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抜け毛の原因ってなに?10年後もフサフサでいるために気を付けたいこと5つ

近頃では、20~30代の若い世代にも増えている「抜け毛」。現代人特有の事情が原因なので、誰にでも降りかかる可能性がある問題です。10年後もフサフサの髪を保ち続けるため、主な原因や対処法を知っておきましょう。

若い世代にも抜け毛に悩む人が増えている

「抜け毛」というと中高年の男性が頭に思い浮かびますが、実は20代や30代にもじわじわと増え続けているってご存知ですか?

原因は、不規則な生活やストレス。
いつリストラされるか分からない不安定な状況の中で仕事をしたり、複雑な人間関係に悩んだりすることで、少しずつ体にダメージが蓄積されていくのですね。
また、間違ったヘアケアの仕方で頭皮がダメージを受けることも。

「薄毛」は遺伝によるものというイメージが強いせいか「うちは父親も母親もフサフサだから大丈夫!」と安心してしまう人がいますが、それは大きな間違いです。
抜け毛の原因について具体的に説明するので、普段の生活と照らし合わせて考えてみてください。

抜け毛の原因1:ちゃんと眠れていない

人間の体は就寝中に傷ついた細胞を修復し、ダメージを回復するといわれています。
そのために必要なのが「成長ホルモン」。
眠りについてから3時間以内に大量に分泌されるので、できるだけ質の良い睡眠がとれるように心がけましょう。

質の良い睡眠とは、いわゆる「ノンレム睡眠」のこと。
睡眠には「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」の2種類がありますが、このうちレム睡眠のほうは体が眠っているのに脳だけ起きている状態で、途中で何度も目が覚めてしまうなど浅い眠りになりがちなのです。

ノンレム睡眠は脳も体もリラックスして休んでいる状態なのでぐっすり眠ることができ、成長ホルモンもしっかり分泌されます。
次のポイントに気を付けると質の良い睡眠が得られやすいので、ぜひ試してみてください。

寝る前にはスマホやパソコンを触らないようにする

ベッドに入る前に、スマホやパソコンで遊ぶのが習慣になっている人も多いと思いますが、こうした機器からは視覚や睡眠に有害な「ブルーライト」と呼ばれる光が出ており、脳に「朝が来た」と勘違いさせ、睡眠に誘ってくれる「メラトニン」というホルモンの分泌を妨げてしまいます。

寝る前にはスマホやパソコンの電源を切り、本を読んだり、半身浴をしたりして、心と体をリラックスさせましょう。

寝室は真っ暗にするのがベスト

人間のまぶたには光を感じ取るセンサーが付いているので、寝室の明かりがついたままだと脳が「起きろ」という信号を出してしまいます。
本物の朝との区別をきっちりつけるためにも、夜は寝室を真っ暗にして眠るようにしましょう。
「真っ暗だと落ち着かない」という場合は、照明器具の“常夜灯”や間接照明(ろうそくぐらいの明るさ)を上手に使ってみてください。

寝具にもこだわる

就寝中は何度も寝返りをうつのが自然なので、布団はやや固めのものがベスト。
体が沈みこむような柔らかいものだと寝返りをしにくいので、実際に横になって寝心地を確かめてから購入するようにしましょう。

枕は、高すぎず、低すぎず、ちょうど良い高さのものを選ぶことが大切です。
また、あまり横幅が小さいと寝返りがしにくくなるので、自分の体のサイズに合わせて十分な大きさのあるものを使うようにしてください。

抜け毛の原因2:食生活が乱れている

抜け毛の原因となる毛穴の詰まり。
これには、食事もおおいに関係しています。

普段、肉類やスナック菓子、ファーストフードなどを食べ過ぎていませんか?
こうした食品には油分が多く含まれているので、摂りすぎると皮脂の過剰分泌につながります。
次のポイントに注意して、髪に優しい食生活を送るようにしましょう。

肉類を減らし、魚中心の食事メニューでたんぱく質を摂る

働き盛りの男性にとって、パワーのつく肉類は大切な栄養源。
また、肉類に含まれるたんぱく質は髪を作る元となるものです。
なので、全く食べないというのも良くないのですが、今まで週に5回以上肉類をメインとした食事をしていたなら、それを週3回に減らしてみましょう。

その代わり、魚を食べる機会を増やしてみてください。
特に青魚が良いのですが、魚に含まれるDHAやEPAには血液をサラサラにする力があります。
血流が良くなればそれだけ酸素や栄養素が毛母細胞(細胞分裂しながら新しい髪を作り出しているもの)に届きやすくなるので、丈夫な髪が生えやすくなるのです。
また、魚は肉類に比べて油分やカロリーが低いので、そういった意味でも理想的です。

ビタミンとミネラルを補給する

野菜や果物、海藻などに多く含まれるビタミン・ミネラルには、細胞をサビつかせる活性酸素を除去したり、髪の成長を促進させたりする力があります。
これまでの食生活でこうした食品の摂取が少なめだった人は、これを機会に食事内容を見直してみましょう。

食事から摂ることが難しい場合は、市販のサプリメントを利用するのも一つの方法です。
ただし、体への吸収率が良いサプリは過剰摂取すると副作用が出るので、1日あたりの摂取量は必ず守るようにしてください。

抜け毛の原因3:運動不足

仕事が忙しかったり、体を動かすのが面倒だったりで、運動不足の状態が続いていませんか?
運動をしないと筋肉が衰え、血液を体中に運ぶ「ポンプ」としての役目が果たせなくなります。
特にふくらはぎの筋肉には、下半身に集まった血液を心臓へ押し戻すという重要な役割があるので、運動をして鍛えるようにしましょう。

血流が良くなると、頭皮への栄養補給がスムーズに行われ、抜け毛も徐々に減ってきます。
運動をする時間がとれない時は、エスカレーターをやめて階段を使ってみたり、通勤手段を徒歩や自転車に変えてみたりするなど、無理のない範囲で工夫してみてください。

抜け毛の原因4:ストレスがたまっている

強いストレスを受けると血管が収縮し、血液の流れが悪くなります。
また、ストレスに対抗するために「副腎皮質ホルモン」が分泌されますが、このホルモンが分泌・分解される時に大量の活性酸素を発生させるため、髪を作るための細胞がダメージを受けることも分かっています。

さらに、自律神経の働きに狂いが生じて眠れなくなったり、皮脂が過剰分泌されて毛穴が詰まりやすくなったりすることも。
ストレスが髪に与える影響はとんでもなく大きいのです。

仕事や人間関係で強いストレスを抱えている人も多いと思いますが、休日に好きなことをしてみたり、気のおけない友人と飲みに行ったりするなど、自分なりの発散方法を見つけてできるだけためないようにしましょう。

抜け毛の原因5:ヘアケアの仕方が間違っている

毎日、当たり前のようにしているシャンプーですが、正しい方法で洗えている人は案外少ないようです。
シャンプーの仕方が間違っていると、肝心の毛穴の汚れをきちんと取ることができず、皮脂汚れが詰まって抜け毛を促進させてしまうことに。
この機会に正しい洗い方をマスターし、健康な頭皮づくりに役立てましょう。

基本のシャンプーの仕方

①ブラッシングで頭皮の血行を促し、髪のもつれやほこりを取り除く。

②38度ぐらいのぬるめのお湯で髪全体と頭皮をしっかり濡らす。
 この作業によって、水溶性の汚れはだいたい落ちてしまいます。

③シャンプーを手のひらにとり、ぬるま湯を加えながら十分に泡立てる。
 泡立ちが足りないまま使うと髪同士がこすれて傷んでしまうので、もこもこの泡が立つまでしっかり泡立ててください。

④シャンプーは頭皮を中心につけ、傷つけないように指の腹を使ってリズミカルにマッサージする。
 髪は泡で包み込むように優しく洗ってください。
 
➄髪や地肌にシャンプー剤が残っていると、毛穴が詰まって毛根にダメージを与えたり、頭皮が炎症を起こしたりする可能性があるので、すすぎは十分に時間をかけて行う。
 一ヶ所だけにお湯をかけるのではなく、頭全体にいろいろな角度からかけるようにするとうまくすすぐことができます。

⑥仕上げはドライヤー。
 濡れたままで放置すると頭皮が蒸れ、雑菌が繁殖して炎症を起こしたり、汗や皮脂が毛穴に詰まりやすくなったりするので、必ず乾かすようにしましょう。
 

抜け毛を予防するシャンプーの選び方

ドラッグストアに行くと実に様々な種類のシャンプーが置いてありますが、抜け毛予防を目的として選ぶなら「アミノ酸シャンプー」がオススメ。
アミノ酸シャンプーは必要な皮脂を残しながら汚れはしっかり取り除いてくれるので、毎日使っても頭皮にダメージを与えにくいのです。

ただ、原料となるアミノ酸が高価なため、どうしても値段が高くなりがち。
1本2,000円ぐらいするのが普通なので、お財布と相談しながら適度に使ってみてください。

薄毛男子に対する女子の本音とは?

薄毛の男性は、残念ながら髪がフサフサの男性に比べると女性から敬遠されがちです。
一緒に歩いているところを友達に見られたくないし、子供に遺伝するかもしれないと思うと結婚もためらってしまう。
面食いの女性に至っては、どんなに中身がイケメンでも受け付けないようです。

しかし、その一方で「やたらとモテる薄毛の男性」というのも一定数存在します。
モテない薄毛男性と何が違うのかというと、モテる薄毛男性は精力的で常に堂々としており、女性から「たくましい」「仕事ができそう」というプラスのイメージを持たれているということ。

薄毛は確かに大きなハンデですが、それを生かすも殺すも自分次第。
「どうせ自分は薄毛だから……」と小さくまとまってしまうのか、「薄毛だからどうした!」とより自分を高めるための努力をするのかで、女性の見る目はがらりと変わります。

薄毛を改善するための努力をしつつ、中身も充実させてみませんか?
薄毛だからこそ似合う髪型やファッションだって、探せばたくさん見つかります!

規則正しい生活と正しいヘアケアで薄毛は改善できる!

薄毛になる原因や、その解決法について説明しましたが、いかがでしたか?

頭皮の健康は普段の生活習慣と密接に結びついているので、睡眠や食生活、運動に気を配り、心も体も万全の状態にしておきましょう。
規則正しい生活をするとストレスもたまりにくいので、一石二鳥ですよ。

また、正しい方法でお手入れをすることも大切です。
洗浄力の強すぎるシャンプーを使ったり、毛穴の汚れが落ちない適当な洗い方をしていたりすると、薄毛はどんどん進行するばかり。
毎日の丁寧なケアで、頭皮の環境を整えてあげてください。