美侍

旅行業界では特に重要!インバウンドの意味や重要性を知ろう

「インバウンド」という言葉を聞いたことはありますか?これはビジネス上ではかなり広い意味で使われるワードで、特に旅行業界においては市場拡大のため、非常に重要な役割を果たすとされています。インバウンドとは、一体どのような意味の言葉なのでしょうか?また、どのように使われているのでしょうか?今回はインバウンドの意味や用法、旅行業界における重要性などについて、詳しくまとめてみました!ぜひご参考ください。

「インバウンド」ってなに?

インバウンドとは「外から入ってくるもの」という意味で、マーケティングにおいてはホームページを充実させたり、魅力的な商品を作り出すなどして「顧客の方から来てもらう」ように働きかけることを言います。
IT業界では、外部からデータを受信することを指すようです。

また、顧客からの電話や来訪を受け付けることも意味するため、コールセンターやお客様センターの業務区分としても使われており、言葉としてとても幅広い用法をもっているものです。
今回取り上げる旅行業界においては、外国人観光客を呼び込んだり、海外から日本へ訪れる観光客そのものを表す用語で、昨今では特に重視されています。

インバウンドは「外から中に入ってくる」という意味!

元々は「外から中に入り込む」という意味だが、一般的に外国人の訪日旅行の意味で使われることが多い。対義語は、日本からの海外旅行を指すアウトバウンド(outbound)。

出典:https://kotobank.jp/word/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%90%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%83%89-437917

一般企業、旅行業界、IT業界など、様々な場面で用法が違う!

■ ビジネス一般:企業側が、顧客からの電話や来訪などを受け付ける形態の業務。コールセンターの業務区分にも用いられる。
■ 旅行・ホテル業界:外国人旅行者を自国へ誘致することの意。日本においては、海外から日本へ来る観光客を指すことが多い。
■ 通信:コンピュータやネットワーク、AS(インターネットにおける自律システム -autonomous system-)などに対する内向きの通信。外部からデータを受信すること。

出典:http://iso-labo.com/wakaru/business/inbound_outbound.html

(例)サービスごとのインバウンド具体例
【通信】
システムやネットワークが外部からデータを受信することを「インバウンドデータ」「インバウンドトラフィック」
【メール】
添付し受信されるファイルを「インバウンドファイル」。同様に添付し受信される画像は「インバウンドグラフィック」
【ウェブ】
インターネット上のハイパーリンクから自サイトに向かって貼られたリンク(外部リンク)を「インバウンドリンク」
【カスタマーサポート】
顧客からのコミュニケーションをコールセンター(企業側)で受ける行動を「インバウンド」
【旅行】
外国の旅行客が日本に訪れる=「インバウンド」

出典:http://iso-labo.com/wakaru/business/inbound_outbound.html

昨今では「インバウンドマーケティング」も注目されている!

外国人が快適に過ごせる環境を整えて海外から旅行客を呼び込むのと同じように、ホームページなどに良質な情報を用意して「顧客の方から来てもらう」ようにするマーケティングが、インバウンドマーケティング。

出典:http://www.m-hand.com/blog/218/

インバウンドマーケティング

1.消費者がイニシアティブを手に入れた。

2.企業が消費者に役立つことを考える。

3.企業が消費者から情報を見つけてもらう。

4.企業と消費者が情報をやりとりする。

出典:http://www.m-hand.com/blog/218/

旅行業界における「インバウンド需要」とは?

前述した通り、インバウンドは使われる業界によって、それぞれ違う意味を持つ言葉です。
中でも昨今注目されているのが、旅行業界における「インバウンド需要」。
外国人観光客や、海外からの観光客を日本に呼び込み、日本国内でどれだけ消費活動をしてくれたか、というのがインバウンド需要(インバウンド消費)です。

外国人が使うお金がなぜ重要なの?日本人にとっては「日本から海外へ」の方が身近なんだけど……と思うかもしれませんが、インバウンド需要は国にとって貴重な収益になります。
昨今では中国人の「爆買い」が話題になりましたが、観光客は基本的に使うお金が大きいので、日本国内の経済を潤わせる一要素にもなり得るのですね。

インバウンド需要は、訪日外国人観光客による消費活動のこと!

インバウンド消費(インバウンドしょうひ)は、訪日外国人観光客による日本国内での消費活動を指す観光用語[1]。訪日外国人客を指す観光用語「インバウンド」(inbound)と「消費」を組み合わせた造語である[2]。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%90%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%83%89%E6%B6%88%E8%B2%BB

インバウンド需要(インバウンドじゅよう)とも言う[5]。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%90%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%83%89%E6%B6%88%E8%B2%BB

外国人観光客の増加に伴い、観光庁も注目している!

訪日外国人客数は右肩上がりに伸びている。日本政府観光局の発表によれば、2015年1~8月の期間における訪日外国人客数は前年同期比49%増の1287万人。これは、2014年の年間の訪日外国人客数である1341万人に匹敵する数字だ。

出典:http://www.e-aidem.com/ch/jimocoro/entry/localwork01

国土交通省観光庁は、インバウンド(訪日外国人旅行客誘致)政策に注力しており、成長戦略等にもその内容が盛り込まれている。こうした背景もあり、ぐるなびの久保征一郎社長は2015年3月期の決算において「今年は当社にとってインバウンド元年になります」と語っている。

出典:http://www.e-aidem.com/ch/jimocoro/entry/localwork01

サービス業界にとっては、インバウンド需要が売上のカギ!

百貨店や商業施設、ホテル、レストランではこれらの需要の取り込みなしで、売上げ維持は出来ない状況となっています。

出典:http://realid-inc.com/column/2014/05/13-100558.html

彼らの消費行動、いわゆるインバウンド消費は今や日本の国内消費の一端を担うまでになった。インバウンドによる商品の大量購入を形容した「爆買い」というワードが、2015年の流行語大賞(「2015ユーキャン新語・流行語大賞」年間大賞)に選ばれたニュースは、記憶に新しいところだ。

出典:https://www.foods-ch.com/shokuhin/1450747306291/

国内では不景気により、長い間国民の買い控えが続いていますから、一度にたくさん買い物をしてくれる外国人の集客は非常に重要なのですね。

インバウンド需要を高めるには、どういう方法がある?

最後に、インバウンド需要を今以上に高めるため、企業や店舗にどのような努力が求められるのかを見てみましょう。
まず、中国人観光客に代表される「爆買い」を促進するため、日本製品ならではの丁寧で丈夫、かつ便利な物づくりをすることが前提だとされています。
よく売れるからと言って薄利多売を狙って品質を落とすと外国人にとってメリットがなくなるため、次回からは売れなくなってしまうでしょう。

また、国別にツアーを用意し、できるだけ観光客に快適な環境を整えるという工夫をしている旅行会社が評判だとして話題になっていますね。
今後は外国語に明るいスタッフを揃え、的確にコミュニケーションが取れるようにする、外国人観光客が情報を得るためのパンフレットやサイト、ガイドブックなどに記載される言語を更に増やすといった取り組みも期待されます。

① 品質が良く、外国人にとってメリットの大きい製品を作る

日本製品に対して、特別な認識を持っている。

したがって、上記に挙げたような要素が中国人の消費者の「買いたい」という感情を誘発するのではないでしょうか。そして、そういった(潜在的な)感情を抱かせている根本的なポイントは『中国のライフスタイルに対する不満』ではないのかと思います。

出典:http://growth-ideas.com/marketing-9

例えば、「トイレが汚い」「家電が壊れやすい」「信用性が低い医薬品」などの不満があって、それに対する解決手段としての役割を果たすものが「買いたい商品」にリンクしているのではないかと考えています。

出典:http://growth-ideas.com/marketing-9

② 国別ツアーを用意し、観光客の希望を尊重した快適な環境にする

大阪の旅行会社「フリープラス」。日本を訪れる外国人旅行者に、「国別」のツアーを用意して急成長を遂げているベンチャーだ。「外国人」と一口に言っても、国や文化圏によって、行きたい場所や、食べたいものがまるで違う。そうしたことに注目し、きめ細かな対応で人気となっている。

出典:http://www.tv-tokyo.co.jp/gaia/backnumber3/preview_20150915.html

③ 外国語に堪能なスタッフを雇用し、適切なコミュニケーションが取れるようにする

ご承知のとおり、外国人観光客の受入に対して最善の策は、外国語対応を可能にする(例:外国人スタッフを雇用する、外国語を学ぶ等)・外国語の表記を充実させることです。

出典:http://www.visitokinawa.jp/oin/column/hajimeyou/article/167

④ ガイドブックや情報サイト、パンフレットなどを分かりやすくする

様々な媒体から情報を収集していますが、訪日前は、旅行ガイドブック、友人・知人からのクチコミ/ブログ/SNS、日本政府観光局などの情報サイト、訪日中は、旅行ガイドブックに加え、無料情報誌や観光案内所、無料パンフレット・小冊子等が上位にきています。

出典:http://smmlab.jp/?p=41288

既に行われている取り組みも、今後期待される取り組みもありますが、インバウンド需要の大切さが説かれている昨今、きっとこれからもどんどんサービスが向上していくことでしょう。

インバウンドの意味を理解し、知識として頭に留めておこう

いかがでしょうか?インバウンドは非常に広い意味で使われている言葉ですが、昨今では特に旅行業界における重要性が注目されているのですね。
外国人旅行客は日に日に増えて行っていますから、今後は旅行業界のみならず、多数の職種でインバウンド需要が話題になることでしょう。

もしかしたら皆さんのお仕事にもいずれは関わってくるかもしれませんので、インバウンドとはどういう意味かを頭に留め、インバウンド需要に必要なことは何かを考えてみてくださいね。