美侍

効果的な指導で即戦力に!OJTを成功させる3つのコツとは?

新入社員が入ってくると、会社としては課題となるのが「OJT(On-the-Job Training:具体的な実業務の中での研修)」。事前にマニュアルを作成し、分かりやすく指導するにはどうすれば良いかを考えますよね。しかし、マニュアル通りに教えただけでは、即戦力となる新人を育成するのに実は不充分だと言われているのです!今回は、初めて後輩を指導する、または毎年やっているけど、今ひとつ上手くいかない……というあなたのために、OJTのポイントを3つご紹介します!

ポイント① 価値観の違いを自覚し、相手に多くを求めすぎない!

最初にご紹介するコツは「価値観の違いを認め、新人に多くを求めすぎない」というもの。
自分が新人の頃にはこのくらいの常識は知っていた、このくらいの礼儀は弁えていた……とジレンマを感じることもあるでしょうが、新入社員と自分は違う人間で、キャリアも全く異なるということを自覚し、大きな期待を寄せるのはやめましょう。

学習するペースは人それぞれなので、自分が新人の頃には知っていたけれど相手が知らないこともあるでしょうし、もしかしたら当時の自分よりも新人の方が分かっている、ということもあるかもしれません。
ただし「時間を守る」「私語を慎む」といった学生時代から身に付いて当然のルールについては厳しく注意し、侮られないようメリハリを付けてくださいね。

新入社員は「知らない」のが当然!

 ビジネスマンにとっては基本中の基本となる常識であっても、新入社員であれば知らなくて当然。自分が知っていることだからといって相手も知っているはずと決めつけてはいけません。細かなことでも一から指導することが、最終的には育成の近道になります。

出典:http://u-note.me/note/47492568

呆れたり見下したりせず、一から丁寧に指導しよう

 こんなことも知らないのか、とあきれることも多いでしょうが、間違ったやり方を通されるよりは、一から正しいやり方を教育する方がずっとマシです。焦らず丁寧に指導していきましょう。

出典:http://u-note.me/note/47492568

「押し付け」はNG!指導方法を見直しながら行おう

 新入社員への指導は、先輩からの一方的な押し付けになりがち。指導を通じて新入社員を育成するだけでなく、指導側が指導方法を見直すことで管理術やコミュニケーション方法を見直すきっかけにもなります。

出典:http://u-note.me/note/47492568

遅刻や間違いはしっかり注意!メリハリをつけよう

研修の間、適度に休憩を入れることも重要です。
しかし、学生時代の気分が抜け切っていないと、時間を守らない新入社員もしばしば。
周囲に迷惑が掛かるばかりか、全体の進行を遅らせてしまいます。

出典:https://latte.la/column/30552268

もし、何かを間違った覚え方をしている場合は、ちゃんと指摘してあげましょう。
研修後に間違いが発覚すると、社員のやる気減退やストレスに繋がります。

不明点はその都度聞いて貰い、時間を掛けてでも覚えて貰うことも必要です。

出典:https://latte.la/column/30552268

ポイント② 様子を逐一確認し、叱るより先に褒める!

続いては「こまめに様子を確認し、叱るより褒めることを意識する」というもの。
まず、サッサと説明するだけで終わらせるのではなく、可能な限り実践しながら指導し、逐一理解できたかどうか確認しましょう。
新人に「質問はある?」と聞くのは勿論ですが、どこまでビジネスマナーを心得ているか、同僚たちとコミュニケーションが取れているかなどを観察することも大切です。

また、新人の長所を見つけたら、積極的に褒めて伸ばすこと。
研修中に間違いが見つかったり、失敗したりして注意をしなければならない時にも、先に「○○くん(さん)のこういうところは良いと思うんだけど……」と長所から先に挙げてあげると、必要以上に委縮したりやる気を失わせたりといったリスクを防げます。

直接的な業務以外でも、後輩の様子に細やかに気を配ろう!

OJT研修の担当者の仕事は、業務内容を教えることや、スキルアップをするためのアドバイスをすることだけではありません。基本的なビジネスマナーができているか、周囲と協力し合えるような関係を築けているかといった点にも注目し、後輩が社会人として一人前になれるよう、フォローをしていくことも大切です。

出典:http://www.truth-human.com/contents/new-employee/ojt.html

新人は「褒めて伸ばす」!悪いところばかり指摘すると委縮してしまうことも……

研修中は、良いところを見つけたら、褒めてあげることが大切です。褒められることで、モチベーションがアップするということはもちろん、もっと褒められるように頑張ろうと思えるようになるため、長所を伸ばすことに繋がります。

出典:http://www.truth-human.com/contents/new-employee/ojt.html

また、右も左も分からない状況で、悪いところばかりを指摘すると、本人が委縮してしまい、積極性を失わせてしまうかもしれません。研修中は悪いところを正すより、本人の良いところを伸ばそうと考えながら指導すると良いでしょう。

出典:http://www.truth-human.com/contents/new-employee/ojt.html

欠点や短所を指摘する時も、まずは長所から!

ほめてから、欠点を指摘する場合と欠点を指摘してからほめるのとでは、受ける印象が違います。フィードバックするときには、まず、最初にほめましょう。

出典:http://clinicalinformation.web.fc2.com/knowhow_teaching001.html

どこが良いのか、具体的に言葉にしよう!

漠然としたほめ言葉は部下に伝わり難いものです。「全体的に良かった」では何も分かりません。具体的にどこが良かったのかを示すことによって理解が深まり真実味が伝わるのです。

出典:http://clinicalinformation.web.fc2.com/knowhow_teaching001.html

褒めるには、タイミングも大事!

ほめるタイミングも大切です。時間が経ってから「そういえば、あのときの君の●●●は良かったね」では、ほめられてもうれしくありません。情報を入手したらタイミングよく部下をほめます。

出典:http://clinicalinformation.web.fc2.com/knowhow_teaching001.html

ポイント③ 説明するだけでなく、コミュニケーションを豊富に取ろう!

最後にご紹介するのは「コミュニケーションを豊富に取る」というもの。
ただマニュアルを片手に説明し、実践を繰り返すだけでは、新人たちから近寄りがたい印象を持たれてしまいます。
指導はしっかりとやりつつ、時折雑談を混ぜて新人たちが「相談しやすい先輩」として接することも重要です。

例えば「自分の新人時代の反省や失敗」などを話すと、「先輩にもそんなことがあったんだ……」と安心感を与えられることでしょう。
ただし、やり過ぎると逆に新人たちに甘えが生まれかねないので、「その時はこうやって乗り切ったんだけど、君たちは同じ失敗をしないようにね」といったフォローを入れるのがおすすめ。

また指導者と後輩だけでなく、後輩同士でも時折グループミーティングを挟むようにすると、意見交換をきっかけに円滑なコミュニケーションが取れるようになるかもしれません。

「教え上手」の特徴は、聞きやすい雰囲気を持っていること!

・親近感
・親身になって
・面倒見がよい
・聞きやすい雰囲気

出典:http://learn-well.com/blogosie/ojt/

適度に小話や質問を入れ、リラックスできる環境を作ろう

資料やマニュアルとにらめっこ。
あれこれと説明だけに終始しがちです。

相手に質問を投げかける、話を適度なところで切って小話を入れるなど、リラックスしやすい環境を作りましょう。

出典:https://latte.la/column/30552268

新人同士でグループミーティングを設けるのも効果的!

グループミーティングは、社員同士が打ち解けあう絶好の機会。
導入する企業も少なくありません。

グループミーティングでは、社員同士で与えられた課題について考え、一つの答えを出す流れが主流と言えます。
そのため、新人研修をグループミーティング形式にするか、そう言った場を設けるのが良いでしょう。

出典:https://latte.la/column/30552268

細やかなコミュニケーションは、信頼関係にも繋がる!

きめ細やかなコミュニケーションを通じて新入社員の心に寄り添い、支援することで、新入社員は「見守られていること」を実感しながら安心して仕事に取り組むことができます。それが、新入社員のなかに指導員への信頼を育みます。また、信頼関係で結ばれた指導員の姿からは、将来の自分についてのビジョンが形づくられることでしょう。

出典:http://hrd.php.co.jp/shainkyouiku/cat21/post-480.php

初めてのOJTは不安で当然!毅然とした態度で臨もう

初めてのOJTは、誰だって緊張するもの。
「上手くいくかな……」とぐるぐる考えてしまう人や、上司や先輩たちから心配され、余計に不安になってしまう人など、心持ちは様々ながら皆同じような感情で臨んでいます。

○○くんはいつも資料の作り方が完璧だし、□□さんは人と話すのが上手いからな……などと同僚と自分を比較して劣等感を覚えたりすることなく、自分らしい毅然とした態度で、新入社員の研修をするよう心がけてくださいね。

OJTを受ける方も、次のように不安のかたまりになっています。
あなたがその不安を吹き飛ばす側になってあげることが大事です。

OJTを成功させれば、後輩からも一目置かれる先輩に!

いかがでしょうか?OJTは難しいものですが、自分がどう教えるかよりも、新入社員がどう感じるか、どうすれば心に寄り添えるかを考えるのが大事なのですね。
事前に「自分が新入社員だった頃」を振り返り、失敗や挫折などを思い出してみると、より一層彼らの考えが理解できるようになり効果的だそうなので、ぜひお試しください。

新人教育を成功させ、部下を立派に育成することができれば、上司から評価されるだけでなく、部下たちからも信頼される先輩になれます。
OJTをきっかけに、思い描く理想の社会人に近づける一歩を踏み出せるかもしれませんね。