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個人情報はどこまで必要?もう怖くない!初めての「クレジットカード審査」
クレジットカードを初めて作る場合、何となく怖いのが「審査」。一体どこまで個人情報をさらすの?借金とかはないけど、やっぱり収入ってかなり関係するのかな……?など、様々なことが不安になりますよね。今回はそんなあなたのために、初めてのクレジットカード審査で必要な情報や審査の流れ、合格する基準などについてまとめてみました。これを読めば「何だ、そんなに怖がらなくていいんだ!」と安心して審査に臨めるはず!
身分証?印鑑?クレジットカード申し込み&審査に必要なものとは
まず、クレジットカードの申し込み及び審査に必要なものについて見てみましょう。
大抵どこのクレジットカード会社でも必須なのが、やはり「身分証」。
運転免許証があればそれが一番ですが、なければマイナンバーカードやパスポート、健康保険証などでも構いません。
ただし、保険証を使う場合は取得年月日によって詳しい勤続年数が分かってしまいますので、申込用紙に記載している内容と食い違わないよう気を付けましょう。
次に、これも必ず提示するのが「カード代金の引き落とし口座」です。
クレジットカードをショッピング利用する場合も、商品の代金は口座から自動引き落としとなりますから、お給料の振込先や貯蓄用の口座など、常に余裕がある口座を設定しておいてください。
その際、引き落とし口座に登録している印鑑が必要になる会社もありますので、念のため用意しておくと良いでしょう。
しかし、最近では印鑑不要のクレジットカード会社も増えています。
その① 免許証があればそれが一番!「身分証明書」
1.身分証明書:
クレジットカード作成の際には、カード申込をしたのがその本人であるかどうかを確認するための身分証明書が必要になります。
一般的には運転免許証のコピー(裏表)があれば問題ありませんが、仮に運転免許証がない場合でも下記のものであれば代用も可能です。
・運転免許証(これがベスト)
・健康保険証
・マイナンバーカード
・パスポート
・住民票の写し
・住民基本台帳カード(写真付きであれば)
・外国人登録証(日本国籍ではない場合)
その② ショッピング利用には必須!「カード代金の引き落とし口座」
2.カード代金の引き落とし口座:
クレジットカードを利用した場合には、その代金を後日まとめて支払う必要性があるため、カード代金の引き落とし用口座も必要になります。大抵は銀行口座か郵便貯金口座ですね。
・銀行口座(都市銀行、地方銀行、信用金庫など)
・郵便貯金口座
その③ 他者の偽装を防ぐため!「引き落とし口座に登録している印鑑」
3.引き落とし口座の銀行印:
最後に必要なのが2番目の引き落とし口座に登録している銀行印です。この印鑑がないとクレジットカードを作ることは出来ません(他人の銀行口座を指定してしまう人がいますからね、それを防ぐ意図有りです)。
『この指定口座は私の銀行口座です!』ということを確認するためにも、銀行印が必要になりますので、もし紛失などしてしまって手元にないという方は、銀行にいって予め手続きをしておくようにしてください。
その④ (未成年の場合のみ)「保護者の同意」
これは学生カードを作る方でない限りあまり関係がありませんが、未成年者なら「保護者の方の同意」が必要です。
また、場合によっては源泉徴収書や給与明細など「収入を証明できる書類」が求められることも。
基本的には不要のところが多いとのことですが、勤続年数が短かったりクレジットカードの利用歴がなかったりと不安な要素があると、返済能力を判断するために必要なのですね。
4.(未成年の場合は)保護者の同意:
クレジットカード申込時に必要なものについては上記3つのみですが、現在、18歳や19歳といった未成年の方の場合は、保護者の同意が必要になります。
・20歳未満:未成年は保護者の同意が必要
・20歳以上:自分の意志でクレジットカードを作れる
収入の証明は基本的には不要!でも、場合によっては提示を求められることも……
キャッシング利用する場合は、一部のクレジットカード会社(JCBやシティカード)では提出が必要となる場合もありますが、原則クレジットカードの申込みの際には、源泉徴収票の提出は必要ありません。ただし、提出が必要な場合があります。非常に多いケースとしては、属性が弱い場合です。
主に低年収、勤続年短い、過去にクレジットカードの利用履歴が無い人は要求される場合が殆どです。
例えば、設立して間もない中小企業に勤務しており、クレジットカード会社でもデータが無い。
また、勤務先企業のホームページがない場合、「会社自体が存在しているのか?」と判断されます。その際、「源泉徴収票」や直近3ヶ月程度の「給与明細書」等の証明書類が必要になる可能性があります。
結果が来るまでドキドキ……!クレジットカード審査の流れとは?
では、クレジットカードの審査はどのような流れで行われるのでしょうか?見てみましょう。
一般的な流れは、どこのクレジットカードを利用しても同じです。
ネットや郵送などで申し込みを行うと、まずは収入や職業などから審査が行われます。
問題なければ、今度は「信用情報機関」というところであなたの信用情報を確認し、過去に返済の延滞や滞納(携帯電話料金や奨学金なども含まれます)などのマイナス行動がなかったかが見られます。
過去にも問題行動は見られない、と思われたら、多くの会社が行うのが「在籍確認」。
これは連絡先が本当のものか、偽名を使っていないかなどの調査で、会社や自宅に匿名で電話がかけられます。
その際、クレジットカード会社の名前は名乗られませんし、プライバシーはきちんと守られますのでご安心下さい。
まあクレジットカードの作成はやましいことではありませんから、仮に疑われても「カードを作るために……」と説明しても良いと思いますが。
一般的な流れは、どこのクレジットカード会社も一緒!
⒈申込(インターネット・店頭・郵便・自動契約機)
⒉店頭や郵便申し込みの場合は、コンピュータへ申込者の情報を入力
⒊申込者属性のスコアリングやレベル分け
⒋個人信用情報機関へ照会を行い事故情報や延滞情報が無いかを調査
⒌勤務先への在籍確認
⒍本人確認資料の送付依頼
⒎クレジットカードの発行
申し込みはネットが簡単!スマホからもOKな会社が多い
クレジットカードの申込は、各クレジットカード会社の公式サイトから行うと簡単そのもの。
最近ではパソコンからだけでなく、スマートフォンなどの携帯電話からの申込にも対応してくれているので、電車移動中やランチ休憩中に申込をしてしまう…なんてことも出来ます。時間にしてだいたい、10~15分程度だと捉えておいてください。
収入や立場などの内容を見て、会社があなたの「信用情報」を確認!
次が少し難しいところです。あなたから『クレジットカードが欲しいんだけど…』という依頼を受けたクレジットカード会社は、個人信用情報機関(こじんしんようじょうほうきかん)という場所に連絡をして、あなたの過去&現在のクレジットカード利用履歴などを確認します。
家や会社に「在籍確認」の電話が来る場合も!プライバシーは守られるが注意しよう
個人信用情報機関に掲載されている情報に問題がないとカード会社が判断された場合には、その後、申込された申請内容に間違いがないかどうかの確認に入ります。
たとえばあなたが勤務している会社に電話をして、本当にあなたが在籍しているかどうかの確認をする在籍確認(ざいせきかくにん)が有名ですね。
カード会社が『○○課の○○さんはいらっしゃいますでしょうか?』と電話をして、ほんとうにそういった人が社内に居るかどうかの確認をするのです。
審査に合格したら、会社が「使用上限」に応じたカードを発行!
晴れて上記の審査に合格すれば、クレジットカード会社が設定した「利用上限」に応じたカードが送られてきます。
クレジットカード会社のサイトを見ると「最高300万円!」とか「500万円!」などと書いてあるのをよく見かけるでしょうが、突然そんな大金を使えるようになる人は基本的にいません。
大抵は数十万円の上限から真面目な利用を続け、徐々に信頼関係を築ければ金額が上がっていく、という仕組みですから、焦らずに行きましょう。
また、クレジットカードが届くまでには最大で2週間程度かかることもあるそう。
審査は15分程度でも、明日から使える!というわけではありませんから、注意してくださいね。
あなたの信用力次第でどのくらいの金額まで使えるクレジットカードを発行するかが定まります。もちろん信用力が高ければ百万円以上の買い物ができるクレジットカードが届きますし、反対に低ければ10万円しか使えないカードが届くこともありますね。
・信用力が高い:使える金額の多いカードが届く
・信用力が低い:発行してもらえた場合でも、使える金額が少ないカードが届く
その後、晴れて自宅にクレジットカードが郵送されてくることになります。
届くまでには2週間程度かかることも!焦らずクレカの発行を待とう
カードの発行ですが銀行系カードや信販系の場合、10日から2週間程度で簡易書留郵便等にて送られてきます。インターネット経由の場合は、翌日~2週間程度が目安です。
借金さえなければ大丈夫?クレジットカード審査に「落ちる」理由を徹底チェック!
最後に、クレジットカード審査に「落ちる理由とは何か?」というものです。
真面目に仕事してるし、年収もそこそこなのに落ちた!という方には、以下の理由が考えられるよう。
まず、「申し込み用紙の記入間違いや、書類の文字が汚くて読めない」という理由。
後者はパソコン入力なら問題ありませんが、前者は意外と多いそうなので、充分に気を付けて記入してください。
次に、個人事業主や短期アルバイトの掛け持ちで収入が不安定だったり、連絡先が不安定(できれば携帯電話より、固定電話の方が有利なようです)だったり、賃貸かつ独身だったり……といった理由。
ただし、現在では固定電話を持たない家庭が多いですし、独身で持ち家の人を探す方が難しいですから、上限額がかなり上のカードでなければあまり気にする必要はないでしょう。
その① 意外と多い!「記入内容間違いや、書類の文字が汚くて読めない……」
申込書の記入内容を間違えていたり、文字が汚すぎることも審査に落ちる理由となります。
電話確認があるカード会社の場合、電話番号が間違っていた時点で「虚偽の内容」となってしまいますし、住所が間違っていれば、カードはあなたの自宅に届きません。
文字が汚すぎて読めないことも、審査担当者からすれば対処のしようがありませんから、当然審査落ちとなってしまいます。
また、申込書に空欄が多すぎることも審査に落ちる理由です。
年収や勤務先など、あまり書きたくない個人情報の記入を求められますが、空欄が多すぎると審査したくてもできません。
その② 収入が不安定・連絡先が不安定など「会社にとって不安な要素がある」!
■収入面
年収は大い方が良いですが、それよりも定収入があるか?が重要視されます。
職業は会社員かフリーターか、勤務先は大企業か中小か、正社員か派遣か、そして勤続年数は長いか短いか。を見ることで、ある程度の支払能力がわかります。
■住居
住んでいる家が持ち家か賃貸か、結婚しているかどうか?などを見られます。
賃貸よりも持ち家の方が支払能力はありますし、結婚していたり、学生の方なら親がいる方が、万が一のことがあっても親や夫が立て替えてくれるので、支払能力があるとみなされます。
また、電話番号は携帯電話よりも固定電話の方が圧倒的に有利です。
最近は携帯電話だけ持っている家庭も多いので重要視されにくくなっていますが、過去に携帯電話で落ちた審査を、固定電話に変えたら通過できたという体験を、私自身がしています。
■個人情報
年齢や家族構成、そして個人の信用情報がこれに該当します。
家族が借金を背負っている場合でも、審査に影響はありませんが、あなたが連帯保証人になっている場合は別です。
その③ タイミングが悪かった!「カード会社が発行枚数を制限している時期」
また、カード会社がたまたま発行枚数を制限している時期で、余程条件の良い顧客しか合格させないというタイミングだった、というものも。
これは一般的なカードではあまり考えられないことですが、ゴールドカードをはじめプレミアム価値のあるカードにはたまにあることだそうです。
景気や社内事情によって、カード会社自身が発行枚数を制限している場合があります。
これは、ゴールドカードなどのプレミアムカードに多いのですが、社内の戦略によって「とにかく会員数を増やしたい時」と、「会員数をあまり増やしたくない時期」があります。
会員の獲得に積極的な場合は審査も緩くなりますが、逆に会員数を制限したい時は、よほど良い条件の人しか審査に通さないのです。
その④ もはや言い訳できず……「過去に延滞・滞納でブラックリストに載ったことがある」
これはもう言い訳できませんが、「過去に延滞、滞納でブラックリストに載ったことがある」方は、基本的には不合格になると思って良いでしょう。
先ほどの項で「信用情報機関」という言葉が出てきましたが、これは国から指定された機関で、あなたのこれまでの借り入れ履歴、返済履歴などが全て残っているのです。
一度滞納や自己破産などの理由で「ブラックリスト」に認定されると5年~7年は携帯のローンすら組めないと言われていますから、滞りがないよう注意しましょう。
また、仮に真面目に返済していたとしても、例えば住宅ローンも車のローンも携帯のローンもある……など、様々なところからの借入やローンが存在する場合も、返済能力が不安として不利になることが多いよう。
しかし、意外と皆さん不安であろう「奨学金」に関しては、性質上きちんと返済ができていれば「借入欄」に記入する必要がないのだとか。
ただし、これも延滞、滞納すればブラックリストになりますので、要注意です。
いわゆる、ブラックリストに載っていないかどうかです。
信用情報は、クレジットカードヒストリー(通称クレヒス)とも呼ばれ、しっかりと支払いを続けていくことで、あなたの信用力が高まっていきます。
また、CIC(シー・アイ・シー)や全国銀行個人信用情報センターといった、信用情報機関を通じて、クレジットカードだけでなく、キャッシングや住宅ローン、銀行取引まで、あなたのあらゆる取引が管理され、カード会社にも共有されます。
よくある例で言うと、携帯電話の支払い遅延やクレジットカードの支払い遅延です。
一度や二度支払いが遅れても問題ありませんが、慢性的に支払いが遅れるような場合、信用情報に傷が付いている可能性があります。
その⑤ 返済はしているのに!?「ローンや過去の借り入れが多過ぎる」
支払いや返済をしっかりしていても、借入があまりに多すぎる人は、クレジットカードの審査に落ちやすいです。
住宅ローンやキャッシング、自動車ローンなど、借入があまりに多い場合、「自転車操業状態になっていないか?いずれパンクするのでは?」と思われてしまいます。
ちなみに奨学金は、きちんと返済できていれば「借入」欄に記入の必要ナシ!
奨学金といっても、要は学生のための無担保ローンともいえるので、一見、クレジットカードの申込記入欄には「他社借入」として記入しなければならないような気がしますが、実際は、毎月キチンと返済をしているのであれば、記入する必要はありません。
ただし、例えば大学が運営していないような奨学金(独立行政法人である日本学生支援機構の奨学金や銀信、販会社の教育ローン等)で返済が滞ってしまうと、信用情報機関に支払いが遅れたという記録が残ってしまうので、結局クレジットカードの審査に落ちてしまう可能性が出てきます。
準備をすれば怖くない!クレジットカード審査に通って、快適買い物ライフを送ろう
いかがでしょうか?クレジットカード審査は身分証と口座さえあれば、誰でも簡単に受けることができるのですね。
中には審査が厳しいものもありますが、初心者向けのカードなら借金ナシ、毎月一定の収入があるだけで作れることがほとんどですから、怖がらずに申し込んでみてください。
どのカードなら作れるの?と不安になった方は、一度お友達や同僚の方が使っているカードを聞いて、参考にしてみると良いかもしれませんね。