美侍

自炊派も買い弁派も予防せよ!暑い時期の「食中毒」対策3つ

暑くなってくると、特に気にかけなければならないのが「食中毒」。涼しい季節とは違ってお弁当やペットボトルのお茶などが傷みやすくなりますよね。「自炊メインで手作り弁当持参って人じゃないと関係ないんじゃない?」と思いがちですが、実はコンビニやスーパー、お弁当屋さんなどで買い弁する人や、外にランチに行く人も注意すべきなのです!今回は効果的な食中毒予防や、夏場の食生活のポイントについてまとめてみました。

その① 買ったらすみやかに冷蔵庫へ!食材やお弁当の管理に注意する

最初にご紹介するのは、食材やお弁当の管理についての食中毒予防。
まず、商品を購入する際には消費期限を確認し、なるべく新鮮なものを適切な方法で持ち帰るようにします。
そして買ってきた食材やお弁当は、すみやかに「冷蔵庫」へ入れましょう。
冷蔵庫や電子レンジが完備されている職場なら、ぜひ活用してください。
しかし「今日はまっすぐ営業先に行かなきゃ……」なんてこともありますよね。

そういった場合はなるべく傷みにくい食材や料理(お酢を使ったものや水分の少ないもの、生ではないものなど)が入ったお弁当を作ったり、買ったりして工夫することで予防できます。
買い弁なら、朝ではなく食べる直前に買いに行くのがより安全でしょう。
前日の夜に購入して翌日持って行く……という方がたまにいますが、夏場は食中毒になる危険性が高いので、食中毒予防策としてはやめた方が賢明です。

また、冷蔵庫に関しても、これで食中毒予防はOK!と過信しすぎるのはNG。
開けっぱなしの時間が長いと中の温度が上がり、せっかくの努力が台無しになってしまう恐れがありますし、低温でも繁殖する細菌も存在しますから、開けたらすぐに閉める癖をつけ、会社は無理でも自宅の冷蔵庫は必ず4℃以下に設定しておきましょう。

食材は「新鮮なもの」を選ぶ!持ち帰り方もひと工夫

(1)肉、魚、野菜などの生鮮食品は新鮮な物を購入しましょう。
(2)表示のある食品は、消費期限などを確認し、購入しましょう。
(3)購入した食品は、肉汁や魚などの水分がもれないようにビニール袋などにそれぞれ分けて包み、持ち帰りましょう。
(4)特に、生鮮食品などのように冷蔵や冷凍などの温度管理の必要な食品の購入は、買い物の最後にし、購入したら寄り道せず、まっすぐ持ち帰るようにしましょう。

出典:http://idsc.nih.go.jp/training/9kanri/08_murakami.html

お弁当や食材の「放置」は厳禁!職場に冷蔵庫があれば活用しよう

梅干お握りだって暑い日に放置したら昼までに傷むらしい。
「これを入れれば」「あれを入れなければ」はあまり信用しないことですね。

私のように職場に冷蔵庫と電子レンジがある場合は、
とにかく冷蔵庫に入れておくのが一番かな。

出典:http://bentomid.exblog.jp/14030440

手作りでも買い弁でも気を付けて!傷みやすい食材はなるべく避けよう

・生野菜・生の果物を入れない。
・水分の多い食材は避ける (汁気はしっかり切ってから盛り付ける。お弁当箱内に水滴を発生させない)
・揚げ物、炒め物、焼き物など火を通した食材をおかずにする。(練り製品・ハム、ソーセージなどの加工品も)
・味付けは濃い目。甘辛くしたり、塩味をしっかりつける
・防腐効果のある食材をうまく使う(梅干し、お酢、生姜、カレー粉、大葉、ワサビ、カラシ)
・食材を詰める際に手で直接触れない (おにぎりも避ける)
・お弁当箱やおかずケースなどしっかり洗浄し、乾かす(乾かしたうえでアルコール消毒は有効。ゴムパッキンも要注意!)
・あえ物にはマヨネーズを使わない(マヨネーズそのものが痛みやすい。タルタルソースも同様)

出典:http://moontoyou.net/health/natsubento.php

おすすめ調味料は「お酢」!酸味の強い料理が入ったお弁当を持参しよう

昔からお酢には物をいたみにくくするはたらき(=防腐・静菌効果)があるといわれていました。ミツカングループでは大学などと共同研究を行い、お酢の抗菌効果は

(1)酸度が高いほど強まる。
(2)食塩と併用すると強まる。
(3)温度が高いほど強まる。

ということを確認しています。

古くから人々は経験的にこのことを知っていて、夏場のお弁当におすしや酢を入れたご飯をもっていったり、魚を酢でしめたりと日々の生活でお酢のチカラを利用していました。

出典:http://www.mizkan.co.jp/company/newsrelease/2004news/040701-00.html

冷蔵庫の「開けっ放し」はNG!なるべく早く閉めて、中の温度が上がるのを防ごう

例えば、室温30度C、冷蔵庫の温度が6度Cとして、仮に15秒間だけドアを開けたとしますと、それだけで庫内は18度Cまで上がるのだそうです。

18度Cから、元の&度Cに戻るまでの時間は、15秒の40倍の10分間かかります。

わたしは度々1分以上開けていたので、元の温度に戻るまで30分以上かかったのかもしれません。

冷蔵庫の温度管理をしっかりとして、あとは庫内の掃除をしっかりとして、冷蔵庫を清潔に保ちましょう。

出典:http://www.pill-case.com/4945

細菌が発生しない温度は「4℃」以下!なるべく低温に設定しよう

細菌名        最低発育温度
O-157          5℃
サルモネラ菌       5℃~7℃
腸炎ビブリオ       12℃
病原性大腸菌       4℃~6℃
ウェルシュ菌       15℃
黄色ブドウ球菌      6.1℃
ボツリヌス菌       3.3℃

出典:http://www.pill-case.com/4945#C

その② 調理中も気を抜かない!手洗いや道具の洗浄を徹底する

続いては、主に自炊派の皆さんに関係する「調理前、調理中」の食中毒予防です。
まず、事前に台所のゴミを捨て、ふきんやタオルが清潔かどうかを確認しておきましょう。
調理前には上画像を参考にしっかりと手を洗い、外出や家事などで付着した細菌を落とします。
これは外食の際にも注意したいことですから、外でランチするから関係ない……という方も気に留めておいてくださいね。

また、刺身以外の食材は出来る限り生で食べないようにし、特に肉類は中まで火を通しましょう。
加熱することで多くの食中毒菌が死滅しますし、翌日お弁当に入れる、という場合も安心です。
食品はもちろん、まな板やお箸などの調理器具もよく洗浄し、常に清潔に保つことも重要と言えます。

ちなみに、料理は作ったらすぐに食べる、というのも、充分食中毒予防になるそうです。
1日おいた方が美味しい、と言われるものもありますが、基本的には出来立ての方が健康にも良いよう。
ただ、一人暮らしにしては作りすぎた、あるいは明日のお弁当に入れたい、という時は、次のポイントにもご注意ください。

台所は清潔?事前にゴミやふきんなどを確認してみよう

■ 台所を見渡してみましょう。ゴミは捨ててありますか? タオルやふきんは清潔なものと交換し てありますか? せっけんは用意してありますか? 調理台の上は かたづけて広く使えるようになっていますか? もう一度、チェックをしましょう。
■ 井戸水を使用している家庭では、水質に十分注意してください。

出典:http://www1.mhlw.go.jp/houdou/0903/h0331-1.html

調理前も食事前も必ず!「手洗い」の習慣をつけよう

見た目にはキレイに見えても、実はかなり汚れている手や指。付着する汚れは、ホコリや土など「外から付着する汚れ」、皮脂や汗など「体から出る汚れ」に分けられます。そしてそれらの汚れの中には、大腸菌やブドウ球菌などの「微生物」がひそんでいます。

これらの汚れが付着した手で調理を行うと、厨房設備や調理器具を二次汚染させてしまうだけでなく、お客様に提供する料理が汚染され、食中毒に繋がる危険性が非常に高まります。

出典:http://www.kao.co.jp/pro/hygiene_control/training/tearai01.html

「外出」しただけで、確実に手に菌は付着している!

テーマパークで遊んだり、本屋さんや雑貨屋さんで物を手にとって見てみたり、買い物したり・・・とっても楽しいですよね。しかし、この間にも体中が汚染されているのです。テーマパークで乗り物に触れ、誰が触ったかも分からない商品を手に取り、お金を手に持ち払う。「汚い」と思いませんか!?  この状態で食事を食べるなんて・・・考えただけで恐ろしいですね(^_^;)

出典:http://kenkou-yusuke.com/220.html

調理器具や食器、食材もよく洗浄!生ものは控えよう

・刺身用の魚以外はナマで食べない。
・手、食器、調理器具はしっかり洗い保管時はよく乾燥させる
・生肉、魚を切った包丁、まな板で生で食べる野菜を切らない
・フキンは1日使ったらよく洗って乾燥させる。

出典:http://yuhsan.com/84.html

作ったら「すぐに食べる」!肉は中までしっかり火を通そう

●食品をよく洗う…野菜や魚介類などは流水でていねいに洗ってから調理すれば、食品に付いているかもしれない細菌を落とすことができる。
●十分に加熱する…火を通すべき食品はしっかり加熱し、細菌を殺す。肉類などは中まで十分に火を通し、加熱したらできるだけ早く食べる。スープなどを再加熱するときも、温める程度でなく、十分に火を通す。できるだけつくり置きせず、必要量だけを調理すること。

出典:https://www.selfdoctor.net/q_and_a/2004_06/shokuchudoku/08.html

その③ お弁当や前日の料理を食べる時には「温め直し」が効果的!

最後にご紹介する食中毒予防は「お弁当や残り物は、食べる前にしっかりと過熱する」というもの。
まず、残り物を保存する際には浅い容器に小分けにし、冷蔵庫や冷凍庫に入れます。
この時、温かいまま入れると水滴が発生して食中毒の原因になる恐れがありますので、時間があれば出来るだけ冷ましておきましょう。

そして、お弁当や翌日食べる際には事前に「75℃~80℃」以上になるよう加熱します。
細菌が最も繁殖するのは37℃程度だそうですから、食中毒予防のためには常温が一番危険、と考えた方が良いでしょう。
スーパーやお弁当屋さんで買ったものや、レトルト食品もしっかりと温め直すことをおすすめ致します。

また、作ってから何日も経過した料理や、使えるかどうか怪しい食材に関しては、いくらもったいなくても捨てる勇気を持ちましょう。
それを食べて万が一食中毒になってしまったら病院費用の方がかさみますし、下手したら命の危険にも晒されます。
食中毒は予防したいけど、絶対に食材を無駄にしたくない!という場合は、レシピを組み立ててから買い物に行く、惣菜を買ったら外食の誘いには乗らないなど、日々の食品管理を徹底してみてくださいね。

料理が残ったら、小分けにして保存しよう!

■ 残った食品は早く冷えるように浅い容器に小分けして保存しましょう。
■ 時間が経ち過ぎたら、思い切って捨てましょう。
■ 残った食品を温め直す時も十分に加熱しましょう。めやすは75度C以上です。
味噌汁やスープなどは沸騰するまで加熱しましょう。
■ ちょっとでも怪しいと思ったら、食べずに捨てましょう。口に入れるのは、やめましょう。

出典:http://www1.mhlw.go.jp/houdou/0903/h0331-1.html

食中毒菌を死滅させるため、75℃~80℃以上に「加熱」して食べよう!

食中毒を引き起こす細菌は10度から60度の間で繁殖し、約37度が一番繁殖してしまう温度です。

この細菌を死滅させる温度は80度以上の温度で

目安としてはおかずから湯気が出るまでレンジでも何でも良いので加熱して下さい。

出典:http://lipgrape.com/useful/1337.html

冷凍食品とは違う!家で凍らせても、細菌は予防できない……

冷凍食品で冷凍したまま入れて、お弁当で自然解凍できるものがありますが

冷凍食品は調理後すぐに特殊な冷却機で瞬間冷凍をして菌がつかない状態に工夫がされているので

同じように家庭で作ったものを小分けにしたおかずを凍らして朝そのまま詰めるという事はせず

作り置きは素晴らしい工夫ですが、一旦加熱して、冷ましてからお弁当に入れて下さい。

出典:http://lipgrape.com/useful/1337.html

買い弁やレトルト食品も、食べる前にバッチリ温めると安心!

調理済みのレトルト食品や
   冷凍品も、よく加熱

 注:お弁当のおかずは特に加熱を

 お弁当屋お惣菜などは、買った後の放置が食中毒の原因。
 特に、お弁当のおかずで、冷凍食品の揚げ物などは、中心まで火が通っているかをよく注意して。

出典:http://www.geocities.jp/watateruko/syokuiroiro/syokutyuudoku/syokutyuudoku.html

食中毒予防を徹底し、夏も安心、安全な食事を楽しもう!

食中毒を予防するためには、細菌を食べ物に「付けない」「増やさない」「やっつける」(死滅させる)という3原則が重要だと言われています。
手洗いや除菌で細菌を付着させない、水滴に注意し、放置を避けて菌を増やさない、食べる時は過熱して菌をやっつける……という風に考えられますね。

全部は覚えられない……という方も、まずはその3つの原則を頭に入れ、職場や外出先などで意識するところから始めてみてはいかがでしょうか?