- 住まい(279)
パッと見ただけじゃダメ!部屋探しで「下見」をする時のコツ&注意点まとめ
部屋探しをする際、ある程度物件の目星を付けて不動産屋さんに予約したら、次に待っているのが「下見(内見)」。実際に中を見れば住んだ時のイメージが分かりやすいですし、部屋決めでは最も重要なポイントとも言えますよね。今回は「今度物件の下見に行くんだけど、パッと見問題がなさそうなら大丈夫なのかな?」と不安を抱えているあなたのために、下見の際のポイントや注意点などについて詳しくまとめました!ぜひご参考ください。
部屋探しの「下見」は必須!所用時間や当日の持ち物は?
部屋探しをする時は、ほぼ必ず行う「下見」。
これを省いて契約することもできますが、実際に観ないと間取りの感覚や音の響き具合、臭い、清潔感などが分かりにくいことがあるため、絶対にした方が良いでしょう。
引っ越し先が遠方で無理……という場合には、とりあえずどうしても譲れない条件を満たした上で初期費用が安い物件を契約し、向こうでまた考えるという方法を取る方法もありますが、それだけ経済的に余裕があるなら、時間を設けて下見を行った方が割安です。
下見の所要時間は大体2時間程度。
大抵は一旦不動産屋さんに足を運び、条件に応じて何件か紹介されたのち、気になる物件に移動→気が済めばまた不動産屋さんに戻るという感じです。
一度に下見できる物件の数は3件程度が目安で、不動産屋さんの方から予定の都合上このくらいに収めてくださいと言われることもあります。
最大10件~20件下見する人もいるそうですが、条件が絞られていれば2~3件をじっくり見た方が決めやすいかもしれませんね。
物件は照明器具が付いていない状態のところが多いので、下見の時間帯は午前中~昼過ぎくらいがおすすめ。
実際見ないと分からないこともある!物件の下見は絶対すべき
実際にお部屋の中に入らないと判断しづらい内容として下記のものが挙げられます。
・間取り感覚
・騒音、匂い
・建物や設備の使用感、清潔感
間取り図だけだとお部屋の構成がイメージしづらく、実際に見てみないと判断できない部分もあります。
所要時間は大体2時間くらい!物件の数は「3件」くらいを見ておくと良い
お客さまによっては、10件とか20件も内見を希望される方もいらっしゃいます。しかし、例外的な方です。
ふつうは、1業者あたり、3件くらいの内見です。不動産会社のお店のスタッフも3件くらいに絞って下さいと言うことが多いです。
スタッフのスケジュールにもよるのですが、私の場合は、お店で受付して、物件のご案内をして帰社して、お客様が帰っていかれるまで、お客様1組につき2時間をみていました。物件が近いところに集中していたり、内見時間が短いと、そうでもないですが、内見物件数が増えると、2時間で済まない場合もあります。
下見の時間帯は「明るい午前中や昼過ぎ」がおすすめ!
物件のほとんどは照明器具が付いていない状態なので、
午前中やお昼過ぎなど日の出ている明るい時間帯に
内覧をしましょう。
晴れた日に内覧すれば、日当たりの確認も出来ます。
一応ビー玉も!?物件の下見で持って行った方が良いものとは
部屋探しで物件の下見をする際、持って行った方がよいものもあります。
今自分が持っている家具や新しい家具が入るかどうか測るための「メジャー」や書き留める「筆記用具」、後から状態を見返せる「カメラ」(携帯やスマホでもOK)、夜下見に行く際は「懐中電灯」、日当たりや方角を確認するための「コンパス」、傾きを調べる「ビー玉」です。
ビー玉は意外ですが、床をコロコロ転がすことで傾斜の有無が分かり、大雨の水漏れや家具の傾きなどを防ぐことができます。
スリッパは基本的に不動産屋さんが用意してくれるので必要ありませんが、靴下で入るのは絶対ムリ!という方は念のため持参して行くと良いでしょう。
物件見学に必要なもの
⒈メジャー(金属製のものが便利)
⒉筆記用具
⒊カメラ(スマホや携帯でOK)
⒋懐中電灯
⒌コンパス(あると便利)
⒍スリッパ
⒎ビー玉
新築物件なら大丈夫だと思いますが、古い物件だと傾いている
こともあります。
ビー玉を使って傾斜の確認をしましょう。
玄関先で部屋側に転がると、大雨が降った際、部屋に雨が流れ込むことも
あるかもしれません。
意外と項目が多い!部屋探しで「下見」する場合のポイントとは?
さて、いよいよ部屋探しで「下見」をする時のポイントです。
まず室内ですが、意外と押さえるべき点がたくさんあります。
まず、薄暗くないか、西日が入って来ないかなど「日当たり」。
日光は意外と部屋の気温を左右するため、それによって冷暖房が効きにくくなることもあります。
収納量や水回り、洗濯物の干し場所や洗濯機置き場など、実際に住んだ時の使い勝手も重要ですね。
意外と見落としがちなのが「コンセントの数と場所」で、冷蔵庫やテレビ、パソコンなど、これによって家具の配置がある程度決まってしまいますから、注意しましょう。
また、今持っている家具を運び込もうとしている方は「サイズが大きくて入らない」「置きたい場所に置けない」危険性もあるため、メジャーでしっかり測ってみましょう。
あとは室内の汚れや破損、セキュリティ(窓はどこに繋がっているか、鍵の防犯性能は高いか?など)、携帯の電波の届き具合なども大事なポイントと言えます。
室内は日当たりや収納、家具の配置スペースなど、細部まで確認!
室内のチェックポイント
日当たり
気分や冷暖房費に関わりますのであなどらないで。
収納
収納量、使い勝手はもちろん、奥行きなども採寸しておきましょう。
コンセントの数
これにより家具の配置が決まります。間取図に書き込んでおきましょう。
水回り
使い勝手の良し悪しだけでなく、実際に水を流し状態を確かめてみましょう。
洗濯機置き場
室内なのか室外なのか、忘れずにチェック。
セキュリティ
外から室内が覗かれないか、ピッキングされやすい鍵でないか?
エアコン
すでに設置されているのか、あるいは設置は可能か。
家具の配置スペース
すでに家具を持っている場合はそれを置くことができるか?
ベランダ
洗濯物や布団が干せるか?
室内の汚れ、破損
あとでトラブルにならないためにもチェックしておきましましょう。
携帯の電波
自分の持っている携帯電話が圏外だとちょっと不便ですね。
設備面や内装など、自分が重視するものがあればそれも合わせて見ておこう!
室内で見るべきポイントは前述した通りですが、その他に「設備」や「内装」も考えておきたいところです。
コンロは備え付けか、エアコンは付いているか、インターホンは映像で確認できるものか(築年数によっては相手が確認できなかったり、通話のみの場合もある)などですね。
特にエアコンが既に設置されていない場合はその購入費も検討しなければなりませんから、費用面では重要だと言えます。
あとは内装の好みです。
大きく分けるとフローリングか和室かになりますが、フローリングはクイックルワイパーやブラーバ(拭き掃除ロボット)などが使える一方、和室は掃除しにくい分ゴロゴロしやすいというメリットが。
その他絨毯が既に敷かれている物件は、比較的音が下に響きにくいとも言われていますね。
・設備
コンロ、エアコン、照明などの設備はあるか、またエアコンは動くか、インターホンは鳴るかなど、実際に確認しておこう。
ゴミ捨て場や駐車場など、建物の周りもくまなくチェック!
最後に共有ポイント、周辺状況の確認です。
ゴミ捨て場や郵便ポスト、駐車場など、実生活に関わってくる面はくまなくチェックしましょう。
また、引っ越し業者をはじめ大きな車が通れるかどうか、建物前の道幅も見ておくと良いでしょう。
部屋へのアクセスも意外と重要で、運動になるからと4階以上でエレベーターがない物件に住むと、大きな買い物や旅行帰りなどに後悔することも……。
周辺状況については、駅や病院、スーパーなどよく利用する施設からの距離が一番重要です。
駅を利用しない場合は逆に騒音に悩まされることもあるので注意!
最寄り駅には特急や快速が停まるか、終電は何時かなど、ライフスタイルに合わせたポイントも見ておきましょう。
敷地内・建物まわり
ゴミ置き場
ゴミ置き場の位置を確認すると同時に、住人のマナーも確認しましょう。
郵便受け
ポストに鍵がついていない、つけることができないなんてことがないように。
建物前の道幅
車が通れるか。引越しにも影響してくるので、確かめておきましょう。
駐輪場の有無
自転車を持っている場合はこれがなくてはこまります。
エレベーターの有無
8階建てなのにエレベーターがなかったなんていう話も…。
意外と不便なこともある!交通の便や駅、スーパーなどからの距離も考えよう
周辺
駅からの距離
実際に自分の足で歩いて何分かかるか、危険な場所がないかもチェック。
周辺施設
スーパー、コンビニ、病院など、必要な施設までの距離も確認しておきましょう。
交通の便
電車やバスの本数、終電の時間なども調べておきましょう。
他にも注意点が!?部屋探しの下見で意外と忘れがちなポイントも見ておこう
最後に、部屋探しの下見で意外と忘れがちな注意点を見ておきましょう。
一つ目に「キッチンコンロの種類や数」。
コンロはお馴染みのガスコンロと昨今人気のIHクッキングヒーターがあり、更にガスコンロの中でもプロパンガスと都市ガスに分かれています。
それはもう好みと言っても良いのですが、問題は「コンロの数」。
自炊をする方は2口コンロじゃないと同時進行ができず不便になりますから、料理男子の皆さんはご注意を!
また、「ネット環境の確認」もしておきましょう。
無線LANを利用すれば繋ぐ場所は気にしなくて良いですが、有線の場合工事を行っているコンセントでしかネットを利用できませんので、どこに繋ぐのか確認しましょう。
物件によっては安いプランでネットを利用できるところもあるそうなので、そこも要チェックですね。
その① 料理男子は絶対見るべし!「キッチンのコンロの種類や数」
単身用といえば、電気コンロの付いたミニキッチンやガスキッチンが主流だったが、
近年はIHクッキングヒーター付きの物件も増えている。IHクッキングヒーターは安全だし、掃除が楽!
という点から注目されている。ガスキッ チンの人気もいまだ根強いようですが、料理好きな人は2口コンロが使えるキッチンかどうかも確認するといいでしょう!
その③ どこに繋ぐ?安いプランはある?「ネット環境の確認」
以前は物件ごとに電話線を引かないとインターネットを利用することが出来なかったが、光ファイバーなどの普及によって簡単にインターネットを利用できるよ うになってき。物件によっては建物単位で大家さんが契約していて、入居者が安いプランで利用できるところもある。
光ファイ バーを利用できないこともありADSLになることもあるので確認が必要!
その③ ゴキブリや臭いなどのデメリットも!「1階に飲食店がある物件は注意」
また、部屋探しの際魅力的に見えるのが、1階に飲食店がある物件。
「オシャレな店だし、毎日通って常連になったりして……」「自炊も買うのも面倒だし、食べる場所があれば便利だよな!」と思いますよね。
しかし、実は飲食店が1階にある物件は廃棄等によりゴキブリが発生しやすい、特に焼鳥屋や焼肉屋など焼物系を扱う店は、匂いが上がってくるためベランダに洗濯物が干せない、換気がしにくいなどのデメリットがあるのです!
メリットとデメリットを照らし合わせ、自分により良い物件を選択したいですね。
最後に、物件は一度下見に行っただけでは、周辺環境や感じ方が分かりにくい場合もあります。
休日に下見に行ったけど、平日の人通りはどうなんだろう……と気になったならその場で契約せず、後日その周辺を散歩してみるとか、雨の日の様子はどうだろう……と気になったなら不動産屋さんに相談し、その日にも下見してみるとか、不安な点があれば複数回見に行くのもアリです。
1階が飲食店だと、食事を作るのが面倒な時に階段やエスカレーターを降りるだけでお店があって便利だと思う人もいますが、1階が飲食店の物件に住むデメリットは多く、一番の難点が「ゴキブリが出やすい」です。
飲食店の中でも、焼き鳥や焼肉などの焼き物系を扱っている飲食店はデメリットが多く、窓を明けると1階の飲食店の換気扇が出る煙や臭いが家の中に入ってきます。
・せっかく日当たりや風通しが良くても、洗濯物は外に出せない
・換気をしようと窓を明けると余計に空気が悪くなる
・風が心地よい夏の日も窓を閉めてエアコンを付けっぱなしにしないといけない
平日に周辺を歩いてみたり、天気の悪い日に下見したり、複数回吟味する人も!
土日に見学に行く人が多いと思いますが、全く初めての土地の場合、
平日は予想以上に混み合う路線だったということもあります。
お部屋の中を見るわけでないのなら、一人でも行けますので、
周辺地域を把握する意味でも、いろいろ歩いてみることをオススメします。
よーし、ここに決めた!部屋探しの際はしっかり下見して、お気に入りの物件に出逢おう
いかがでしょうか?部屋探しの際の下見は意外と見るポイントがたくさんあって、非常に大変ですね。
しかし、こういった箇所を見過ごして適当に契約してしまうと後悔する恐れもありますから、部屋探しではしっかりと下見してお気に入りの物件に出逢いましょう。
普段家を空けることが多い方にとっても、住む場所はストレスや健康に関わる重要なもの。
快適な部屋に住めば、きっと生活の仕方や体調なども変わってくるはずですよ。