美侍

映画のタイトルみたい!「ゴリラガラス」の特徴を徹底解明

特殊ガラスの名称のひとつに「ゴリラガラス」というものがあります。進化すると徐々に「ゴリラガラス2、ゴリラガラス3……」と数字が重なっていくため、何だか映画のタイトルのようで面白いな、と思ってしまいますが、一体どのようなガラスを言うのでしょうか?実は多くの人が毎日身につけている、ともいえるこのガラスの特徴や使われているところ、他のガラスとの違いなど、気になることをご紹介します!仕事や生活に関係のない方も、職場の方や女性との話のネタになるかも?

ゴリラのように強靭!「ゴリラガラス」ってどんなガラス?

そもそもゴリラガラスはどんなガラスなのか?というと、アメリカに本社を置く超大手ガラスメーカー「コーニング社」によって造られた強靭な特殊ガラスのこと。
ガラスといえば叩いたり落ちたりすると割れる、というイメージですが、ゴリラガラスの強度はプラスチックの数十倍とも言われ、非常に頼もしい限りです。

改良されるたびに「ゴリラガラス2」「ゴリラガラス3」と映画のように数字が足されていき、現在は「ゴリラガラス4」になっているのだとか。
名前の由来はやっぱり動物のゴリラで、2の開発時には「ゴリラよりも強くなったってことで、ゴジラとかどう?」という更にユニークな案も出たそうですが、そのままゴリラが採用されている模様。
便利で実用性が高いガラスの上、遊び心を忘れない製作者陣も魅力的ですね。

世界をまたにかける超大手ガラスメーカー「コーニング社」によって開発された!

ゴリラガラスはコーニング社によって開発された特殊ガラスの名称である[1]。その後改良され、ゴリラガラス2、ゴリラガラス3、ゴリラガラス4へと進化している。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B4%E3%83%AA%E3%83%A9%E3%82%AC%E3%83%A9%E3%82%B9

プラスチックの数十倍!高い透明度と強度を誇る

アルカリアルミノケイ酸塩の素材を使用しており、高い透明度と強度を誇っている。特に強度はプラスチックの数十倍と言われ[1]、衝撃や傷に耐えることが可能である。ビッカース硬さでは622から701の間である[2]。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B4%E3%83%AA%E3%83%A9%E3%82%AC%E3%83%A9%E3%82%B9

ロボットか映画みたい!進化するごとに数字が増える

2012年には薄さを20%削り、タッチした際の感度も改善された「ゴリラガラス2」、2013年には2よりもさらに強度を高めた「ゴリラガラス3」が開発されました。

出典:http://www.appps.jp/116089/

名前の由来は、やっぱりゴリラだった

そして主題の「ゴリラガラス」という名前の由来についてですが、ASCll.jpがコーニング社広報に訊ねたところ…やはり屈強なイメージのある「動物のゴリラ」からとられた名前とのこと。

出典:http://www.appps.jp/116089/

いよいよ映画化決定!?名前の候補には「ゴジラガラス」も

さらに「ゴリラガラス2」の開発時には、結果的に採用されることはありませんでしたが「ゴリラよりも強い!」ということで「ゴジラガラス」という名前も案として出たそうですよ!

出典:http://www.appps.jp/116089/

意外と身近なところに!ゴリラガラスは「iPhone」にも使われていた

そんなゴリラガラス、一体どんな場所に使われてるの?窓?と気になってしまいますが、実は皆さんの身近なところ、スマートフォンやタブレットの液晶などが主な用途だと言われています。
特にiPhoneへの使用は有名で、バージョンアップするごとにゴリラガラスも強化されるため、落ちたり叩いたりした時の強度もどんどん上がっているのですね。

しかし、どれだけ落としても割れない!というわけではありませんから、注意が必要です。
(iPhoneのガラスが割れることがある、ということはすでによ~くご存知の方もいらっしゃいますよね)
ビール瓶や花瓶などとは違い、ゴリラガラスのような強化ガラスは破片になって飛び散ることはありません(これもご存知の方はよくご存じですね)。
全面ヒビだらけになっても、とりあえず使える状態であるため、中にはそのまま使い続ける方もいますが、これは絶対にやめましょう。
気が付かないうちに細かい破片が指先や衣服についたり、家の中じゅうにまき散らされていくことになりますので。

また、それとは別にゴリラガラスも砂埃には弱いということがあるそうです。
市販の保護シートを購入して貼って使う方がやはり良いかもしれません。

スマホやタブレットに、ゴリラガラスが採用されている!

主な製品としてスマートフォンや[1]タブレットにゴリラガラスが採用されており、2010年には世界の携帯電話のうち約20%、約2億台に採用されている[3]。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B4%E3%83%AA%E3%83%A9%E3%82%AC%E3%83%A9%E3%82%B9

歴代iPhoneの液晶パネルが代表的!

今までに発売されている歴代iPhoneの液晶パネルには、表面に強化ガラスが貼られています。公式スペックとしてうたわれてはいませんが、解析の結果iPhone 4Sまでは米コーニング社が開発した化学強化ガラス「ゴリラガラス」、iPhone 5にはその後継版で約20%軽量化された「ゴリラガラス2」が使われているといわれています。

出典:http://iphonefukuoka.com/technique/iphone%E3%81%AE%E3%82%B4%E3%83%AA%E3%83%A9%E3%82%AC%E3%83%A9%E3%82%B9%EF%BC%81%E3%81%9D%E3%81%AE%E7%A1%AC%E3%81%95%E3%81%AF%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%81%E3%83%83%E3%82%AF%E3%81%AE%E6%95%B0/

割れにくいけど粗末にしちゃダメ!万が一の時はすぐ修理しよう

強化ガラスは厚い強化層を持ちキズがつきにくいものの、ガラスの曲がりにくい特性が失われるわけではありません。それに落下するときは完全な垂直/水平ではなくある程度の角度がつくでしょうから、力の加わり方が不均一となり、強化ガラスといえど割れてしまうほどの強い衝撃になりえます。

出典:http://iphonefukuoka.com/technique/iphone%E3%81%AE%E3%82%B4%E3%83%AA%E3%83%A9%E3%82%AC%E3%83%A9%E3%82%B9%EF%BC%81%E3%81%9D%E3%81%AE%E7%A1%AC%E3%81%95%E3%81%AF%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%81%E3%83%83%E3%82%AF%E3%81%AE%E6%95%B0/

強化ガラスが割れるときは、いくつかの破片に分かれたりせず、全体が粉々になる傾向があります。iPhone 5の場合、表面/背面に強化ガラスが使用されていますから、落下させるとどちらか一方、あるいは両方が粉々になりかねません。粉々になっても、電極層が損傷していないかぎりある程度はタッチを認識しますが、指先を切ってしまう可能性があるため、使用は避けるべきでしょう。

出典:http://iphonefukuoka.com/technique/iphone%E3%81%AE%E3%82%B4%E3%83%AA%E3%83%A9%E3%82%AC%E3%83%A9%E3%82%B9%EF%BC%81%E3%81%9D%E3%81%AE%E7%A1%AC%E3%81%95%E3%81%AF%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%81%E3%83%83%E3%82%AF%E3%81%AE%E6%95%B0/

しかし、砂埃には弱い……保護シートを貼ったほうが安心!

弱点は、砂埃である。グラウンド等が近くにある学校関係者のゴリラガラスは傷つきやすいので、表面に保護シート等を貼る必要がある。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B4%E3%83%AA%E3%83%A9%E3%82%AC%E3%83%A9%E3%82%B9

ゴリラガラスにライバル登場!?ダイヤモンドに次ぐ硬度の「サファイヤガラス」とは

ゴリラガラスは現在4代目となり、以前にも増して別次元の脅威的な強度となった!と評判なのですが、思わぬライバルの存在も噂されています。
それがハイテク分野や高級腕時計、カメラなど、絶対に割れては困る製品に多く活用されている「サファイヤガラス」。
ダイヤモンドの次に硬い、と言われるほどの強度と耐摩耗性を誇る強化ガラスです。

一時期は「iPhone6の液晶に使われるのでは?」と言われていたこともあり、ゴリラガラスの危機か!?と思われましたが、結局無事にゴリラガラスが採用されました。
何といっても製造コストが高いのが何よりの難点で、重量があるため加工もしにくく、供給会社が破産する事態に追い込まれてしまった、というのが大きいようです。
しかし、その技術がなくなったわけではありませんので、今後の進化にも期待したいところですね。

サファイヤガラスは、宝石と同じ高い強度と耐摩耗性を誇る!

 「サファイアガラス」は、高純度のアルミナ(Al2O3)を人工的に巨大結晶へ成長させたものです。サファイヤクリスタル、単結晶サファイアなどと呼ばれることもあります。その名前の通り、宝石のサファイアと同様の組成をしています。

 純度という観点からみると、宝石よりも混ざり物が非常に少なくなっています。ちなみに、アルミナへ微量のクロム(Cr)が混ざると赤く発色してルビーに、鉄(Fe)やチタン(Ti)が混ざると青く発色してサファイアになります。

出典:http://k-tai.impress.co.jp/docs/column/keyword/20140218_635645.html

 化学的な特性は、宝石のサファイアやルビーなどととほとんど同じで、非常に高い強度、そして耐摩耗性を持っており、他のガラスと比べると、傷がついたり割れたりすることが非常に少ない、という特徴があります。

 優れた光学特性も備えています。光を非常によく通す、高い透過性がありますので、レンズなどに使うと、光を取り込みやすく、写真が暗くなりにくくなります。このほか、極めて安定した誘電率、電気絶縁性も持っています。

出典:http://k-tai.impress.co.jp/docs/column/keyword/20140218_635645.html

割れると困る!カメラや基盤材料など、ハイテク分野で活躍するガラス

 このことから、サファイアガラスは、現在、さまざまなな場面に利用されています。たとえば超高周波領域の基盤材料、絶縁素材、各種真空機器、光通信用のキャップなど、ハイテクかつ高精度を必要とする分野で使われています。

 一般ユーザーに身近なところでは、高級時計の風防でも利用されますし、携帯電話関連ではiPhone 5/5s/5cのカメラ部分のカバーガラス、あるいは、iPhone 5sの「Touch ID」のセンサーを保護するホームボタンの素材として、このサファイアガラスが使われています。

出典:http://k-tai.impress.co.jp/docs/column/keyword/20140218_635645.html

ただし、コストが高くて加工がしにくいのが難点……

問題は製造コストです。人工的に生成されたサファイアの塊を薄くスライスすることには、最新の設備と高い生産技術が求められるからです。特殊強化ガラスに比べ数倍のコストがかかるとも言われています。

出典:http://news.mynavi.jp/articles/2015/06/24/iphone_why/

重さも悩ましい点です。サファイアガラスはゴリラガラスなどの特殊強化ガラスと比較すると、数十パーセント重いため、同じ重さに保とうとすれば薄くスライスしなければなりません。薄くするとそのぶん強度が低下するため、割れやすくなります。

出典:http://news.mynavi.jp/articles/2015/06/24/iphone_why/

iPhone6の液晶画面に?という噂もあったものの、結局ゴリラガラス4に

iPhone 6とiPhone 6 Plusでは、スクリーン面にサファイアガラスが採用されるという噂が根強くあったが、アップルと契約していたサプライヤーは十分な量のサファイアガラスを製造することができず、2014年10月に破産申請を行った(日本語版記事)。

出典:http://wired.jp/2015/02/17/project-phire-will-help-next-gen-gorilla-glass-compete-with-sapphire/

意外と知名度が高い!皆に愛用されるゴリラガラス

今回初めて知った!という方も多いでしょうが、ゴリラガラスはiPhoneやスマートフォンに使われているということもあり、意外と知名度が高いよう。
「iPhone落としたけど割れなかった!ゴリラガラスのお陰かな?」といった声から、中には「ゴリラガラス(強い)の心」なんてネタにする声まで、様々な方が見られました。

どんな形でも、ゴリラガラスがたくさんの方々に愛用されているという証ですよね。

今後もきっと進化する!ゴリラガラス製品を大切に使おう

いかがでしょうか?ゴリラガラスは非常にユニークなネーミングながら、驚くべき実用性を兼ね備えたガラスなのですね。
きっと今後も今までと同じように、ゴリラガラス5、ゴリラガラス6……と進化を遂げてゆくことでしょうから、注目したいものです。

しかし、ゴリラガラスだからといって、安心して粗末に扱うのは厳禁。
ガラスにもそれが使われているアイテムにも、開発者や製造者たちの熱意が篭っていますから、大事にしてあげてくださいね。