- 車・バイク(276)
ロードバイク初心者にもよくわかる!ヘルメットの重要性と選び方
ロードバイクは、本格的なレースから気軽なツーリングまで幅広く楽しめる趣味として、男女問わず人気を集めています。春の訪れとともに、新しくロードバイクを始めてみたいという方も多いことでしょう。今回は、そんな皆さんの安全を守ってくれるヘルメットの性能や選び方について詳しく見ていきましょう。
ヘルメットは、もしものときの命綱
近年、急激な成長を見せるロードバイク市場。
運動不足解消、交通費節約そしてオシャレ感覚で、自転車通勤をする人も多く見かけるようになりました。
そんなロードバイクで注意しなければいけないのが、どれだけ安全で快適な走行を実現できるかという点になります。
ヘルメットは、事故が起きたときに最悪の事態を回避するための命綱です。
“転倒や事故の際に頭を守ってくれる”のが、ヘルメットのもっとも大切な役割。自転車に乗るときは、常に危険と隣り合わせであることを忘れてはいけない。自分自身は安全運転をしていても、予測ができないのが事故。転倒などで頭を強打してしまうと、頭蓋骨骨折や脳震盪、最悪の場合は死に至る可能性もある。
ロードバイクは原付自転車の制限速度よりも早く走ることが可能な乗り物です。
もし、それほどのスピードで事故を起こし、頭を打ち付けたらどうなるでしょうか?
脳へのダメージは深刻な障害に繋がることも多いので、最優先で守るべき箇所といえます。
ヘルメットの装着は、ロードバイクに乗る人にとって欠かせない義務なのです。
僕が一番、ロードバイクを乗り込んでいた頃で、月間1000~1500kmもの距離を走っていた頃でした。
それだけ走っていて、周りの友人達よりも早く走ることができていたので、慢心があったのかもしれません。
いつも練習に使っていた峠の下りで、落ち葉に前輪を滑らして、転倒し、そのまま、ガードレールに激突しました。
この時は肋骨を骨折しましたが、頭はヘルメットをかぶっていたお陰で無事でした。
衝撃吸収はもちろんですが、他にもヘルメットには重要な役割があります。
それは「熱中症予防にもなり得る」ということ。
車と違い、ロードバイクには屋根もクーラーも備え付けられてはいません。
この状態で野外を長距離走行するということは、それだけ長時間、頭が直射日光にさらされることになります。
冬場であればそれほど用心をする必要はないかもしれませんが、夏場は看過できるものではありません。
直射日光を少しでも防ぐためにもヘルメットは有用なのです。
まず、一番重要なのは「ヘルメットをかぶる」ことです。ヘルメットはその構造上から「転倒したときなどの衝撃から頭を守るもの」として考えてしまいますが、どちらかというと熱中症予防の意味合いのほうが大きいようです。
よく「自分は今まで転倒したことが無い」とか「そんなにスピードを出さないからヘルメットは必要ない」と考えてしまう人もいるのですが、転倒以外の危険として直射日光を防いでいるという重要な働きがありますので、必ずつけておいたほうがいいでしょう。
自分の頭にフィットするかを確認
ヘルメットの重要性がわかったら、いよいよヘルメット選びに出かけましょう。
何よりも大切なのは、自分の頭にフィットするかどうかです。
自分の頭をストレスなく包み込んでくれるヘルメットは、快適なロードバイクライフに直結します。
反対に、自分の頭に合っていないヘルメットは、不快感を生み集中力を欠落させる可能性も。
事故を引き起こさないためには、自分の頭の形に合わせたヘルメットを選ぶことを心掛けましょう。
また、キツいものを着用すると頭部の血流が圧迫されて頭痛がしたり、気分が悪くなるので、楽しいライディングも台なしになってしまいます。デザインを重視するよりも、まずは自分の頭のカタチに合ったヘルメット選びをすることが大切です!」
インターネット販売でもヘルメットは購入可能ですが、やはり実際にサイクルショップなどを訪れた方が自分に合ったヘルメットを見つけられる可能性が高くなります。
特に初心者の方は、一度ヘルメットを試着してみてどんな形のヘルメットが自分に合っているかを知っておきましょう。
ヘルメット選びで大事なのはとにかくサイズ。靴屋さんで試着するようにヘルメットも実物をフィットさせて選ばないと、走行中のトラブルの原因になる。だから知識がないまま適当に通信販売で購入するのは危険。
正しいかぶり方をマスターする
自分の頭にフィットするかを見分けるには、ヘルメットの正しいかぶり方を習得する必要があります。
正しいかぶり方のポイントは、顎のラインとヘルメットの下部分を平行にすることです。
ヘルメットの前後どちらかが上下に傾いている状態は、きちんとかぶれていないので注意してください。
ヘルメットは正しい装着方法を知って正しく選ぶことが大事であると解説するページです。
ヘルメットの先端がまゆ毛のすぐ上にくるように角度を合わせ、左右均等にかぶります。額が見えるほどヘルメットの先端が上を向いていたり、ヘルメットが傾いていたりしてはいけません。
顎の下に来るストラップの部分は、指が1本入れられる程度のキツさにしておきましょう。
締めすぎるとストレスになりますし、緩すぎると安定感が無くなってしまいます。
ストラップを束ねているV字型の部分をアジャストロックといいます。
アジャストロックはヘルメットの両側面にそれぞれ存在し、これが丁度耳たぶのすぐ下に来るような位置まで持ってきましょう。
耳たぶより下過ぎると、ストラップ全体が緩くなり頭を守る作用が小さくなってしまうからです。
あごひもがV字になっている部分にはあごひもを1つにまとめるための部品(アジャストロック)が装備されています。あごひものV字部分が耳元にすっきり収まるよう、部品の高さを適切に調整しましょう。
ヘルメットを正しくかぶることが出来たら、ヘルメットを前後にゆするようにして動かしてみましょう。
この状態で激しくヘルメットが動いてしまうのであれば、それは皆さんの頭に合っていないということになります。
前後にゆすってもほとんど動くことが無い形状のヘルメットが、安全で快適な走行を保障してくれるのです。
ヘルメットを両手でつかみ、ヘルメットをできる限り遠くへ前後に転がすようにして外そうとしてください。視界を遮るほど前方に転がしたり、または額が出るほど後ろに転がしたりすることにより、どちらかの方向に完全に頭から外すことができた場合、ヘルメットは正しくフィットしていません。
サングラスやキャップとの相性も確認
ヘルメット選びには、フィット感以外にも注意したい点が存在します。
それは、頭に身につけるその他の道具との相性です。
ヘルメットには頭を直射日光から守る役割があることはすでにお話ししました。
頭を守るのがヘルメットなら、眼を守るときに使われるのがサングラスです。
サングラスは通常、ヘルメットから出ているストラップと頭の間にテンプルという部分を挟み込み、耳にかけることになります。
サングラスの種類によっては、ヘルメットのストラップと合わず、付け心地が悪くなってしまうことも。
サングラスをお持ちの方は、ヘルメットを試着するときに必ず持って行きましょう。
サングラスをかけることが多いスポーツ自転車では、サングラスとヘルメットの“相性”というものが存在する。「たまに、サングラスのテンプル(耳にかけるパーツ)が、ヘルメットのサイドに干渉してしまうモデルがあります。購入してから気づくなんてことのないよう、ショップへはサングラスも持っていくといいでしょう」。
メガネをかけている方は、サングラスではなくシールド付きのヘルメットを購入するのも1つの手段です。
値段が上がる、重くなるといった点が気になる方もいるかもしれませんが、普段使っているメガネで気軽にロードバイクを楽しめますから、ライフスタイルに合わせて購入を考えてみてください。
そんな場合にシールド付ヘルメットがあると便利ですが、その分値段が高くなってしまいますし、種類も限られてしまうので注意が必要になります。
また、サングラスと比べるとシールドは面積が大きいため重量も増えてしまうのでレースなどにはあまり向いていないかもしれません。
その他にもサングラスと違って簡単に付け外しができないので、シールドの透過率や視界の広さは前もって確認しておきましょう。
最近では、薄いキャップの上からヘルメットをかぶるのが一般的。
専用のキャップをかぶることで、ヘルメットがフィットしやすくなる、髪型が崩れにくくなる、汗がヘルメットにつきにくくなるといったメリットがあります。
ただし、キャップとヘルメットにも少なからず相性があるため、こちらもサングラスと同様に、ヘルメットの試着時に持って行くことをおすすめします。
乱れた髪型を隠す
ヘルメットをかぶると髪型が崩れてしまいますよね。走っている時は気になりませんが、ショップに入った時や食事する時などヘルメットを外したい時がどうしても出てきます。しかし、キャップが無いとヘルメットを外したくても外せないので、ヘルメットをかぶったままだと他の客から嫌な視線が集まってしまいます。
ヘルメットの汗吸着防止
汗止めにも共通していますが、ヘルメットを直接かぶると汗がヘルメットについて臭くなる事もあります。ヘルメット自体を洗う事はなかなかありませんから、キャップをかぶっておくと汗がヘルメットに移るのを防ぎます。
安全で快適なドライブのために
ヘルメットは、いざというときの備えだけではなく、普段から快適なドライブをするために欠かせないアイテムです。
自分に合ったヘルメットを探し出して、充実したロードバイクライフを楽しみましょう。