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お箸の持ち方、大丈夫?ビジネスマンに必須!な「和食」のマナーを徹底紹介

社会人になると、会食や接待、お呼ばれなど人前で食事をする機会も増えるもの。しかし、10代の頃は誤魔化しがきいたものの、働き出すとどんどん気になってくるのが「食事のマナー」ですよね。今回は「魚の食べ方ってどうするんだっけ?」「和食なんてなかなか食べないし分かんねえよ……」と頭を抱えるあなたのために、特に複雑な和食のマナーに焦点を絞って、徹底的にご紹介します!これを読めば、上司の前でも堂々と食事ができるようになるはず。

意外と見られているかも!「お箸」の和食マナーをチェック

最初にご紹介するのは、和食といえば基本!な「お箸」のマナー。
自分は正しい持ち方ができていると感じていても、いざ確認してみると意外と間違っている……なんてこともよくありますから、一度動画や画像で見てみましょう。

持つ位置は真ん中より少し上あたり、動かしてみた時にもし下の箸も上の箸と一緒に揺れていたら、間違っているサインです。
持ち上げる時は右手で揃えた箸の中央をつまみ、左手を下から添えて右手を端の方へすーっと移動させ、右手の指を下に添えるようにして正しいフォルムを作ります。

実際に持って確認してみて!お箸の正しい持ち方はマスターできてる?

まず、お箸を持つ位置は、真ん中より少し上辺りが、
バランスがよく美しく見えます。
下の箸を薬指と小指、上の箸を残りの3本の指で支えます。
動かすのは、上の箸だけです。
箸が交差したり、まとめて持つのは絶対にNGですよ~。

出典:http://www.bridal-inoue.com/wa/hashi/

お箸を取り上げる時にも、決まった作法が……

1)右手で箸の中央あたりを上からつまんで少し取り上げる。
2)左手を下から添えて、右手を右端に滑らすように移動する。
3)箸から滑らすように右手を下に添え、正しい位置で持つ。

出典:http://www.bridal-inoue.com/wa/hashi/

食べる時は気を付けて!下品な箸の使い方とされている和食マナー

お箸のマナーは、持ち方だけに留まりません。
一度料理に箸を付けておきながら、取らずに別の料理に箸を付ける「移り箸」や、器に箸をかける「渡し箸」、料理に箸を突きさして食べる「突き箸」、箸だけを舐める「ねぶり箸」など、下品な食べ方だとされる使い方も存在するのです。

他にもマナーは存在しますが、上に挙げたものは代表的な例で、特に周囲から見て目立ちますから気を付けましょう。

移り箸と迷い箸

一度箸を付けた料理を取らずに別の料理に箸を付ける「移り箸」
そして「どれにしようかなと」、箸をあちこちに動かす「迷い箸」

渡し箸

器の上に箸を放置するのが「渡し箸」
箸置きがない時などにしてしまいがち

探り箸

手前の料理を取らずに奥の料理に箸を付けるのが「探り箸」
和食の盛り付けは生命線
せっかく神経を配って盛りつけているのですから崩さずに手前から取りましょう

寄せ箸

箸を使って器を手前に動かすのが「寄せ箸」

刺し箸

つかみ難い料理を箸で突き刺して食べる「刺し箸」
小さく切るか、片方だけ刺して挟む様にして下さい

涙箸

お汁の具などを持ち上げると汁がたれます。それが「涙箸」
器を持ち上げるか、取皿で受けるようにしましょう

ねぶり箸

箸先の汚れを拭き取ろうとして口でなめるのが「ねぶり箸」
非常に見苦しい行為です。懐紙を使って下さい

使い終えた箸

使い終えた箸は箸袋に戻しますが、そのまま戻すと「使用していない箸」の意になってしまいます。
袋を結んで箸先を入れておけばけっこうです。また、箸を折ったりしてもいけません。

出典:http://temaeitamae.jp/top/t8/manners.Japanesefood/02.html

汁物を飲む時は、両手でお椀→右手で箸→左手指で箸を受けて持ち変える!

汁物を飲む時は、まず左手で椀を押さえ、右手で蓋を取ります。
両手で椀を持ち上げたら、左手に持ち替えて右手で箸を取り上げましょう。
そして器を持った手の人差し指と中指で箸を挟み、ゆっくりと下手に滑らせるように回し、右手に持ち直すのです。

あとは通常通り食べればOK。
ただし、箸で具材を掴む時に汁が垂れないよう、なるべく口に近い位置で器を持つように注意して。

1)箸を持つ手を椀から外して、お箸を取り上げる。
2)器を持った手の人差し指と中指で箸を挟む。
3)箸を持つ手を下手へ滑らすようにして回し、持ち直す。

出典:http://www.bridal-inoue.com/wa/hashi/

実は「返し箸」はNG!割り箸を割る時も注意して

また、割り箸の場合には、左右に割るのはNG。
左ひざの辺りで「横にして上下に割る」ようにし、ささくれが出来たら手で取り除きます。
食べ終えたら先を折った箸袋に入れましょう。
正当なマナーとして誤解されがちですが、大皿料理を取り分ける際、口を付けない方を使って周囲に配慮する「返し箸」も和食ではマナー違反なので、取り分け用の箸がなければ周囲に確認して直箸で。

焼き魚に付いてくるレモンやすだちなども、手ではなく箸を使って軽く絞ります。

割り箸のルール

割り箸を顔の前あたりで立てて、バチンと左右に割る方が多いですが、これは駄目。左膝の辺りで「横にして上下に割る」が上品です。
ささくれが出来た場合は「こすりあわせてはいけません」
手でささくれを取り除きましょう。
食べ終えたら箸袋に戻しますが、この際袋の先の方を結ぶか折っておきます。それと、使い終えた箸を折ったりしてはいけません。

返し箸をしない

大きな器に盛られた料理から取り分ける時に「取り箸」が無い。
こういう場合にみられるのが箸を返して元の方で料理を取る「返し箸」
これは一見礼儀に適ったやり方に感じますが、マナー違反です。
周囲に断りを入れて直箸で取りましょう。

柑橘類は箸を使って搾る

焼き魚に添えられたレモンなどを手で搾らない。
箸で魚の上にのせて、香りを移す程度にしておきましょう。
搾って液をかけたい時は、箸と左手を使って搾ります。

出典:http://temaeitamae.jp/top/t8/manners.Japanesefood/02.html

箸先は「3センチ」しか汚しちゃダメ!?なるべく意識しよう

これはちょっと難しいですが、和食のマナーには「箸先は3センチしか汚さない」というものも存在します。
意識しすぎると不自然になってしまいますから、そこまで綿密に守ろうとしなくても構いません。
ただし、汁物や丼にずぶりと真ん中まで箸を埋めたり、汚れを取ろうと前述した「ねぶり箸」をやったりしないようにだけ注意してください。

箸休めの時は「箸置き」に置くようにし、椀や皿の上にかけるのはやめましょう。

箸は食べ物を掴んだり、口に運んだりする道具なのですが
箸先をあまり汚さないよう気をつけてみましょう。

目安としては「箸先5分、長くて1寸」。
1寸っていうのは3センチ。5分はその半分です。

これね、案外難しいのです。
一度、食べながら意識してみてください。
お味噌汁なんか食べると、
あっという間に、1寸+5分はカンタンに汚れますよ。(^^;;

でも「そんなに汚れた」ということは、
それだけ下品な食べ方になっているということです。
上品に見えるように食べるには、
食べ物を口に運ぶ量や、お箸の使い方ひとつ
気を配らなくてはならないということですよね。

出典:http://www.bridal-inoue.com/wa/hashi/

食べていない時は「箸置き」に!お椀や皿の上に置くのはNG

和食の席では、箸置きが箸と一緒に提供されるので、
必ず箸置きを使いましょう。
箸置きがない場合は、箸袋の上に置く、
もしくは、箸袋を箸置きに折るなどして使っても良いです。
折敷の場合は、食事中は折敷の左のフチに箸先をかけます。

出典:http://www.bridal-inoue.com/wa/hashi/

えっ、これもダメ!?意外と知らない和食のマナーを見てみよう

続いては、意外と知らない和食のマナーについて見てみましょう。
まず、男性ではあまりいないかもしれませんが、下に零さないために箸を使っていない手を口に添える「手皿」はマナー違反です。
一見上品なように見えるものの、和食ではNG行為なので、椀や小皿などを代わりに添えるようにしましょう。

また、おしぼりは手を拭くためのものなので、それでテーブルの水滴や汚れをぬぐうのもマナー違反。
意外と顔や首周りを拭くのはOKとのこと。
ファミレスでは最後に食器を重ねておくと、お店の人にとっては有難いこともあるようですが、和食のマナーとしてはこれもNG行動なので、椀の蓋を戻して箸を所定の位置に置くだけにするのが良いでしょう。

大きなものは一口大に切り分け、零さないように!「手皿」はやめよう

食箸で掴んだ料理を食器から口元へ運ぶとき、食べ物や汁を落とさないように下に手を添えながら食べてしまう女性をよく見かけます。一見すると上品な振る舞いのようにも見えますが、実はこれ「手皿」と言われる和食のNG作法。

出典:http://slism.net/lifehack/manner-school-of-japanese-foods.html

正しいマナーはこれ!
・大きなものは一口大に切り分ける
・汁気の多いものは水分を落とす
・小皿を添える

出典:http://slism.net/lifehack/manner-school-of-japanese-foods.html

おしぼりで「テーブルを拭く」のはNG!顔や首周りは意外とOK……

おしぼりの使い方

お店でおしぼりが出てきた場合、手を拭くものであってテーブルを拭いてはいけません。また、顔や首周りを拭くのは良いとされています。

出典:http://www.table-manners.org/dainty_kaiseki/dainty_kaiseki_manner/

食べ終えたら食器は重ねない!汁物の蓋だけ元に戻して

食事を終えたら
・汁物や茶碗蒸しなどの蓋は元に戻す。
※裏返しに置くのはNG!
・お皿は重ねずそのままに
・お箸は揃えて箸置きに
・割り箸は袋に戻して紙の先を折る

出典:http://slism.net/lifehack/manner-school-of-japanese-foods.html

ここまでできれば完璧!料理別・和食のマナーをマスターしよう

最後に、ここまでできれば和食マスター!?な「料理別のマナー」を見てみましょう。

和食は料理によって細かく決まりが設けられており、全体に共通するマナーとしては「美しい盛り付けを崩さないように、かき混ぜたり順番を入れ替えたりせず食べる」というものが挙げられます。

意外と細かい決まりが!端や手前から、盛り付けを崩さないように食べよう

☑前菜・刺身
美しい盛り付けを、崩さないようにいただくのがコツです。

手前や端から一品ずつ、
味の淡白なものから、味の濃いものの順に食べます。
(刺身なら、白身から赤身の順に食べます。)

☑焼き物・煮物
魚は左から、その他も基本は端から、
箸で一口大に切って食べます。

口に入れてしまった小骨は、懐紙に取り出します。

焼き魚のはじかみ(甘酢漬けのしょうが)は、最後に食べます。

☑蒸し物・酢の物
味が均等になるようかき混ぜたり、
具を取り出したりするのは、タブーです。

上から順に、少しずつ食べます。

☑揚げ物
基本的に、手前から順に食べます。

一口で食べられないものは、
2~3回に分けて食べてもいいですが、
食べかけを皿には戻さないのがマナーです。

☑椀物
椀の蓋は、お盆の右外に裏返しておきます。

出汁はかき混ぜず、箸で具を押さえて飲みましょう。
具と一緒に、出汁を口に流し込んだりしないこと。

食べ終えたら、蓋を裏返さずに元に戻します。

☑ご飯
ご飯が出されたら、お酒は終了です。

汁とご飯を、バランスよく食べましょう。

出典:http://msm-c.net/6193.html

天ぷらの塩は手でかける!手前から順に食べ進めよう

天ぷらは塩に直接付けるのではなく、手でパラパラと振りかけて「手前から順に」食べましょう。
味が薄いもの→濃いもののの順に食べられるよう盛り付けられているため、心遣いを無駄にしないように。

天ぷらの正しい食べ方
・手前に盛り付けられているものから食べる
・塩は手でつまんでパラパラとふりかける
・大きい天ぷらはそのままかじる

天ぷらの盛り付けは美味しく食べられるように、手前があっさりとした味のもの、奥は味が濃いものと決められています。盛り付けを崩してはいけないのには理由があるのです。

出典:http://slism.net/lifehack/manner-school-of-japanese-foods.html

焼き魚は上身から!表を向けて骨を取り、食べ終えたら皮と一緒に端にまとめよう

焼き魚はまず頭に近い方から上身を食べ、なくなったら尾から頭に向けて骨を抜きます。
外した骨は上端に置きましょう。
それから下身を左から順に食べて、終わったら皮や骨を一か所にまとめるか、懐紙があればそれで隠します。

焼き魚の正しい食べ方
・魚の頭に近いところから順番に上身を食べる
・上身が食べ終わったら、尾から頭に向けて箸で中骨を取る
※このときに裏返しにするのはダメ!
※外した骨は、お皿の上端に置く
・下身を左から順に食べる

魚を食べ終わったら、皮や骨が見苦しくないように一箇所にまとめるのが作法。懐紙を使って隠すのもオッケー!

出典:http://slism.net/lifehack/manner-school-of-japanese-foods.html

お造りのわさびは「刺身」自体につけて!醤油に混ぜるのはNO

お造り(刺身)に関しては、お寿司にも言えることですが「わさびは醤油に混ぜない」ようにしてください。
刺身そのものにわざびを付け、こちらも淡泊な白身魚やイカから、味の濃いものへ順に食べ進めていきます。

お造りの正しい食べ方
・イカや白身魚など味が淡泊なものから食べる
・わさびは、お刺身につける

お寿司がでてきたときも同じ作法が使えます。

出典:http://slism.net/lifehack/manner-school-of-japanese-foods.html

串物は先に箸で全て取り外し、食べやすいようにしよう

最後に串物についてですが、まずは箸から全部取り外してしまいましょう。
焼き鳥屋さんではそのまま食べるからこそ美味しい!という部分もありますが、和食のマナーとしてはあくまでも箸を使うのが良いとされていますので、左手で串を押さえ、箸ですっと外して1つずつ頂きます。

ちなみに、ご飯をおかわりする時は食べ終えた傍からお茶碗を持ったままよそいに行くのではなく、一旦お茶碗をテーブルに置いて忙しない印象を避けましょう。

和食には焼き鳥やつくね、味噌田楽といった串に刺さった料理が出てくることもあります。食べ方のポイントは、先に串を外してしまうことです。串を外すときは、左手で串を持ち、箸を持った右手で料理を外します。熱いできたてのほうが外しやすいのですが、外しにくい場合はくるくると串を回して外します。

出典:http://www.table-manners.org/dainty_kaiseki/how_to_table_manner/

ご飯をおかわりする時は、一度テーブルに器を置いて!忙しない印象を避けよう

自分でご飯をよそうときは器の7~8分目にしておきます。山盛りにするのは枕飯といってお供えのときに使われます。ご飯は左側、汁物は右側に置きます。おかわりをするときは、必ず一度テーブルに置くようにします。ご飯を食べ終わって手に器を持ったままおかわりをすると、せわしない印象を与えます。

出典:http://www.table-manners.org/dainty_kaiseki/how_to_table_manner/

最初から完璧にする必要はナシ!自然にできるよう、少しずつ和食のマナーを身に付けよう

いかがでしょうか?日本人に生まれているはずなのに、意外と身に付いていない和食のマナーはたくさんあるものですね……。
日常的に使っているお箸のマナーだけでもかなり細かいですから、一度に全部覚えるのは難しいと言えます。

場数を重ねれば自然にできるようになりますから、ぜひ少しずつ練習し、いつか和食のマナーは完璧!と言えるよう頑張ってくださいね。