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「春節」ってどんな行事?中国人が爆買いしにくる理由とは!

昨年の流行語大賞にも選ばれた「爆買い」。中国人が日本の観光地でたくさんの商品を買う様が話題になりましたよね。しかし、1年の中でもその光景が顕著なのが「春節」の時期だと言われています。一体中国における春節とは、どのような行事なのでしょうか?また、なぜその時期に多くの中国人の人が日本などへ観光に訪れるのでしょうか?意外と知らない春節の謎について、詳しくまとめてみました!中国文化の知識が増えれば、周囲から感心されるかも?

「春節」って一体なに?

中国の「春節」は、日本で言うお正月のこと。
2016年の春節は、2月8日から始まると言われています。
一体なぜ1月1日ではない上に、微妙な日付から始まるんだろう?と疑問に思ってしまいますが、これは「旧暦」かつ「太陰暦(月齢を基に1カ月を定めたもの。1カ月が29日か30日間となるため、1カ月が30~31日となる太陽暦とは少しずつズレが発生)」を基準にしているからなのですね。

古くは日本でも旧暦(旧正月)が元旦だとされていましたが、明治維新の後に日付の基準を太陰暦から太陽暦(地球が太陽の周りを巡る周期を基にした暦)に変更されたため、現在のように1月1日からがお正月ということになりました。

春節は、日本における元旦と同じ!

春節とは日本でいう旧正月のことです。中国では最大のイベントとしてこの春節を祝います。日本の元旦より一ヶ月ほど遅い旧暦(太陰暦)の1月1日を春節と呼び重要な祝日となっています。

出典:http://happyeveryday.net/post-24-24

かつては日本でも、春節の時期が「お正月」だった!

春節というのは日本でいう旧暦の正月、日本では旧正月と言われています。実は、かつては日本も“年越し”といえば、旧正月のことだったのですが、明治維新後、政府が太陰暦を太陽暦に変えてから、元旦に正月を迎えるようになったのです。

出典:http://allabout.co.jp/gm/gc/375416/

2016年の春節は「2月8日」!

2016年旧正月(春節)は2月8日月曜日です。2015年12月11日に旧正月(春節)に伴う連休日程の通知がありました。

2/6(土)振替営業日
2/7(日)休み
2/8(月)休み-春節(旧正月)
2/9(火)休み
2/10(水)休み
2/11(木)休み
2/12(金)休み
2/13(土)休み
2/14(日)振替営業日

出典:http://iyota.asia/2016chunjie/

毎年日付が違うのは「太陰暦」を用いているため!

中国の旧暦はいわゆる太陰太陽暦であり、1月の長さを月の月齢(新月→満月→新月)29.53日を基準に定めたもので、一ヶ月が29日と30日になっています。ですから旧暦の一年は29.5×12=354日になるわけです。ようするに我々が使っている新暦の一年365日と比べ11日が少ないです。この差が毎年の春節を変えているのですね。

出典:http://blog-hcw.blogspot.jp/2012/01/blog-post_23.html

中国では、春節にどういうことをするの?

中国での一般的な春節は、日本のお正月とそう変わりません。
春節の飾りをし、春節の料理を食べ、親戚に挨拶周りをしたり、一家だんらんを楽しんだりして過ごします。
ただし、春節飾りが赤やゴールド、黄色など非常に華やかだったり、年越しを花火と共に迎えたり、春節料理のひとつが餃子だったりするところは、中国ならではの雰囲気があって少し面白く感じるかもしれませんね。

ちなみに中国にもお節料理と同じく「縁起のよい食べ物」という考え方があったり、紅白歌合戦に似た番組があったりするそうです。
歴史上ではかなり繋がりが深い国ですから、お互い影響を受け合っている部分もあるのかもしれませんね。

春節準備から終わるまで、家を掃除したり神様にお供え物をしたり、新年の挨拶をしたり……こう書くと、日本人が大晦日から三が日にかけて忙しくするのと一緒で何となく親しみが沸くのではないでしょうか。

春節の習慣について、詳しく紹介されています。

春節の伝統的な料理は「餃子」!

春節当日から5日間かけて餃子を食べる、というのが伝統的な習慣なのですが、最近物質的に豊かになった北京など都市部では、毎日餃子だけを食べ続けるようなことは減ってきています。その代わりにいつもより豪華な料理やお菓子をテーブルに並べたり、家族みんなでの外食を楽しんだりしているようです。

出典:http://allabout.co.jp/gm/gc/375416/

日本のおせちとはちょっと違う!正月料理に使われる縁起の良い食べ物

春節に好んで使われる食材があり、それらは日本のおせち同様、それぞれにおめでたい意味があります。その体表的なものは下記の通り。

・魚……魚は中国語で「余」と同じ発音。毎年余裕のある、豊かな生活になるようにという願いが込められている。

・肉の赤身……紅は「鴻」と同じ発音。そのことから「鴻運当頭(幸運に恵まれる)」という願いが込められている。

・麺……細長い形状とから、長寿の願いが込められている。

・鶏肉……鶏と「吉」の発音が似ていることから、「百事大吉(すべてが吉祥)」という願いが込められている。

・白菜……「百財」と発音が似ていることから、財を成すという願いが込められている。

出典:http://allabout.co.jp/gm/gc/375416/

春節の飾りつけは、華やかで豪華!

中国の春節の飾りつけは、赤、黄、ゴールドをメインとしたきらびやかなもの。日本の正月のわびさびの渋い色彩とは対照的です。日本のお正月飾り、門松・しめ縄・鏡餅などに値する春節飾りが中国にもあります。その代表的なものは「福字」・「春聯(しゅんれん)」など。

出典:http://allabout.co.jp/gm/gc/375416/2/

庶民の一般的な春節の過ごし方は?

■小年(旧暦12月23、24、25日)
小年(シャオニエン)は地域によって日にちが異なります。多くは旧暦の12月23日か24日、一部の地域では25日に行われます。小年に行われる伝統行事は「祭竈節(さいそうせつ)」と呼ばれ、かまど神を祀るため、囲炉裏や台所などに供え物を供えます。この日から春節の飾り物を飾ったり、家を掃除したり、本格的な年越しの準備を始めます。

出典:http://allabout.co.jp/gm/gc/375416/2/

■除夕(大晦日)
大晦日は家族でテレビ番組『春節聯晩会(日本の紅白歌合戦のようなもの)』を見ながら新しい年を迎えます。

そして、夜になると町のあちこちで爆竹や花火が上がりだします。中国では古くから魔よけなどとして、年越しの晩に爆竹を盛大に鳴らし、花火を楽しむ習慣があるのです。

出典:http://allabout.co.jp/gm/gc/375416/2/

■大年初一(旧暦1月1日)~正月初四(旧暦1月4日)
新年を迎え、親戚挨拶回りをします。

■正月初五(旧暦1月5日)
この日はお金の神様「財神」がやってくる大切な日。春節期間中、花火や爆竹を最も盛大に打ち上げて財神を迎えます。

■元宵節(旧暦1月15日)
元宵節は新しい年最初の満月の日で、春が来たことをお祝いする伝統行事です。灯籠を飾り、月を愛で、灯籠に書かれたなぞなぞ遊びをしながら元宵(中華白玉)を食べ、一家団欒を楽しみます。この日をもって中国のお正月は終わりとなります。

出典:http://allabout.co.jp/gm/gc/375416/2/

春節に「爆買い」をする理由とは!

中国の春節といえば、1月の後半から日本でかなり増え始める中国人観光客と、昨今話題の「爆買い」。
なぜ春節の時期に日本に訪れ爆買いするのか?理由は3つほどあるようです。

1つ目は「長期休暇が取りやすいので、海外旅行に出かける人が多い」ということ。
日本でも年末年始の休暇に海外に行く人は多いですから、これは頷けますね。

2つ目は「日本製品に対する絶大な信頼がある」ということ。
日本製品は中国製品よりも品質が良いと思っているだけでなく、「中国に売っている日本製品より、本場で売っている日本製品の方が信用できる」という気持ちがあるようで、せっかく来たからにはどっさり買っておこう!となるのですね。

3つ目は「親戚や家族へのお土産がケタ違いに多い」ということ。
旅行のお土産は、基本的に一緒に住んでいる家族や親しい友人に限るものですが、中国の場合は親戚付き合いが密な上、春節の時期ともなると挨拶周りもありますから、親類の方々へも配らなければならないとか。
事前に「日本へ行くんだ」と言うと頼まれることも多いらしいので、大変ですね……。

理由① 1週間ほどの長期休暇になるから

☑ 春節は、日本でいうところのお正月だと考えてよい。

☑中国では法律によって春節から三日間は国民の祝日と定められている。

☑ 一般的には、春節の前後の1週間が普通お休みになる。

出典:http://trend-saizensen.com/1380.html

その② 日本製品への信頼と憧れが強いから

 中国の人たちはとにかく日本製品に信仰を持っています。「日本製=絶対に良いもの」、「中国製=まずまちがいなく粗悪品」、と思っている節があります。

出典:http://www.chinabusiness-headline.com/2015/02/43026/

「日本で買う日本製品」に、信仰にも似た強い憧れがあるわけです。そこに加えて、最近では親族と過ごすという伝統的な春節のスタイルが変化し、旅行に出かける人が増加したことや円安が進んだことが追い風となって、そんな憧れの日本製品が手に入るようになったことが、彼らを爆買いへと動かすようです。

出典:http://www.chinabusiness-headline.com/2015/02/43026/

その③ 親戚付き合いが広く、お土産を配らなければならないから

 一番の用途はもちろん「自分で使う」なのですが、爆買いのもう一つの重要な目的は「親族・友人へのお土産」です。中国のいわゆる「親戚」の範囲は非常に広く、日頃かなり親しく行き来しているので、お土産を配る範囲もかなり広いわけです。

出典:http://www.chinabusiness-headline.com/2015/02/43026/

 そして先ほど述べたように、「日本で買う日本製品」に憧れがありますので、誰か知り合いや親族が日本に行く(あるいは帰ってくる)ということになると、皆が「あれを買ってきて」、「これを持って帰ってきてほしい」などと大変なことになるのです。私も「日本に一時帰国する」と言うと必ず何人かから声がかかります。

出典:http://www.chinabusiness-headline.com/2015/02/43026/

毎年1月後半からは、中国人観光客が増える!

前述のような理由から、日本では1月後半から中国人観光客がいつも以上に多くなります。
観光地にお出かけの際や、電車やバスで移動する際には、周囲の声に耳を傾けてみるとそれが実感できるかもしれません。

テーマパークやホテルなどは、この時期予約が取りづらかったりごった返したりすることが多そうなので、その点はどうぞご注意を。

似ているようでちょっと違う!中国文化を学べば、面白い発見があるかも?

いかがでしょうか?春節は中国の人々にとって1年のうち最も大切で盛り上がるイベントなので、その分お金をかけるのかもしれませんね。
旅行客の爆買いもそうですが、お隣ということもあって何かと話題になりやすい国ですから、この機会に中国文化を詳しく調べてみると面白いかもしれません。

日本文化と中国文化を比較してみると、少し似ているところがあったり、そう見えて全然違うところがあったりと、様々な発見がありますよ。