- 男性美容(308)
バリウム検査ってどんなことして、どういうことが分かるの?知りたい!
バリウムといえば、胃の検査を受ける時に飲む個性的な味の液体ですよね。実は胃の検査方法として代表的な「胃カメラ」とバリウム検査は、全く別物なのです。では、バリウム検査は一体どのような流れで行われ、どういったことが分かる可能性があるのでしょうか?今回は、30代になったら定期的に受けるべきとも言われるバリウム検査について、胃を悪くすることによって起こる身体や美容への悪影響も含め、詳しくご紹介しましょう!
バリウム検査って、一体なに?
そもそも「バリウム検査」とは何か、というと、胃の形状や影の有無などを見る検査のこと。
バリウムといえば胃カメラの時に飲むものだよね?というイメージもあるかもしれませんが、実はバリウム検査と胃カメラは異なるものです。
胃カメラが胃や腸の「粘膜」つまり表面を見て、荒れ具合や状態を判断し、潰瘍や胃がんの発見などを行うのに対し、バリウム検査は胃の形そのものを見ます。
胃の動きや影、食べ物の通り方などから、異常がないかどうか判断するのですね。
咽喉からカメラを通すため、どうしても苦しくなってしまう胃カメラとは違い、苦痛が少ないのも特徴とされます。
X線で胃の形や影などを見る検査!
胃の形や影などを見るために行います。X線はそのままだと胃を透過してしまうので、X線を通さないバリウム(造影剤)を飲んでから撮影します。胃潰瘍や胃がんの検査では、さらに胃を空気や炭酸ガスでふくらませて黒く写る部分を作り、白く写るバリウムとのコントラストで細かな病変を写し出す「二重造影法」が用いられます。
「胃カメラ」と「バリウム検査」は違う!
「胃カメラ検査」は、口または鼻から小さな医療用カメラ(内視鏡)のついたやわらかいチューブを挿入し、食道・胃・十二指腸の粘膜表面を直接撮影、診断する検査だ。胃の粘膜の状態を詳しく見ることができるので、胃潰瘍や胃炎といった良性疾患だけでなく、胃がんを早期の状態で発見することができる。
発泡剤で胃をふくらませたあとで、バリウムを含む造影剤を飲んで行うのが「胃バリウム検査」だ。検査台の上で身体を上下左右に動かし、胃の粘膜全体に造影剤を行き渡らせながらX線を連続的に照射し、胃の内部を観察する。バリウムはX線を通さないので、造影剤の流れ方から、食道や胃の動き、食べ物の通る様子や、何らかの異常によって胃の変形がないかどうかを見ることができる。
バリウム検査の方が、楽に受けられる!
バリウムが苦手という人は多いが、胃カメラのような苦痛は少ないのが最大のメリットだ。
どんな流れで行われるの?
胃カメラとは違い、X線で胃の異常を見るバリウム検査。
使う機械や手順も異なります。
バリウムを飲んだら検査台に横たわり、バリウムを全体に広げるため、撮影技師の指示に従って仰向けやうつぶせ、右左にひねるなど様々な体勢をとります。
そして撮影中は息を止めておき、終わったら水と下剤を飲んでバリウムを身体の外に出します。
また、胃カメラの時と同様、バリウム検査も前日の夜から胃を空っぽにしておく必要があるようです。
お腹が減ると動けない……という方は、なるべく検査の予約を午前中にしておくと良いかもしれません。
検査の手順は?
⒈顆粒の発泡剤を少量の水で飲みます。
⒉バリウムをひとくち含み、そのまま一気に飲み込みます。
⒊残りのバリウムをすべて口に含み、指示に従って飲み込みます。
⒋台が後ろに倒れ、体を仰向けやうつぶせ、左右に回転させるなどの指示が出されます。バリウムを胃壁全体に薄く付着させるためです。
⒌様々な角度から撮影が行われます。呼吸すると胃が移動するのでブレを防ぐために
⒍「息を止めてください」という指示があります。
⒎検査後はなるべくたくさんの水と一緒に下剤を飲み、バリウムが固まる前に体外に排出させます。
前日の夜から絶食に、胃を空っぽにしておこう
前日の夜から絶飲食し、胃の中を空っぽにします。次に胃を膨らませるために粉末状の炭酸と少量の水をいっぺんに飲み込みます。この時少しづつ飲み込もうとすると、炭酸が猛烈に発泡しますので、苦しくなってゲップをしてしまいがちで、ゲップをしてしまうともう一度炭酸を飲む必要が出ますので、一気に飲んだ方が楽です。
検査台に寝転がって、右に左に検査技師の指示に従って身体の位置を変えます。時には頭が下になったりしますが、これは重いバリウムを胃の内側全体に塗布するために必要な作業です。
この時に苦しくてゲップをしてしまうと、バリウムごと噴き出してしまいますので、ぐっと我慢することが大事です。
バリウム検査で何が分かる?胃がおよぼす様々な悪影響
バリウム検査は、胃や腸の様々な病気を発見するために行われます。
その代表的なものには胃炎や胃潰瘍、ポリープなどがありますが、時には胃がんや食道がんの早期発見につながることも。
その場合は後日内視鏡検査(胃カメラ)を受け、更に深く追求する必要があります。
胃炎や胃潰瘍は市販薬で治るし……という考えの方もいるでしょうが、それが慢性的になると歯が溶けたり肌荒れしたり、口臭が酷くなったりと、健康面でも美容面でも様々な悪影響を及ぼします。
いずれも私生活ではマイナスになるものばかりですから、早めの処置がおすすめ。
胃がんや食道がんの早期発見につながることも!
健康診断で行われるバリウム検査の目的は、胃がんや食道がんの早期発見です。がんは、必ず粘膜面の変化が見られますが、少しとろみのあるバリウムは、胃の粘膜に少し付着します。
胃炎も放置はNG!ピロリ菌が関わっているかも?
慢性胃炎そのものは、それほど気にしなくても良いですが、近年では、繰り返す胃炎や胃潰瘍には、ヘリコバクターピロリ菌の存在が関与していると言われていますので、そのチェックをおすすめすることも多いです。
胃炎のデメリット① 肌荒れ
口の周りに、ニキビや吹き出物といった肌荒れが現れる原因の1つに、胃の健康状態が優れないからという説が挙げられます。
胃炎のデメリット② 口臭
慢性胃炎からくる口臭は、卵の腐ったようなニオイがします。腐卵臭と呼ばれるものですが、これは卵が腐ったときにでる硫化水素のニオイです。
食道炎のデメリット 歯が溶ける!
胃酸をみくびって、逆流性食道炎を放置していると、
歯がボロボロになっていってしまうのです。
「最近ちょっと胃の調子が悪いかもな……?」「ここのところずっと胃酸が上がって来てる感じがする」という方は、すぐに病院で検査を受けた方が良いでしょう。
中には「バリウム検査は定期的に受けた方がいい」という声もありますし、会社の健康診断で取り入れているケースもあるようですから、30代を過ぎたら年に一度は受けに行くべきかもしれません。
胃の調子に不安があったら、まず胃腸の不健康を察知するバリウム検査
いかがでしょうか?バリウム検査は胃カメラよりも苦しさが少なく、気軽な気持ちで臨める検査ですから、前述した通り胃の調子が悪いかも?と心当たりのある方は、早めに行って検査を受けてみてください。
ただし、バリウム検査は胃カメラに比べて身体の中まで入り込まない分、胃がんや食道がんに関しては発見がしにくいとも言われています。
一定の年齢を超えたら、バリウム検査から胃カメラに切り替えることも検討すべきなのかもしれませんね。