- 住まい(279)
一人暮らしに固定電話は必要?メリットとデメリットを紹介!
昨今では一人に一台と言われるほど携帯電話の普及率が上がってきたこともあり、一人暮らしで「固定電話」を繋いでいる方は少なくなってきましたね。しかし、実は固定電話があるのとないのでは、社会的な信用度が全く違ってくるのです。今回は、固定電話のメリットとデメリットをご紹介すると共に、もし繋げる場合はいくらぐらいかかるのか、料金相場も合わせてまとめました!一人暮らしを検討されている方も、既にしている方も、ぜひご参考ください。
メリット① 通話料が安い!
固定電話のメリットとして、まず挙げられるのは携帯電話よりも通話料が安いことです。
携帯電話の通話料は、プランにもよりますが最低でも30秒10円から20円ほどかかってしまうのに対し、固定電話は3分で8円から10円ほど。
国際電話でも30円前後しかかかりません。
一人暮らしの自宅で家族やお友達と長電話することが多い……という方は、なるべく固定電話からかけるようにすると、通話料を随分抑えることができるでしょう。
携帯電話にかける場合は多少料金が上がってしまいますが、それでも3分間の通話料で比べると、4分の1程度になります。
・携帯電話と比べ比較的料金が安い
固定電話の通話料は、3分で8円!
加入電話・INSネット・ひかり電話・法人向けひかり電話※1、他社固定電話(0AB~J)への通話については、全国一律8円/3分となります。
なお、料金プランで「安心プラン」をご利用の場合、月額利用料1,400円に1,280円分の通話料※2がついており、しかも、1,280円を超えた通話料は全国一律7.2円/3分と大変おトクな料金でご利用いただけます。
プランにもよるものの、携帯電話の場合はその4倍~10倍程度……
20分電話したら、通話料金はいくらになりますか?
今、加入されている通話プランの30秒毎(プランによっては1分毎)の通話料になります。 例えば、プランSSやプランEやプランZなら、30秒毎に20円税抜きで計算すると、1分では40円なので、20分通話したら、貴方自身で計算出来ますよね。 800円となります。
最近は光回線なので、基本料金も安め!
もちろん、固定回線の利用にも月々の基本料金がかかるが、光回線なら月額500円程度と、従来のアナログ回線より格段に安い。
昨今では、固定電話とスマホを連動させ、通話料金を節約できるという機種も出ているそうなので、ますますお得ですね。
メリット② 社会的な信用度や、安心感が高い
続いては「社会的な信用度が上がる」というもの。
固定電話を繋いでいると、病院や会社で連絡先を記入した時、比較的信用されやすいと言われています。
住居がきちんとある、という証明になりますから、安心されるのですね。
また、固定電話は停電や災害の時でも、電線さえ無事なら連絡を取ることが可能なので、非常事態にはとても心強いと言えます。
住居を証明しやすく、信頼が得られやすい!
・比較的信用・信頼が得られやすい
固定電話がある人は、最低限以上の資産、支払い能力を持っていると見なされる事があり、また、実在する住所に、その本人が居住していると見なされ、本人性確認の裏付けがとれる要素となります。
「うちには携帯しかないと伝えたら、『電話もひいてないんですか!?』と驚かれました。一般家庭は固定電話があって当たり前ということなんでしょう。携帯電話のみでは、社会的信用がないんでしょうか…。娘のために再契約しようか考え中です」
災害時にも緊急電話がかけられる!
災害時への対応力が携帯電話やスマートフォンよりも強いということが挙げられます。緊急電話(救急車や消防車、警察を呼ぶときに使われる緊急通報用電話番号での電話)の場合、固定電話によるものがいいとされています。
害時における停電の際でも、緊急電話を利用できます。最近は、震災などの影響で停電など、災害によるトラブルへの危機感が強く、そのことから、固定電話へのニーズも以前より上がっているのかもしれません。
デメリット① 加入手続きや転居手続きなど、何かと面倒
通話料が節約でき、安心感も高い固定電話ですが、デメリットも存在します。
その最たるものが「加入や転居の手続きが面倒」という点です。
以前のように「電話加入権(固定電話を引く権利。8万円近くの支払いが必要でした)」の取得が義務付けられなくなっただけでも随分変わりましたが、それでも手間はかかるもの。
NTTに連絡して工事をお願いし、プランを決めたり電話を購入したり……としていると、意外とお金も必要になってきます。
引っ越しの際には電話番号も変わりますから、その都度周囲に連絡したり手続きを行ったりするのも、とくに一人暮らしの人には負担感がありますよね。
手続きや工事、プラン決定など、手間がかかる!
一般的にはまずNTTに連絡し申込をします。
本人確認(免許証など)をした後、設置場所の住所・建物名を伝え、工事日を決めます。
電話帳掲載の有無や電話番号を選ぶことも必要です。
さらに工事のときには立ち会いが必要なので、工事日は立ち会える日を指定しましょう。
開通するまで、工事が必要だったりいろいろ面倒な手続きが多いものです。
さらにビジネスフォンの購入・購入手配、FAX利用の方は複合機を導入する方もいるでしょう。
電話機以外にもひかり回線やインターネットを利用するなら、WiMAXやWi-Fi接続機器など…
いろいろ用意する物がたくさんありますよね。
引っ越ししたら番号が変わるので、その連絡も必要……
・引っ越すと電話番号が変わり、知人などへ案内をする手間などがかかる。
デメリット② 自宅にいない時は連絡が取れない!
続いてのデメリットは「外出中は連絡が取れない」というもの。
これは一人暮らしには決定的にデメリットになりますね。
オプションで転送サービスを利用すれば可能になりますが、そうすると料金も上がってしまいますから、外ではどうしても携帯電話の方が便利になります。
仕事で遅くまで家を空ける方や、趣味やお付き合いで何かと忙しい方にとっては、不便が大きいかもしれません。
ただし、最近では上で挙げたようにスマホと固定電話を連動させられる機種もありますから、固定電話にかかってきた着信をスマホに転送する、ということも可能です。
ローンや病院のために固定電話を繋げたいけど、自宅にいる時間が少ない、という方は、ぜひご検討ください。
・外出している場合は、オプションの転送サービスに加入していない限り、電話に出られない
しかし……固定電話への着信をスマホに転送できる機種も!
パナソニックは、自宅の固定電話への着信を外出先のスマートフォンや携帯電話に転送できるデジタルコードレス電話機「VE-GDW54シリーズ」を2月13日より発売すると発表しました。
IP電話サービスを利用することで、基本料・通話料が無料でスマートフォンへ転送できます。また、スマートフォンを本製品の子機として使用することもできます。
固定電話の加入料金はどのくらい?
では、もし固定電話への加入を決めた場合、どの程度の料金がかかるのでしょうか?
まず、電話線工事や設置工事を行うため、初期費用が必要になります。
アパートやマンションの場合は、建物に配線が既に通っていることが多いので、工事担当者が出向かずに済み、比較的安く2000~3000円程度でできるようです。
ただし、配線が通っておらず、工事担当者が出向いて行う場合は、大体10000円前後かかるそう。
その後の基本料金に関しては大体月々に1700円、光回線を使ったものであれば500円程度と、プランによってかなりの幅があります。
初期費用は2000円~10000円程度!
一戸建てやアパートなど、設置する住宅の状況などで料金が変わってきます。アパートなどは既に屋内配線が敷設してあり、設置場所にモジュラージャックがある場合などは局内工事(NTT局舎内での工事のみ)になる可能性が高く2,000~3,000円位の費用で済むようです。
立ち会い工事の場合は、お客さま宅に工事担当者が出向き、工事を行うので、その費用は割高となります。最大で11,000円前後となるようです。
どちらの工事となるかはNTTが調査をして決定することになります。
基本料金は1700円!
・基本料金:1,700円
・通話料
一般電話宛て:8円~80円(3分)
携帯電話宛て:20円~40円(1分)
光回線なら、何と基本料金500円に!
・基本料金:500円
・通話料
一般電話宛て:全国一律8円(3分)
携帯電話宛て:全キャリア16円(1分)
メリットとデメリットを比較し、固定電話を繋ぐか決めよう
いかがでしょうか?昨今ではあまり重視されなくなってきた固定電話ですが、意外とメリットの多いものなのですね。
とはいえ、やはり手間もお金もかかりますから、メリットとデメリットをしっかりと見極め、自分にとって有益かどうかを判断する必要があります。
いまの一人暮らしの生活にあった方がいいような気がするけど、決まらない!という方は、スマホとの連動機種を購入するのも手です。
経済的に余裕があり、今後ローンを組んだり、銀行に融資を頼んだりする予定がある方は、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか?