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やり過ぎは逆効果!耳垢の性質と正しい取り方

耳垢を取るのが癖になっている方は要注意!気持ちはすごーくよくわかりますが、実は、耳掃除をしすぎるのは良くないのです。耳垢を溜めすぎてもいけませんが、取り過ぎも思わぬ事態を招いてしまう。この記事では正しい取り方を含め、詳しくご紹介します。

耳垢にも大切な役割があった

耳垢を掃除するのを習慣にしている方は少なくないと思います。
汚いし、少しでも溜めておくのはよくないというイメージを持たれがちな耳垢ですが、実は耳の健康を守るうえで大切な役割を担っています。

そもそも、この耳垢というのは何者なのか。
耳垢の成分は、外耳道という耳の中にある管を構成する皮膚です。
この皮膚が古くなってはがれ、ゴミやチリなどと合わさることで小さな塊として外耳道に生み落とされます。

■耳垢ができるメカニズム

耳垢は、もともとは耳の皮膚。
鼓膜から移動してきた皮膚が、骨と軟骨のちょうど境目の辺りではがれ落ち、この皮膚が「耳垢」の正体なのだそうです。

出典:http://news.selfdoctor.net/2015/03/09/3958/

この塊には大きく3つの効果があるのです。

1つは外から入ってくるゴミや異物を外耳道の奥まで行かせないようにせきとめることです。
耳垢に絡みついたゴミは、外耳道内の毛によって外まで運ばれます。
すなわち、耳垢によって耳の内部が掃除されているのです。

次の働きは、耳垢の持つ湿り気です。
これによって外耳道が乾燥するのを防ぎ、傷つきにくくするのです。

また耳垢は酸性の物質で構成されており、これによって外耳道の皮膚が細菌感染するのを予防する効果も持ち合わせています。

こうした役割を担った耳垢を除去し過ぎることは身体にとって悪影響をもたらすのです。
取り方、気を付けないといけませんね。

つまり、耳垢は耳を守るためにわざわざ作っているのですから、あまり安易に除去してはいけないのです。

出典:http://www.midorikuishikai.com/drs_relay/columns/relay130.html

耳垢を取り過ぎると?

ご説明した通り、耳垢は外耳道内の毛によって自然に外まで運ばれてきます。
耳の奥に綿棒や耳かきを突っ込んで無理に耳垢を取ろうとすると、手前に来ていた細かな耳垢を奥に押しやることになりかねません。

また、そうした取り方を続けることで耳垢が奥まで溜まってしまい、耳垢栓塞という状態になる場合もあります。
耳掃除をし過ぎたことで、耳垢が奥に溜まってしまう最悪の結果です。

むしろ度を越した耳掃除は耳垢栓塞を促すこともある。耳かきや綿棒を耳の奥まで入れることで耳あかを鼓膜のほうまで押し込み、結果的に耳あかがたまってしまうためだ。

さらには、過剰な耳掃除は外耳炎を引き起こす恐れもあるという。外耳とは耳の入り口から鼓膜までの皮膚のこと。ここが傷ついたり炎症を起こしたりして、時には耳だれを伴うのが外耳炎だ。

田中先生によれば、外耳道の奥をかきすぎるのは禁物だという。

出典:http://r25.yahoo.co.jp/fushigi/wxr_detail/?id=20150223-00040731-r25

耳掃除をするときに、耳かきで外耳道を擦り過ぎてしまうとそこから炎症を起こしてしまうことも少なくありません。
せっかく耳を綺麗にしようとしていても、それが逆効果となってしまうという事実に驚いている人も多いことでしょう。
耳掃除がクセになっているという人は、外耳道が刺激され過ぎていることが原因でかゆみや炎症を伴っていることがあります。
そういう方には、少しの間、耳かきを止めてみることをおすすめします。

耳そうじはホドホドに。がんばりすぎて耳の穴や鼓膜に傷をつけてしまうかたがおられます。また耳の穴に耳垢が全くなくてつるつるの方がおられますが、だいたいは耳のかゆみ・痛みを訴えることが多いようです。『かゆいから耳をさわってしまうんです』とおっしゃる気持ちはわかりますが、すこし我慢してみてください。

出典:http://www.tanaka-ent.or.jp/mimi-jiko.html

正しい耳掃除の仕方とは

上記のような症状を引き起こさないためには正しい耳垢の取り方を身に着けることが急務です。
その取り方をご紹介する前に、まずは耳かきの頻度について知っておきましょう。
外耳道は耳垢を外へと押しやるまでには2~3週間かかります。
それに合わせて、耳掃除は【月に2回ほど】で充分なのです。

耳掃除を行う頻度は、「1カ月に2回程度」で十分です。
え?それだけいいの?!と思われるかもしれませんが、実は耳アカは自浄作用があるため、自然と外に落ちる性質を持っています。

出典:http://kaiteki-ni-sugosu.com/393.html

正しい耳垢の取り方は、耳垢の種類によって変化します。
日本人の多くは比較的乾燥したタイプの耳垢です。
乾燥している耳垢は外へと押し出されやすいため、耳の穴から1,5センチほどのところを綿棒で軽く擦るだけで構いません。
これ以上の頻度や強さで耳掃除をしてしまうと、外耳道の内部が傷つく可能性が高くなるので注意してください。

耳垢の性質によって適した取り方がある、と解説した健康情報サイト。
下記のような情報が記載されています。

乾性耳垢の方は、耳掃除をしなくても良いくらいだとも言われています。といっても、やはり気になるという方は、耳かき、または綿棒で耳の穴の外側1.5cmほどの部分を耳の壁をなぜるようにやさしく外に向かって掃くようにして耳垢を掻き出して下さい。

出典:http://eonet.jp/health/healthcare/health81.html

耳垢が湿っているタイプの人は、外耳道をぐるりとなでるようにして複数回綿棒を当てましょう。
綿棒を入れる深さは乾燥した耳垢の方と同様です。
湿り気のある耳垢の方は、耳掃除を頻繁にやりがちです。
どうしても耳が痒くて気になるようであれば、1度耳鼻科で診察してもらいましょう。

綿棒をそっと耳の穴へ1.5cmほど入れたら、螺旋を描くように外に向かって3~4回ふき取って下さい。
家庭でのケアは正しい方法で月に1~2回とし、数ヶ月に1度は耳鼻科での耳掃除をおすすめします。

出典:http://eonet.jp/health/healthcare/health81.html

耳垢の乾燥具合がよくわからないという人は汗のかきやすさが見分けるポイントになります。
汗を生み出す身体の組織を汗腺といいますが、それが発達している人ほど耳垢も湿りやすいのです。
汗のかきかたと比較しても耳垢の状態がわかりにくいという人は、耳鼻科で1度チェックしてもらうことをおすすめします。

耳垢が湿るのは、耳の中にアポクリン腺が
比較的多い人が湿る傾向にあります。
※アポクリン腺とは、汗が出る汗腺の種類
また、アポクリン腺の活動状態によっても、
耳垢が湿ります。
耳の中の汗が多すぎると粘性が緩くなり
水溶性のような耳垢になりますし、
汗が若干多いと粘性がのある耳垢になります。
耳の中に汗をかかなければ、乾性耳垢となります。

出典:http://wadai123.com/archives/816

適度な耳掃除で健康な耳に

耳掃除のし過ぎが身体に悪影響を与えることについてお分かりいただけたでしょうか?
耳垢は正しい取り方で、健康な耳を保ちましょう。