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美味しい飲み方、知ってる?「ボジョレーヌーボー」の魅力&おすすめ銘柄2016
ワイン好きにとっては欠かせない秋の風物詩「ボジョレーヌーボー」。2016年は11月17日に解禁となります。いかにも芳醇な香りのワインなのだろうな、という気がしますが、一体どのようなワインなのか知っていますか?今回は「名前だけは知ってるけど、美味しいの?」と気になっているあなたのために、ボジョレーヌーボーの魅力と、家庭で美味しく飲むためのコツをまとめてみました!今年はぜひボジョレーヌーボーを買って、お友達や彼女と楽しんでみてください。
2016年11月17日午前0時解禁!ボジョレーヌーボーは「ボジョレーで今年作られた」ワイン!
毎年新しいボジョレーヌーボーの広告が出るのはなぜか?というと、ボジョレーヌーボーが「その年の秋に作られた」新酒だからです。
しかし、毎年秋にできたワインの全てがボジョレーヌーボーと呼ばれるわけではなく、フランスの「ボジョレー」という地域で醸造されたものに限ります。
ボジョレーはワインの代表的な産地として知られており、元々はそこの地酒として親しまれていたものが、1967年、フランス政府によって解禁日を正式に定められたことから、パリのレストランを中心に広まったそう。
実は醸造の仕方も特徴的で、「炭酸ガス浸潤法」という方法が使われています。
醸造期間が数ヶ月間と短いのもあり、若々しくフレッシュな味わいが特徴です。
ボジョレーヌーボーは「ボジョレー産の新酒(赤ワイン)」のこと!
その年の秋季に、フランスのボージョレで収穫されたブドウ(ガメイ種)で造られる赤ワインの新酒。醸造期間が数か月と短く、解禁日の11月第3木曜日を世界各地で愛好家が待ちわびる。
「聖人の日」だからこそ!ボジョレーヌーボー解禁日の秘密
現在、ボージョレ・ヌーボーの解禁日は毎年11月の第3木曜日。しかし実は一番最初は11月11日が解禁日だったのです。それは、ボージョレ地区で最も収穫の早いワインが出来あがるのがいつもだいたいこの日の周辺であり、さらにこの日はサン・マルタンの日という聖人の日であったため、縁起も良いしボージョレ・ヌーボーの解禁日にしよう、ということになったのです。
ところが後に11月11日はサン・マルタンの日から無名戦士の日に変更されてしまったため、その日から一番近い別の聖人の日、サン・タルベールの日である11月15日に解禁日を移しました。
ボジョレーヌーボーは、醸造方法もちょっと特別!
「マセラシオン・カルボニック」。日本語に訳すと「炭酸ガス浸潤法」という醸造方法です。通常は収穫したぶどうを破砕してから発酵させますが、マセラシオン・カルボニック法では、破砕せず縦型の大きなステンレスタンクに上からどんどん入れてしまいます。
タンクの下の方のぶどうは重さでつぶれ、果汁が流れ出て自然に発酵が始まります。発酵が始まると炭酸ガスが生成され、次第にタンク全体が炭酸ガスで充満します。その中ではつぶれていないぶどうの細胞内部で酵素の働きによってリンゴ酸が分解され、アルコール、アミノ酸、コハク酸などが生成され、ぶどうの皮からも成分が浸出します。
この方法で造ったワインはタンニンが少ないわりには色が濃く、渋みや苦味が通常のワインより少なくなります。リンゴ酸も分解されるので、味わいもまろやかになり、炭酸ガスによって酸化が防止されるのでワインがフレッシュに仕上がるのです。
しかし、あまり美味しくないという声も……。
ボジョレーヌーボーは、ワイン愛好家の間では醸造が待ちわびられる飲み物です。
日本でも毎年「ボジョレー解禁!」の言葉と共に大々的に宣伝され、注目を集めていますよね。
少しでもワインに興味がある人は、気になったことがあるのではないでしょうか?
しかし、ボジョレーヌーボーは新しい分まだ熟成されていないワインなので、「思ったよりも美味しくない……」という声もあります。
高級なワインの多くは何年も、何十年も熟成されていますから、良いワイン=長年寝かされたワイン、というイメージもあるのかもしれませんね。
ボジョレーヌーボー飲んだ、まずい(´_`。)
— れでぃ@坦々麺 (@Lady_Nx) 2015, 11月 24
ボージョレヌーボーとか不味いから嫌い!
— ぐにゅう (@Gu_Nyu) 2016年9月22日
ボジョレーヌーボーみたいなまずいワインをありがたがって飲む気狂いども
— 自由律俳句bot (@cornsaypsychooo) 2015, 11月 23
しかし、せっかくなら一度はボジョレーヌーボーの味を自分の舌で確かめてみたいもの。
では、家庭で出来る限り美味しく飲むためには、どのような工夫をすれば良いのでしょうか?
ボジョレーヌーボーは程よく冷やし、薄味の料理と楽しもう!
家庭でお酒を飲む時は、冷蔵庫でしっかりと冷やしてから、おつまみや食事と共に楽しむことが多いですよね。
ボジョレーヌーボーは赤ワインだし、肉料理やチェダーチーズ、チョコレートなんかが合いそうかな……と思うでしょう。
しかし、ボジョレーヌーボーは通常の赤ワインと同じではなく、むしろ醸造方法を考えれば白ワインに近い存在です。
また、味を引き締めるためには、キンキンに冷やしてから少し常温に置いた方が良いのだとか。
おつまみは白身魚や魚介類、カマンベールチーズなど、どちらかといえば白ワインに合うものを用意すれば間違いなさそうですね。
ボジョレーヌーボーは、冷蔵庫で1時間ほど軽く冷やして!
ボジョレーヌーボーは軽口ワインなので、
10~15℃くらいで飲むと、味がグッと引き締まります。
冷蔵庫で1時間程度冷やすか、
冷蔵庫で冷やしておいて、飲む20~30分前に、
出しておくのがベストです。
グラスは卵型で、あまり回さず飲むのがベスト!
大振りのグラスだと香りが立たず、拡散してしまうので、
小ぶりで、上がすぼまった卵型のグラスがベスト。
また、空気に触れる面積の少ないグラスのほうが、
フレッシュな風味を楽しむのに適してます。
楽しみ方は、人それぞれあると思いますが、
ワイングラスをぐるぐる回すのは、あまり良くないようです。
合わせる料理は魚介系がおすすめ!
実は、白ワインに似た醸造方法のボジョレーヌーボー。
そのため、白ワイン料理とも相性が良く、薄味で軽めの料理がおすすめです。
・エビ、イカ、魚などの魚介類
・和食全般
・生ハムやサラミ
パスタにするなら、魚介系のあっさり味がオススメ。
ボジョレーヌーボーは「寝かせず」味わい尽くす!空けたら年内に飲み切ろう
一般的なワインと違い出来れば年内に飲むのがいいです。
ボトルは寝かして保存し、飲む前に12℃くらいにしておくとワインの風味を一番感じられます。飲む一時間前に冷蔵庫に入れときましょう!
一般的なワインは、暫く寝かせて熟成させても美味しいですが、ボジョレーヌーボーは開けたら出来るだけ早めに飲むのが良いとのこと。
開けたあとで、何週間も残したままにしたりはしないようにしましょう。
どの銘柄がいい?2016年のおすすめ3つ!
同じように「ボジョレーヌーボー」と書かれていても、やはり銘柄によって味わいや深みが少しずつ違ってきます。
では、一体どの銘柄を購入すれば良いのでしょうか?
今年2016年のボジョレーヌーボーの中から、特に初めて飲む!という方におすすめのものを3つご紹介します!
その① ジョルジュ デュブッフ ボジョレー ヴィラージュ ヌーボー セレクション プリュス
最初にご紹介するのは、ボジョレー初心者に最もおすすめの銘柄だと言われている「ジョルジュ デブッフ」の中でも、ひときわ高尚そうなラベルのこちら。
ジョルジュ デブッフは例年売上No.1を誇る銘柄で、どれを選んでも基本的には美味しいとのことなので、味に決まった好みがある方はお店でぜひご相談ください。
その② ドメーヌ・デュ・トラコ・ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォー・ヴィエイユ・ヴィーニュ 2016 ノン・フィルトレ
何だかお店で探すのが難しい、と思ってしまうほどの名前ですが、11年連続で一番人気を集めているボジョレーヌーボーだそう。
数多くのレストランでも愛用されているとのことなので、「ボジョレーヌーボーってこんなワインなんだ!」と知るにはピッタリの銘柄ですね。
その③ ドミニク・ピロン・ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォー 2016
最後にご紹介するのは、パッと人目を引きそうな可愛らしいラベルのこちら。
平均樹齢60年のブドウのみを使った特別なボジョレーヌーボーで、ひときわスッキリとしながらも味わい深い逸品だと言われています。
絶対に美味しいボジョレーが飲みたい!という方はぜひお試しください。
彼女と!お友達と!ボジョレーヌーボーで幸せなひと時を過ごそう
いかがでしょうか?ボジョレーヌーボーは通常のワインよりも若い分、いつも飲んでいるやつとは違う……と抵抗を覚える方もいるかもしれません。
しかし、その魅力を知れば、毎年解禁が待ち遠しくなってしまうようなワインでもあります。
適切な温度で管理し、素敵なグラスに入れて美味しいおつまみを用意すれば、準備は万端です。
一人でボジョレーヌーボーの味わいを堪能するのも良いですが、ご家族やお友達、彼女など、大切な人とそのひと時を分かち合えば、更に楽しく飲むことができるはず。
様々な銘柄を試しながら、ぜひお気に入りを見つけてくださいね。