美侍

「確定申告」ってなに?色々な種類があるみたいだけど……

年度末になると、巷で話題になるのが「確定申告」。しかし、一体皆どのような手続きを行っているのでしょうか?この記事では、青色や白色と言われても今ひとつ何のことか分からない!そもそもサラリーマンも確定申告しなきゃいけないの?とお悩みのあなたのために、意味や種類、誰にとって必要なのかなど、確定申告に関する情報を詳しくまとめました!時期が来ると何となくソワソワしてしまう方は、ぜひこれを読んで疑問を解消しましょう。

確定申告って一体なに?

確定申告とは、前年度(1月から12月まで)の所得を参考に、税金を申告するというもの。
所得とは、年間の収入から経費を差し引いたものを指しますが、フリーランスや自営業の場合は、それがそのまま手取り収入になるわけではありません。
きちんと税務署に「これだけ収入がありましたよ」と申告し、所定の税金を支払わねばならないのです。

ただし、前述した通り自営業者は経費を所得から差し引くことができるため、経費が多い場合は幾ら売り上げが大きくても収益は小さいと見なされます。
その分税金も減りますから、フリーランスや自営業の方は税金を払いすぎないため、領収書やレシートなど、経費を証明できるものを取っておく必要があるのですね。

確定申告とは、「所得を参考に税金を確定する」こと!

⒈個人が、その年1月1日から12月31日までを課税期間として、その期間内の収入・支出、
 医療費や寄付、扶養家族状況などから所得を計算した申告書を税務署へ提出し、納付すべき所得税額を確定すること

⒉法人が、原則として定款に定められた事業年度を課税期間としてその期間内の所得を計
 算した申告書を税務署へ提出し、納付すべき法人税額を確定すること

⒊消費税の課税事業者である個人又は法人が、課税期間内における消費税額を計算した
 申告書を税務署へ提出し、その納税額を確定すること

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A2%BA%E5%AE%9A%E7%94%B3%E5%91%8A

経営者や個人事業主にとっては、身近で恐ろしい存在……?

経営者やフリーランスなどの事業主は「確定申告」という恐ろしい事務手続きをしなければなりません。

出典:http://liginc.co.jp/life/matome-life/130530

確定申告とは、1年間(1月1日~12月31日)の所得を確定させ、税金を申告するというもの。申告の時期は毎年2月から3月なので、この時期に忙しくしている経営者などをよく見かけると思います。

出典:http://liginc.co.jp/life/matome-life/130530

経費を証明するため、事業主は領収書を保管している

この確定申告では、所得(つまり年間の収入から経費を引いたもの)を税務署に提出し、その年の所得税を「確定」させます。この経費の部分を証明するため、事業主は領収書を大切に保管しているわけです。

出典:http://liginc.co.jp/life/matome-life/130530

サラリーマンには、確定申告は必要ないの?

さて、確定申告は基本的には経営者や個人事業主などが行うものですから、一企業に所属するサラリーマンにとっては関係ないのかな?と思ってしまいがちですよね。
結論から言えば、「年収2000万円以下で副業収入がない方」は、確定申告の必要はありません。
なぜならば、毎年の「年末調整」で確定申告と同じ手続きをしているからです。

年収が2000万円以上、あるいは副業収入が20万円以上あった方、2か所以上から収入があった方などは、残念ながら会社員でも確定申告の必要がありますので、ネットや本で情報収集をしてみてください。

年収2000万円以上、副業20万円以上なら確定申告の義務アリ!

1.給与の年間収入金額が、2,000万円を超える人
2.1か所から給与の支払いを受けている人で、給与所得および退職所得以外の所得の金額合計額が20万円を超える人
3.2か所以上から給与の支払いを受けている人で、主たる給与以外の給与の収入金額と給与所得及び退職所得以外の所得の金額の合計額が20万円を超える人
4.同族会社の役員などで、その同族会社から貸付金の利子や資産の賃貸料などを受け取っている人
5.災害減免法により源泉徴収の猶予などを受けている人
6.源泉徴収義務のない者から給与等の支払を受けている人

出典:https://biz.moneyforward.com/tax_return/basic/business-person/

ただし、仮に上記の条件に一致しなくても、医療費が10万円を超えた場合や、住宅ローンを組んだ場合、年末調整の後に職場を退職した、などの理由がある方は、確定申告をした方が良いこともあるようです。

確定申告した方がお得!その① 医療費が10万円超えた場合

病院に行くと領収書が貰えますが、その領収書で支払った金額の合計が10万円超(年間所得が200万円未満の人はその5%超)である人は、「医療費控除」を受けられます。

出典:http://liginc.co.jp/life/matome-life/130530

確定申告した方がお得!その② 住宅ローンを組んだ場合

住宅ローンを組んで住宅を購入・増改築をしたとき、一定の条件を満たせば入居後10年は所得税の還付を受けられます。

具体的には、毎年末の住宅ローン残高または住宅の取得対価のうち、いずれか少ない方の金額の1%が10年間に渡り所得税の額から控除されます。

出典:http://liginc.co.jp/life/matome-life/130530

確定申告した方がお得!その③ どこかの団体に寄付をした場合

国や地方公共団体などに対して寄付をした場合には、所得控除を受けることができます(寄付金控除)。

「その年に支出した特定寄附金の額の合計額」か「その年の総所得金額等の40%相当額」のいずれか低い方の金額をAとすると、A – 2,000円が寄附金控除額となります。

出典:http://liginc.co.jp/life/matome-life/130530

確定申告した方がお得!その④ 年末調整後に退職した場合

中途退職したまま再就職しない場合、確定申告をすることで還付を受けることが可能です。

サラリーマンは月々の税金があらかじめ給与から天引きされているため、年の途中で退職して無収入となった場合、税金を払いすぎている可能性があります。

出典:http://liginc.co.jp/life/matome-life/130530

「青色」と「白色」の違いを教えて!

確定申告は、俗に「青色」と「白色」と呼ばれる2種類に分かれています。
これは一体どういうことなのか?というと、白色申告の方が申告の内容が簡単なので、経理経験がない人や収入が少ない人向け、青色申告の方は簿記や経理の知識が必要になるため、従業員を雇っている自営業者や収入が大きい人向け、という感じです。

詳しく説明すれば、青色申告の方は白色申告と違って帳簿や決算書の提出が求められる分、減価償却や赤字処理などの特例が認められたり、特別控除の金額が大きかったりという利点があります。
青色申告は10万円の特別控除が受けられるものと、65万円の特別控除が受けられるものに分かれており、10万円の方は白色申告とさほど変わらない手間で余計に控除されるため、どちらにしようか迷っている方にはおすすめだと言われています。

大きな違いは「課税対象額からの控除額」

この2つの大きな違いは「課税対象額からの控除額」です。単式簿記での申告だと「10万円」、複式簿記の場合は「65万円」と、その差はかなり大きくなります。複式簿記での申告は経理や会計の知識がほとんどない状態で挑んでみても逆にミスが増えてしまい、追徴課税がかかってきたりもしますので、申請をするだけで白色申告よりもとりあえずは10万円節税できる単式簿記での青色申告の方が、初心者向けだと言えるでしょう。

出典:http://keiei.freee.co.jp/2014/11/24/aoirotoshiroironochigai/

青色よりも簡単!白色申告に向いている人は?

1、これまで、全く経理経験がない人
2、年の途中から事業を始めて、収入がまだ少ない人
3、副業でフリーランスをしていて、フリーランス収入が少ない人
4、事務経理にあまり時間を割けない人
5、経費の総額がごく少ない人

出典:http://www.lancers.jp/magazine/4402

10万円控除の青色申告は、どちらにしようか迷っている人におすすめ!

10万円の特別控除の場合、決算書の貸借対照表と、損益計算書は完成させていなくても構いません。名前が違うだけで、白色申告の収支内訳書と、記載する内容はほとんど変わりませんから、同じ手間なら、10万円余計に控除してもらえる青色申告の方が得ということになります。

出典:http://www.lancers.jp/magazine/4402

青色申告は、最大65万までの特別控除を受けることができますから、フリーの収入が65万を超えているのなら、青色を検討してみるほうが良いでしょう。

出典:http://www.lancers.jp/magazine/4402

65万円控除の青色申告には、節税面で大きな利点が!

1、赤字を3年間繰り越して、収入から差し引ける。繰戻しができる
2、貸倒引当金を利用できる
3、減価償却資産を300万円まで一括して処理できる

出典:http://www.lancers.jp/magazine/4402

しかし、条件がかなり厳しい……

ただし、65万円の控除を受けるには、正規の複式簿記で毎日取引の記帳をする必要があり、事務負担が10万円の控除と比較して膨大になります。経理事務の経験がない人の場合は、少々難しい作業になるようです。

出典:http://www.lancers.jp/magazine/4402

確定申告にメリットはあるの?

中には確定申告を「しなければならない」方もいますが、どちらでも良いと言われれば、やはり面倒な書類の記入や手続きは出来るだけ避けたいものですよね。
しかし、確定申告はフリーランスや自営業の方以外にも、もしかしたら臨時収入が手に入るかもしれないというメリットがあります。

まあ本当は臨時収入ではなく、余分に払いすぎた税金が返ってくるだけなのですが、気持ち的には何となくお金が増えたようで嬉しいものです。
去年は医療費が結構高かったけど、どうしようかな……年末調整の後に仕事を辞めたけど、確定申告した方がいいかな?と迷っている方は、ぜひチャレンジしてみてください。

確定申告すれば「還付金」がもらえるかも?

還付金とは、その名の通り、還付されるお金なのですが、どんなお金が還付されるのかというと、源泉徴収や、過去の確定申告などで国に納めすぎた税金のことなんですね。
ちなみに還付申告書を提出できる期間は、還付の該当する年の翌年1月1日から5年間です。

出典:http://keiei.freee.co.jp/2015/03/10/kakuteishinkoku_kanpukin/

年末調整のある会社に勤めていても、お得になることも!

結婚をした、赤ちゃんが生まれた、病気になった、入院した…。不運にも泥棒にあった、ボヤ出しちゃった。副業を始めた、夜に華やかな仕事を始めた、などなど。

実は年末調整ではこういったことを加味してくれていません。扶養家族が増えた場合は、控除を認めて年末調整してくれるのですが、そのタイミングにより、控除されていないこともあります。

出典:http://www.sinkoku.net/kanpukinget/

保険料の控除のハガキ、大掃除したら出てきた…(^^;

これだって、自分で申請すればその分きちんと控除が適用されます。医療費控除なんか、自分で確定申告しない限り受けられませんよ。

出典:http://www.sinkoku.net/kanpukinget/

他にもたくさん!確定申告のメリット

【メリット】
医療費の所得控除が有ります
会社等に届出していない扶養親族、障害者がいる場合にも、申請で所得控除が得られます。
個人年金、生命保険、地震保険の保険料に対する所得控除が得られます。
株式等の配当への控除が得られます
退職した年に源泉徴収された所得税が戻ってきます。

出典:http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1478656459

はじめは戸惑うもの!ネットや本を参考に、まずは挑戦してみよう

いかがでしょうか?「別に普通のサラリーマンだし、確定申告は関係ないよな……」と思っていても、実は事情によっては確定申告をした方がお得なこともあるのですね。
白色申告なら手続きは比較的簡単にできますから、思ったよりも手間をかけず済んだ!と意外に思うかもしれません。

まずはネットや本を参考に、どうしても分からなければ税務署の窓口を尋ねるという方法もありますから、ぜひ挑戦してみてくださいね。


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