- 住まい(279)
羽毛布団のおすすめ情報を公開!上手な選び方とは?
羽毛布団は寝心地と保温性に優れ、快適な睡眠をサポートしてくれるおすすめ寝具。しかし、同じようなものに見えてもなぜか値段に開きがあるなど、選ぶ時に戸惑ってしまうことが多いものです。どのような点に注意すれば、羽毛布団を上手に選ぶことができるのでしょうか?
品質の良い羽毛布団を選ぶコツ1:ダウン率の高さ
羽毛布団にはダウン(羽毛)とフェザー(羽根)の2種類が使われていますが、このうちダウンの量が多いものほど質が良い羽毛布団となります。
ダウンは水鳥の胸に生えている毛で、軸がないのが特徴。
一方、フェザーは一般的に「羽根」と呼ばれている、軸を持ったあの形状のものを指します。
フェザーも弾力があって通気性に優れた良い素材なのですが、ダウンほど保温性が高くないため、質の面ではどうしても劣ってしまいます。
温かさにこだわって羽毛布団を選ぶなら、布団に付けられた品質表示を確認し、ダウン率の高いものを購入するようにしましょう。
ちなみに、ダウン率は90%以上のものが高品質とされているので「ダウン93%・フェザー7%」といった表示のものがおすすめです。
ダウンパワーもしっかりチェック!
ダウンパワーは、羽毛のふわふわ度や弾力を示す数値。
同じダウンでも、全体的にぺちゃっとしているものより、たっぷり空気を含んでボリュームのあるもののほうが温かく、触り心地も良いので、ダウン率と合わせてしっかりチェックしておきたいところです。
ダウンパワーは「dp」という記号で表示されているので、次の数値を目安に選んでみましょう(製品によって、微妙な数値は異なります)。
・300dp/質の悪い低級品
・350dp/やや質の劣る廉価品
・400dp/中級~高級品
・440dp/一級品
ダウンパワーを簡単に見分けるには、羽毛布団に付けられたラベルをチェックする方法もおすすめです。
・ニューゴールドラベル(マスタード)/300dp以上
・エクセルゴールドラベル(ワイン色)/350dp以上
・ロイヤルゴールドラベル(ベージュ)/400dp以上
・プレミアムゴールドラベル(ブラック)/440dp以上
品質の良い羽毛布団を選ぶコツ2:生地の素材にこだわる
上質な羽毛布団を選ぶなら、中に詰められている羽毛や羽根だけでなく、それを包み込む生地の素材にこだわることも重要です。
ポリエステルなどの化学繊維は軽くて扱いやすいですが、吸湿性が悪く、耐久性も良くないため、湿気がこもってしまったり、中から羽毛や羽根が飛び出してしまったりします。
いくら値段が安くても、これでは結局短いサイクルで布団の買い替えやリフォームをすることになり、お得とは言えません。
一方、自然素材である綿は、吸湿性に優れ、静電気も起きにくい素材です。
また、強度が高いので長く使用しても傷みにくく、羽毛布団が長持ちするというメリットもあります。
中でもおすすめなのが、超長綿(ちょうちょうめん)と呼ばれる素材。
繊維長が35㎜を超えるもので、これを使って織った生地は丈夫で破れにくく、肌触りも良いと言われています。
品質の良い羽毛布団を選ぶコツ3:日本製かどうかをチェックする
日本ではあちこちで中国産の製品を目にしますが、中にはあまり質の良くないものもあります。
羽毛布団に関しても同様で「中国産」と書かれたものは臭いがきつかったり、湿気で雑菌が繁殖したりするケースが多いようです。
全ての中国産・羽毛布団がそうであるとは言いませんが、一応気を付けておいたほうが良いでしょう。
日本では、多くの羽毛布団メーカーが所属する「日本羽毛製品協同組合」という団体がありますが、ここでは輸入された羽毛の洗浄精度を高く設定しています。
そのため、洗浄が不十分な製品が出回ることは少なく、汚れや水鳥の体から出た脂などがキレイに洗い流された清潔な製品が多くなっているのです。
その品質は、まさに世界トップレベル!
布団の臭いは毎日の睡眠にダイレクトに影響するので、安心して購入できるものを選びましょう。
季節に合わせた羽毛布団の選び方
羽毛布団には大きく分けて4つの種類があり、それぞれ厚みが違うので、季節や気温に合わせて最適なものを使い分けるのがおすすめ。
特徴を紹介するので、布団選びの参考にしてみてください。
<本掛け布団>
ボリュームのある一層式と、そこからさらに厚みを増した二層式があります。
寒い季節や、寒冷地に住む人におすすめ。
<合い掛け布団>
冬掛け布団よりも薄いもので、春・秋の使用におすすめです。
<肌掛け布団>
暑い季節の使用に適した薄めの布団で、気密性の高いマンションなどに住む人にもおすすめです。
<ツインダウン掛け布団>
合い掛け布団と肌掛け布団をつなぎ合わせたもので、組み合わせる寝具の種類や使い方によってオールシーズン使用できます。
そのため「布団を何種類も収納する場所がない!」という場合にもおすすめ。
寒い時は毛布を1枚足すなどの工夫で使ってみましょう。
意外と知らない正しい羽毛布団の使い方
布団で寝る時、掛け布団と体の間に毛布を挟み込む人が多いですが、羽毛布団は体温によって羽毛を温めるものなので、直接体の上に掛けるのが正解です。
羽毛布団1枚では物足りないという時は、上から毛布やタオルケットを重ねて保温性を高めましょう。
ただし、あまり重すぎる毛布だと羽毛がつぶれてしまう可能性があるので気を付けてください。
羽毛布団を長持ちさせるためのお手入れ方法
羽毛布団は頻繁に洗うと傷みやすくなるので、買ったらそのまま使うのではなく、上から布団カバーをかけて汚れを防ぎましょう。
万が一布団そのものが汚れてしまった時は、中性洗剤をつけた布で軽くこするか、信頼できるクリーニング業者に相談してください。
普段のお手入れさえきちんとしていれば、丸洗いするのは2~3年に1度で十分。
朝は寝ている間にこもった湿気を逃がすため、スタンド式の布団掛けなどに干し、熱っぽさをなくしてから収納しましょう。
基本的に室内の陰干しだけで良いですが、月に1~2回、1時間程度の天日干しで日光消毒をすると、より清潔を保ちやすくなります。
ただし、布団叩きはNG!
生地が傷み、中の羽毛や羽根が飛び出しやすくなるので、上からそっと払ってほこりを落とすようにしてください。
羽毛布団を上手に選び、快適な睡眠をGet!
羽毛布団の選び方やお手入れ方法について、いかがでしたか?
良いものにはそれなりのコストがかかりますが、羽毛布団の寝心地は抜群!
ぐっすり眠ることで明日の仕事への活力を養うことができるので、興味のある方はぜひ使ってみてくださいね。
毎日こまめに陰干しすると、羽毛布団の持ちも良くなりますよ。