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IPO株ってなに?購入のメリットとデメリットを教えて!
株式投資の本を読んでいたら、突然「IPO」っていう謎のアルファベットが出てきたんだけど……これって何?と首を傾げるあなた。一般的には「IPO株」という名称で使われることが多いですが、一体どのような株のことなのでしょうか?IPO株を購入するとどのようなメリットがあるのか、そして、注意しておかなければならないリスクにはどんなものがあるのかなど、気になる疑問を解消します!
「IPO株」って何なの?
さて、さっそく「IPO株」の意味について見ていきましょう。
株を購入し、いわゆる「投資」を行うためには、証券会社に口座を開設し、今どのような企業が「上場」しているかどうかを見る必要がありますよね。
上場とは、企業が株式を発行し、証券取引所で売買されるようになることを言います。
上場すれば運営資金をたくさん集められますし、企業の知名度も上げられますから、企業にとってはメリットが大きいのですね。
IPO株とは、そのように企業の規模を拡大するため、「新規に公開された」株のことを言うのです。
IPO株とは、企業の規模を拡大するため、「新規に公開された」株のこと
IPOとは、Initial Public Offeringの略語で、日本語に直すと「新規公開株」とか、「新規上場株式」となります。
出典:http://www.ipokiso.com/basic/index.html
具体的には、株を投資家に売り出して、証券取引所に上場し、誰でも株取引ができるようにすることをIPOといいます。
出典:http://www.ipokiso.com/basic/index.html
IPO株投資とは、「上場する前に株を手に入れて、上場日に売る」という作業
そして、IPO株投資とは、新規上場するときに投資家に配られる“株を買う権利”を抽選で手に入れ、上場日のはじめに付く株価(初値〔はつね〕)で株を売ることで利益が出すことです。もっとかんたんに言えば、「上場する前に株を手に入れて、上場日に売る」という作業。
出典:http://www.ipokiso.com/basic/index.html
会社側の視点からみると、株を上場して新規公開することにより、資金調達を容易にしたり、会社の知名度を挙げる効果があります。
投資家の視点から見ると、現在のIPO市場は初値が公開価格を上回ることが多いので、非常に人気になっています(リスクが低くて大幅な利益が出るため)。
出典:http://kabukiso.com/idiom/f-j.html#ipo
ですから、IPO株に当たるのは競争率が高くなっています。私も欲しいので挑戦してます…(これまで4度当選しました)。
出典:http://kabukiso.com/idiom/f-j.html#ipo
上場するためには、利益率や時価総額などの厳しい審査を受けなければなりません。
つまり、IPO株は「株を上場させるに相応しい」と判断された企業の株ということになり、それだけ今後の成長が期待されます。
そのため、高い確率で利益が出るということで、非常に人気があるのです。
特に「東京証券取引所」は市場が「一部」と「二部」に分かれており、一部の方が審査が厳しいため、いわゆる「一部上場」のIPO株は倍率が高いと言われています。
IPO株には「抽選」がある!
IPO株は、前述の通り非常に人気があります。
しかし、あまりにも買う人が増えると株の価値が下がってしまい、本末転倒ですから、限られた人しか手に入らない仕組みになっています。
実は、どの証券会社で口座を開設するか?というのも非常に重要なことだそうで、そのため口座を複数保有している投資家も少なくありません。
これから株を始める!という人は、証券会社を選ぶところからよく考えた方が良いかもしれませんね。
IPO株の配分がある証券会社に口座を作るのがおすすめ!
重要なのは、IPO株の配分がある証券会社に口座を作ることです。どの証券会社でも株取引自体はできますが、IPO株はあらかじめ配分が決まっているので、割り当てのある証券会社で口座を作らないと、そもそもIPOの抽選自体が受けられません。
出典:http://www.ipokiso.com/basic/buy/index.html
IPO株は毎日抽選しない
IPO株は毎日抽選があるわけではありません。年間50社〜100社程度株式市場に上場するので、そのタイミングに合わせて申し込みをする必要があるのです。
出典:http://www.ipokiso.com/basic/buy/info.html
IPO株は大きく3ステップ
基本的には、【1】申し込み期間(通称:ブックビルディング期間)に、IPO割り当てのある証券会社からIPOの申し込みをして抽選を待ち、当選したら【2】購入期間に意思表示をして、【3】上場日に初値で売る(売らなくてもよいですが…)。はい、これだけです。
出典:http://www.ipokiso.com/basic/buy/tyusen.html
証券会社により、抽選方法に違いあり!
各証券会社によって、抽選方法に特徴がありますので、それに応じた申込をすることで当選確率をアップさせることができます
出典:http://toushi-kyokasho.com/ipo-investment/
SBI証券には、「IPOチャレンジポイント」という、ポイントの多い人から優先的にIPOが割り当てられるという制度があります。この制度をうまく利用して、機会のあるたびにIPOに申し込んでポイントを貯めておき、大きな利益が見込めるIPOがでてきたときにポイントを使ってIPOを獲得するということもできるでしょう。
出典:http://toushi-kyokasho.com/ipo-investment/
SBI証券 IPOチャレンジポイント
SBI証券の説明ページです。
申し込みの方法には、ネットや営業店へ足を運ぶなどがありますが、どちらが有利、という決まりはないようです。
ただし、SBI証券のように一定の基準を満たした人に優先的にIPO株を配分する、というシステムもありますから、そこをうまく活用すれば当選確率は上がるとのこと。
IPO株のメリットってなに?
では、抽選に参加してまで手に入れる「IPO株」のメリットとは、具体的にはどういうものなのでしょうか?
利益が出る確率が上がる、というのは分かりますが、少し株価が上がったくらいじゃなあ……と思ってしまいますよね。
しかし、IPOにはそれ以外にも「初心者でも利益を出しやすい」「リスクが少ない」というようなメリットがあるのです。
なぜなのでしょうか?詳しくみてみましょう!
IPOの公募価格は、割と安めなことが多い
IPOの公募価格(上場前の株価)は割と安めに設定されていることがあります。
企業が上場を果たすと一般の投資家も購入することが出来るようになり、人気がある企業(銘柄)の場合、株価が公募価格よりも大きく値上がりすることがあります。
出典:http://kabusyo.com/buy/buy7.html
IPOの公募価格は上場に伴い、急上昇する可能性も大いにある
IPOでは公募価格が上場により、数倍から数十倍まで騰がる事も珍しくありません。
もちろん、公募価格よりも下がる場合もありますが、下げに関しては限定的です。
出典:http://kabusyo.com/buy/buy7.html
当選倍率は非常に高いので、当たりにくい
人気があるので当選倍率も非常に高いです。
抽選に「当たったらラッキー」ですし、外れても宝くじのように、宝くじを購入するわけではないので、損失もありません。
出典:http://kabusyo.com/buy/buy7.html
IPOは、「リスク少、短期上昇あり」の魅力ある投資方法
IPO(新規公開株)は比較的リスクが少なく、短期間に何倍にも株価が上昇する可能性を秘めたおいしい投資方法です。
出典:http://www13.plala.or.jp/nabecom/ipo/
2015年のIPOは約9割の銘柄で初値が公募価格を上回った
15年に東証に上場したIPO(新規公開株)68社のうち9割の銘柄で初値が公開価格を上回った(9日現在)。
出典:http://kabutan.jp/news/marketnews/?b=n201511090394
なるほど~。
つまり、IPO株は「株価が少し上がる」程度ではなく、抽選に当たってからすぐに売れば、2倍や3倍、もしかしたらそれ以上の利益を上げられるかもしれないのですね。
しかも、宝くじと違って外れた場合はその購入額を支払う必要がありませんから、初心者でもリスクが少なく、しかも当たれば非常に大きなリターンが手に入る、夢のような株と言えます。
IPOにはデメリットもある!
ここまでのIPO株に対するイメージは、「抽選に参加するだけで、購入できれば非常にオトク、買えなくても損はない」もの、という感じですよね。
しかし、実はIPO株には思わぬデメリットもあるのです。
えっ!リスクは少ないんじゃないの?と驚いてしまう方も多いでしょうが、細心の注意を払えば回避できるものでもありますので、ひとまず詳細を見てみましょう。
IPOのデメリット①「公募価格よりも初値が下回る可能性」
IPOのデメリット②「上場後の値動きが激しい」
⒈公募価格よりも初値が下回る可能性
⒉上場後の値動きが激しい
出典:http://kabusyo.com/buy/buy7.html
「人気がないIPO」は損失を被る可能性があるので、抽選に参加しなければいいだけなんです (  ̄∇ ̄)
出典:http://kabusyo.com/buy/buy7.html
上場したばかりの企業の銘柄は株価の上下が激しく、長く持つと公募価格より下回ってしまう場合もあります。
出典:http://kabusyo.com/buy/buy7.html
リスク削減のために「公募で手に入れたIPO銘柄は初値で売却する」のが一般的
リスクを減らすため、公募で当選した方の常套手段として、
「公募で手に入れたIPO銘柄は初値で売却する」
という手があります。
出典:http://kabusyo.com/buy/buy7.html
人気調査で公募割れのリスクを減らす
人気を事前に調査し、不人気のIPOを外せば公募割れのリスクはかなり減らせます。(他の投資家の方々のブログや、アナリストレポートを参考にさせて貰うなど)
出典:http://y-tukina.com/archives/528
新しく上場した企業の株は、基本的には期待値が大きいので、公募価格(購入した価格)よりも初値(初めて市場に売りに出された時の価格)が上回ります。
しかし、中には不人気のIPO株もあり、それに当選してしまうと損をしてしまう恐れもあるのです。
また、初値を過ぎるとその株を手に入れた人の数が増えますので、その分大幅に株価が下がってしまうかもしれません。
購入前にしっかりと「人気がある株か」を調査し、当選したら即座に売りに出すことでこのリスクは回避できますので、慎重にいきましょう。
当たればラッキー!人気のIPO株を積極的に探そう
いかがでしょうか?IPO株は基本的には非常にメリットの大きいものですが、その場の勢いで手当たり次第に抽選に参加していると、思わぬ大損を引き起こすこともあるのですね。
しかし、上場には前述した通り事前審査が行われますから、購入金額より初値が下がる企業は全体的には少ないと言えます。
もしIPO株の情報を見つけたら積極的にその企業について調べ、問題なさそうであればぜひ申し込みをしてみましょう。
初心者の方も良い経験になるでしょうし、もしかしたら思わぬ臨時収入が得られるかもしれませんよ。