季節の変わり目にやっておきたいスーツのお手入れ方法
lifestyleライフスタイル2019.10.08
ライフスタイル2019.10.08
暑い夏が終わり秋に突入すると気温がグッと下がり、サラリーマンの人たちのスーツもクールビズ用のものから通常のものへと様変わりする衣替えのシーズン。夏の間、お世話になったクールビズ用のスーツを手入れして保管したり、夏の間、しまっておいたスーツをおろす準備に取り掛からなければなりません。そんな時、気になるのがスーツに付着してしまった臭い。クールビズ用のスーツは知らず知らずのうちに汗臭くなってしまっていたり、しまっておいたスーツには、タンス独特の臭いが付いてしまっていることがあります。そこで今回は、スーツの臭いに関する対処法を詳しくご紹介。誰でも簡単に実践することができるものばかりなので、参考にしてみてください。
まずスーツの臭いの原因についてですが1つではありません。日常生活の中には様々な臭いの原因があり、それによって対処法も変わってきます。
まず1つ目は、汗の臭いです。人間の汗自体には臭いはあまりないのですが、汗から養分を吸い取って繁殖する雑菌によって臭いの元となる物質が作り出されています。スーツを汗臭くしないためには、当然ですが汗を付けないことと生地に雑菌を繁殖させないことが重要です。
2つ目は、雨の臭い。雨に濡れてしまうと独特のモワっとした臭いがすることがありますが、その原因はスーツの素材です。スーツの主に使われているウールは獣の毛を使っているため、雨に濡れることにより動物臭がしてしまいます。
3つ目は、焼き肉やたばこの臭いです。スーツの繊維は外部の臭いを吸収しやすいのが特徴。その理由は、表面積の広さです。スーツの表面積は、見た目よりも何倍もの広さがあり、繊維の1本1本が臭いを吸収してしまいます。そのため、どのような臭いでも吸収してしまい、これらの臭いに加え、女性が使用している香水の匂いなどもついてしまうことがあるので注意が必要です。
スーツに臭いがついてしまった場合、どうすれば良いのでしょうか。
最も効果的なのは、クリーニング業者に依頼する方法。業者へ持っていくと、ウェットクリーニングという高度な技術を使った水洗いをしてもらうことができます。ドライクリーニングに比べると料金は割高になってしまいますが、臭いをしっかりと落としてもらうことが可能です。
手軽にできるのは消臭スプレーを使う方法です。ドラッグストアなどで販売されている一般的な消臭スプレーで十分、臭いを改善することができます。ポイントは、臭いの元に直接、アプローチすることなので、外側だけでなく汗などが付着してしまいやすい内側にもしっかり吹きかけるようにしましょう。
同じスーツを毎日、着用していると生地がいたみやすくなるため2~3着のスーツを着回しするのがおすすめ。1日中、着たスーツは次に着用するまで陰干しするとよいでしょう。風通しがよく、日が当たらない場所で干すことによって湿気を飛ばすことができます。
最もポピュラーなのは、スチームをかける方法。アイロンなどでスチームを当てると蒸気を飛ばす時に併せて汗の成分も一緒に飛ばすことができます。また臭いを除去するだけでなく、再び、他の臭いがついてしまうのを防ぐ効果があるのでおすすめです。
スーツが臭くなってしまう前に臭いを付けないようするのが理想的。そのための方法をいくつか紹介していきます。
同じスーツを毎日、着用し続けてしまうとどんどんと臭いが蓄積されていきます。3~4着のスーツを着まわすのが理想的ですが、2着を交互に着用するだけでも臭いは大きく緩和されます。ですので、最低でも2着はスーツを準備するようにしましょう。
飲食店など臭いがつきやすい場所では、スーツのジャケットを裏返すことで臭いがつくのを防ぐことができます。しかし、スーツの形が崩れることを極度に嫌う人にはおすすめできないかも知れません。
アナログな方法だと思われるかも知れませんが、意外と効果的なのがこのブラッシング。自宅に帰ってスーツをハンガーにかけたらブラッシングをしてスーツについたほこりや汚れを落とすイメージでブラッシングをしましょう。
根本的な話になりますが、汗を付けなければ臭いの原因となる雑菌の繁殖を防ぐことができるので臭いがしなくなります。そのため、なるべく汗をスーツにつけないようにして、ついてしまってもハンカチなどで早めにふき取るようにしましょう。汗拭きシートなどを使うのも効果的です。またシャツの下にインナーを着用するのもおすすめ。インナーを着ることで汗を吸収してくれるのでスーツにまで汗が浸透してしまうのを防いでくれます。理想的なのは、汗の吸収効果が抜群でありながら薄手で涼しさを感じることができる機能性インナーです。この他にも電車などの移動中はジャケットを脱いで汗をかかないようにするのも良いでしょう。
ウールやシルクといった動物からできている素材は水に濡れるだけでモワっとした独特の臭いがしてしまいます。そのため、雨の日などは湿気で雑菌が繁殖する臭いが発生するのに加えて、スーツの素材自体の臭いも強まります。ですので、スーツが雨に濡れてしまったらまずは水滴を払い、ハンガーにかけて風通しのよい場所で干すようにしましょう。水をゴシゴシと強い力で拭きとってしまうと、濡れたウールが摩擦されて毛羽立ってしまうので注意が必要です。