると思います。

出典:http://www.biginners-aqua.com/zyunbi01.html#roka

水質・水温を安定させるため、ろ過装置やヒーターなども買っておこう!

水質を安定させるために必要なアイテムです。 また、ろ過システムによって水面が揺れることで水槽内に熱帯魚が必要な『酸素』を送り込む役目もあります。

ろ過装置は「上部フィルター」「外掛フィルター」「外部フィルター」「底面フィルター」の4つに分類されています。
初めのうちは手入れのしやすい「外掛フィルター」か「上部フィルター」がオススメです。

出典:http://www.biginners-aqua.com/zyunbi01.html#roka

熱帯魚というだけあって、やはり寒さには弱いです。
魚の種類にもよりますが、おおよそ23℃~28℃くらいが適温だといわれています。

そこで、温度調節のための【ヒーター】が必要になります。
ヒーター単品で購入してしまうと、常時ヒーターが稼働している状態になってしまうので、【サーモスタット】という温度調整装置も一緒に用意することになります。

出典:http://www.biginners-aqua.com/zyunbi01.html#roka

魚の命を縮めないために!「カルキ抜き」も必須アイテム

器具ではないですが、『カルキ抜き』は熱帯魚を飼育するにあたって必須アイテムです。
というのも、普段私たちが使用している『水道水』の中には『カルキ(塩素)』が含まれています。 『カルキ』は水道水に含まれる雑菌を分解するという大切な役目をもっていますが、熱帯魚やエビなどにとっては有害です。
そのため、水槽に入れる水は『カルキ』を抜く必要があります。

出典:http://www.biginners-aqua.com/zyunbi01.html#roka

アイテムを揃えたら?魚を入れる前に準備・考えておくべきこと!

よし、道具を揃えたから魚でも買いに行くか!となりがちですが、先に水槽の置き場所を考え、しっかりと設置してからの方がおすすめです。
まず、水槽をどこに置くかを考えましょう。
定期的にお手入れすることも考え、「水場(キッチン、洗面所など)から近いか」「水槽の重量に耐えられる場所か」、照明やヒーターなど意外とコンセントを使う器具が多いため、「コンセントに近いか」、そして「自分や来客が見やすい場所にあるか」など、様々な面から最適なところを探してください。

また、当然のように、どの魚を飼うかも大いに迷うところです。
中には初心者には扱いづらい魚もいますから、事前にお近くのペットショップに足を運び、ある程度目星を付けておくべきでしょう。
おすすめなのは、熱帯魚らしい美しさと愛らしさを持ちながら、リーズナブルで育てやすい「ネオンテトラ」。
しかし、準備が不十分なまま迎えてしまい、適当に水槽に流し込んでしまう……なんてことになると大事な魚が死んでしまう危険もありますから、水質に馴染ませてから優しく丁寧にしてあげてくださいね。

その① 意外と重要!水槽の置き場所をどこにするか

以下のポイントを考慮してください。

水場から近いか

水換えを定期的に行う必要が出てくるので、水を捨てやすい場所、水道に近い場所が理想です。

重量に耐えられるか

水槽が大きくなればなるほど重量は重くなります。 その重さに耐えられる床や水槽台への設置が必須です。
たまにメタルラックや家具の上に設置する人もいるようですが、
通常の家具は、長期の設置に耐えられないケースもありますので、
積載重量をまず確認して下さい。

コンセントから近いか

→照明、フィルター、クーラー、ヒーター、CO2強制添加器等、水景維持には電気が必要です。
コード類を隠すスペースがあると理想的です。

人が見やすい場所か

→水槽をどんなに綺麗に仕上げても、きれいな角度から見えなければ意味がありません。また、綺麗に仕上がったら他者に見せたくなるのがアクアリストの心情です。写真を取ることも考慮し、見やすい場所に設置しましょう。

出典:http://qube-aquarium.com/about-tank/

その② どの魚にするか?最初は「ネオンテトラ」がおすすめ!

カラシンというのは熱帯魚の種類の一つです。

有名な所で言えば、「ネオンテトラ」と言えば大抵の方は御存じではないでしょうか。

この「ネオンテトラ」は私も初めての水槽を立ち上げた時に最初に選んだ魚でした。



その理由は、あの色合いが正しく熱帯魚と感じたことです。そして、色々な飼育書にも初心者向きの魚と書いてあった為でした。

出典:http://aquarium-guppy.com/2015/11/05/post-3395/

ショップなどではSSサイズ等という表現が良く使われています。

SS~Sサイズのものはまだ幼い個体が多くLL以上の場合は老齢に入っている場合が多いようです。

ここから分かるように、MかLと表示されている個体が最もお勧めです。

2センチ程度~3センチ強という見方でも良いでしょう。

出典:http://aquarium-guppy.com/2015/11/05/post-3395/

「ネオンテトラ」の魅力は群泳に代表されるようです。

確かに数多くを入れる事で流れるカーテンのような幻想的な空間を演出してくれます。

こういった意味でも初心者的な値段である事はとても助かります。

とても怖がりですぐに群れる習性があるのですが慣れてくると水槽に近づくだけで水面近くまで上がってきて餌をねだるようにもなってきます。

出典:http://aquarium-guppy.com/2015/11/05/post-3395/

実は水槽を買った日に「魚も買う」のは危険!準備してからお迎えに行こう

*何も知らないビギナーのおいらは水槽と熱帯魚を一緒に買ったが、実はこれは止めた方が良い。
セットアップして水槽に水を入れたら、「ぽい」っと熱帯魚を水槽に入れてそれでおしまい…という事には間違ってもならない…
ちゃんと水合わせをしなくてはならない。簡単に説明すると

1.水槽の水の中に熱帯魚の入ったビニール袋を入れてお互いの水温を同じにする。
2.熱帯魚を1リットル程度の小さい水槽に入れて、水槽の水を徐々に入れて熱帯魚を慣らしていく。
3.2~3時間かけて水槽の水と同じになったら、水槽に熱帯魚を入れる。
…という事になる。

出典:http://www.kh.rim.or.jp/~john/sakana/hajimeno1.html

熱帯魚は網ですくって入れる事。「同じ水になったから良いだろう」と水ごと水槽に入れるような横着はしないように…。熱帯魚屋から病原菌まで持ち帰る事になる場合がある。
超ビギナーのおいらは、実はそれをやってしまった…幸い1匹も☆になる事もなく助かったが、お勧めは出来ない。

出典:http://www.kh.rim.or.jp/~john/sakana/hajimeno1.html

高い?意外と安い?アクアリウムの初期投資と維持費とは!

アクアリウムにかかる初期投資については「どこまでアイテムを揃えるか」「どこまでアイテムにこだわるか」によって多少の違いが出てきます。
特に個人差が出るのが「ライト」と「水槽台」で、どちらもこだわればこだわるほど当然高くなります。
ライトは4000円~5000円程度のものが一般的で、ステンレスのライトアームなどになるとそれだけで2万円前後もするのだとか。

水槽台に関してはなくても構いませんが、賃貸の場合は床への影響が気になりますし、やはり見栄え良くするためには購入しておきたいもの。
ただし、これは家具の範疇になりますので、比較的高価で1万円前後することを覚悟しておいた方が良いようです。
初心者の場合、初期投資の相場は18,000円から25,000円前後だと言われていますが、アイテムの差によっては5万円前後かかることもありそうですね。

特に個人差が出るのが「ライト」と「水槽台」!

水槽の上に形良く付けたい場合はステンレスのライトアームなどが必要ですので、そうなるとライトだけで20,000円くらいかかります。
ちなみにうちの場合はLED電球とプラグが2個ずつで4,000〜5,000円です。
あまり見た目を気にしないのであれば、水槽の上に載せるタイプで2,000〜3,000円くらいです。

出典:http://blog.openmedialabo.net/6911

水槽台
水槽台まで入れると結構な金額になりますが、だいたい60cm用で6,000〜10,000円くらいでしょうか。

出典:http://blog.openmedialabo.net/6911

こだわらなければ、初期投資の相場は18000円~25000円!

水槽台とライトをどうするかで大きく金額は変わってきますが、おおよそ18,000〜25,000円で何とかなります。
生体・水草などを入れても+5,000〜10,000円くらいではないでしょうか?
入れる生体で大きく変わりますが・・・

出典:http://blog.openmedialabo.net/6911

また、気になる「月々の維持費」ですが、こちらは初期投資に比べれば微々たるものと言えるでしょう。
餌代が月に100円程度、水草が500円程度、電気代が通常1200円前後、高い季節で2300円前後と、意外とリーズナブルです。

月々の費用は、餌代が毎月100円程度!

犬やねこに比べればほぼかからないといってもいいくらいです。
病院に連れて行くこともありませんし、餌も膨大に必要になるわけではありません(大型魚は別ですが。。)。

例えば、チャームのひかりクレスト カラシン 100gで500円程度です。
100gもあれば4,5ヶ月はもちますので、5ヶ月で1パックとし、500 ÷ 5 = 100円/月。

100円/月

出典:http://qube-aquarium.com/aquarium-cost/

水草は初期投資のみ。ただ水草生長のための栄養剤が毎月500円程度!

例えば、adaのグリーンブライティ STEP1 250mlで1500円程度です。(ADAはちょっとお高めですのでもっと安いものもあります)
1ヶ月では使いきらないので、3ヶ月で1500円とし、 1500円 ÷ 3ヶ月 = 500円/月

500円/月

出典:http://qube-aquarium.com/aquarium-cost/

電気代が、季節によるものの大体1200円前後~2300円前後!

電気を消耗するのは

外部フィルター(1日中つけっぱなし)
照明(1日8時間程度点灯)
エアレーション(不要な場合もあり)
クーラー/冷却ファン(夏季のみ)
ヒーター(冬期のみ)
の5つです。

※1Kw = 20円として計算します

出典:http://qube-aquarium.com/aquarium-cost/

合計 通常時(春、秋) 1289円
夏 1318円
冬 2,369円

出典:http://qube-aquarium.com/aquarium-cost/

定期的にやらなきゃ!アクアリウムのお手入れ指南サイト3選

アクアリウムは、必要なものを買って水槽内を美しく彩り、魚を入れれば終わり、ではありません。
定期的に水を替えたり、魚たちを別の場所に移して水槽内を掃除したりする必要があります。

今回は、その頻度や方法、使うアイテムなどを詳しく教えてくれるサイトを3つまとめてみましたので、ぜひ常に清潔な水槽を保ってあげてくださいね。

水槽の掃除方法について、コケ掃除や水替えなど細かいところまで非常に丁寧に解説されています。

お手入れの方法や水替えの頻度など、アクアリウムを管理するのに必要な知識が丸ごと分かります。

お手入れ方法のみならず、必要な道具、おすすめアイテム類なども紹介されているサイトです。

コツコツやれば芸術作品に!?魚や水草を大切に育て、理想のアクアリウムを造ろう

いかがでしょうか?初心者にとってアクアリウムは難しいもののように思われがちですが、はじめの準備は2~3日あれば終わりそうですね。
ここから流木や水草を徐々に増やし、魚にとって最適な環境を造り上げられるよう努力すれば、いつの間にか芸術作品のような水槽が出来ているかもしれません。

しかし、あくまでもアクアリウムは「命を飼う」行為ですから、魚をあまり粗末に扱わず、大切に育ててあげてくださいね。