美侍

今乗れる?まだ乗れる!懐かしの「路面電車」スポットベスト3

現地の人にとってはごく普通の交通手段でしょうが、身近にない人からすれば独特のノスタルジックな気分に浸らせてくれる「路面電車」。道路をバスのように走る電車ということで、観光地では特に人気がありますよね。今回は「そういえば、路面電車って乗ったことないな」「一度姿を見てみたい!」というあなたのために、今でも元気な姿を見せてくれる!路面電車のおすすめスポットを3つご紹介します。ぜひご参考ください!

その① 大正時代の雰囲気を堪能できる!北海道・函館市

最初にご紹介するのは、街並みと共に大正時代の雰囲気を堪能できる北海道の函館市。
路面電車は短い間隔で運行されているため、函館を訪れた観光客にとっても非常に使いやすいです。
この地の路面電車といえば、上の画像のように紺とブラウンを基調としたシックなものが定番ですが、注目すべきは期間限定の「ハイカラ號(号)」と、もうひとつ、1年を通して運行されている近代的な雰囲気の「らっくる号」。

ハイカラ號は昭和26年から就役しており、最も古い営業車両である「530号」が使われていて、レトロかつ優美なデザインが女性客にも人気です。

らっくる号は青と白の爽やかな外見の次世代型路面電車で、床が低いため小さなお子さんやお年寄りにも乗車しやすいのが特徴。

函館の市電は料金が後払いですが、観光客の方はコンビニでも買えるオトクな「1日乗車券」を購入しておくと、手間が省けて旅行がスムーズに進みますよ。

短い間隔で運行しているため、観光客にも嬉しい!

地元客だけではなく、観光客の「足」としても利用されている路面電車「函館市電」。函館の主要観光エリアを網羅した路線と、時間帯にもよるが、約6分おき(「十字街」で分岐してからは約12分おき)という短い間隔で運行しているのも魅力。路面電車が走っているのは、北海道では札幌と函館のみ。マイカーよりもゆっくりと流れる車窓からの景色や、レトロな「箱館ハイカラ號」、最新の「らっくる号」といった車両も人気。最近では「交通手段」としてだけではなく、車両そのものを楽しむ人も多い。

出典:http://www.tabirai.net/sightseeing/tatsujin/0000161.aspx

レトロな「ハイカラ號」は映画のロケなどでも活躍

大正~昭和初期の「チンチン電車」を復元した「箱館ハイカラ號」をはじめ、見た目にもおもしろい、さまざまな車両も運行している。
 映画などによく登場するのが、最も古い営業車両「530号」。昭和26年(1951)から就役し、現在は繁忙期である夏に姿を見せることが多い。外観もさることながら、車内が木造になっていてレトロな雰囲気を醸し出している。

出典:http://www.tabirai.net/sightseeing/tatsujin/0000161.aspx

近代的な「らっくる号」は乗客にやさしいユニバーサルデザイン車両

最新の車両は、国産初の2連接型超低床電車の「らっくる号」。乗降口の段差が解消されたため乗車しやく、固定バンドが付いているので車イスでもラクラク。

出典:http://www.tabirai.net/sightseeing/tatsujin/0000161.aspx

函館市企業局交通部の新型車両「9600形」は,平成14年4月から走り出した部分低床電車「8101号」の
技術と経験を生かし,ユニバーサルデザイン仕様として設計した次世代型路面電車です。

すべてのお客様からより一層愛される市電を目指して…
皆様の新しい足として活躍します。
末永く親しんでいただくために,公募により愛称を「らっくる」号と命名されました。

出典:http://www.city.hakodate.hokkaido.jp/docs/2015070300040/

らっくる号は1年を通して運行されていますが、ハイカラ號は期間限定の運行で、2016年は「4/15~10/31」の間に利用できるということですから、ぜひ秋までに足を運びたいですね。

乗る前に路線を確認!1日乗車券も便利

観光に便利な市電専用1日乗車券(大人600円、小児300円)は、市電の車内のほか、ホテルのフロントや観光案内所、コンビニエンスストアなどでも購入できます。乗車年月日をコインなどでスクラッチして使うので、前もって購入して準備しておくと安心です。

出典:http://www.hakobura.jp/deep/2015/10/post-281.html

函館市電の運賃は後払いです。まず、乗り込むときに、入り口右手の発行機から「整理券」を取りましょう(1日・2日乗車券を利用する場合は必要ありません)。

出典:http://www.hakobura.jp/deep/2015/10/post-281.html

その② 個性派路面電車がたくさん!富山県・富山市

続いては、個性派の路面電車がたくさん!富山県・富山市。
こちらも昭和40年製の列車をリニューアルした「レトロ電車」が存在し、クラシカルな風情を漂わせています。
内装はレトロながら現代風になっており、煌びやかでノスタルジックな車内が旅行への弾んだ気持ちを更に掻き立ててくれそうですね。

内装も美しい!昭和40年製の列車をリニューアルした「レトロ電車」

半世紀前の子どもたちが初めて路面電車に乗った感動をもう一度…。そんなテーマをもとに昭和40年製・7000形車両をリニューアルした特別電車をつくりました。今の子どもも、昔の子どもも一緒になってゴットンゴットン…。ノスタルジックな座席に座り、同じリズムを刻みながらの富山の景色はいつもとはちょっと違った思い出深いものになるはずです。

出典:http://www.chitetsu.co.jp/?page_id=12673

また、富山市の路面電車の特筆すべきところは、上記のレトロ電車の他にも、さまざまな「次世代型」の路面電車が豊富に走っていることです。
県内では今のところ大きく分けて3種類の路面電車が運行しており、うち1つは運営する会社が異なっています。

まるで新幹線のようなつるりとした外見で、富山ライトレールが運営する「ポートラム」。
クールな印象で、主に中心部を走る「セントラム」。
そして、県内初の3車体連結型LRT(次世代型軌道系交通システム)である「サントラム」です。

運賃は一律200円とリーズナブルなので、富山に旅行したらぜひ全ての路面電車を制覇してみたいですね。

まるで新幹線?近代的でカラーも豊富・富山ライトレールが運営する「ポートラム」

地域に密着した安全・安心・快適で環境にやさしい公共交通を目指しています。

安心  バリアフリーの低床車両を導入。
     車椅子やベビーカーでも楽に乗り降りできます。

快適  サービスレベルの向上。
     地域に密着した公共交通を目指し、新電停の設置や高頻度運行などを行い、利
     便性を向上します。

環境  環境にやさしい乗り物です。
     路面電車は道路混雑緩和や交通事故の削減、二酸化炭素や窒素化合物の削
     減などに効果がある環境にやさしい乗り物です。

地域  市民の皆様に愛される鉄道を目指します。
     市民の皆様に育てていただくため、ご協力をお願いしています。

出典:http://www.t-lr.co.jp/about/index.html

ちょっとクールな印象!富山地方鉄道が運営する「セントラム」

富山市が公共交通を軸としたコンパクトなまちづくりの実現に向け、2009年に市内電車の環状線化事業を目的として誕生。富山市中心部の活性化を目指しています。ポートラムと同系の車両ですが、管理・運営会社が異なります。

出典:http://www.info-toyama.com/doc/loculture/vol16/page04.html

県内初めての3車体連結型LRT!人と環境にやさしい「サントラム」

サントラムは、ポートラム、セントラムより小さめで「リトルダンサー」と呼ばれる日本製のLRT型車両が導入されています。県内初の3つの車体が連結した車両であることも特徴です。富山地方鉄道が管理・運営しています。

出典:http://www.info-toyama.com/doc/loculture/vol06/

運賃は一律200円!事前に小銭を用意しておこう

市内電車(市電)は、富山駅前にマリエという建物の前に乗降場があり、富山大学前行きと南富山駅前行きがあります。乗るときは整理券とかはないので、そのまま乗って降りる時に運賃を払います。運賃は一律200円です。車内でも両替はできますが小銭を用意してくださいね。

出典:http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1258621112

その③ リーズナブルな料金で「日本最古の木造電車」も走る!長崎県・長崎市

最後にご紹介するのは、日本最安とも噂される長崎県・長崎市の路面電車。
長崎市を走る路面電車にも、レトロなものから近代的なものまで非常に多くの種類があります。
定番は上の画像でご紹介している黄色と緑の車体のもので、親しみやすさと懐かしさが相まって魅力的な雰囲気を醸し出していますね。

他にもロボットのような未来型の「長崎電気軌道1800形」をはじめ、現行の路面電車は何と75両もあります。
旅行中に全てに乗るのは難しいかもしれませんが、初めて目にする車両があったらすかさず写真に収めてみてください。
毎年記念日に運行されるクラシカルな「レトロ電車」や、超レアな機会にしか見られない「花電車」など、期間限定の路面電車も見どころですよ。

ちなみに運賃は、全国でも破格だと言われる「大人120円」!
全線一日乗り放題の便利な1日乗車券(500円!)も発売されていますので、旅行の際はぜひご利用ください。

毎年記念日に運行!明治44年製・日本最古の木造車両「明治電車168号」

●明治電車168号(明治44年製・元西日本鉄道153号)
運行系統  2号系統・3号系統(一部区間は回送運行)
運 行 日  平成26年6月10日(火)
運行時間  10:00~16:05
※運行時刻は交通事情により前後する場合があり。
※特別電車につき長崎スマートカードのご利用ができません。
※雨天時は701号(元東京都交通局)で運行致します。

出典:http://nagasakimachineta.blog.fc2.com/blog-entry-1632.html

ロボットみたいな未来型!「長崎電気軌道1800形」

2000年に製造された、1800形は車体は新製ですが機器は旧車の流用という、路面電車に良くあるパターンの車両です。見た目はカッコいいですね。こちらも3両のみの在籍です。全車広告車となっています。
3号系統は、赤迫-蛍茶屋と長距離を結ぶ系統です。

出典:http://blog.livedoor.jp/yoo_sa/archives/905796.html

全部制覇してみる?5系統の路線図

■1号系統(青)
赤迫 - 住吉 - 浦上車庫前 - 長崎駅前 - 大波止 - 西浜町 - 正覚寺下(約5.5分間隔)
□2号系統(白)
赤迫 - 住吉 - 浦上車庫前 - 長崎駅前 - 大波止 - 西浜町 - 公会堂前 - 蛍茶屋
■3号系統(赤)
赤迫 - 住吉 - 浦上車庫前 - 長崎駅前 - 桜町 - 公会堂前 - 蛍茶屋(約6分間隔)
■4号系統(黄)
蛍茶屋 - 公会堂前 - 西浜町 - 正覚寺下(約12分間隔)
■5号系統(緑)
蛍茶屋 - 公会堂前 - 西浜町 - 築町 - 石橋(約8分間隔)

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%95%B7%E5%B4%8E%E9%9B%BB%E6%B0%97%E8%BB%8C%E9%81%93

見逃せない!期間限定で、装飾された「花電車」が走ることも……

下の画像は毎年開催される「長崎ランタンフェスティバル」の見どころの一つとして運行されていた「花電車」というもの。
現在では廃止されているようですが、昨年2015年には電車開通100周年記念として、マスコットキャラクターの「ながにゃん」をモチーフにした花電車(上画像)も運行されていますから、今後もきっかけがあれば見る機会ができるかもしれませんね。

料金は何と一律120円!日本初・日本一が多い長崎の路面電車

・日本初の車体広告(カラー電車、1964年)
・日本初の商業ビル内を走る路面電車(浜口町 - 松山町間の長崎西洋館)
・路面電車としては日本一安い運賃(一律120円)
・現役営業車両としては日本最古かつ唯一の木造電車(160形168号 明治44年製)

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%95%B7%E5%B4%8E%E9%9B%BB%E6%B0%97%E8%BB%8C%E9%81%93

長崎の路面電車の運賃は全線大人(中学生以上)120円、子供(小学生)60円均一です。
幼児(小学生までの幼稚園児)は無料。
1歳未満の乳児はもちろん無料です。

幼児は、小児以上の同伴者1人につき1人まで無料、2人目から小児運賃となります。
また、幼児の単独乗車は子供運賃(60円)となります。

出典:http://m-raft.info/archives/2461

期間限定車にもぜひ乗ってみて!路面電車で、更に思い出深い旅行になる

いかがでしょうか?どこか懐かしさを感じさせる路面電車ですが、今でも人々の主要な交通機関として、どんどん近代的に進化しつつあるのですね。
今後も昔ならではの魅力を残しながら、きっとより一層便利で使いやすい路面電車が現れてゆくことでしょう。

少しでも興味のある方は、ぜひ期間限定車も見逃さず!趣深い路面電車の旅に出かけてみてくださいね。