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春先にこそおいしい湯豆腐!食べ方のコツをご紹介
ときどき肌寒さが戻る春先につい食べたくなる湯豆腐は、シンプルでありながら実に奥の深い料理です。アレンジしやすいメニューでもあるので、いろいろな味付けを試してみてくださいね。基本的な食べ方や、たれのバリエーションなどをご紹介します!
湯豆腐は奈良の時代の高貴な味?
日本に「豆腐」が伝わったのは奈良時代と言われており、当時は一部の特権階級の貴族しか口にできない貴重なものでした。
「湯豆腐」という料理がいつ頃誕生したのかを書き記す文献は残っていませんが、京都・南禅寺の名物となっていることから、そのあたりの地域が発祥であると思われます。
そもそも、日本に豆腐が伝えられたのは奈良時代と言われています。7世紀から8世紀の奈良時代にかけて仏教の伝来とともに大陸との交流はますます盛んになり、その頃豆腐も伝来したといいます。
京の味として有名な南禅寺の湯豆腐は、大盗賊石川五右衛門が手をかざし、「絶景かな、絶景かな」といった寺の山門の左手にあります。こちらも江戸時代、京を訪れる旅人に好まれました。江戸から長崎まで旅をした蜀山人の号をもつ文人、大田南畝も、京名物としてここの湯豆腐をあげています。
南禅寺周辺の食べてみたい湯豆腐屋さん
京都・南禅寺周辺で人気の湯豆腐屋さんを紹介しているサイトです。
京都に旅行に行った際の、お店選びの参考にしてみてください。
湯豆腐の基本的な食べ方
定番の材料を使った、基本の湯豆腐の作り方です。
注意したいポイントを吹き出しの中のセリフで教えてくれるので、初めての方でも挑戦しやすいですよ!
ためしてガッテン流レシピ「湯豆腐」
ご紹介した動画について、より詳しい情報が載せられています。
たれの作り方も紹介されているので、こちらもぜひ参考にしてみてください。
本気で湯豆腐を楽しみたいのであれば、具はなるべく少ないほうがいい。豆腐は80%が水でできているため、他の食材の味の影響を受けやすく豆腐本来の味が損なわれてしまうからである。
せっかくの鍋料理なのでいろいろな具を入れたくなりますが、豆腐のおいしさをしっかり味わうには、できるだけシンプルな食べ方をしたほうが良いようです。
湯豆腐をもっとおいしくするためのコツ
豆腐の種類
料理本を見てみると「豆腐は煮ると固くなるので、絹ごしを使ったほうが良い」と書いてあるものが多いですが、基本的には木綿・絹ごしのどちらを使ってもかまいません。
ただし、豆腐以外にもいろいろな具を入れて楽しみたい時は、煮崩れを防ぐためにも木綿豆腐を使ったほうが安心です。
とろとろの食感にする方法
湯豆腐の中には、まろやかでとろみのある食感に仕上げてあるものもありますが、これはお湯の中に重曹を加えているからです。
いろいろな種類のものが売られているので、料理用と表示のあるものを購入してくださいね。
分量は、だいたい水1ℓに対して重曹を小さじ1杯ぐらいが適当です。
煮込んでも固くならないようにするコツ
豆腐をすぐに引き上げることが難しい時は、お湯の中に塩をひとつまみ入れておくと、凝固作用が抑えられて柔らかさが長持ちします。
また、余分な水分が抜けやすくなるので、すの入りにくい湯豆腐が出来上がりますよ!
たれのバリエーション
とろとろ湯豆腐に合うたれ
ゴマの香ばしい風味が利いた、とろとろ食感の湯豆腐にぴったりのたれです。
なめこおろしだれ
きのこの風味豊かなとろみのあるたれです。
大根おろしも加わって、口当たりさっぱり!
ネギだれ
風邪をひいた時にもぴったりのネギだれ。
白い部分に含まれる「硫化アリル」には血管を広げて血行を良くし、体を温める効果が。
青い部分に含まれる「βーカロテン」には粘膜を丈夫にする効果がありますよ。
春先はほんのり優雅に湯豆腐でいこう!
湯豆腐は材料費があまりかからない上に、様々なバリエーションで味わえる便利メニュー。
土鍋を用意して、ほくほくと温まりながら移ろいゆく季節を楽しみましょう。
いろいろな豆腐で試してみたり、オリジナルのたれを考えてみたりするのも楽しいですよ!