バイク乗りの登竜門!50ccクラスの魅力とは
car_bikeクルマ・バイク2018.11.02
クルマ・バイク2018.11.02
いずれは限定解除の大型バイク乗りになりたいけどまず最初に乗ってみようという人も、いやいや自分は気軽な「足」がほしいだけという人も、わけ隔てなく気軽に乗れるのが50ccバイク。普通自動車免許を持っているだけで乗れる、通称「原付(げんつき)」バイクです。気軽なだけでなく、実はすごく楽しく乗れるバイクでもあります。この小排気量の、このクラスならではの楽しさやメリット、人気の車種についてご紹介します。
50ccバイクの特徴として最も大きく取り上げられるのは、普通自動車免許で運転出来るという点です。
二輪免許を持っていなくても普通自動車免許なら持っているという人にも手を出しやすい車種なので、気軽に乗れるバイクとして人気を集めているのです。
意外と便利なのが普通免許で原付を運転できることです。普通免許を取得すると、原付免許も取得したことになります。
年齢が18歳未満で原付を運転したい人は、まだ普通免許を受験できないので原付免許しか取得できませんが、18歳以上の人は普通免許を取得してもいいでしょう。
出典:Q.普通免許(普通自動車免許)って?|取得・履歴書・原付・視力
下記のリンクにもあるように、「二輪免許」を取得するにはお金と時間がかかります。
こうしたお金や高額な維持費を払ってまでバイクに乗る余裕が無いという人でも、50ccバイクであれば楽しく乗ることが出来るのです。
また、より大きなバイクに乗る前準備として、まずライディング感覚を体験してみる場合にも、50ccバイクは適しています。
50cc以上を運転するには、二輪免許の取得が必須。どのくらいの経費が必要になるかを解説したページです。
バイクに限らず、自動車に乗る際に考えなければいけないのがガソリン代です。
皆さんは、低燃費といわれている自動車が実際どれほどの性能かご存知でしょうか?
ガソリン車の場合、近年の技術で開発されたものでもガソリン1Lあたりでの走行距離40kmほどです。
一方、50ccバイクの場合、80~100km/Lが平均といったところ。
燃費に優れたものでは100km/Lを超えるものもあります。
まずは原付に興味を持ったキッカケでもある『燃費』ですよね。リッター110kmってって・・・最近リッター3kmの外車に乗っている人の記事を書きましたが、同じだけの量のガソリンを入れたら36倍もの距離を走るんですよ。嘘でしょ・・・
自転車で行くにはちょっと遠いかなって距離を身近にしてくれる。絶対に行動範囲が広がるでしょ、これは!
出典:プリウスの3倍の低燃費!原付と旅の魅力を調査しよう | KyoChika 旅するブログ
他のバイクと比べてみてもその差は歴然です。
バイクは基本的に排気量が大きいほど燃費が悪化し、排気量が小さいものほど燃費が良いのです。
普通自動車免許で運転出来るだけでなく、ガソリン代もずっとお得。
50ccバイクが、様々な人から通勤や通学の足として支持されている理由は、この点にあったのです。
バイクは排気量が小さいもののほうが、燃費が高くなります。
そのため、原付バイクの燃費はかなり高いものになります。
車の免許をもっている人は原付を乗ることができますね。
原付の燃費は高いものだと、100km/Lを超えます。
出典:バイクに乗ると生活が向上する?!バイクに乗ることで面倒ごとからも逃げられる?! | 生活工場Baqn
50ccバイクは、維持費の面でも他のクラスを圧倒しています。
本体価格が安いことはいうまでもなく、税金や保険などの面でも優遇されているのです。
保険については、ファミリー保険特約などを使うことで通常の保険料よりさらにも安く済ませられます。
排気量別のバイクの維持費を比較したページ。50ccバイクの利点が明確にわかります。
●50ccバイク (原付=第1種原動機付自転車)の年間維持費
軽自動車税:1,000円(2,000円)※軽自動車税のカッコ内は2015年度以降の税額
自動車重量税:なし
自賠責保険料:7,280円(1年間)
任意保険料:15,000円
ガソリン代:12,000円
出典:学生でも買える?大型バイクの年間維持費まとめ | 大学生の困った!を解決するCampus Magazine
1年の維持費は新車で買っても38,000円程度。ってことは月3200円位で原付を所有できることになります。近所のスーパーや病院、区役所や駅までの交通手段として使うのに便利なんですよ。自転車より早いですし、車より小回りが利くので近所の交通手段としてはベストだと思ってます。
そうです。
50ccバイクは、他のバイクよりも小回りが利くため街中で走るときでもスムーズに動けます。
自転車で出かけるような気軽さで乗れるバイクなのです。
わざわざツーリングに出かけなくても、50ccクラスはその魅力を味わうことが可能なのです。
50ccバイクは気軽に乗れる一方、通常のバイクよりも制限されている部分があります。
この点を知らないと思わぬ事故に繋がるため、よく確認しておきましょう。
1つ目の注意点は、二段階右折です。
自動車やバイクにはない右折の方法なので、50ccバイクに乗ろうとしている初心者の方には必須の知識です。
やり方は以下の通りです。
・右折しようする交差点では、車線の左側に寄っておく
・交差点を直進してから、右に向きを変える
・向きを変えた方の信号が青になってから直進する
簡単にいうと、50ccバイクにおける右折は直進を2回組み合わせる必要があるのです。
教習所でも習ったかもしれませんが、もう1度確認しておきましょう。
こうした二段階右折を行う場所は、通常標識によって示されています。
しかし、車線が3つ以上ある交差点では原則として二段階右折をしなくてはいけないという点に注意しましょう。
道路交通法では、原付は同一方向に3つ以上の車線がある場合は二段階右折をしなければならないのです。
(交差点の近くだけ3車線以上になっている場合も同じです。)
でも、こんなこと知ってる原付乗りは少ないのです。
だから、この交差点を右折した所で、入れ食いのように原付乗りの方が検挙されています。
そして皆なキツネにつままれたような顔をしています。違反すると・・・
「交差点右左折方法違反」として
点数は1点、反則金は3千円となります。
50ccバイクにおける注意点の2つ目は、速度制限です。
リミッターによって時速60kmに制限されているほか、法定速度も時速30kmが限界です。
これより速い速度を出してしまうと、制限速度に引っかかってしまいます。
この速度を守りながら安全に運転するには、普段から車線の左側に寄って走ることをおすすめします。
こうすることで、後続の自動車が50ccバイクを追い抜きやすくなるからです。
ご存じのように50ccモデルは、法定制限速度が30km/hと定められており、
それに合わせて60km/h以上出ないようにする装置が取り付けられています。
出典:スクーターの速度リミッターの仕組みは? - バイクの保健室 - 車のまぐまぐ!
制限速度が30km/hなので、50ccバイクは高速道路を走ることが許可されていません。
高速道路は基本的に60km/h以上で走ることを想定していますから、それよりも速度が出ない50ccバイクが侵入すると、大変危険なのです。
もし間違って侵入してしまった場合には、料金所の係員に相談しましょう。
どこで降りるべきなのか、その後はどうすれば良いかという点を教えてくれます。
1番やってはいけないのが、逆走することです。
こうした事態を招かないことが大切ですが、もし起こったとしても冷静に対処することを心掛けてください。
実際、原付で間違えて高速に入ったらどうなるのか…。
そしたら結構いらっしゃるものですね。
普段大型バイクに乗ってるせいか、たまたま乗ってた原付で
うっかり高速に入ってしまったケースとか…。
で、実際原付で高速に入ってしまったら、料金所のおっさんに
とりあえず事情をお話するのがいいそうです。
ま、それしかないですよね。
そうすれば、次のインターで降りなさいと言ってくれるとか。
引き返すのだけは危ないので絶対に止めて欲しいと…。
出典:もし間違えて進入してしまったら? | 聖輝和尚の知らぬがほっとけ
上記のようなメリットとデメリットを併せ持つ50ccバイクですが、いざ購入するとなると車種が多いためどれを選んだらよいか迷ってしまうという人もいることでしょう。
そこで今回は、初心者の方でも楽しめる車種を2つご紹介します。
最初にご紹介するのは、ホンダのエイプ50です。
こちらは、50ccバイクでありながらもスポーティーな走りを持つ1台として幅広い年齢層から支持されています。
同じ排気量のバイクの中でも、特に加速性能に優れています。
走り出しがスムーズなので、ストレスの無いドライブを楽しみたい方に是非乗っていただきたいバイクです。
小型バイクの魅力である小回りにもこだわっており、街中でも快適に運転することが出来ます。
バイクを走らせる面白さは、大排気量モデルに勝るとも劣らないものがあります。PGM-FIを採用する空冷4ストロークOHC単気筒エンジンは、意外なほど低・中速に力強さがあり、高回転域までスムーズに回ります。5速ミッションを駆使して走らせれば、十分にスポーティなテイストが味わえ、街中の小さな曲がり角でもコーナーリングを満喫可能。
出典:ホンダ エイプ50 – 小さな車体に詰め込まれたバイクとしての面白さ 試乗インプレ・レビュー-バイクブロス
また、50ccバイクでは珍しくギアを操る面白さも体感出来るのが大きな魅力です。
とりあえず走ればよいという今までの50ccバイクの常識を覆す性能を持っています。
これから大型バイクを乗りたいという方は、エイプ50で練習しておくと良いでしょう。
バイクを操る楽しさが、このちっちゃい身体にはギュッと凝縮されている。小さなパワーを余すことなく引き出して、アクセル全開で走る楽しさは、大型バイクを操る楽しさとはまた違った世界が見えてくる。
原付クラスでは唯一、クラッチ操作を楽しめるミッション付きマシンは現在エイプ50だけ。そのエイプにPGM-FI(電子制御燃料噴射システム)とキャタライザーが付いたのは07年12月のこと。このおかげで、キャブ仕様の従来モデルより燃費も向上し始動性も上がった。冬場などの気温が低いときも、キック一発で楽々動き出す。
そして、今回発売になったタイプDは、前後にディスクブレーキを採用。ホイールにはキャストのアルミホイールがおごられる。高い制動力を手に入れ、走りにも磨きがかかった。見た目もスポーティで、断然カッコいい。
出典:ホンダ エイプ50 Type D 試乗レポート| 新車・中古バイク検索サイト GooBike.com
次にご紹介するのは、スズキのアドレスV50です。
こちらは、スクータータイプの50ccバイクとなっています。
バイクの良さは、走行性能だけでは決まりません。
ドライバーがいかに心地よく走れるか。
この点を追い求めたのがアドレスV50の特徴です。
ハンドルの位置や足を置くスペース、収納といった部分に細やかな配慮をしており、長距離運転でも疲れにくいところが特に評価されています。
・フロントからリアまで一体感のある、直線基調のスポーティーなエクステリア
・シート高やハンドルバーの位置を高めに設定することで、ゆとりのある乗車ポジションを実現
・500mlのペットボトルや小物の収納に便利なフロントインナーラック
出典:スズキ、新型50ccスクーター 「レッツバスケット」・「アドレスV50」を発売|【業界先取り】自動車ニュース2018国産車から輸入車まで【オートックワン】
また、ドライビングにも注目です。
走り出したときから地面をしっかりと捉え、目標とする速度まであっという間に加速します。
スポーツタイプのバイクとは違った安定感のある走りをぜひ体験してみください。
車体が軽く、10インチのタイヤを装備しているためにクイックなハンドリングが可能なのだが、タイヤの接地感はしっかりしており、乗り味としてはバタバタ感のない、しっとりと落ち着いたイメージだ。
出典:スズキ アドレスV50(2015) – 新開発エンジンを搭載し、走りと低燃費を両立 試乗インプレ・レビュー-バイクブロス
50ccバイクは安くて手軽に乗れる1台として、自動車をお持ちの方にもおすすめなバイクです。
いつかは大きなバイクに乗りたいという方も、まずはこのクラスでバイクとはどんなものなのかを知り、ライダーとして走り出しましょう。