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マナー重視?美味しさ重視?ビールの注ぎ方いろいろ!
ビールは様々な飲み方が楽しめる、手軽で美味しいお酒ですよね。しかし、グラスに注ぐ場合には、実はやり方によって泡の具合や口当たりなどが変わってくるのです。また、目上の方に注ぐ時のマナーも存在するので、職場の飲み会では注意しなければなりません。今回は、ビールを劇的に美味しくする方法や、他者に注ぐ際の注意点など、状況に応じた「注ぎ方」をご紹介しましょう!
ビールは「注ぎ方」で味が変わる!
缶をプシュッと開けて、そのまま直接飲むもよし、グラスに注ぐもよし……どんな飲み方でも美味しく頂けるビール。
しかし、本当に美味しく飲むためにはやはりグラスに注いだ方が、泡のコクや滑らかな口当たりを楽しめるようです。
しかも、何と「注ぎ方」によって、ビールの味は変わってくるとか。
注ぐ勢いや量によって泡のきめ細かさや割合が違ってきますから、口の中に入れた時の風味も変化するのですね。
ビンでも缶でも、注ぎ方が重要!
自宅でいただくビールの基本はやっぱり手軽な缶ビール。
同じ瓶ビール、缶ビールでも注ぎ方ひとつでおいしさが劇的に変わります。
美味しいビールの秘密は「泡」にアリ!
注ぎ方がうまいビールはきめ細かい泡を立たせることによって、適度に炭酸を抜くと同時に苦味も消し、腹も膨れずすっきりした味のビールになる。
一方泡を立てないでゆるゆると注ぐと、炭酸は逃げないし泡も立たないから、腹もすぐに膨れるし苦味も残る重い味のビールになる。
ビールには「大きいグラス」がおすすめ!
そういう意味では泡の立ちにくい小さいコップ(何故か洒落た料理屋とかでよく出てくる)というのは、最初から美味しいビールを飲むのに適していないということになる。また、ビールの注ぎ足しがいけない理由の一つにもこの「泡が立たない」ということがある。
大きなグラスを用意して!美味しいビールの注ぎ方
では、一番美味しくビールを飲むためには、どのような注ぎ方をすれば良いのかというと、おすすめは大きなグラスを用意し、3回に分けてビールを注ぐ「三度注ぎ」。
グラスは傾けずに、テーブルに水平に置くのがポイント。
そして勢いよく半分ほど注いだあと、泡が落ち着くのを待って、二度、三度と注いでいきます。
最初の泡を消すなんてもったいない!と思われるかもしれませんが、結果的には普通に一度で注いだ時よりも泡の割合が大きく、きめ細かくなるので、口当たりが滑らかになるのです。
ちなみに、一度で注いだ時と違って三度注ぎのビールの方が最初は苦みが少なく、徐々に風味が変化してゆく過程を楽しめるそう。
一口目が美味しくなるだけでなく、最期まで飲み飽きないのですね。
大きなグラスで「三度注ぎ」がおすすめ!
1. グラスから25~30センチほどの高さからビールを勢いよく注ぐ
2. 泡が液体に変わって1/4から1/3ほどが液体になるまで待つ
3. グラスから20センチほどの高さからビールを少しずつ注ぐ
4. 泡がこぼれそうになるまで注いで飲む
この注ぎ方をすると、ビールの泡がフワフワになり、なかなかグラスからこぼれなくなるのが特徴だ。その泡が柔らかくてキメが細かいのはもちろんのこと、その口当たりもまろやかで上品。まさに、ワンランク上の絶品ビールとなった!
三度注ぎだと最後まで飲み飽きない!
注いだ直後は、「三度注ぎ」の方が香り成分が少なくなっています。勢いよく泡を立てて注ぐことで香り成分が揮発して活性化し、グラスの周りに香りがふわっと立ち上がったことがわかります。そして、5分後、15分後と時間が経過するにつれ、「三度注ぎ」の方が香り成分が多く残ります。
「泡なし」では、時間が経っても比率がほぼ一定ですが、「三度注ぎ」では、注いだ直後は苦味成分が少なく、時間の経過とともに苦味が強くなっています。
「三度注ぎ」をすると香りが長く保てるだけでなく、飲みはじめたときと飲み終わるときとで味が異なり、飲みながら味の変化を楽しめることがわかりました。
しかし……実はビジネス上では「マナー」がある!
上記のように、自分の好きなように飲める状況ではぜひ「三度注ぎ」を実行したいものですが、職場での飲み会ではそうはいきませんよね。
そもそも居酒屋の瓶ビールには、大抵小さなグラスが付いてきますから、三度注ぎには不向きです。
また、自分の分を注ぐだけでなく、若いうちは上司への「お酌」という役目がある場合も多いでしょう。
そういった時には、実は決まったビジネスマナーが存在します。
しかし、はじめは皆さんビールの注ぎ方にマナーが!?と戸惑うようですね。
ビールの注ぎ方とか、乾杯するときのグラスの高さとか、そういうのな…
— 奈々和 (@na7wa) 2015, 12月 16
ビールの注ぎ方か、大学時代に先輩から指導されたな〜、飲み会のマナーとか。
底辺大学のクズども(俺もなw)と思ってたけど、社会に出てから身につけてて良かったと言えるから今は感謝してる。
ただ学業でお世話になった先輩はいなかった。
— りゅーのすけ・ぱらばゎれわに(^o^) (@ryunosuke8025) 2015, 12月 6
忘年会での上司へのビールの注ぎ方なるものがある。日本独特の習慣なんだろうけど、そんなことより、普通に礼儀正しく仕事ができる方がいいんじゃない?仕事出来ないのに、飲み会では調子いいとか言われる方がバカと思われる、気がする?
— みほ (@ikedrink1) 2015, 12月 10
中には批判的な声もありますが、昔から受け継がれてきた風習であるからには、評価を落とさないように気をつけたいもの。
では、目上の方にビールを注ぐ場合はどのようにすればよいのでしょうか?
丁寧に傾ける!目上の方へのビールの注ぎ方
目上の方にビールを注ぐ際は、勿論両手でしっかりとビンを持ち、丁寧に傾けます。
この時、ビールに貼られたラベルが上を向いているか必ず確認しましょう。
最初は少し高めの位置から注ぎ、泡の具合を見ながら徐々に角度を下げて丁度良い配分を作ります。
缶ビールの場合は丁寧にやりすぎると口を伝ってこぼれてしまうので、最初の勢いが肝心です。
また、注ぎ足す場合はタイミングも重要だと言われています。
上司のビールの減り具合を見て、なくなりかけていたら「ビールはいかがでしょうか?」と一声かけましょう。
ラベルを隠さず、丁寧に持つ!
ビールを注ぐ際には、傾けた瓶の上部にラベルが来るようにします。ビール瓶の下を支えている手とは反対の手で瓶の下側を支えるように持つとよいでしょう。この手の指がそろっているときれいに見えます。
注ぎ方にもひと工夫!
注ぐ際には、最初は高い位置からある程度勢いよく注ぎ、段々と下げるとともに角度を和らげ、ゆっくりとビールを注ぐようにするとよいでしょう。最初の段階で泡を作り、徐々にビールを注ぎ足していく感覚で行いましょう。泡は全体の3割程度が最もよいとされています。
缶ビールはこぼれやすいので注意!
瓶ビールではなく、缶ビールを注ぐ際の注意点です。まず瓶ビール同様に、片方の手で缶ビール下部を、もう一方の手で下を支えるように注ぎます。缶ビールはゆっくり注ごうとすると、缶の口を伝ってビールがこぼれやすいので、躊躇なく行うようにしましょう。
注ぐ前に一声、多少早くても問題ナシ!
『お注ぎします』と声をかけるタイミング。一般的には、上司のグラスのビールがなくなりかけた頃といわれていますが、真の正解は『グラスの残りが6割程度になったら』です!
もしそこで『早すぎだよ』と言われても問題なし。重要なのは『絶対に自分がビールを注ぎたい=あなたとどうしても距離を縮めたい』という気持ちを伝えること。断られた後は、グラスが3割になったタイミングで再度声をかけましょう。
注ぎ方も意識して、滑らかな口当たりを楽しもう
いかがでしょうか?とりあえずビール!というように、飲み始めの一杯として愛されているビールですが、こだわれば奥深いお酒なのですね。
おうちや気の置けない仲間たちでの飲み会では、ぜひ大きなグラスを用意して「三度注ぎ」を試してみてください。
また、ビールの注ぎ方ひとつで、飲み会での上司の評価も変わってきます。
「気の利くやつだな」「若いのにマナーをわきまえているな」と思われるチャンスですので、しっかりとマスターして忘年会や送別会に備えましょう!