美侍

その口臭、ひょっとして病気かも?口臭と関係のある症状をチェック!

エチケットのひとつとして気にしておきたい自分の口臭。しっかりと歯磨きや歯周病ケアをしているのに、最近なんだか口が臭い、いつもと違うニオイがするなどという場合は、もしかすると病気が潜んでいる可能性があります。一体、病気と口臭はどう関係するのでしょうか?また、どのような口臭の場合にどんな病気の発症が考えられるのでしょうか?今回はちょっと怖い情報が中心となりますが、人間として万が一、という場合もありますので口臭にお悩みの方は参考にしてみてくださいね。

口腔ガン

いきなり脅すようで申し訳ありませんが、口臭は、舌ガンや歯肉ガン、頬粘膜ガン、口底ガンなど、口内にできるガンが原因となっている場合があります。

口腔ガンが原因の場合、口臭の特徴やほかの症状は?

口腔がんは突起や硬いしこりのようなもの、潰瘍ができているものなど、タイプはさまざまですが、どれも独特のニオイを発生させるようです。
魚が腐ったような、タンパク質の腐敗した独特で強いニオイが特徴です。

口臭のほかにも、食事が口の中でしみる、首のリンパが腫れるといった症状が出てくる場合もあります。

気になった場合どうすれば良い?

ガンはやはり怖い病気です。原因が口の中、つまり「口腔ガン」である場合は歯科医が専門となります。歯科医院に相談へ行きましょう。

胃ガンや胃の不調

胃ガンは日本人が多く患うガンでもあります。
初期段階では気付きにくく、そして自覚症状が出てくる頃にはすでに進行していることが多くあるため、定期的な検査で早期発見することが肝心だといわれています。

また、胃ガンよりもさらに発症しやすい胃潰瘍や胃炎などが原因で口臭を発生させている場合もあります。

胃ガンが原因の場合、口臭の特徴やほかの症状は?

胃ガンが原因の場合の口臭は、よく「卵が腐ったようなニオイ」や「きつい花のニオイ」という例えが挙げられます。

ガン細胞が死に、それが血液に溶け込みニオイが口臭として出てくる壊疽臭といわれるものです。

ほかにも吐血や貧血、食欲が湧かないなどの症状がある場合には一度胃ガンを疑ってみましょう。

胃潰瘍や胃炎が原因の場合、口臭の特徴やほかの症状は?

胃潰瘍や胃炎の場合、消化機能が鈍くなります。そのため食べたものが完全には消化されずに残り、それが発酵したニオイが口へと上がってくることで口臭が発生するようです。
この場合も卵が腐ったようなニオイが特徴です。

ほかの症状として、食後にみぞおちが痛むということが挙げられます。

気になった場合はどうすればいい?

口臭と同時に胃のあたりの不調や不快感がある場合には、まずは内科もしくは消化器科を受診しましょう。

糖尿病

糖尿病は、体内で糖の代謝が進まず、糖代謝の異常といわれ、糖の代わりに脂肪を使ってエネルギーを発生させるようになります。
そのときに、ケトン体と呼ばれる強いニオイの元となる物質が血液に流れることで口臭としても表れる場合があります。

糖尿病が原因の場合、口臭の特徴やほかの症状は?

糖尿病が原因での口臭の特徴は、ケトン体独自の甘酸っぱいニオイです。

ほかの症状としては、喉が渇きやすかったり、倦怠感や立ちくらみがあったり、急激に体重が減っていたりということが挙げられます。

気になった場合はどうすればいい?

これらのニオイや症状が気になった場合には、内科や内分泌代謝科を受診しましょう。

また、自分ではなかなか気付きにくい病気でもあるため、健康診断を欠かさず受けておくと、早期発見することができます。

肝機能の低下

沈黙の臓器と呼ばれる肝臓。
代謝を促したり、解毒をしたりとカラダにとって重要な役割を果たす臓器です。
ストレスや過度な飲酒により肝臓に負担がかかったときに、口臭が発生する場合があります。

肝機能の低下が原因の場合、口臭の特徴やほかの症状は?

日常生活のなかで気付きにくい肝機能低下の症状ですが、口臭の特徴としては、ドブやカビ、雑巾のような臭いニオイが発生します。
また、重度の肝疾患や肝臓ガンなどであれば、強烈なアンモニア臭となるようです。

そのほかに、睡眠障害や食欲不振、吐き気、倦怠感、皮膚や眼球が黄みがかったようになる場合には肝機能の低下が疑われます。

気になった場合はどうすればいい?

強いニオイやその他の症状を感じているという場合は、内科もしくは消化器科を受診しましょう。

また、大きなストレスを抱えていたり、飲酒、喫煙が習慣となっている方で、このような症状に少しでも心当たりのある方は早めの受診をおすすめします。

ほかにも口臭の原因はたくさん!

上記に挙げたほかにも、蓄膿症や咽頭炎など耳鼻咽喉系の病気や、気管支炎や肺炎などの呼吸器系の病気が原因で口臭を発生させている場合も考えられます。

実は病気が原因での口臭は全体の1割程度!

実は、病気が原因で起こる口臭は、全体の約1割程度でしかないそうです。
多くの場合は、口内環境が原因での口臭のため、毎日正しい口内ケアをするだけで改善することもあります。
マウスウォッシュやデンタルフロスなどを取り入れて、清潔に保つように心掛けましょう。

それでも口臭がなくならない場合は専門医へ!

口内ケアを心掛けてもなかなか口臭が改善しないという場合は、心当たりのあるほかの症状はないかをチェックしたうえで、専門医への受診をしましょう。
早めの発見で少しでもカラダへの負担が少ないほうが良いですよね。
少しでも口臭に異変を感じたら、カラダからの声に耳を傾けて下さいね。