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抜くと危険!髭の正しい処理方法を知る

髭のお手軽な処理方法と知られる毛抜き。エチケットや身だしなみとして習慣にしている男性も少なくないと思います。が、なんと実は、毛を抜くことで私たちの肌や毛穴が悪影響を受けてしまうという事実が! 毛抜きの危険性と正しい髭の処理方法を確認しましょう。

髭を抜くと、毛穴が広がり、皮膚を不衛生に

私たちの毛は、毛管と毛根という2つの部分に大別出来ます。
毛根部にある毛細血管から栄養が供給され、毛は成長するのです。

毛は表皮から上の部分を「毛幹」。表皮より下の部分を「毛根」 と呼びます。毛根部の一番下のふくらんだ部分は「毛球」といい、 この先端部にある毛乳頭が毛細血管から栄養を取り込んで、毛を 成長させます。つまり、毛乳頭の毛母部分が毛髪の発生や成長を 司っているため、毛母細胞がある限り、いくら抜いても毛は次々 と生えてくるのです。

出典:http://www.epi.ac/study_hair_removal/hair_structure/

毛が抜け落ちることはあったとしても、無理やり引っ張られて抜けるのは自然な状態とはいえません。
髭を抜いたとき、毛根部分および周囲の皮膚は少なからず傷つけられ、毛穴も広がってしまうのです。

傷つけられた箇所から、私たちの皮膚にはトラブルが生じてしまいます。
髭を抜くことで皮膚に発生する代表的な2つのトラブルを見ていきましょう。

髭を抜くことで発生する肌トラブル①「ニキビ」

肌に関するお悩みの中でも上位にランクインするものといえばニキビです。
ニキビの原因が、アクネ菌と皮脂の多い肌だということをご存じの方も多いことでしょう。
実は、毛穴の変化もニキビの生成を促す要因の1つだったのです。
髭を抜いたことで広がった毛穴は皮脂が溜まりやすく、そこがアクネ菌の温床になります。

アクネ菌は、皮脂をエサとしています。
普段は肌の表面にうすく広がっているだけの皮脂が、
毛穴に詰まるとたっぷりあるわけですね?

それからアクネ菌は、空気が嫌い。
なので肌の表面では、空気にさらされていますから、活動が抑えられているものが、
空気がない毛穴の中では、のびのびと活動できることになるわけです。

出典:http://xn--nckzcza4n405lkuq9e5b.net/nikibi-saikin.html

また、私たちの毛穴は強い刺激を受けると角質が硬くなる傾向にあり、髭を抜いたときの刺激も例外ではないのです。
すなわち、髭を抜くことでニキビの出来やすい肌へと近づいていることになります。

また、アクネ菌以外の細菌が毛穴に入り込むと、毛嚢炎という皮膚の炎症にも繋がる点にも注意しておきましょう。

毛穴が詰まってしまう原因は、

①新陳代謝の低下や、ホルモンの影響等で肌の表面が硬くなり、毛穴付近のターンオーバーが正常に行われなくなると、毛穴が詰まってしまいます。

②過剰な刺激により、肌を守ろうとして角質が硬くなり皮脂がつまりやすくなることもあります。

出典:http://www.oruladisco.com/sonota/kihon.html

髭を抜くことで発生する肌トラブル②「色素沈着」

色素沈着も髭を抜くことで起きる肌トラブルです。
色素沈着とは周囲に比べて一部の肌が黒ずんでいる状態、いわゆるシミや黒ずみを指します。
肌の黒ずみは顔全体の印象を暗くしますし、一部だけが黒ずんでいると目立つため最近では男性でも色素沈着を気にする人が増えています。

メラニンとはお肌にある物質で、肌の内部を外部の悪いもの(紫外線など)から守る働きをしています。メラニンは一度増えても、お肌の生まれ変わりとともに垢となって落ちてしまいます。ですが、一時的ないし、慢性的に残ってしまう場合があります。それを色素沈着と呼びます。

出典:http://n-coozy.com/beard-chromatosis-533

髭を抜くと毛穴が傷つけられるのは先述の通りです。
傷つけられた毛穴と周囲の肌は、外的なダメージに弱くなっています。
肌へのダメージの中でも、特に注意しなければいけないのが紫外線です。
紫外線のダメージは肌の奥まで届き、色素沈着の原因であるメラニンの活動を活発化させます。
肌の生まれ変わりが追い付かないほどメラニンに活動されてしまうと、肌の黒ずみがいつまでも残ってしまうのです。

毎日の髭処理の中で抜いている方は、一度抜いてしまえば少しの間髭の処理を行わなくても良いよ考えている方がいらっしゃいます。ですが髭を抜くのは毛穴に対してダメージを与えてしまっています。

そんな傷ついた毛穴に無防備にも紫外線を受ける事で肌へのダメージも大きく色素沈着を起こしてしまいます。

出典:http://men-skin-care.net/?p=136

抜いてしまうと、髭がさらに濃くなる

髭を抜いてしまうと、処理した後よりも濃くなるという噂を聞いたことはありませんか?
この話は多くの人に当てはまります。
その理由は、私たちの身体が持つ治癒能力です。
毛は皮膚と繋がっており、無理やり引き抜くことで毛乳頭という部分を傷つけます。
そのダメージは、剃刀で処理をしたときとは比べ物にならないほど大きいのです。

「それは、肌の表面に傷がつかないだけの話。毛は、毛穴の奥の“毛乳頭”という皮膚の一部で作られます。毛を抜くと痛みを感じるのは、血管や神経が通う毛乳頭から、毛を引きちぎるからなんですよ」

出典:http://r25.yahoo.co.jp/fushigi/rxr_detail/?id=20120202-00022655-r25

髭を抜くことで毛穴や皮膚が傷つけられたとき、私たちの身体は毛穴へといつも以上に栄養を送り込みます。
その栄養のおかげで毛根における毛の成長が促進され、抜いた後よりも濃くなるのです。

せっかく髭を処理したのに、以前よりも濃くなってしまっては意味がありませんよね。
こうした事態を回避するためにも、髭を抜くことは避けるべきなのです。

そもそもヒゲというのは大切な顔や顎を守るために生えているものであるため、一度無理矢理引き抜かれたヒゲは「今度はもっとしっかりとした毛を生やして簡単には抜けないようにしよう」と考え、抜かれる前よりも太い毛を生やそうとするようになるのです。

出典:http://www.hige-usukusuru.net/shikumi04.html

上手く抜けないと、埋没毛に

髭を抜いてしまうことによる悪影響として、忘れてはいけないのが埋没毛です。
髭を毛抜きで抜いた際に途中で切れてしまうと、中途半端な状態の髭は皮膚の中で成長を続けます。

埋没毛とは?

埋没毛とは新しく生えてきているはずの毛が表面に出てこないで皮膚の中を移動してそのまま伸びてしまう状態を言いますが
青、または黒く見えてしまったり炎症を起こしてしまったりであまり好ましくはありませんね。

出典:http://nihon-shi.com/

皮膚の中で成長した髭は黒いポツポツとして現れるため、見た目にも美しくありません。
それだけではなく、埋没毛の存在する部位に痒みを覚え、掻きむしってしまう人も少なくないのです。

埋没毛ができてしまったら髭抜きはやめておこう

埋もれ毛は毛抜きによる処理で起こるため、もし一度でも起こってしまった場合にはしばらくやめておくほうが無難です。

その理由は埋もれ毛は毛穴の中でそのまま伸びていく可能性があるからです。

出典:http://aohigewo.com/?p=572

清潔に、丁寧に剃る!

髭を正しく処理するには、やはり剃るのがいちばん効果的です。
毛抜きのように肌や毛穴を傷つける心配がありません、慣れてしまえば手早く処理を終えられます。

髭剃りをするうえで大切なのは、自分の肌や髭の性質を理解しておくことです。
髭が柔らかい、肌が敏感という人は電気シェーバーを、髭の成長が速い、比較的髭が濃いという方は剃刀を使うと良いでしょう。

髭剃り選びからこだわる。

電気シェーバーの使い方

電気シェーバーは、毛を剃るというよりも、本当は毛を刈るという方が正しいと思います。お肌にフィットさせる網目状の面から、飛び出た毛のみを刃でカットするので、実際にお肌に刃は触れません。そのため、シェーバー(カミソリ)に比べ、お肌に与えるダメージが少ないのです。

出典:http://n-coozy.com/beard-how-to-shave-157

T字シェーバーとI字シェーバーの使い方

シェーバーはT字シェーバーとI字シェーバーがありますが、広い面を短時間で行うにはT字シェーバーがおススメです。I字シェーバーは細かい作業に向いているので、どちらも準備しておく方が良いかもしれません。T字シェーバーには1枚刃~6枚刃まで存在しますが、刃が増えるほど肌へのダメージが少なく、深剃りしやすいと言われています。

出典:http://n-coozy.com/beard-how-to-shave-157

髭を剃る前の準備として、洗顔や蒸しタオルで肌を温めておくことをオススメします。
こうすることで肌や髭が柔らかくなり、毛穴等に与えるダメージを最小限に抑えられるからです。

もちろん、肌をダメージから守るためにシェービングクリームは必ず使用しましょう。
最近では、電気シェーバー用のクリームも販売されているため、シェーバー派の方もぜひご利用ください。

シェービングクリームの使い方

まずは洗顔をして、剃る部分の皮脂や汚れを取り除き、肌を整えましょう。いきなりシェービング剤を塗布してはいけません。

スムーズなシェービングのためには蒸しタオルで肌を温めることも重要です。蒸しタオルは電子レンジを使って作りましょう。髭1本1本に水分を含ませやわらかくすることで、抵抗の少ないスムーズなシェービングをすることができます。

出典:http://mens-skincare-univ.com/article/002461/

髭を剃るときの大原則3つ

剃刀やシェーバーで髭を剃るときの大原則は、以下の3点です。

・最初は毛の流れに沿って剃る
・次に毛の流れと反対向きから剃る
・刃を髭に当てる前に、指で髭を立てておく

この手順を守りつつ、丁寧に剃刀やシェーバーを当てることで毛抜きとは比べ物にならないほど美しく仕上がります。

髭を剃るときのコツ

T字カミソリを使う場合、髭の生えている方向に沿って、上から下へ剃るのがポイントです。全体を剃り終わったら、剃り切れなかった部分だけ髭の流れとは逆に下から上へ剃ります。

出典:http://mens-skincare-univ.com/article/008247/

実際に使用する時は、先に書いたようにシェーバーを無理に肌に押し付けるのは厳禁です。柔らかく優しく、肌にタッチして剃るようにしましょう。

頬骨のところなど、剃りが甘くなりがちなところは、肌を伸ばしたり、先に指でひげの生えている方向の反対方向に撫でて、ひげを立たせてからシェーバーを当てましょう。

出典:http://mens-skincare-univ.com/article/002446/

ただし、剃刀やシェーバーを正しく保管しないと、そこから細菌が毛穴に侵入する恐れがあります。
お風呂場のように湿った環境は刃の錆びを促すだけではなく、刃に細菌が付着しやすい場所でもあります。
剃刀の刃の交換やシェーバーのメンテナンスを怠ると、毛穴や肌をまた傷つける原因になってしまうのでご注意ください。

髭剃りで清潔な男性に近づく

髭を抜くことの危険性と正しい髭剃りについてご理解いただけたでしょうか?
清潔な肌は、仕事やプライベートにおいて強い味方となります。
それを手に入れる最初の手段として、髭のお手入れを頑張りましょう。