美侍

何もしなくていいわけじゃない!「喪中」の時の年賀状マナーを徹底紹介

近しい親族が亡くなった場合、一般的には「喪中」と言って、年賀状のやり取りや結婚式への出席など、お祝い事への参加を控えることになりますよね。しかし、実は年賀状シーズン中、何もしなくて良いわけではないのです!今回は「ハガキも何も準備してないんだけど、もしかしてまずい?」と不安になっているあなたのために、喪中の際の年賀状マナーについて徹底的にご紹介します。これを読んで、即準備に取り掛かりましょう!

自分が喪中なら、年末の前に「喪中はがき」を送ろう!

まず、自分が喪中(1年以内に近親者に不幸があった)だった場合の年賀状マナーをご紹介致しましょう。
喪中の間は、今まで個人的に年始のやり取りをしていた相手には、年賀状を送らないのが一般的とされています。
かわりに、12月初旬~遅くとも15日ごろまでには届くように「喪中はがき」を送るべきです。
喪中はがきとは、「喪中のため年賀状は結構です」ということをやんわり伝える挨拶状です。

専用はがきは郵便局には売っていないため、文具屋さんで買うか普通のはがきを購入して印刷業者さんに頼む(コンビニを利用すると便利です)必要があります。
ちなみに、一般的に喪中の範囲は「二親等(祖父母や兄弟、孫など)」までとされており、会社関係者や会社の名前で送る年賀状は、例年通り送って良いものと言われています。

また、年末の急な不幸で喪中はがきが間に合わなかった場合には、通常通り年賀状を受け取って「寒中見舞い」に年賀状のお礼と喪中で年賀状を送れなかったお詫びを記すと良いでしょう。

喪中はがきは、1年間以内に近親者に不幸があった場合出す挨拶状!

喪中はがきは、1年間以内に近親者に不幸があった場合、故人に対する生前の厚誼への感謝を示すことと、喪に服していますので慶びの年始挨拶や年賀状を送ることを控えさせていただきます(年賀欠礼)、ということを、前もって年賀状をいただきそうな相手にその旨を知らせる為に出す挨拶状です。

出典:http://so-net.postcom.co.jp/mochu/about-mochu.php

遅くとも12月10日くらいまでには届くように出そう!

年賀欠礼状を出す時期は11月中旬から相手が年賀状を書き始める11月後半~12月10日頃までに、相手に届くように送ります。
「喪中はがきを出す」ということが決まっていれば、早目に届けるのが無難です。

出典:http://so-net.postcom.co.jp/mochu/about-mochu.php

専用ハガキは郵便局に売ってない!文具屋か印刷業者を頼ろう

喪中はがきってそもそも郵便局に売っているのか・・・・
答えは「NO!」です(^^;

普通葉書を購入して文面を印刷するとか、
業者に印刷を頼むとか(コンビニやネットで頼めます)、
文具屋などで印刷してあるものを購入するか・・・・になります。

ただし、喪中用のデザインの切手は郵便局にも売ってますよ♪

出典:http://kuroyagiya.net/%E5%96%AA%E4%B8%AD%E3%81%AF%E3%81%8C%E3%81%8D%E3%81%A8%E7%B5%90%E5%A9%9A%E5%A0%B1%E5%91%8A-59

一般的に喪中の範囲は「二親等」まで!会社関係者には年賀状を送ってもOK

何親等までの親族に不幸があったら、喪中はがきを出すのでしょうか?
一般的には
故人との関わりの深さやご本人の気持ちによりますが、二親等まで出します。

出典:http://nenga.templatebank.com/manner_mochu/

また、喪中はプライベートな事柄なので、公の関係にあたる会社や取引先の人などには通常通り年賀状を送っても構わないとされています。

出典:http://memories-in-time.net/kichu-mochu/#i-8

喪中はがきは、故人の逝去を知らせるとともに、年賀欠礼することを相手に伝えるものですから、平年は年賀状をやり取りされている方全員に送られる事が一般的です。
ただ、逝去を知らせる事で気遣いをさせたくない相手や仕事関係で故人と面識が無い相手には、喪中はがきではなく年賀状を出されてもよいでしょう。
また、会社名で出す年賀状はたとえ社長が喪中でも欠礼しないのが一般的です。

出典:http://so-net.postcom.co.jp/mochu/about-mochu.php

急な不幸で12月初旬に間に合わない場合、年賀状を受け取って「寒中見舞い」で返そう!

郵便局の年賀状引受開始の12月15日を過ぎれば、すでにお相手も年賀状を出してしまっている可能性は高いですので、

喪中はがきは送らず、寒中見舞いで、

年賀状を頂いたお礼と喪中で年賀状が出せなかったお詫びをするのがスマートです。

出典:http://rutsubox.com/582.html

喪中はがきにもマナーがある!「書き方」のポイントをチェック

では、喪中はがきは一体どう書けば良いのか?というと、基本的な構成は年賀状とほぼ一緒です。
まず、年賀状で言う「明けましておめでとうございます」と同じように大文字で、「喪中につき年末年始のご挨拶を 謹んでご遠慮申し上げます」のように本題を書きます。
この時「年賀の挨拶を」や「年始のお祝いを」といった風に、めでたい言葉を入れるのはNGです。

次に、近親者が亡くなったこと、これまで近親者がお世話になったお礼、今後ともご厚誼(親しいお付き合い)をお願いしたいというような内容の文章を添えましょう。
年賀状と同じく、句読点を入れないのがマナーです。
最後に漢数字で年号と日付を入れ、表面に書かない場合は住所氏名を記せば完成です。

ちなみに結婚をはじめとしたお祝い事はもちろん、近況報告は入れないのが普通とされています。
喪中はがきは上記の内容のみにして、伝えたいことがあれば1月7日以降に個人的にメールや電話などをするか、寒中見舞いに書いて送ると良いでしょう。

最初に本題を書く!ただし「年賀」や「祝」などの言葉はNG


喪中につき年末年始のご挨拶を
謹んでご遠慮申し上げます

時候の挨拶などの前文は抜きで、まず喪中のために年賀を欠礼する旨を伝えます。

出典:http://mochu.aisatsujo.jp/guide/mame/contents.html

亡くなったことやお世話になったお礼、今後のお付き合いを願う言葉などを句読点抜きで!


本年七月に母○○○が八十九歳にて永眠いたしました
生前賜りましたご厚情に深く感謝申し上げますとともに
明年も変わらぬご厚誼を賜りますよう
謹んでお願い申し上げます

誰がいつ亡くなったかを伝え、お世話になったお礼、変わらぬお付き合いを願う言葉を書きます。

ポイント
行頭の一字さげはせず、句読点を入れないのが
一般的です。

出典:http://mochu.aisatsujo.jp/guide/mame/contents.html

最後に漢数字で年号と日付を入れよう!


平成○○年十一月
喪中はがきを差し出す月をいれます。

ポイント
10月、11月、12月は漢数字では、
十月、十一月、十二月と表記します。

出典:http://mochu.aisatsujo.jp/guide/mame/contents.html

近況報告や結婚報告などは入れちゃダメ!基本的には上記の内容のみで送ろう

ご注意
本文中には、故人の逝去・年賀欠礼以外のことは書かないのが基本です。
(出産報告や結婚報告などお祝い事など)
またおめでたい言葉、たとえば「年賀」や「祝」などを使うことは避けるべきです。
欠礼はがきでは「年賀のご挨拶を遠慮させていただきます」と書きたいところですが、あえて「年始」「新年」などの言葉にしましょう。

出典:http://so-net.postcom.co.jp/mochu/about-mochu.php

逆に貰ったらどうする?喪中の方への年賀状マナーもチェック!

最後に、逆に喪中はがきを貰った場合の年賀状マナーをご紹介します。
喪中はがきを貰ったら、そこに記されてある通り年賀状は絶対に送らないようにしましょう。
一般的には年内に送る「喪中見舞い」か、1月7日以降に送る「寒中見舞い」か、どちらかで返すのが望ましいとされています。
ただし、寒中見舞いは1月7日以降に送ることになるため、12月中に貰った喪中はがきのお返しとしては遅すぎる、という声もあるよう。
迷ったら「喪中見舞い」を利用した方が良いかもしれませんね。

「喪中見舞い」には、はがきを頂いたお礼や不幸を知らずにいたお詫び、近親者を亡くされたことへの慰めや励ましなどを記します。
この他には、元旦に届くように「年始状」を出すという方法もあるそうです。
年始状は「年賀」や「謹賀新年」などのお祝いの言葉を避けた年賀状のことで、喪中の方に送る場合もありますが喪中の方が喪中はがきを送るか迷う間柄の方に送る場合、被災者の方に送る場合など、様々な場面で活用されます。

喪中はがきを貰ったら「喪中見舞い」か「寒中見舞い」で返すのが一般的!

対応は、大きく分けて次のようになります。

・年内に届くように、喪中見舞いとして返事を書く
・1月7日以降に、寒中見舞いとして返事を書く
・なにもしない

どの方法をとっても、間違いではありません。

出典:http://trenddailynews.com/archives/1317.html

ただし、寒中見舞いは時期的に遅すぎるため、あまりおすすめできない場合も……

「寒中見舞い」は、松の内が明けた1月7日以降(1月15日以降の地域もある)
1月下旬までを目安に出すのが一般的ですので、
喪中はがきが届いてから1ヶ月以上経ってしまいます。

そこで、出す時期が決まっている「寒中見舞い」ではなく、
喪中をお見舞いするという意味の「喪中見舞い」でしたら
受け取ってすぐにお悔やみの気持ちを伝えることができます。

出典:http://naruheso.info/418.html

喪中見舞いには、はがきのお礼や慰め、励ましなどの言葉を入れよう!

喪中お見舞いの書き方としては、

・喪中はがきをいただいた御礼
・ご不幸を知らずにいたお詫び
・家族が寂しい新年を迎えることへの慰めと励まし
・こちらからも年賀状を遠慮させていただく

などを記しましょう(すべてを入れる必要はありません)

出典:http://naruheso.info/418.html

「年始状」はお祝い言葉を入れない年始の挨拶状!喪中の人が使うこともある

「年始状」は、「謹賀」「慶賀」などのお祝いの言葉を書かない年始の挨拶状です。

東日本大震災の翌年から利用される方が増えてきました。

地震などで被災された方に出す場合などに利用されることが多いようです。

また、喪中であっても、「喪中はがき」を出すのかどうかを迷うような間柄の方にも出されるようです。

出典:http://tokimekujoho.net/899.html

・喪中はがきを送る間柄ではないけれど、通常の年賀状を送るのも気が引ける

・震災などの被害に合われた方へ年賀状の代わりとして送る

など、どちらの側でも使われるのが年始状です。



自分が喪中かどうか迷う場合や、喪中はがきをもらったけど、それに対して何も挨拶しないのも気が引ける、寂しい

こんな場合にも年始状が使われることがあるようです。

出典:http://shufu-arekore.com/nenshijyou/

喪中の側でも受け取る側でも、完璧なマナーで相手を気遣おう!

いかがでしょうか?若いうちはなかなかピンと来ない方も多いであろう「喪中」ですが、どちらの立場になった時にも非常にデリケートな問題です。
送る相手を不愉快にさせないよう気遣いながら、完璧なマナーで喪中はがきや喪中見舞いなどを送りましょう。

マナーに迷って何もしない方が失礼ですから、機会があった時にはぜひ早め早めに取り組み、お互いに気持ちよく年末年始を過ごせるようにしてくださいね。