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写真はどこまで上げてOK?ネットリテラシーを詳しく知ろう!
ネットが急速に普及するにつれ、話題となっているのが「ネットリテラシー」。個人情報の流出や、SNSでのトラブルなどがよく取り上げられていますから、ネットを正しく利用するにはどうすれば良いか?に注目が集まっているのですね。今回は「ネットリテラシーって、実はよく知らない……」というあなたのために、その意味や重要性について詳しくまとめてみました。これを読めば、もっと快適にインターネットを利用できるはず!
マナーとは違う!「ネットリテラシー」の意味とは?
そもそもネットリテラシーとは何か?というと、情報ネットワークを正しく活用する能力のこと。
分かりやすく言えば、インターネットを上手に使いこなすための知識のことですね。
ネット上のモラルやデリカシーの意味だ、と考える人も多いですが、実はこれには「ネットを検索し、欲しい情報を得る」「その情報の信ぴょう性を判断する」などの能力も含まれます。
つまり、ネットの知識を正しく理解し、自分にとって本当に相応しい情報なのか図ること、不正なサイトや詐欺などに引っかからないための自己防衛能力も、ネットリテラシーとして重要なことです。
ネットには間違った情報もはびこっていますから、有益な知識のみを選択できるよう注意したいものですね。
ネットリテラシーは「ネットの情報を正しく取捨選択し、活用できる能力」のこと!
【ネットリテラシー】とは、和製英語「インターネットリテラシー」の略語である。インターネットの常識を持ち、ネット上で得た情報を正しく理解・取捨選択し、活用する事が出来る能力。
ネットリテラシー とは、情報ネットワークを正しく利用することができる能力のことです。リテラシーとは、もともとは識字能力のことで、文字や言語に対する能力の意味です。それに「ネット」と付け加えることで、インターネットを使いこなす基本的な能力を指す言葉として「ネットリテラシー」が定着しました。
自分に必要な情報を検索して得る、という能力も含まれる!
具体的に含まれる能力は場面ごとにさまざまですが、基本的にはネットワークにアクセスし、自らが欲する情報を入手できる能力や、その情報が正しい情報かどうかの判断ができる能力なども含まれると考えていいでしょう。
昨今では、ネットリテラシーの格差が目立つ場面も……
情報化社会の進展により、ユーザにネットリテラシーの格差が生ずるようになっています。すなわち、ネットを充分に使いこなせる人は、ショッピングやSNSを楽しみ、世界中の情報を自由に取捨選択して活用することができるのに対して、そうでない人は自分にとって有益な情報を見つけることができないのです。
自称「高い人」による、ネットリテラシーの低さも問題になっている!
最近、『自称ネットリテラシーの高い人』のネットリテラシーの低さが目立ちます。でも、彼らは皆「自分のネットリテラシーの低さ」に気がついていません。で、原因を考えてみたのですが、やはりおしゃれでクールなTwitterやFacebookなどのアプリ(以下、「カリフォルニアの風」と定義する)のせいだと思うんですよね。
では、ネットリテラシーを向上させ、正しくネットを活用するためにはどのようなことに注意すべきなのでしょうか?見てみましょう。
注意点① 違法ソフトや架空請求に騙されない
最初にご紹介するのは「違法ソフトや架空請求に関する警告を見極める」というもの。
画像のように、時折ネットを使っていると突然「お使いのパソコンが危険です!」「このサイトを閲覧したあなたは○万円を支払う義務があります」といった警告文が現れることがあります。
しかし、こういった警告文はほとんどが荒唐無稽なものなので、惑わされてはいけません。
むしろ騙されて「ダウンロード」を押したり、振込先に送金してしまったりすると、パソコンやあなた自身を危険に晒す恐れもあるのです。
また、無料で使える便利なフリーソフトの中にもウイルスが潜んでいることがありますので、万が一引っかかってしまった場合にはソフト名で検索し、削除方法を探しましょう。
便利な無料フリーソフトの中に、ウイルスが紛れ込んでいることも……
excelやwordのファイルをすぐにPDFに変換出来るCUBEPDFや高価なソフトを買わなくてもPDFを編集出来るPDFViewer、会社や出先から自宅のパソコンがリモートで操作出来るTeamviewer等、便利なソフトウェアを活用するとネットライフが劇的に向上します。
今上げたソフトウェアは人気があり私も利用していますが、フリーソフトの中にはウイルスやスパイウェア等が付いていたりする悪質なモノも結構あります。
「PCが非常に危険な状態です!」に惑わされないよう注意
「お使いのPCは非常に危険な状態です!」もしかすると、あなたもこのような警告風の表示がPCにでてきて不安になったことがあるかもしれない。
だが、このような警告風の表示はただの広告である場合が多く、心配する必要がない。とくにPCの扱いに慣れていないシニア層は、こういった広告をみて思わずウイルスソフトを購入してしまうことがあるとのことだ。
もし、こういった不審な警告表示画面が出てきたら、フリーソフトなどと一緒に誤ってインストールした可能性が高いので、無料ソフトについてきた不要なプログラムを削除(アンインストール)して、そういった表示がされないように設定してもらえればとおもう。
注意点② 自分だけじゃない!著作権やプライバシーに留意する
続いては「著作権やプライバシーを侵害しないように気を付ける」というもの。
SNSやブログなどに自分の顔写真を上げるのも当然危険ですが、それに関しては自分が納得していれば未だ許されます。
ただし、自分が平気だからといって友達と一緒に写っている写真を上げたり、他人のペットの写真を勝手に上げたりすると、肖像権やプライバシーを侵害してしまう恐れがあるのです。
また、芸能人の写真やキャラクターはもちろん、イラスト投稿サイトに上がっている絵を勝手にSNSのアイコンに使ったり、気に入ったからといってタイムラインやブログなどで見せびらかしたりするのは、著作権の侵害に当たります。
迷惑行為や法律違反を晒さなければ大丈夫!と考えてしまいがちですが、良かれと思ってやってしまうことの中にもネットリテラシーに反する行為が存在するのですね。
便利なのでつい利用してしまいがちですが、違法アップロードされたアニメやドラマ、音楽などのファイルをダウンロードするのも法律違反です。
家族や友達の写真を無断アップするのは危険!
例えば家族や友人の写真のアップロードを平気でする人がたくさんいますが、あれ本当は許可なしで上げるのはかなり問題です。
というのもインターネット上にアップロードされるということは誰でもどこでも使用できるということですから、例えばあなたの写真が海外のアダルトサイトに貼られる可能性があるということなんですよね。
仕事上知り得る情報も、ネットに公開されていないものはNG!
「公開してはいけない情報」という括りはないんですが基本的に、公開されていない情報で関係者以外では知り得ない情報を公開することは禁止されている場面が多いです。
例えば仕事上で知った情報はネット上に公開されている情報なら問題ありませんがそうでない場合、許可なくネット上で公開すると罰則される恐れもあります。
SNSのアイコンに芸能人やキャラクターの画像を使うのは危険!
芸能人の写真は著作権違反にもなりますし、肖像権の侵害にもなる場合があります(日本では大丈夫ですが、海外の場合には規定される場合があります)。しかし、似顔絵を自分がオリジナルで作成する場合は、自分の作品とすることができます。他人が描いた似顔絵を使ってしまうことは、その似顔絵を制作した人の許可がいります。なぜならそのイラストは描いた人の著作物にあたるからです。
イラストの「無断転載」も、著作権侵害になる恐れが……
「無断」ではないので問題にならないケース
・著作者自身があらかじめ「使っていいですよ」と許諾をしている
・著作者に「使っていいですか?」と尋ねて「いいですよ」と回答をもらっている
著作者に許可が取れないけど、問題にならないケース
・パブリック・ドメイン(著作権が消滅している)
「無断」なので問題になるケース
・一方的に「使わせて下さい」と依頼だけ投げて、回答をもらっていない
・何も言わずに勝手に使う
アニメやドラマ、音楽などの違法ダウンロードは、逮捕されることもある!
著作権法の一部を改正する法律が6月20日、参議院本会議で可決・成立した。今回の改正では、違法ダウンロード行為に対する罰則(違法ダウンロード刑罰化)が加えられたほか、DVDなどに用いられる「CSS」などの暗号型技術を回避して行う複製が違法(刑事罰はなし)となること(DVDリッピング違法化)などが盛り込まれた。
Q.逮捕されますか? A.逮捕されます ※2012年10月1日から
Q.前科はつくの? A.前科はつきます ※2012年10月1日から
Q. 罰則の内容は? A. 2年以下の懲役又は200万円以下の罰金
学生時代から教育すべき!?ネットリテラシーの重要性
ネットリテラシーの重要性は、昨今特に問われるようになっています。
ネットリテラシーの低さによって他者の写真を不用意に晒す行為や、SNSに迷惑行為を上げて楽しむ通称「バカッター」の存在が浮き彫りになったことが大きいですが、それ以外にも詐欺や架空請求などが以前から話題になっていますよね。
被害者や加害者として出てくるのが大抵若年層だからか、現在では「学生時代からしっかりとネットリテラシーを教育すべき」という声も挙がっています。
自分は大丈夫、と思っていても意外と徹底はできないものですから、SNSをはじめネットで情報を発信する側に回る時には、特に注意しましょう。
ネットリテラシーの向上は、国にとっても重要な課題!
インターネットの普及に加え、スマートフォン等の急速な拡大により、国民全体として ITに触れる機会が増大していることを踏まえ、ITの利活用により、子供から高齢者まで、そのメリットを享受して豊かに生活を送ることができるよう、情報モラルや情報セキュリティに関する知識を含め、国民全体の ITリテラシーの向上を図ることが重要である4。
SNS等で恥を晒してしまうと、就職や結婚に影響することも……
過去の知られたくない過ちがネットに残り続けると、どのような事が起きてしまうのか?
・もちろん就職に大きな影響を与えるだろう。
・事業を興したとしても、取引先はどう思うだろうか?
・恋人や結婚相手はどう感じるだろうか?
今はどこの企業も就活生のSNSはチェックを入れている。正直なところ、かなり厳しい未来が待っているはずだ。
「人の噂は75日」でも、一度ネットに拡散された情報を消すのは難しい……
ネット上に拡散してしまった情報を削除して回ることは不可能です。
彼らのイタズラはこれからもネットに残り続けます。当然、就職や転職にも大きな影響が出るでしょう。(多くの企業の人事は、採用前に面接者の名前を検索して調査しています。)
子どもたちはもちろん、それを教育する大人にもネットリテラシーが求められている!
親や教師のネットリテラシーは果たしてあるのか、というと疑わしい。袖ヶ浦高等学校の例は稀有ではないか。通常業務もしつつ、インターネットの最新事情にも明るい人がどれくらいあるだろうか。また「情報」の先生が全生徒のSNS事情まで踏み込めているのだろうか。
ネットリテラシーの知識や経験もそうだが、相手をするのはデジタルネイティブである。彼らのスマホの活用っぷりを学ぶ「謙虚さ」もまた求められる。一層ネットリテラシー教育の難易度は増す。ネットリテラシー教育者への教育も十分になされているだろうか。
ネットリテラシーを知り、正しくパソコンを利用しよう
いかがでしょうか?ネットリテラシーは昨今注目されていますが、思わぬことが法律違反になっている場合もあるので、非常に恐ろしいですね。
ネットはとても便利ですが、今一度安全性や個人情報などのことをきちんと考え、大人として恥ずかしくない利用を心がけたいものです。
今後は子どもたちへの教育も必要とされるネットリテラシーですが、まずは大人たちが徹底して、お手本を見せられるようになりたいですね。