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収入によっては必要かも!?アルバイト男性の「確定申告」事情を徹底解説!

多くのサラリーマンの場合、会社が手続きを代わりに行ってくれるため、あまり縁のない「確定申告」。しかし、例えばフリーターや学生アルバイトの男性だとどうなるのでしょうか?今回は「バイトしかしてないんだけど、税金ってちゃんと払えてんの?」「確定申告ってしなきゃダメかな……?」と悩むあなたのために、アルバイト男性の確定申告事情について徹底的にまとめました!これを呼んで、必要な方はしっかり手続きしてくださいね。

バイト先に「年末調整」はある?確定申告が必要な場合、必要ない場合!

まず、アルバイト男性の税金はどうなっているのか?という問題ですが、社員ではなくアルバイトであっても、基本的には給与から所得税や住民税は「天引き」されるようになっています。
ただし一定額以上(年収103万円以上、日雇いなら1日9,300円以上の収入)に満たないのであれば関係ありません。
フリーターで自活している方の場合は大体それ以上稼いでいるでしょうから、自動的に税金は支払われているということになりますね。

しかし、例えば2か所以上のアルバイトを掛け持ちしていて天引きがなされていなかったり、勤務先で年末調整が行われていない場合には、確定申告が必要なこともあります。
前者の場合は本来払うべき税金が払われていないということですから、下手したら「脱税」になってしまいますし、後者の場合はもしかしたら払いすぎた税金が戻ってくるかもしれません。
中には「アルバイトは他からも収入があるかもしれないし、天引きはしない」という会社もあるそうなので、しっかり確認して必要であれば確定申告を行いましょう。

バイト代も一定額を超えると、所得税が「天引き」で源泉徴収されている!

アルバイトでも一定額以上(社会保険料控除後の金額88,000円以上/月)の給与があれば、所得税が源泉徴収されます。日雇いや単発バイトの場合も同じく、一定額以上の給与金額があれば(同金額9,300円以上/日)所得税が控除されています。

出典:https://keiei.freee.co.jp/2015/10/27/part-time-job-gensenchosyu/

アルバイトの収入(給与所得)だけの場合だと、所得税を支払わなくてはいけないのは年収103万円を超えた時です。言い換えれば、年収103万円までは所得税を払わなくてもいいということですね。

出典:https://allabout.co.jp/gm/gc/405107/

掛け持ちや年末調整がない職場に勤めている場合、確定申告した方が良いことも!

また2か所以上のアルバイトを掛け持ちしていて、合計の年間の給与が103万円を超えている場合は注意が必要です。それぞれの勤務先の給与から税金が毎月天引きされていない場合、自身で確定申告をしなければいけません。

出典:https://www.kaike1.com/return/job-r/student-3625

中には天引きしていない会社も!?しっかり確認して必要なら確定申告しよう

アルバイトについては給与天引きしていないという会社は意外と多いようです。

理由は、アルバイトの場合、Wワークなどで他からも収入があったり、また短期雇用であったり、毎月の給与額が大きく変動するなど、毎月定額を給与から天引きすることに馴染まない性質があるためだと考えれます。

出典:http://juuminzei.com/html/baito.html

アルバイトの確定申告には何が必要?事前準備をチェック!

では、アルバイトの確定申告の事前準備としては何が挙げられるのでしょうか?
まず、必ず必要になるのが「源泉徴収票」です。
これは今まで受け取った給与の証明であり、全国的に統一されたフォーマットとなっているため、より信ぴょう性が高いとされています。
万が一退職していても発行して貰うことができますので、確定申告の前に会社にお願いしておきましょう。

紛失した場合でも再発行が可能ですから、「ヤバい、貰ったけどどこに行ったか分からない!」という時にも再度問い合わせてみてください。
ちなみに、もし源泉徴収票を出してくれない、という時は「給与明細書」をまとめて持って行くしかありません。

2か所以上の職場でアルバイトをしている方も、源泉徴収票や給与明細は全ての職場のものが必要ですから、どこのものか分かりやすく整理しておいてくださいね。

確定申告をする時は、まず「源泉徴収票」を貰っておこう!

給与明細書は会社ごとにフォーマットが異なりますが、源泉徴収票は国に納める税金に関係するため、全国で統一されたフォーマットとなっており、大企業も零細企業もすべてこの様式を使用しています。

出典:https://biz.moneyforward.com/tax_return/basic/attention-for-part-timer/

源泉徴収票は12月最終給与日の明細書と一緒に入っていることが一般的です。もしあなたが退職していたとしても、1か月以内に交付するものだと所得税法226条にて定められています。また、早期に手渡してしまうと再発行の手間がかかるからという理由で、11月~12月頃に送付してくれることもあります。

出典:https://biz.moneyforward.com/tax_return/basic/attention-for-part-timer/

なくしたら「再発行」して貰える!受け取れない場合は「給与明細」を持参して

「源泉徴収票をもらった記憶がない」「もらったかもしれないけれど、全然見つからない」という場合でも、安心してください。前職の会社にお願いすれば、再発行の手続きをとってもらうことができます。

出典:https://biz.moneyforward.com/tax_return/basic/attention-for-part-timer/

源泉徴収票を雇用先が発行してくれない場合、その会社からもらった給与明細書をすべて持参した上で税務署に行きます。確定申告の時期である必要はなく、いつでも大丈夫です。税務署で事情を話すと「源泉徴収票不交付の届出書」を手渡され、記入するよう指示されます。

出典:https://biz.moneyforward.com/tax_return/basic/attention-for-part-timer/

2か所以上でアルバイトした場合、全ての職場で源泉徴収票を貰う必要がある!

課税対象なのかどうかを確認するには、1年間の給与明細をそれぞれのバイト先からもらう必要があります。

税務署へ相談に行っても給与明細がなければ、職員の人も対応に困ってしまいますから、給与明細をなくしている場合は、再発行をお願いすると良いでしょう。

出典:https://mybestjob.jp/tane/arubaito-wwork-kakuteishinkoku.html

アルバイトの確定申告は「白色」でやる!手順や注意点は?

確定申告には、控除額が多いけれどその分難易度が高い(手続きが難しい)「青色申告」と、控除額は少ないもののその分難易度が低い(手続きが簡単)「白色申告」の2種類があります。
どちらにすれば良いか?という問題ですが、アルバイトの方の場合基本的に経費が認められないため、一般的には「白色」で確定申告を行わなければなりません。

提出必須の「確定申告書」はネットでも作成できますし、その方が指示に添って記入するだけなので間違いが少なくておすすめです。
ただし、インターネットから確定申告をするには準備が面倒のようなので、申告書だけ作成してあとは実際に会場に行くか、郵送で手続きする方が良いでしょう。

確定申告の際には、先ほどお伝えした源泉徴収票の原本や社会保険料の控除証明書など「控除を受けられる可能性があることを証明する書類」も必要になりますが、これは人によって事情が異なるため、まずは税務署に相談に行くのが一番と言えます。
また、アルバイトはアルバイトでも「歩合制(売上や成績によって給与が変わる)」勤務形態の場合は経費が認められることもありますので、これも該当する方は尋ねてみましょう。

ちなみに、2017年の確定申告期間は「2月16日~3月15日」です!
忘れないように手帳やカレンダーなどに書き留め、しっかり準備を行ってくださいね。

アルバイトの場合、確定申告は比較的簡単な「白色」!

確定申告には、青色申告と白色申告があり、個人事業主の人などは通常、控除額が多い青色申告を行います。しかし青色申告は手続きや帳簿付けが面倒ですし、そもそもバイトには経費など認められません(給与所得控除で一括割引される)ので、アルバイトの確定申告は白色申告となります。

出典:http://rh-guide.com/baito/zei_hoken/gensen_tyosyu.html

「確定申告書」はネットでも作れる!間違いが少なくておすすめ

確定申告は「確定申告書」という書類を作成して、自分の所轄の税務署に提出することで完了します。

申告書は国税庁のホームページからダウンロードできますが、アルバイトの場合、WEB上で確定申告書の作成ができる国税庁の「確定申告書等作成コーナー」を活用することをおすすめします。指示にしたがって必要事項を入力していけばスムーズに作成でき、手書きよりも間違いの修正がしやすいメリットもあります。

出典:https://mybestjob.jp/tane/kakuteishinkoku-baito.html

インターネット申告は準備するものが色々あるので「ネット上で確定申告書を作成して、書類は印刷して持参か郵送で提出する」というのが初心者にはおすすめの方法です。

出典:https://mybestjob.jp/tane/kakuteishinkoku-baito.html

源泉徴収票や保険料の控除に関する書類なども、合わせて提出!

申告書の提出の際、税金の控除に関する書類も併せて提出する必要があります。
アルバイトの確定申告でよく必要になる書類は以下のものです。大学生は勤労学生控除の証明書を忘れずに準備しておきましょう。

・給与所得の源泉徴収票の原本
・社会保険料控除証明書
・勤労学生控除証明書

出典:https://mybestjob.jp/tane/kakuteishinkoku-baito.html

バイトはバイトでも「歩合制」の場合、経費が申告できることも!

同じバイト収入でも、1本いくら、もしくはこれだけ出来たらいくらなど歩合制によるもの。これらは「事業所得」や「雑所得」に分類されます。

これらのバイトは必要経費が申告できるので、領収書、交通メモを必ず取りましょう。

出典:http://www.sinkoku.net/futamata/

2017年の確定申告期間は2月16日~3月15日!忘れないようにしよう

2017年(平成29年)の確定申告期間は、2017年2月16日(木)〜3月15日(水)です。
この期間内に、2016年1年間分の会計結果を税務署へ報告(確定申告)することになっています。

出典:http://biz-owner.net/kakutei/kikan

書類の書き方がよく分からないあなたに!分かりやすいハウツーサイト3つ

最後に「白色申告は簡単って聞いたけど、今ひとつ書類の用意の仕方が分からない!」というあなたのために、分かりやすいハウツーサイトを3つまとめてみました。

いずれもアルバイトの方用というわけではありませんが勝手は一緒ですから、ぜひ参考にして書類を作成してみてくださいね。

アルバイトの確定申告に必要な白色申告の書類の書き方について、詳しく紹介されています。

書類の書き方はもちろん、白色申告に関する必要書類やメリットについても詳しくまとめられています。

アフィリエイトで収入を得ている方用の白色申告のやり方ですが、初心者向けのポイントがまとめられているため、参考になる部分が多いです。

確定申告が必要なアルバイト男性は、期限を守ってしっかり準備しよう!

いかがでしょうか?1か所の職場で集中してお金を稼いでいる方は基本的に確定申告の必要がありませんが、2か所以上で働いている人、年末調整のない職場で働いている人などは、確定申告した方が良いのですね。

白色申告とはいえ、初めての確定申告は分かりにくいことが山積み。
不安な方は、まず源泉徴収票や給与明細などを持ち込んでぜひ税務署に相談してみてください。
当日の不備がないよう、きっと丁寧に教えて下さいますよ。