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歯ごたえ抜群の麺にピリ辛キムチが映える!別府冷麺の特徴&魅力を徹底紹介

別府のご当地グルメとして代表的なもののひとつが「別府冷麺」。ツルツル、もっちりとした麺にピリ辛のキムチが加わり、夏場でも食欲をそそられますよね。今回は「別府冷麺って何か特徴があるの?」「美味しそうだけど、おすすめのお店とかあるのかな?」と気になっているあなたのために、別府冷麺の特徴や魅力、おすすめのお店などを徹底的にご紹介します!ぜひご参考ください。

ココならではの特徴をご紹介!「別府冷麺」ってどんなグルメ?

別府冷麺とは、大分県の歴史ある温泉地、別府で名物となっている冷麺のこと。
冷麺=冷やし中華を指す地域もありますが、別府冷麺はそれとは全く別物で、ラーメンやそばのように並々と注がれたスープにもっちりとした麺が絡み、キムチが添えられた「平壌(朝鮮)」系です。

別府冷麺は麺や具材によって「専門店系」と「焼肉店系」の2種類があると言われており、前者はモチモチ弾力のある麺にキャベツのキムチが添えられたもの、後者はツルツル喉ごしの良い麺に白菜のキムチが添えられたものだそうです。
共通点は日本人向けにアレンジされた和風だしのスープと、牛肉のチャーシュー、キムチが乗せられているところ。
さっぱりとした冷製スープに牛肉とキムチでパンチがプラスされ、夏場でもスルッといけてしまう魅力的なご当地グルメです。

別府冷麺は本場の特徴を持った「平壌」系!冷やし中華とは異なる

 別府の町では、冷麺専門店はもちろん、ラーメン店、食堂、焼肉店、居酒屋などの様々なお店で「冷麺」の文字を目にする。また、これらの冷麺は夏場に限らず冬にも多くの市民に食べられている。西日本では一般的に「冷麺」=「冷やし中華」を指すことが多いが、別府冷麺はいわゆる朝鮮(平壌)系の冷麺のことを指す。

出典:http://beppu.reimen.info/whats.html

モチモチ麺の「専門店系」とツルツル麺の「焼肉店系」の2種類がある!

 別府冷麺の麺は、太目で弾力のあるモチモチとした麺と、中細麺で喉越しの良いツルツルした麺の二系統に大別される。前者は主に冷麺専門店で多く、後者は焼肉店系のお店で多い。共通しているのは和風ダシをベースにしたスープが多いこと。また、多くのお店では自家製麺を使用し、手打ちの生地を製麺機で押し出す姿を目にする事ができる。

出典:http://beppu.reimen.info/whats.html

しょうゆベースの冷たいスープに小麦粉やそば粉を使った歯応えのある太めの麺、キャベツキムチ等が特徴の専門店系と、こんにゃくのようなつるんとした食感とやや細い麺、白菜キムチが特徴の焼肉店系。どちらもそれぞれの店が独自の味を持ち、夏だけでなく1年中食べることができる店も少なくありません。

出典:http://www.visit-oita.jp/oita/gourmet/noodles_rice.html

共通点は「和風ダシ」と「具材」!牛肉チャーシューとキムチが乗せられている

いずれも魚介や昆布など、和風ダシをベースにしたスープが多く、
牛肉のチャーシューとキムチが添えられるのが
本場「別府冷麺」の特徴なんです。

出典:http://colocal.jp/news/51214.html

そもそもなぜ始まった?別府冷麺の歴史&魅力を徹底解剖!

そもそもなぜ別府で冷麺が名物になったか?というと、昭和25年、旧満州(中国東北部)から引き揚げてきた料理人がお店を開いたのが始まりと言われています。
中国とはいえ旧満州は国境が近く、朝鮮系の民族が多く住んでいたため、そちらの食文化も広がっていたのだそうです。

しかし、やはり当時は外国の食べ物ということもあって日本人にはなかなか受け入れられず、改良を重ねるうちに小麦を多く用いた麺になったり、スープが和風ダシになったり、チャーシューが牛肉になったりしたのだとか。
別府以外の韓国系の焼肉屋さんにある冷麺は透明なコンニャク麺のイメージですが、別府冷麺がそれと少し異なっている理由はそういうところにあるのですね。

現在では、別府冷麺は地元民にとって欠かせないグルメとなりました。
別府冷麺はその名の通り冷たいスープが特徴ですが、何と唐辛子で身体が温まるからと冬に注文する方も。
地元民以外でも「あの味が忘れられない」「冷麺は別府派」という方は多いようですから、まだ味わったことがない方はぜひ一度別府に足を運んでみてください。

初めての冷麺店は昭和25年ごろ開業!旧満州から引き揚げてきた料理人が創業者

 別府ではじめて冷麺店がオープンしたのは、昭和二十五年頃。中国東北部(旧満州)から引き揚げてきた料理人が開いたお店が始まりと言われている。旧満州は朝鮮との国境が近く、朝鮮系の民族も多く朝鮮の食文化も広がっていた。そのため朝鮮冷麺も食文化としてあり、その味を和風にアレンジしたものが別府冷麺であると言われている。

出典:http://beppu.reimen.info/

第2次世界対戦で空襲を受けなかった別府には、戦後、大陸からの引き揚げたたくさんの人々が居を構えました。その中の満州から移り住んだ人々が、満州の朝鮮民族の冷麺を別府に広めたのが、別府冷麺のはじまりです。

出典:http://www.gokuraku-jigoku-beppu.com/entries/reimen

馴染むまではなかなか受け入れられず、日本人向けに改良を重ねた!

屋台からはじまった冷麺ですが、これまで別府の人には縁がなかった味に、なかなか受け入れられず、苦心しながら改良を加えていきました。その過程で、麺の小麦粉の配分を増やし、スープを和風ダシに変え、チャーシューを牛に、キムチはキャベツにと独特の発展を遂げました。

出典:http://www.gokuraku-jigoku-beppu.com/entries/reimen

しかし、現在では冬でも冷麺を頼む人も!唐辛子で芯からポカポカに

最初は独特のキムチの風味と食感に戸惑う方も多いかと思いますが、するりと入る別府冷麺は、いつの間にか体が求めてくる美味しさ。別府人は冬でも冷麺を頼む人が多いのです。寒い日でも、スープを最後の一滴まで飲み干せば、唐辛子でカラダもポカポカ。

出典:http://www.gokuraku-jigoku-beppu.com/entries/reimen

一度食べたら忘れられない!?別府冷麺の魅力に取りつかれる人も多数

大分行ったら絶対食べたい!おすすめの別府冷麺のお店3選

最後に、別府に行ったらココの冷麺がおすすめ!というお店を3つまとめてみました。

いずれも歴史あり、味は太鼓判の名店ばかりですから、別府冷麺を食べようと思った時はぜひご参考ください。

その① 地元民に長年愛される名店!中華そばも絶品 「六盛(ろくせい)」

別府冷麺の名店「六盛」の公式サイトです。
お取り寄せメニューも見ることができます。

最初にご紹介するのは、東別府駅から徒歩10分のところにある「六盛(ろくせい)」。
あっさりとしていながらも旨みが強いスープと、ツルツルの麺がたまらない別府冷麺の名店です。

中華そばが絶品のお店としても知られているため、2人以上で行って両方頼み、シェアするのもおすすめ。
卓上に唐辛子が用意されていて、お好みの辛さに調節できるのも嬉しいですね。

住所
大分県別府市松原町7-17

交通手段
東別府駅から徒歩10分
東別府駅から654m
営業時間
11:30~15:00
18:00~21:00
ランチ営業、日曜営業
定休日
水曜日

出典:https://tabelog.com/oita/A4402/A440202/44000203/

蕎麦粉の香る黒っぽい麺ですが食感がツルツルでのど越しも良くてとても旨い。
スープは牛骨と厚葉の昆布を使ったあっさりと旨いスープ。
更に自家製のキャベツのキムチの辛味が実にバランスを整えていて見事です。
僕は卓上の唐辛子をたっぷりかけて辛さ増しでいただきました!!

出典:http://ameblo.jp/pizzanapoletana/entry-11590417326.html

その② 別府でも名の知られた老舗!暑い時期にピッタリ 「胡月 (こげつ)」

こちらも別府冷麺の名店、胡月の食べログページです。

続いてご紹介するのは、こちらも名の知られた老舗「胡月 (こげつ)」。
辛みと旨みが程よく調和したスープに、短く切られた歯ごたえ抜群の麺が辛み、あっさりながら満足感の高い別府冷麺が食べられます。

麺は噛めば噛むほど小麦の旨みが感じられるものなので、ツルツルっと飲み込んでしまわず、ぜひゆっくりと味わってみてください。
売り切れ次第閉店ということなので、休日は早めに足を運んだ方が良いかも。

住所
大分県別府市石垣東8-1-26

交通手段
JR別府大学駅から徒歩22分(1.5km)
大分道「別府I.C.」から車で15分(6km)

【バス】
①JR別府駅から亀の井バス
「立命館アジア太平洋大学」行き(24系統)で10分
『港中央通り』停留所下車し、徒歩4分

②JR別府駅から大分交通
吉弘経由「鉄輪温泉・亀川駅」行きバスで15分
『石垣八丁目』停留所下車し、徒歩7分(便数は2~3本/h)

②別大駅前から亀の井バス
「別府駅行き」(関西汽船前経由)で4分(便数は1本/h)
『関西汽船前』停留所下車し、徒歩6分

別府大学駅から1,244m
営業時間
[月]11:00~16:00
[水~日]11:00~17:30
※売切次第閉店
ランチ営業、日曜営業
定休日
火曜日

出典:https://tabelog.com/oita/A4402/A440202/44000594/

 スープははじめからやや辛みがついていますが、和風の出しで濃い目の旨みが出ている味わい深いスープです。太目の麺は食べやすいようにおおよそ10センチ程度の長さに切られています。かなり歯ごたえのある麺ですが、小麦粉とそば粉の独特のバランスで、しっかりかんでいるとそば粉の旨みも感じる麺です。

出典:http://blog.tabearuki.net/200709/article_3.html

その③ 極上の和牛と共に味わえる冷麺!別府冷麺発祥の老舗 「アリラン」

別府冷麺発祥の店とされる「アリラン」の公式サイトです。

最後にご紹介するのは、昭和25年創業の「アリラン」。
何となくピンと来た方もいるでしょうが、そう、こちらは別府冷麺発祥の店と言われているのです!
正確には元祖の屋台から枝分かれしたうちのひとつとされていますが、未だ昔ながらの味が残されているというのはすごいですよね。

絶品の別府冷麺はもちろん、上等なお肉を使った焼肉も楽しめるのがまた魅力的。
何となく食欲がない時だけでなく、ガッツリと肉を食べてから冷麺を味わいたい!という時にもおすすめです。

アクセス
〒874-0920 大分県別府市北浜2丁目2−35

☎ 0977-22-3010

営業時間
昼 11:30〜14:00(L.O 13:30)
お昼の定休日
不定休
夜 17:30〜24:00(L.O 23:00)
日曜・祭日 17:00〜
定休日
第2.4.5 火曜日

出典:http://www.b-ariran.com/

まずは混ぜずにツルツルっと麺をいただく。

 

魚介系のあっさりした出汁にシコシコの麺が旨い。 

 

数口すすった後、混ぜて食べてみる。

 

すると中に入ったキムチのパンチのある味が混ざってさらに旨い。

出典:http://yosi-12r.blog.so-net.ne.jp/2012-08-31

食欲がない時も、これならエネルギー満点に!様々な別府冷麺を楽しもう

いかがでしょうか?別府冷麺は本場の地からやって来た人によって広められ、日本人向けに改良されて更に魅力的になったものなのですね。
優しい和風ダシのスープにツルツルの麺、そしてピリッとしたキムチ……そのどれもが食欲をそそる立役者となって、暑い時期にもスイスイいけてしまいます。

夏はもちろん、冬にも食べられるようになったら上級者!?
別府に出かけた時は、ぜひ美味しい別府冷麺で歴史の息吹を感じてみてくださいね。