美侍

いつでもスーツでOK?ではなかった冠婚葬祭の服装マナー!

社会人になると、特に親しい相手でなくとも結婚式やお葬式など、冠婚葬祭行事に呼ばれる機会が増えるもの。しかし「よく分からないけど、スーツなら間違いないだろう」と普段会社に行くのと同じ服装をしていませんか?実は、スーツのコーディネートにもTPOが存在するのです。今回は、意外と知らない冠婚葬祭における男性の服装マナーについて、詳しくご紹介します!間違いのない装いで、堂々と大事な席に出かけましょう。

どこまで黒にすればいい?お葬式の服装マナー

葬儀の際は、男性は基本的に「ブラックスーツ」を着るのがマナー。
通夜の場合はダークグレーや濃紺など、漆黒ではないくらいの色味が良いとされていますが、昨今では仕事の都合上葬儀に出席せず、夜に行われる通夜にだけ……という方も増えていますから、お通夜の際にブラックスーツを着て行くのも間違いではないそうです。
シャツは白でも構いませんが、ネクタイや靴、靴下なども、可能な限り黒にしましょう。

また、仮通夜は亡くなった直後に行われるものですから、準備ができなくて当然ということで、普段通りのビジネススーツを着て行くべきだとされています。
礼服だと、不幸を予期して準備していたような感じで、逆に失礼に当たるとのこと。

お通夜にはダークスーツを!

ダークスーツ

色は濃紺、ダークグレーなど。
目立たないストライプも可。
ネクタイは黒や地味な柄を。

出典:https://www.tear.co.jp/guide/manner/clothes.html

葬儀にはブラックスーツで!

ブラックスーツ

スーツはダブル、シングル、
三つぞろいのいずれも可。
白シャツに黒無地のネクタイを
着用します。
靴は金具の無い黒を着用。

出典:http://www.tear.co.jp/guide/manner/clothes.html

防寒具は「革製品」や「毛皮」でないものを!

冬場はコートを着用することになりますが、ビジネスマナーと同じく、葬儀会場の建物内に入る前に脱ぐようにしましょう。
ただ、ご焼香場所が屋外テントなどの場合は、ご焼香時のみコートを脱ぎ、それ以外は着用していても差し支えありません。

出典:http://www.tear.co.jp/guide/manner/clothes.html

ちなみにコートの材質ですが、毛皮や革など生き物の皮製のものは、殺生を意味し、死を連想させることから着てはいけません。
マフラー、手袋など他の防寒具も同様です。

出典:http://www.tear.co.jp/guide/manner/clothes.html

最近では、通夜で礼服を着ていいという風潮も

参列者の場合、通夜では礼装を着ない方が良いとされてきました。

しかし、葬儀と告別式の代わりに通夜に出席する人が多くなり、通夜でも略礼装を着る人が増えています。

出典:http://www.yamasou1919.co.jp/%E5%9B%B0%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%81%A8%E3%81%8D%E3%81%AE%E8%91%AC%E5%84%80%E3%83%BB%E8%91%AC%E5%BC%8F%E3%83%9E%E3%83%8A%E3%83%BC/%E6%9C%8D%E8%A3%85

仮通夜に出席する時は、落ち着いた服装であればOK!

本通夜の場合は喪服あるいは略礼服を着用することになりますが、仮通夜の場合はそこまでする必要はなく、落ち着いた色で地味な服装であればいいとされています。
派手な色やカジュアル過ぎるもの、動物の皮を使ったものなどはやめるようにしましょう。

出典:http://www.osohshiki.jp/column/article/132/

さすがに黒じゃダメ?結婚式の服装マナー

お葬式が黒一色であることを考えると、結婚式は黒のスーツじゃない方がいいのかな……?と考えがちですが、実は葬儀と同じくブラックスーツでも構いません。
画像のように、結婚式や披露宴では「略(準)礼装」となるディレクターズスーツやタキシード、ブラックスーツを着るのがマナーです。
ただし、ブラックスーツの場合は喪服と異なり、ネクタイは必ず白を使います。

可能であればディレクターズスーツやタキシードも素敵ですが、若いうちは悪目立ちする恐れもありますので、ブラックスーツが無難です。
ちなみに葬儀とは違い結婚式はお祝いの席ですから、柄物のシャツを合わせるなどちょっとした遊びは許されるよう。

親族、上司として出席するならフォーマルスーツを!

親族・上司の場合です。この場合は、準礼服に当たる黒のフォーマルスーツが相応しいでしょう。特に参列者全員の前でスピーチする方は、準礼服の着用を心がけて下さい。きちんとした印象を与える装いが最適です。

出典:http://you-know-m.com/kekkonshiki-fukuso7-3236

同僚、友人として出席するならブラックorダークスーツで!

同僚・友人として参列する場合は、黒のスーツ、黒に近いダークスーツでも構いません。若い方なら、無地のダークスーツが素敵でしょう。派手でなければ、柄物もOKですが、一目見ただけで柄物と分かるものは避けた方が無難です。

出典:http://you-know-m.com/kekkonshiki-fukuso7-3236

ポケットチーフは白無地がマナー

ネクタイの色と合わせるスタイルもありますが、フォーマルシーンでは、ポケットチーフのカラーはNGとされていますので注意して下さい。特に、40代以降の参列者の場合、周囲とのバランスもありますから、気を付けておきましょう。

出典:http://you-know-m.com/kekkonshiki-fukuso7-3236

靴下や靴は黒無地を履いて行こう

靴下は黒無地が鉄板ルールです。

脚を組んだ時に、裾から肌が見えない長さのミドル丈を着用して下さい。黒一色であれば、多少織り柄が入っていても大丈夫です。

次に、靴とベルトです。社会人の一般常識と同様、同色で揃えるのが基本になります。まず靴ですが、正装は黒色と覚えておきましょう。

出典:http://you-know-m.com/kekkonshiki-fukuso7-3236

グレーや紺のスーツに、ストライプなどの柄物のシャツを合わせたお洒落な礼服スタイルも人気です。

出典:http://www.mwed.jp/jyuku/categ38/lecture501/

柄物シャツに関しては、上司や取引先の方々などが集まる席では印象を悪くする恐れがありますので、結婚式の雰囲気を考えてから使いましょう。

実は、礼服とスーツは違うもの!

ブラックスーツって言うけど、普段会社で着てる黒系のスーツでいいんだよね?と思われる方は多いでしょうが、実はビジネススーツと礼服のブラックスーツは全く別物。
大きな違いは「色味」です。
ビジネススーツの黒と、礼服用のブラックスーツを並べてみると、明らかに礼服の方が深く濃い黒色をしています。

若いうちは黒系のビジネススーツを着ていても「さすがに礼服はまだ用意できないんだな」とある程度許されますが、20代半ばを超えるといい歳をして……と見る人もいますから、社会人になって暫く経ったら礼服用のスーツを1着用意するのが良いでしょう。

分かりやすいのは「色と素材」の違い!

実は、色に違いがあるんですよ…Σ(゚д゚lll)

・礼服…深い黒色
・黒い普通のスーツ…薄い黒色

出典:http://torend7.net/3322.html

これは、実際に比べてみると分かるんです^^

集合写真を撮ることがあった場合、
「黒の深さ」が違うことに気づきますので…

出典:http://torend7.net/3322.html

「ウール(上質)と、ポリエステル(低質)」
といった感じで、
ビジネススーツ(薄い黒色)=ポリエステルが含まれる…

だから、低質(安物)と分かるのです…Σ(゚д゚lll)

出典:http://torend7.net/3322.html

デザインにも違いがある!

・礼服…落ち着いたデザインがメイン
・黒い普通のスーツ…デザインが多く選べる

出典:http://torend7.net/3322.html

陽の光を浴びると色味が目立ち、恥ずかしかったという声も……

とりあえず黒っぽい無地のスーツでいいか、白シャツと黒ネクタイがあればいいだろうと思い、葬式に参加しました。告別式は屋内だったので問題はなかったのですが、出棺の際外へ出て太陽の光を浴びると色が薄いのが見えてしまい、喪服じゃないのがバレてしまいました。

出典:http://you-know-m.com/reihukusu-tu7-300

棺を見送った後、親戚の叔母から「いい年なんだし、そろそろ喪服くらい用意しないとねぇ」と小言を頂戴してしまいました。周囲の方々も言わないだけで、「あいつは喪服じゃない」と思っていたのだろうかと思うと恥ずかしい気持ちでいっぱいになりました。

出典:http://you-know-m.com/reihukusu-tu7-300

礼服って、いくらぐらいが相場?

スーツよりも礼服の方が、基本的には高級なものですが、最近ではスーツが安くなってきているのと同様、礼服も次第にリーズナブルになってきているようです。
高いものでは10万円を超えるものもありますが、一般的には5万円以下、最低1万円程度のものもあるよう。

礼服は1着持っておくと安心ですが、冠婚葬祭の機会はそうありませんし、歳と共に体型が変わることもありますから、2万円~3万円ほどのものを購入するのがおすすめ。
安さを重視するのもアリですが、安いものほど色が薄くなるようですので、光に当てて確認してみるのが良いでしょう。

安いものは1~3万円、相場は5万円程度!

安いというのはだいたい1万円~3万円ほどの値段のことで、それ以上が高額といったところでしょうか。

出典:http://kininarujoho-n.com/archives/630

礼服に対する考え方は人それぞれ!自分に合ったものを選ぼう

葬式の時の礼服、いくらぐらいの礼服を持っておきたいと思いますか?
●5万円以下:73
●5万円以上:20
●10万円以上:7

出典:http://www.osoushikiconcier.com/column/175

・お葬式の時に礼服の高い安いは誰も気にしないもの。それより体型に合ったものを着ていないと、だらしない印象になると思います。(50代/女性/会社員)

・あまり高価なものは逆に好ましくないのでは…。先様が気を遣う.(70代/男性/無職)

出典:http://www.osoushikiconcier.com/column/175

・男性の場合は8万くらいすれば、とても黒い礼服が買えます。私は女性ですが10万ほどのものを持っています。(20代/女性/会社員)

・葬式用の礼服は有る程度の品質が無いといけないと思うので10万円以上(20代/男性/会社員)

出典:http://www.osoushikiconcier.com/column/175

スーツと別に用意して!その場に相応しい礼服で臨もう

いかがでしょうか?社会人になると冠婚葬祭に出席する機会が増えますから、スーツとは別に礼服を1着は持っておいた方が良いようですね。
背伸びする必要はありませんが、できれば高すぎず安すぎず、自分の体型にピッタリ合ったものを選びましょう。

結婚式は招待状を受け取ってから準備する期間がありますが、葬儀の場合はあらかじめ用意していないと対応が難しいので、経済的に余裕ができたら早めに購入しておくのがおすすめ。
黒一色の厳かなスーツに身を包めば、どことなく気持ちが引き締まった気分になりますよ。