- ビジネス(320)
万年筆で大人の男を演出したい!使い方やお手入れ方法を解説
ボールペンやシャープペンシルとはひと味違う、大人の男性の雰囲気を演出してくれる「万年筆」。新年は心機一転のしるしに、少しリッチな万年筆を買ってみようかな……と思うあなたのために、今回は万年筆の特徴を含め、使い方や気になるお手入れ方法などをご紹介します!素敵な万年筆を手に入れれば、気持ちも新たにのびのびとした仕事ができるのではないでしょうか。ぜひご参照ください。
万年筆の使い方が分からない若者が増えている!
光沢のある表面に、洗練されたフォルム。
万年筆の尖ったペン先がサラサラと紙の上に流れてゆく様は、何とも大人びていてカッコよく映りますよね。
自分も仕事や手紙で万年筆を使ってみたい!と思う人も多いでしょう。
しかし、昨今では万年筆の使い方が分からず、買ったり貰ったりしてもそのまましまい込んでしまう若者もいるよう。
万年筆はボールペンと違いインクを入れ替える手間があったり、ペン先に特徴があり書き方に少しコツが必要だったりするので、ボールペンに慣れた人々には難しいのかもしれませんね。
祖父母の古い万年筆ゲットー しかし使い方はわからぬ(((
— 茶彦@影日向2う24 (@xxCyah1k0xx) 2015, 12月 5
試し書きさせてもらったけど万年筆の使い方わからんから書きやすいか否かはまるでわからんかった
— わかつき (@AKT820) 2015, 11月 27
万年筆の使い方を誤っており、理解したらとても捗るようになった。
— 澤倉いたち (@itati0) 2015, 11月 24
中には「分かっていたはずが間違っていた!」という声も。
では、万年筆は本来どのようにして使えば良いのでしょうか?
万年筆はどうやって使えばいいの?
万年筆はボールペンよりも書きにくいイメージがありますが、実は逆に全く力を入れずに文字を書くことのできるペンだと言われています。
なぜかというと、ある程度力を入れなければインクが下に流れない仕組みになっているボールペンに対し、万年筆はよりスムーズにインクが紙面に伝わるようになっているからなのです。
ですから、万年筆をボールペンと同じように紙に押し付けながら書こうとすると、逆に上手くいきません。
無駄な消耗や故障の原因にもなりますから、スーッと紙をペン先で撫でるような感覚を心がけましょう。
あとはペン先の甲(穴が空いている方)を表にして、気持ち寝かし気味にすれば簡単に文字が書けますよ。
万年筆とボールペンの仕組みの違い
手軽で実用性の高い油性ボールペン。
揮発、乾燥に強い、書いた文字が変質しにくい、筆記距離が長いのが特徴です。
ボールとホルダーの隙間にインクが流れボールに定着したインクを紙面に伝えます。
このボールを回すためにある程度の筆圧が必要となってきます。
一方、万年筆ではペン芯の毛細管現象を利用してペン先、ペンポイントへとインクが流れるので、ボールペンと違って余計な筆圧をかけなくても文字が書くことができます。
インクを出すことで次のインクが流れてくるという事です。
万年筆は余計な力を入れずに書ける!
書く際は、ペン先の刻印のある面を表向きにして、ボールペンよりもやや寝かせ気味に書きます。万年筆はペン先を紙の上に置いただけでもインキが出てきますので、強い筆圧は必要ありません。力を抜いて、紙の上を滑らすように書くと良いでしょう。
インクはどうやって入れればいい?
万年筆は、ボールペンと違ってあらかじめ一定量インクが入っているわけではありません。
お店の方が入れてくれていたり、譲り受けた万年筆だったりする場合でも、インクがなくなったら自分で交換しなければならないのです。
動画は「インク吸入器コンバーター」を使う方法で、ペン先にコンバーターを差し込み、インクに浸して吸入を行います。
万年筆によって補充方法は異なるため、お手持ちのものを確認してみてください。
最近ではより簡単なカートリッジ方式の万年筆も増えましたから、これから購入される方はそちらも検討してみてはいかがでしょうか?
手軽で簡単!カートリッジ式
・首軸にカートリッジインクを挿入します。カートリッジインクがきちんと収まるまで軽く押します。
・首軸にカートリッジインクに穴を開け、インクがペン先部分に流れ込みます。
・胴軸を元通りに回します。
最近の主流!コンバーター式
・コンバーターをまっすぐ首軸に差し込みます。
・首軸に装着されているコンバーターのハンドルを回して、ピストン軸を下までおろしてください。
・万年筆のペン先をボトルインクに完全に浸します。
・ピストン軸を逆向きに回転させ、コンバーターにインクを吸い上げます。
・ピストン軸を先程とは逆向きに回しインクを3滴ほど出します。
・ピストン軸を元の上の位置まで戻し、コンバーターに少し空気を入れます。
・胴軸を元通りに回します。
・ペン先についた余分なインクを柔らかい紙で拭き取ります。
愛着が沸きやすい!インク吸入式
ボトルインクよりインクを吸い上げ、ペン内部にインクを貯め使用します。
古くより使用されている方法で、手間はかかりますが、その分、愛着が沸き、より万年筆の魅力が満喫できるかと思います。
一度に大量のインクを吸入できるのも魅力です。
難易度は吸入式>コンバーター式>カートリッジ式のよう。
しかし、こだわる方には吸入式がおすすめとのことなので、自分の性格や万年筆への思い入れ度に応じて決めてくださいね。
万年筆のお手入れ方法は?
万年筆を長く大切に使うためには、定期的なお手入れが必要になります。
これもカートリッジ式、コンバーター式、吸入式でやり方が微妙に異なりますが、基本的にはどれも「水に漬ける」という方法です。
ペン先からインクの部分を取り外して、カートリッジの場合はそのまま水に一晩漬けておきます。
この時、コンバーター式と吸入式は中で「水の出し入れ」が必要となります。
インクが完全に抜けてしまうまで、水で中を綺麗に洗いましょう。
あとは軽くすすぎ、柔らかい手ぬぐいやティッシュなどで優しく水を拭き取れば終了です。
カートリッジ式は一晩つけ置き!
【カートリッジ式】
1)水またはぬるま湯の入ったコップに一晩入れておく。
カートリッジを抜き、ペン先・首軸をコップの中につけます。
初めはインキで水が濃い色に染まるため、何回か交換した後、しばらくつけておく。
(理想的には一晩ほど)
2)首軸からペン先に向かって、流水を通す。(図A)
3)最後に、布で水分を吸い取って(ふき取って)ください。
コンバーター式、吸入式は水を出し入れする!
【コンバータ吸入式】
コップの水につけ、水の吸入を繰り返します。
コップに水か40℃前後のぬるま湯を用意します。 コンバーターを装着したまま、ペン先をコップに入れて、きれいになるまで水を出し入れします。インキを吸入するように、水を繰り返し出し入れすることで簡単に洗浄することができます。 汚れがひどい場合はカートリッジと同様にペン先をコップにつけておくとより効 果的です。
コンバーター式と吸入式で、インク色を変えない場合じゃがの、これはきれいな水を入れたコップにペン先を浸して、(水を)吸って吐くを4~5回繰り返すだけ。
最後にティッシュや柔らかい布で拭きとる!
ペン先の水分をティッシュで拭きとる。
ペン芯・ペンポイントから色のついた水がつくけどな、薄~い色がつく位で充分洗えちょるけんね。こん状態でインクつめて大丈夫よ。
手間はかかるけど……万年筆にはメリットがたくさん!
このように、万年筆はボールペンに比べて少し手間がかかるものですが、その分使えば使うほど良さが分かってきます。
一般的なボールペンよりも外見がオシャレで、大人びた「こだわり」を演出できるというのも勿論ですが、何より魅力なのはそのバツグンの書き味。
慣れれば非常に軽い力で、スムーズに書くことができますし、インクの出具合が絶妙なので、文字も普段より美しく見えます。
しかも意外と初期費用がかかりませんから、ボールペンを毎回買い替えるよりも、むしろ経済的かもしれませんね。
慣れれば書き味バツグン!
その1:書いた時の独特の書き味
これはハッキリ言って誰もが感じることができるものだと思います。間違いなく自分に合った万年筆の書き味は素晴らしいものです。万年筆というと、カリカリとした書き味をイメージする方が多いのですが、よい万年筆ほど紙の上を滑るように筆記することができます。
手書きの長文を書く必要がある司法試験などでは、現在でも人気の高い万年筆。
万年筆は、ボールペン等と違って非常に軽い力で、手に負担なく筆記が可能です。
さらに、使ううちに「書き味が良くなる」「自分に合ってくる」という点も特徴です。
字が綺麗に見える!
⒈油性ボールペンのように、字の角に丸みが出ないため、角張って綺麗に見える
⒉筆圧によって字の太さが変わるため、トメ、ハネ、ハライなどが、上手く表現できる
⒊万年筆インク特有の、色の濃淡が書いた文字に現れる
見た目がカッコいい!
なんとなくカッコイイ!というのがメリットだと思います。本格的な方には怒られるかもしれませんが(;´∀`)
文具は使っていて気持ちいいかどうかがとても重要。
それならば、なんとなくかっこよくなった気分にさせてくれるのであれば、それは大きなメリットです。
意外とリーズナブルでコスパがよい!
文具業界大手のペリカンでは、大人も子供も気軽に使用できるカラフルな万年筆を販売。価格も1500円程度なので、子供へのプレゼントにも最適です。
高級な万年筆になると保障なども付いていて、ペン先の交換やインクの補充なども業者が行ってくれたりもします。とはいってもそんな5万円も10万円もする万年筆を簡単に買える人も少ないです。相場としてはだいたい5000円~12000円程度の物が多く売れています。
シックな万年筆で、気持ちを新たにしよう
いかがでしょうか?万年筆はボールペンよりも比較的手間はかかりますが、その分メリットがたくさんあるのですね。
お手入れやインクの交換も慣れてしまえば短時間で済みますから、あまり深く考えず、良いと思ったら気軽に挑戦することをおススメ致します。
高級な筆記具を持ち歩けば、何となく気分も変わってくるもの。
新年や新年度など、心機一転して頑張ろう!という時にはぜひ素敵な万年筆と共に、はつらつと出勤してみてはいかがでしょうか?