美侍

「歯石」は放置したらどうなる?その原因や簡単な取り方も徹底チェック!

何となく歯に悪いもの、放っておくと怖そう、というイメージを持つ人が多い「歯石」。しかし、放置すると一体どのような被害を引き起こすのでしょうか?今回は「歯石ってなに?何で歯にくっ付くの?」「どうやって取ればいいんだろう?」と悩むあなたのために、歯石とは何かの説明や原因、簡単な取り方などについて詳しくまとめてみました!最近歯を磨いても微妙に気持ち悪いな……と思っている方は、ぜひご参照ください。

歯垢(しこう)の進化形!?「歯石」は何かを知ろう!

そもそも歯石とは何か?というと、虫歯の原因としてもお馴染みの「歯垢(しこう)」が、唾液の中のミネラルと結合して硬くなったものです。
歯垢を放置してたった2日で歯石ができるとも言われており、そうなってしまうと歯磨きでは改善が難しいとのこと。
歯と歯の間に白くて硬い石のようなものができていないか、一度口を開けて確認してみてください。

「虫歯もないし、そのままにしても大丈夫でしょ?」と思う方もいるでしょうが、これを放置すると歯周病を悪化させたり、最悪の場合糖尿病や心臓病、脳卒中など、恐ろしい合併症の原因になったりすることもあります。
また、男性にとってもかなり気になる「口臭」が酷くなることもありますので、見つけたら絶対に除去するようにしましょう。

歯石とは、歯垢(しこう)が唾液の中のミネラルと結合して硬くなったもの!

爪で歯を引っかくと白くてネバネバしたものがついてきます。これが歯垢(しこう、プラーク)です。歯垢は食べかすや歯の垢(あか)ではなく、細菌の塊です。1mgの歯垢にはおよそ300種類、数億~10億個!もの細菌が棲みついています。

出典:http://www.tsujiuchi.jp/general/siseki_siko.html

歯石とは歯垢が硬くなったものです。歯みがきでみがき残した歯垢が、唾液の中のミネラルと結合して、硬くなって出来ます。歯についた歯垢は、たった2日間で歯石になります。歯と歯ぐきの境い目や歯と歯の間にできた、それこそ石のように硬い歯石は、歯磨きだけでは取り除くことができません。

出典:http://www.tsujiuchi.jp/general/siseki_siko.html

歯石を放置すると、歯周病や恐ろしい合併症に発展することも!

「石」という字の通り、歯石はとても硬く、いったんついてしまった歯石は歯ブラシでは取ることが出来ません。日常の歯みがきでは完全に歯垢を除去することは困難なため、どんなに歯みがきをがんばっても、歯石は少しずつついてきます。放置すると歯石はどんどん硬く、そして増え続けます。歯石の表面はデコボコしているために、歯垢がつきやすく、細菌の温床になるばかりでなく歯肉を刺激して、歯周病の原因となったり、歯周病を悪化させます。

出典:http://www.tsujiuchi.jp/general/siseki_siko.html

歯石は軽石のように小さな穴が空ていて、そこを住みかに細菌が繁殖し、毒素を出します。その毒素が歯茎を腫らせたり、歯の周りの骨を溶かす歯周病の原因になります。歯石の中の細菌は歯磨きなどでは取れないので、歯石ごと細菌を取る必要があります。歯周病は糖尿病、心臓病、脳卒中、慢性腎疾患、肺炎、骨粗しょう症、癌および早産などの合併症を伴うことがあります。

出典:http://hanoblog.com/dental%E2%80%90calculus-2977

歯石は「口臭」の原因にもなるため、取らないと大変なことに!

歯石は細菌の住みかになっていて、歯周病の原因です。歯周病になると歯茎の腫れ、出血、口臭などが起こります。特に歯茎の中の歯石は歯周病を悪化させ、強い口臭を引き起こします。まずは、歯石をしっかり取り、その後は再度つかないように定期的に除去して歯周病を予防していく必要があります。

出典:http://hanoblog.com/dental%E2%80%90calculus-2977

自分でもできる?歯石の効果的な取り方とは!

では、歯石の取り方はどうすれば良いのでしょうか?歯石は、ドラッグストアやホームセンターなどに売っている「スケーラー」という器具を使えば、自分で見えるところは自宅でも除去が可能です。
アルコールで消毒してから、鏡を見つつ先端のフックを使い、優しく歯石を取り除いていきましょう。
ただし、鏡で確認しにくい部分の歯石や、歯周ポケットに出来た黒褐色の歯石(歯肉縁下歯石(しにくえんかしせき))に関しては、自力では難しいのでお医者さんで取ってもらいましょう。

また自分でやってみたけど、どうしても取り方が分からない歯石がある!もしくは、何だか不安……という方も、歯医者さんに行って除去してもらいましょう。
歯医者での取り方は、超音波の振動によって歯石を粉砕する方法が一般的ですが、重度の合併症を引き起こすレベルの歯石は手術が必要になることも。
歯石除去だけなら2000円~1万円程度で済みますが、手術となると更に高額&時間もかかりますから、必ず早めに対処してくださいね。

「スケーラー」を用意すれば、自宅でも歯石除去が可能!

歯石を除去するには、「スケーラー」と呼ばれる特殊な器具を使って行います。スケーラーは刃の先がフック状になっていて、その部分を上手に駆使して歯石を除去していきます。

スケーラーは、通販サイトや日用品売り場でも購入が可能で、歯医者さんでなくても、自分自身で歯石除去に挑戦することができます。

出典:http://haisha-yoyaku-blog.jp/scaling-for-myself-5409

①コットンを用意して、消毒用アルコール(エタノール)を染み込ませる

②アルコールを染み込ませたコットンで、スケーラーを消毒する

③鏡を見ながら歯石が付着している部分を確認し、スケーラーの先を使って除去する

④力を入れ過ぎると歯や歯茎を痛めてしまうので、慎重に自分のペースで行う

出典:http://haisha-yoyaku-blog.jp/scaling-for-myself-5409

ただし……「歯肉縁下歯石(しにくえんかしせき)」は、自力での除去が難しい!

■歯肉縁上歯石(しにくえんじょうしせき)

歯肉より上の歯の表面についているものを歯肉縁上歯石と言います。白っぽい色で柔らかく、鏡などを使えば自分で発見することができます。これは、比較的除去しやすい歯石です。

■歯肉縁下歯石(しにくえんかしせき)

歯周病が進行し、歯と歯肉の隙間(歯周ポケット)が深くなったところにできるものを歯肉縁下歯石といい、血液の成分が含まれるため黒褐色で硬く取り除きにくいのが特徴です。自分で見つけることができません。

出典:https://www.ishamachi.com/?p=8515

自分で歯石除去を行える場合とは、歯石が歯茎の上のみ付着しているような状態で、歯周ポケットに入り込んだ歯石は自分で除去することができません。

もし、歯や歯茎を傷めるのが心配ならば、歯石除去を自分で行うのは避けた方がいいでしょう。知らないうちに歯の表面を傷つけてしまい、虫歯菌が感染する可能性も否めません。歯の健康を守るために行った行為が、逆に歯を傷つける結果を招いてしまうかもしれないのです。

出典:http://haisha-yoyaku-blog.jp/scaling-for-myself-5409

歯医者では、超音波の振動によって歯石を粉砕する方法が一般的!

歯医者での歯石除去は、基本的に超音波の振動によって歯石を粉砕することになります。
歯茎の上の柔らかい歯石を取るのに行われるのは、スケーリングという歯石除去方法です。

歯茎の中の黒く固い歯石を取るには、ディープスケーリングという方法がとられます。
スケーリングと同様、超音波の振動で歯石を取りますが、より細い器具を使って歯石を取ることになるでしょう。

出典:http://xn--zcka6a2a7f4bxjd.jp/shisekijokyo-5778#i-3

あまりにも酷い場合、手術が必要なことも……早めに歯医者に行こう!

また緑色歯石がある場合は、歯肉が炎症していたり出血していることもあるので、出血や炎症が無い状態にしてから歯石を取る必要があります。

さらに深い場所にある歯石については、手術が必要です。
歯肉剥離掻爬術といい、麻酔を入れて歯茎を開いた上で歯石を除去します。

出典:http://xn--zcka6a2a7f4bxjd.jp/shisekijokyo-5778#i-3

※縁色歯石とは、黒色をした歯石のことです。歯肉の炎症などで血液が出血する場合などに発生すると考えられています。

費用は2000円~1万円ほど!

歯石除去にかかる費用は、検査料を含んでも2,000円〜3,500円ほどです。
歯石が歯茎の奥にあり、手術を要する場合は少し高額になります。
1時間ほどの処置で約1万円です。

出典:http://xn--zcka6a2a7f4bxjd.jp/shisekijokyo-5778#i-3

歯石予防は歯垢予防から!日常できるケア方法をチェック

取り方を知ったはいいけど、放っておくと歯石ってまたできるんでしょ?と不安な方は、日頃からできないよう口内をケアすることが重要です。
歯石は前述した通り「歯垢」が原因となりますから、まずは自分に合った柔らかさの歯ブラシで、毎日朝昼晩、食後(30分後が最適という説もあり)に入念な歯磨きを行いましょう。
奥歯や歯と歯の間のスキマなど、歯垢が溜まりやすい部分は特に気を付けて磨くことが大切です。

どうしても歯ブラシが届かない部分はデンタルフロスを使う取り方も。
ただし、あまりにも強く磨きすぎると歯茎に悪影響を与えますので、あくまでも優しく、加減が分からない場合は電動歯ブラシを使うなど工夫してくださいね。
一番安心なのは半年から1年に1回、歯医者さんで定期検診を受けることです。
歯医者さんには苦手意識がある人も多いですから、ついつい面倒に感じてしまいがちですが、虫歯や歯石ができなければ痛い思いをすることもありませんから、ぜひ意識しておきましょう。

歯垢があるから歯石ができる!まずは入念な口内ケアを始めよう

歯垢ができるのには

おおよそ食後から8時間後と

言われています。



普段から歯の表面には唾液の成分が

コーティングされており

そこにまず、唾液成分を好む

善玉菌が付着します。



この時点での歯垢はまだ粘着性や

ネバネバした感じはなく色は白色の

健全な歯垢と言われています。

出典:http://mesika01.com/sikou-454#i-2

しかし、しばらくするとそこに

虫歯菌や歯周病菌などの悪玉菌が

付着し始めます。



この悪玉菌があのネバネバ物質を

作り出し歯の表面を覆ってしまいます。

舌で触るとザラザラとした

感じがするあの感覚です。



バイオフィルムとも言われている

この歯垢は色が黄色っぽい色に

変わってきます。



この黄色くなった歯垢が

虫歯や歯周病を引き起こす

原因となるのです。

出典:http://mesika01.com/sikou-454#i-2

硬さによって全然違う!使い心地のよい歯ブラシで、毎食後歯磨きを

●ヘッドの大きさは自分のお口に合ったものを。
ヘッドの長さは上の前歯2本分が目安。お口の中で動かしやすいものを。

●毛のかたさは歯ぐきの状態に合わせる。
歯ぐきが健康なら「ふつう」や「かため」。出血するようなら「やわらかめ」のタイプを。

●ハンドルは握りやすさに合わせて選ぶ。
ハンドルの動かしやすさなど、握ったときにフィットするものを。

出典:http://clinica.lion.co.jp/yobou/point/plague_how.htm

朝・昼・晩、
毎食後に歯磨きをするのが良いといいます。

実は細菌は歯垢(プラーク(細菌の塊))が形成されてから24~48時間で、
虫歯や歯周病の原因になる酸や毒素を出すといいます。

そのため極端な話、
完璧な歯磨きが出来さえすれば一日に一回で良いといいますが、
完璧な歯磨きが出来る人はまずいないので、
毎食後に歯を磨くことを推奨しています。

出典:http://hybridus.info/hamigaki-timing-394.html

正しい磨き方でバッチリ歯垢除去!歯と歯の間はデンタルフロスを使って

歯ブラシや歯磨き粉で有名なメーカー「クリニカ」のサイト内、正しい歯の磨き方のページです。
歯の効果的な磨き方のみならず、歯垢が溜まりやすい場所、入念にケアすべき場所なども教えてくれます。

歯と歯の間の歯垢(プラーク)には、デンタルフロスを使いましょう。ハブラシと併用することで、歯垢(プラーク)の除去率は大幅にアップします。今は様々なタイプのデンタルフロスがあるので、使いやすいものを選びましょう。

出典:http://clinica.lion.co.jp/yobou/point/plague_how.htm

半年から1年に1回は、歯医者さんで診てもらうと安心!

歯石を自分で除去していても、歯科クリニックで半年~1年に1回は、診てもらうことをおすすめします。歯石は歯周ポケットの隙間や奥歯の隙間など、自分では取り除けないものもあります。歯科衛生士さんでも自分の歯石は完璧に取り除けないといいます。

出典:https://topicsfaro.com/tartar-care.html

歯石は放置すると怖い!できれば定期的に歯医者で検診を受けよう

いかがでしょうか?歯石は歯垢と同じように考えられがちですが、放置すると恐ろしい病気や歯周病、口臭などの原因になるのですね。
日々しっかりと予防し、できてしまったらすぐに自宅での取り方を試したり、歯医者に行ったりと、早めの対処をおすすめ致します。

自己判断で「まあ大丈夫だろう」と思うのも本来は危険ですから、できれば定期的に歯医者さんに行って、プロの眼で歯石チェックをしてもらってくださいね。