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社会人になったら必須アイテム!?「クレジットカードの作り方」を知ろう
「給料日前で現金がないのに、急にお祝いを包まなきゃならなくなった!」「ネット通販を利用しようとしたら、カードしか使えなかった……」そんな時に便利なのがクレジットカード。最近では高速道路でのETC機能が搭載されたものも多いので、ますます利用者は増えていますよね。今回は社会人になったし、ぜひカードを作りたい!というあなたのために、クレジットカードの作り方や大まかな種類、おすすめのカードなどを合わせてご紹介しましょう。
クレジットカードはどう申し込む?審査までの流れもご紹介!
クレジットカードの作り方は、大きく分けて3つ。
ネットから必要事項を記入して申し込む、必要書類を郵送で送る、直接窓口(駅や商業施設などにあります)に足を運ぶ、というものが挙げられます。
どれを選んでも審査の内容に変わりはありませんので、自分が一番やりやすいと思う方法で良いのですが、ネット申し込み限定のキャンペーンがある場合はそちらを利用するとオトクです。
審査の際に必要なものはクレジットカード会社により異なりますが、どこでも必ず求められるのは「身分証」と「住所」「口座番号」そして印鑑(大体認め印でOK)。
免許証やマイナンバーカードなど写真付きでない身分証を利用する場合、2種類以上の提示を要求されることもありますので、念のため用意しておきましょう。
申し込みが済んだら、いよいよ審査です。
審査は主に「3C」と呼ばれる基準を元に行われます。
これは収入、性格、資産の頭文字を取ったもので、クレジットカード審査の際に最も重要視される部分です。
問題ないと見なされればカードが届きますが、かかる時間はまちまち(30分~1ヶ月ほどかかる場合も)なので、今すぐ欲しい!という方は一般的に比較的審査が優しいと言われているカード(楽天カード、イオンカードなど)に申し込むと良いでしょう。
申し込み方法は主に3つ!「ネット」「郵送」「窓口」いずれも審査基準は変わらない
クレジットカードの作り方は大きく3種類あります。「オンライン申込」と「郵送申込」そして「店頭申込」です。
どの申込方法を選んだ場合も、同じ入力項目に同じ内容を記載する必要があります。また、申し込み方法によって、本人確認書類の提出が不要になることはありません。そのため、どの方法を選んでも申込の流れは同じです。
しかし、入会時に貰えるポイントに違いがあるため、一番お得な「オンライン申込」の選択をおすすめします。続いてお得なのが「店頭申込」、最もメリットが少ないのが「郵送申込」です。
住所や身分証、口座番号などは必須!事前に用意しておこう
クレジットカードを作成時、どのカード会社を選んだ場合も、最低限下記の物を準備する必要があります。
・本人確認書類
(運転免許証、パスポート、住民票の写し、健康保険証など)
・カード代金の引き落とし用銀行口座番号・銀行届印
・カードを受け取れる住所
・保護者の同意書(未成年者が申し込む場合)
申し込みが済んだら、「3C」を中心に審査される!
☑1.入会申し込み書の形式チェック
最近では審査の大部分はシステムにより自動化されている。申し込みが行われると、審査システムで必要な情報(入力必須項目)がすべて埋められているかのチェックが行われる。インターネットから申し込む場合には、申し込みの時点で必須チェックがかかるようになっている。
☑2.自社のデータベースとの照合と信用情報の照会
無事に申し込み情報が審査システムで処理されると、過去に自社で問題(事故)を起こしていないかなどのチェックを行うと共に、後述する信用情報センターへの照会が行われる。最近ではこれらの一連の流れはほぼ自動化されているので、申し込みから審査結果までの時間は大幅に短縮しつつある。
☑3.一部は人による審査も
審査システムでどうしても判断できない申し込みがあった場合は、実際に審査員により申し込み内容の確認が行われ、発行可否の判断が行われている。
クレジットカードの審査でよく言われる3つの観点として3Cと呼ばれるものがある。あなたのクレジットカード審査はこの観点で行われる。
・Capacity (資力)
・Character(性格)
・Capital(資産)
審査の難易度によって所要時間は全然違う!30分~中には1ヶ月以上かかるものも
また、審査が早いカード会社、審査が遅いカード会社があります。審査期間が早いクレジットカードは最短で30分、審査が遅いカードだと1ヵ月近くかかります。
書類は提出前にしっかりチェック!「クレジットカード審査に落ちる理由」とは?
しかし、クレジットカードに申し込んで「審査に落ちる」ということもあります。
不合格理由は基本的には教えて貰えませんが、今後のために以下の条件に当てはまっていないかを確認してみましょう。
一つ目は「書類の内容に不備があった」というもの。
ネットの場合は必須項目が入力されていないと送れないことが多いですが、手書きで書類を記入するのであれば最後までしっかりと確認することが重要です。
また、住所や勤務先、年収などは決して偽らないようにしてください。
二つ目は「提示された条件を満たしていなかった」というもの。
カードの中には限度額やステータスが高いといった理由で、年齢や年収、社会的地位(正社員かどうか)などに一定以上の募集制限をかけている場合があります。
三つ目は「ブラック経験があるか、現在借金をしている」というもの。
奨学金はこれに含まれない場合が多いですが、自動車ローンや住宅ローンなどは「既存の借金」と見なされることもあります。
あるいは、過去の借金で「ブラック」になっていることも考えられます。
滞納や未納、自己破産などの経験があると信用情報機関に「ブラック利用者」として登録されるため、一定年数以上は借り入れやクレカ作成が難しくなるのです。
ちなみに借金には「総量規制」という法律があり、年収の3分の1以上は借り入れができないと決まっていますから、既にキャッシングやローンを利用している方は注意しましょう。
その① 実は意外と多い!?「書類の内容に不備があった」
①申込み内容に間違いがないかどうか、しっかり確認する。
②審査担当者でも読める、綺麗な字で書く(ネットからの申込みがベスト)
③年収や勤務先など、書きたくない情報もキチンと書いて記入項目を埋める
④住所や勤務先、年収の水増しなどをせず、正直に書くこと。
その② 申し込む前に確認を!「提示された条件を満たしていなかった」
そもそも、申込み条件を満たしていないケースです。クレジットカードによっては、申込み条件を明記し、対象者を制限しているものがあります。
例えば、年齢や年収、定収入があるか?などです。条件を満たしていない人が申し込んでも、門前払い状態で審査に落ちてしまいます。
その③ 分割払いやローンも関係アリ!「ブラック経験があるか、現在借金をしている」
リボ払いなどの支払いが遅延してしまった。
また、携帯電話を割賦販売で購入してしまい支払実績がなくそのまま放置してしまった。
このような人は、個人信用情報機関に異動情報(金融ブラック)が登録されて審査時に、クレジットカード会社がこれらの情報を参照した際に審査に落ちます。
例えば、年収300万円の人が会社の立替払い金や個人の借入金などで総額100万円の借入があったとします。このような場合、新たにクレジットカードの申し込みをしても総量規制に引っかかるので、問答無用で審査落ちとなります。(※1)
その④ 限度額を工夫してみて!「収入が低いと見なされてしまった」
収入が少ない方もカード会社から不安視される可能性大。年収100万円台の方はもちろんですが、年収300万円程度でも場合によっては「少ない」と判断されてしまうケースもあるのでご注意ください。
特にゴールドカードやプラチナカードへの申込には、一定以上の収入が必須になりますよ。
その⑤ 今、勤続何年?「同じ職場で働いた年数が短い・あるいは就職したて」
近年、その傾向は弱まってはきていますが、再就職してから日が浅いとか、アルバイト先を見つけてすぐ…といった場合には、クレジットカード審査に不利に働く場合もあります。
気にするべきは発行会社だけじゃない!「カードブランド」の違いを知ろう
クレジットカードを作る時は、主に「楽天カードにしようか、セゾンカードにしようか、それともYahoo?」など、「発行会社」で選ぶことが多いですよね。
しかし、実は同じ会社のカードでも、VISA、JCBなど「カードブランド」が分かれていることがあるのです。
発行会社は「具体的なサービスを提供するところ」ですが、カードブランドは「世界中で利用できるように、決済システムを提供する会社」。
カードブランドにも人によって向き不向きがありますから、それぞれの利点をしっかりと把握しておくことが大切です。
発行会社は楽天やセゾンなど「具体的なサービスを提供する」ところ!
“発行会社(イシュアー)”は、実際にクレジットカードを発行し、会員に対して特典を提供したり、請求書を送るなどのサービス業務を行う会社です。
具体的にはセゾンカードやUCカード、三井住友VISAカード、オリコカードなどです。業界内では英語読みそのままで「イシュアー(issuer)」と呼ばれます。
カードブランドは「世界中で利用できるよう、決済システムを提供する」会社!
“国際ブランド”は、世界中でクレジットカードが利用できるように決済システムを提供する会社です。JCB、ビザ(VISA)、マスターカード(MasterCard)などです。
どれを選ぶ?主な「クレジットカードブランド」それぞれの特徴をチェック!
では、日本で利用できる主なクレジットカードブランドの特徴を見てみましょう。
まず、加盟店数世界一!海外旅行でも安心だと言われている「VISA(ビザ)」。
これと「MasterCard(マスターカード)」は国内・国外を問わず使える店舗数がほぼ同じですが、カード発行数の点でこちらの方が勝っているため、ブランド力はより強いと言えるかもしれません。
国内も国外もバランスよく利用したい、という場合は、このどちらかを選べば間違いはないでしょう。
続いては、日本初の国際カードブランドだと言われている「JCB(ジェイシービー)」。
こちらは特に日本国内やアジア圏(韓国、台湾、シンガポールなど)に強いので、欧米よりは国内や近場に旅行することが多い、何なら海外に行くことは少ないという方には特におすすめです。
続いては、ブランド力が高く旅行サービスに強いとされる「American Express(アメリカンエキスプレス)」。
ゴールドカードやブラックカードなどハイステータスなカードも提供しているため、何となく上流のイメージもありますよね。
ちなみに上記のJCBと提携しているため、JCBが使える店舗では同様に使用できるという利点も。
最後にご紹介するのは、ハイステータスなカードとして有名な「Diners(ダイナース)」。
以前は医者か弁護士しか持てない、なんて言われていたほどの価値があったため、持っているだけですごい!というイメージでした。
現在でも加盟店のグレードが高く、そのブランド力は健在ですが、以前よりは審査が優しくなっているとのこと。
以上、5つが主な国際カードブランドです。
特に上記3つ(VISA、MasterCard、JCB)は多くの発行会社で選択肢に挙がっていますので、それぞれの利点を覚えておくと良いでしょう。
その① 加盟店数世界一!海外旅行でも安心 「VISA(ビザ)」
VISA(ビザ)
カード発行数、加盟店舗数が世界で1位
VISAはValue Issuer Service Areaの頭文字を取ったもので、1958年にバンク・オブ・アメリカにより創業されたのが始まり。本社はアメリカである。
国際決済業務では世界1位となっている。VISAカードとは、VISAがライセンシングした企業が発行したカードを意味する、VISA独自でカードを発行しない。
その② こちらも世界中で使える! 「MasterCard(マスターカード)」
MasterCard(マスターカード)
世界第2位の国際ブランド
VISAに次ぐ世界2位の決済業務会社。ドイツの「EuroCard(ユーロカード)」との合併によりスタートしたため、ヨーロッパ圏で強いと言われていたが、現在ではVISAの使用範囲とほとんど変わらない。
その③ 日本国内では特に強い!アメックスとも提携 「JCB(ジェイシービー)」
JCB
日本初の国際ブランド
1961年創立の株式会社日本クレジットビューロー(JCB)が発行している。中国の銀聯カードが登場するまで、アメリカ系以外では唯一の国際ブランドであった。
韓国、台湾、シンガポールなどアジア諸国ではVISAやMasterCardと同様に使える。日本人がよく訪れるハワイやグアムなども利用可能。
その④ ネームバリュー抜群!旅行サービスに強い 「American Express(アメリカンエキスプレス)」
American Expressブランドが付与されているカードは(年会費が高くても)各種旅行サービスが充実しているものが多いです。日本だとJCBと加盟店業務で提携しているので使える店舗もどんどん増えています。
日本においてAmerican Expressカードはプロパーカードを中心として、ダイナースほどとんがっているイメージはないにせよ、ステータス性の高いクレジットカードブランドの象徴になっています
その⑤ 選ばれし者が持てるハイステータスカード!? 「Diners(ダイナース)」
日本では1960年に設立されて、日本で初めてのプラスチック製クレジットカードであるとされている(諸説あるが、Dinersの公式HPではそう書かれている)。シティグループ傘下を経て現在の運営はディスカバーカードインターナショナル。日本では三井住友トラストクラブ株式会社が業務を請け負っている。
加盟店のグレードも高く、発行枚数と保有者のステータスの高さから独自路線を走るクレジットカードの国際ブランドというイメージが強い。
1枚あれば安心!クレジットカードは社会人にとって重要アイテム
いかがでしょうか?クレジットカードは申し込みや会社、ブランド選びなどで多少の手間はかかるものの、1枚あれば安心な便利アイテムです。
特に社会人になると飲み会で持ち合わせが足りなかったり急なお祝い事があったり家電が故障したり、礼服を用意しなければならなくなったり……という機会が増えますので、持っておいて損はありません。
不安があれば同じ職場の方や社会人歴が同じくらいの友達に「クレジットカードを作ろうと思ってるんだけど……」と相談してみると、自分が持っているカードやおすすめのカードなどの話が聞けるかもしれませんよ。