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型くずれしない!男性一人暮らしでもできる「コート」の洗濯方法をご紹介
コートといえば、素材的に洗えるイメージがない、型くずれしそうで怖いなどの理由から、ついクリーニングに出してしまう衣類の代表格。しかし、実はそのコート、自宅で洗濯できるかもしれないのです!今回は「クリーニングも結構高いし、自分で洗ってみたいな……」と思っている方のために、一人暮らしの男性でもできるコートの洗濯方法や注意点などをまとめました!ぜひご参考ください。
まずは素材やタグを確認!あなたのコートは家で洗濯できる?
できることなら自宅でコートを洗濯したい!と思うものですが、やはり素材によって可能なものと不可能なものがあります。
まずはコートに付いているタグを見て、素材や洗濯方法を確認してみましょう!
下記のように「水洗い×」マークが付いていたら、残念ながら自宅でコートの洗濯はできません。
しかし、30℃や40℃といった温度表記と共に「手洗い」と書いてあるような場合には、次でご紹介する方法で洗濯が可能です!
素材としては、麻やナイロン、ダウン、ポリエステル、アクリルなどはOK。
逆に羽毛や毛皮、シルク、レーヨンなどはNGです。
後者は高級なコートに使用されていることが多いので、奮発して購入したものはクリーニングに出した方が良いかも。
また、おしゃれ着にはよくあるウールですが、これは一応洗濯可となっているものの、縮みやすいのでできればクリーニングの方が良いよう。
凝った装飾のボタンや特殊な飾りが付いたものにも注意してください。
昨今ではクリーニングの宅配サービスも出来ていますので、持ち込みする時間がないという方はそちらを利用してみてはいかがでしょうか?
「水洗い×」マークが付いていたら、基本的に自宅で洗濯できない!
麻やナイロン、ダウンなどは洗濯できる素材!
洗濯できる素材
・ウール(毛)
・麻
・ポリウレタン
・ダウン
・絹
・ポリエステル
・ナイロン
・アクリル
シルクやレーヨン、毛皮などはNG!高級コートは大体ダメかも?
洗濯できない素材
・シルク(絹)
・レーヨン
・キュプラ
・アセテートとこれらの混紡
・皮革
・毛皮
ウールはクリーニングに出した方が間違いナシ!装飾が凝ったものも気を付けよう
洗濯できる素材でも、
毛足が長いものや特殊なボタンや飾りがついたものは、
クリーニングに出しましょう。
上記で洗える素材を紹介しましたが、
ウールは縮みやすいので、
クリーニングに出したほうが良いです。
最近ではクリーニングの宅配サービスも!行く暇がない人は考えてみて
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事前準備が大切!コートの洗濯方法をチェック
では、コートの洗濯方法を見てみましょう!
まず、洗濯機を用いた方法。
「ダウンジャケット」の場合は、まず畳んで洗濯ネットに収納し、水に浮かないよう紐で縛ります。
洗濯機に「手洗いモード」があるならそれを使って、いつも通りに回してください。
終わったら取り出して部屋干しや陰干しをし、乾かしてから叩いて形を整えれば完成です。
その他「コート」の場合は、あらかじめおしゃれ用洗剤で汚れが酷い袖口や襟元などを手洗いしておきます。
おしゃれ着の場合は表向きに畳みますが、コートはボタンが付いていることが多いので、裏返して畳み洗濯ネットに入れてください。
ダウンと同じように出来れば手洗いモードで洗濯したら、控えめに脱水して形を整え、陰干ししましょう。
その① 実は最も簡単!「ダウンジャケット」は洗濯機で洗える
⒈ダウンジャケットを畳んで洗濯ネットに入れます。
⒉ダウンジャケットは水に浮くので、洗濯ネットごと何かでぐるぐるに縛っておきます。
⒊普通に洗います。洗濯機に「手洗い」や「優しく」モードなどがあれば、そちらを使って下さい。
⒋洗い終えたら取り出し、部屋干しか陰干しをして下さい。
⒌乾いたら叩いて形を整えます。
その② 事前に軽く手洗い!「コート」の洗濯方法
⒈汚れが目立つ襟やそで口などに液体洗剤などを染み込ませ、あらかじめ軽く手洗いしておきます。
⒉裏返しにし、ボタンを外したまま洗たくネットに入れます。折りたたむようにして入れて下さい。
⒊普通に洗いますが、洗濯しわを防ぐため脱水時間は長く取らないようにして下さい。
⒋形を整えて、陰干しを行います。
洗濯機が不安なら「手洗い」!まずは洗濯液を作ろう
洗濯機が不安、あるいはデリケートな素材のコートである場合は「手洗い」で洗濯するのがおすすめです。
まずは30℃くらいのぬるま湯におしゃれ用洗剤を溶かして「洗濯液」を作ります。
コートは洗濯機に入れる時と同じように畳み、洗濯液に浸してゆっくりと数十回押し洗いをしましょう。
終わったら水を2~3回変えながらしっかりとすすぎ洗いして、洗濯機で軽く脱水したらあとは同じように陰干しです。
1、洗濯液を作る
コートは大きいので、
洗面台や浴槽で洗うのが良いでしょう。
30度くらいのぬるま湯に、
おしゃれ着洗い用の洗剤を溶かします。
優しく「押し洗い」がポイント!終わったら2~3回すすぎ洗いして脱水を
2、押し洗いする
コートを洗濯液に浸して、
40~50回押して洗います。
洗濯液がこぼれないように、
ゆっくり押して液につけます。
3、すすぎ洗いをする
きれいな水に変えて、
2、3回すすぎ洗いをしましょう。
洗う時と同じ方法で
ゆっくり40回ほど押し洗いします。
4、脱水する
押して水気をきり、
洗濯機で1分ほど脱水しましょう。
ドライマークが付いたコートも洗える洗剤「ハイベックゼロ」も!
昨今では、ドライマークの付いたコートでも自宅で洗濯できる「ハイベックゼロ」という洗剤も販売されています。
お徳用で3,000円前後とかなり高価ですが、毎回クリーニングに出すことを考えればリーズナブルかもしれません。
実際にコートを洗濯してみた感想ブログもありましたので、合わせてご紹介しておきますね。
ハイ・ベック ゼロ ドライ 1100g――楽天市場
自宅でドライ洗濯が可能な洗剤「ハイベックゼロ」の価格一覧です。
タバコの煙のニオイがついたコートを自宅の洗濯機で洗ってみたよ!――まあくんのなんでも体験記。
ハイベックゼロでコートの洗濯をした方の体験談が、詳細に綴られています。
形や素材によって異なる!コートを自宅で洗濯する際の注意点とは?
では、コートを自宅で洗濯する際の注意点について見てみましょう。
コートは形や素材がかなり多様化しているため、それに応じた注意点を押さえなければなりません。
まず「ダウンコート」の場合は、自宅で洗濯すると本来のボリュームが戻りにくいことがあります。
ふっくら仕上げるにはドラム式乾燥機で乾かすのが一番なので、自宅になければコインランドリーを利用した方が良いかもしれません。
また、ダウンコートだと恐ろしいのが「際つき」。
これは羽毛の吹き出しを防ぐための加工によって、乾燥する時の水分が縫い目部分に集中し、陰のようなシミができるもの。
黒や紺ならば目立ちませんが、白やベージュだとリスクが高いので、注意してください。
最後に、ダウンコートはキルティング加工が細かいものも多いですが、これはボリュームが特に復元しにくいと言われているため、クリーニングに持ち込むのが間違いないと言えます。
「ダウンコート」の場合、ふっくら仕上げるにはドラム式乾燥機で乾かすのが一番!
本来のボリュームを復元するためにはドラム式の乾燥機を使うのがベストです。
乾かすためではなく、羽毛をほぐすために使います。
ドラム式乾燥機の回転の時にかかる適度な力と温風が羽毛をほぐしてくれます。
黒以外のダウンは「際つき」が目立ちやすい!白やブラウンなら注意しよう
ダウン衣類は羽毛の吹き出しを防ぐため、繊維の間に隙間ができないような加工が施されています。
(ダウンプルーフ加工といいます。)
表面の生地は通気性が少ないのです。
そのため、乾燥の時の水分がどこに逃げていくかというと、縫い目に集中します。
その結果、縫い目部分に影のようなシミができる”際つき”という現象が起きてしまうのです。
キルティングが細かいダウンは、自宅洗濯が難しい!クリーニングがおすすめ
ウルトラライトダウンなど、ボリュームが少なくコンパクトなダウンはキルティングが細かいですよね。
キルティングが細かいダウンはボリュームが復元しないという事態が起きやすくなります。
それは、ダウンポケットのスペースが狭いため、中の羽毛が動きにくく、仕上げ乾燥後にも絡まりが解消されにくいためです。
この絡まりを解消するためには技術を必要とするため、ご家庭でのお洗濯は避けたほうがよいかもしれません。
「トレンチコート」は薄手なので、日陰でこまめに形を整えながら干そう!
ダウン以外にも、コートの洗濯で注意するポイントは様々。
まず、春先まで活躍してくれる「トレンチコート」は薄手ということもあり、型くずれしやすい傾向にあります。
日陰でも風通しの良い場所でしっかりと干し、こまめに形を整えましょう。
次に、チャーミングな印象になる「ダッフルコート」は、ボタンが大きいので傷付く恐れがあります。
折り畳んでも不安がある場合は、洗濯機を使わず丁寧に手洗いした方が良いでしょう。
最後に、カジュアルで男前な印象を与える「モッズコート」。
モッズコートはデザイン上ファーが付いていることが多いため、自宅で洗濯する場合はあらかじめ取り外しておくのがおすすめです。
取り外せない仕様の場合は、クリーニングに出すのが確実かもしれません。
綿やポリエステルなどの化学繊維でできていることが多いトレンチコートは、薄手のものが多いです。
注意点としては、風通しの良い日陰でしっかり干し、こまめに形を整えながら干しましょう。
「ダッフルコート」はボタンを傷付けないように注意して!
ダッフルコート
ウール生地で作られている、フード付きのコートのことがダッフルコートです。
ダッフルコートの最大の特徴は、大きめのボタン(留め具)です。
洗濯する際には、傷つけないように気をつける必要があります。
「モッズコート」はファーに注意!可能なら取り外してから洗濯しよう
モッズコート
モッズコートは、綿・ポリエステルでできている場合が多いと思います。
そのため、コートの中では水洗いしやすい部類です。
しかし、ファーが付いていることが多いため、そこに気をつける必要があります。
ファーは、一度濡れると元のふわふわな状態に戻せない可能性があるので、取り外せる場合は外して洗濯し、ファー部分は別に手入れをしましょう。
要点を押さえればキレイに仕上がる!コートを洗濯し、次の冬に備えよう
いかがでしょうか?コートは素材や形によっては自宅で洗濯可能ですが、様々な注意点が存在するのですね。
コートは前述した通りデザインや素材が様々ですから、少しでも不安があればクリーニングに出すのが確実です。
ただ、自分で洗濯すると達成感がありますし、春に向けてスッキリとした気分になれるはず。
可能なようならぜひ要点を押さえて、コートの洗濯に挑戦してみてくださいね。