美侍

FX投資には必須!「レバレッジ」の意味と方法は?

株を勉強しているけれど、レバレッジの意味がいまいち掴めない!他から資金を借りるだけじゃないの?とお悩みの方、あるいは似たような言葉がたくさんあって、レバレッジとの違いがよく分からない……という方のために、今回はその言葉の意味と効果的な使い方について、詳しくご紹介します。特に今からFX投資を始めようと思っている方や、いずれは起業を考えている方は必見!ですよ。

レバレッジの原義は「てこ」。少ないチカラで大きな資本を動かすこと。

そもそも「レバレッジ」なんて知らない!という方もいるでしょう。
昨今ではアメリカのドラマのタイトルにもなったので、言葉だけはご存知の方も多いかもしれませんね。

ドラマは一流の詐欺師の集団が悪徳権力者に復讐を試みる、というような内容ですが、別にレバレッジは詐欺師だとか、報復などという意味ではありません。
主に投資をはじめとした経済活動の中で行われる、利益率を上げるためのテクニックや、その効果のことを言います。

元は「てこ(レバー、lever)の作用」に由来する言葉。
自分では動かせない重たい物をてこで動かすように、少ない自己資本でも、大きな資本を動かせるようにすることを意味するものだそうです。

レバレッジ(英語:leverage, gearing)とは、経済活動において、他人資本を使うことで自己資本に対する利益率を高めること、または、その高まる倍率。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%83%90%E3%83%AC%E3%83%83%E3%82%B8

レバレッジ効果は変動性を高めているため、自己資本に対する損失の割合も大きくなる。すなわち、総資本を利用した事業の利益率が他人資本の調達コストを下回るときは、むしろレバレッジ効果により、利益率の減少または損失の拡大を招来することとなる。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%83%90%E3%83%AC%E3%83%83%E3%82%B8

うーん、まだちょっと難解ですね。
もう少し具体的に見てみましょう。

100円の自己資本で100円の土地を買い、それを担保に80円借り80円の土地を買い、それを担保に60円借り60円の土地を買い、それを担保に40円借り40円の土地を買い、それを担保に20円借り20円の土地を買う場合。自己資本100円で300円の不動産を所有することができる(レバレッジ3倍)。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%83%90%E3%83%AC%E3%83%83%E3%82%B8

通常は倍数で表現しレバレッジ4倍という場合は資産100万円で400万円分の投資をおこなっているという意味になる。

出典:http://www.finance-dictionay.com/2008/05/post_398.html

つまり

レバレッジとは「お金を借りて元手を大きくすることで、その分より収益を増やす」ということ。

上はかなり大胆な例ですが、はじめの資金(100万円)を元手に購入した土地を次から次へと担保にし、また新たに借りることで最終的には300万円の土地を有することになります。
そうすると利益は元手の3倍ですから、レバレッジ3倍、となるのですね。

FX投資におけるレバレッジとは?

金融用語におけるレバレッジについてはご説明しましたが、もっと実用的に、FX投資におけるレバレッジがどのように行われるのかご紹介しましょう。
FX投資は通常の株式とは違い、外国の通貨を売買する投資法のこと。
外貨をいくらか購入し、円安(日本円よりも価値が高くなる)になったところで売却すれば、差額の利益が得られるというものです。

FX投資においても、大本の意味は変わりません。
少ない投資額でも大金に替えられる可能性を秘めているので、FXで儲けたければレバレッジは必須、と言われるほどです。

FXの最大の特長は、担保となる手元の資金(取引保証金)に「レバレッジ」をかけて、何倍もの金額の外貨を取引できることです。

出典:http://www.gaitame.com/beginner/leverage.html

レバレッジは資金を担保にして、その25倍までの金額の取引が行える仕組みです。

出典:http://www.tetujin-vinegar.com/cat12/post_52.html

例えば、50万円を証拠金としてFX会社に預け、レバレッジを20倍にして、1,000万円分の外貨を取引することもできます。

出典:http://www.tetujin-vinegar.com/cat12/post_52.html

外貨の価値が上がるには、実際にはかなりの時間を要するため、資金の少ない方のために元手を担保にしたレバレッジ制度が設けられているようです。

いや、いくら担保があっても25倍までって……そのお金はどこから出てんの?と思ってしまいますが、FXの場合、例えば1000万円借りたからといって、1000万円返さなければならないわけではありません。

・FXには資金を守るための強制ロスカットという仕組みがある
・レバレッジが1倍でも25倍でも、取引単位が同じであれば、損益額も同じ

出典:http://fx.minkabu.jp/hikaku/fxbeginner/force-loss-cut/

FX会社により微妙に違いはあるものの、基本的には口座残高が投資に使用している金額を割り込んでくると、強制的にトレードは終了となり、これ以上の損失の拡大は免れます。

出典:http://fx.minkabu.jp/hikaku/fxbeginner/force-loss-cut/

例えば4万円の資金でレバレッジ10倍を使用し、40万円にしたとします。
41万円になった時に売却すれば、利益は1万円です。
しかし、仮に39万円になった時に売却してしまっても、損失は1万円となります。

つまり、あなたの口座にはFXによって生じた利益と損失しか残りませんし、口座に入っている金額が減りすぎたら「強制ロスカット」され、ゲームオーバーとなってしまいます。
ですから、FXは比較的借金しにくい投資方法だと言われているのです。

株の「信用取引」とは違うの?

FX投資のレバレッジと似たような取引に、株式投資の「信用取引」があります。
こちらも同様に、自分の元手に証券会社から借りた金額を足して、株の売買を行う方法ですよね。

見比べてみると同じように見えますが、一体どのように違うのでしょうか?

株が証拠金が30%になるまで取引をして良い(つまり、証拠金の約3.3倍取引をしてもいい)とされているのに対して、FXは25倍の取引ができます。

出典:http://www13.plala.or.jp/nabecom/toku/fxshinyou.html

信用取引が「元手の3倍まで」とされているのに対し、FXは25倍まで跳ね上げることができます。
そう考えると、FXの方がハイリスク・ハイリターンに見えますね。
しかし、実際には逆に株の信用取引の方が難しいと言われています。

FXと似た取引になりますが、信用取引の場合、金利などの費用が多くかかることから、融資に近くなることに注意が必要です。

出典:http://okanewiki.com/kabu-margin.html

簡単に言うとFXで大損したという人の多くは入金額分損したことを指します。

株の場合、ライブドアのケースのように入金額とは別に数億の負債を抱える人すらいます。

出典:http://blog.livedoor.jp/tryjpychart/archives/50856037.html

最初に株券を売付けたときの代金から、買い戻し分に使う代金や手数料、諸費用を差し引いた残りが、お客様の利益または損失になります。

出典:https://www.rakuten-sec.co.jp/web/domestic/margin/guide/guidance4.html

発生した利益や収益のみが決済されるFXに比べ、株の信用取引の場合は例えば100万円借りたら100万円返さなければなりません。
しかも強制ロスカットの制度もないので、借金が簡単に膨れ上がる恐れもあるのです。

レバレッジにはリスクもある?

このように、FX投資におけるレバレッジは、最悪元手を失うだけで借金にはなりにくいのですが、当然リスクもあります。

一体どのような注意点があるのでしょうか?見てみましょう。

不用意なレバレッジが危険と言われるのは、入金した資金以上のお金を動かすことができることにより、入金額以上の損失を受ける可能性があるからです。

出典:http://portal-fx.com/leverage.html

大事なのは、取引する通貨単位数。
入金した額に見合わないような大きな通貨単位で取引することが危険なのです。

出典:http://portal-fx.com/leverage.html

たとえば、10万円の証拠金で、10倍のレバレッジをかけて100万円として取引をしたとします。1ドル100円のレートでドルを買い、1万ドルをポジションとして持っていて、1ドル95円でその1万ドルを売ると、95万円になります。レバレッジを10倍に設定したがために、5万円の為替差損を被ったことになります。

出典:http://www.fx-startup.com/lisk.php

FX投資におけるレバレッジは、100万円借りたからといって100万円返す必要はありませんが、損失が大きければその分被害を被ります。
5万円の資金を10倍にし、50万円で取引したとして、49万円になれば損失は1万円で済みますが、変動によっては一気に10万円下がり、大損する恐れもあるのです。

回避策としては、やはり自分の真の資金力を認識したうえで、それに合った取引(想定される損失が出ても、深刻なことにはならない取引)をする、ということになるでしょうか。

レバレッジを正しく活用して、着実に資金を増やそう!

いかがでしょうか?
言葉の意味としては「元手を大きくして利益率を上げること」ですが、株やFXにおいては非常に重要な取引方法のひとつとされているのですね。
レバレッジにはリスクもありますが、資金を大きく増やすチャンスをくれるものでもあります。

初心者のうちは2倍や3倍など、手堅いところから始めるのがおすすめ。
利益もそれなりですが、驚くほどの損失になることはまずありません。
少しでも興味が沸いた方は、書籍やネットなどで調べてぜひ挑戦してみてくださいね。