美侍

ビジネスマナーの基本!いますぐ実践できる敬語の例文とNG集

敬語を正確に使うのは難しいですが、ビジネスマナーとして基本はしっかり押さえたいところ。今回は、上司や目上の方に向けた「ご苦労様です」などのNG例や、ビジネスシーンで使える敬語を使った例文を厳選してご紹介します。若手でも敬語を上手に使いこなして、上司や取引先の印象アップを狙おう!

こんな敬語は失礼!上司に言ってしまいがちなNG例

敬語をカンペキに覚える必要はありませんが、中には失礼にあたる言葉遣いもあるのでご注意を。
例えば、一見するとていねいにも思える次のようなフレーズ。
便利なのでつい使ってしまいがちですが、実は正しい敬語ではないのですぐに直しましょう!

「ご苦労さまです」は雇い主が使うフレーズ

「ご苦労さま」は、雇い主が従業員に対して労をねぎらうときに使うフレーズ。
ですので、上司や目上の人などに使ってしまうと、「お前は何サマだ」となります。
正しくは、もちろん「お疲れさまです」。

「了解」は部下が使う言葉ではない!

そもそも「了解」という言葉には、相手の事情などを理解して「承認する」という意味合いがあり、目上の人が使う言葉です。
「了解いたしました」であれば許容範囲ですが、「了解です」「了解しました」はアウト。
目上の人や取引先に「分かりました」という同意の気持ちを伝えるときは、「かしこまりました」や「承知いたしました」が正解です。

親しい先輩などであれば、シンプルに「分かりました」でもOKですよ。

「〜でよろしかったですか?」のような“バイト敬語”は不自然

「コーヒーでよろしかったですか?」のように、飲食店などでよく耳にするこのフレーズ。
でも、現在のことを聞いているのに過去形にするのはとても不自然で、上長クラスに「資料はこちらでよろしかったですか?」なんて言ったら「ここはファミレスか!」と心の中で思われることでしょう。
アルバイトなどでクセがついてしまっている人は、「〜でよろしいですか?」と意識して直しましょう。

また、「資料の方はご覧になりましたか?」のように、「〜の方(ほう)」というあいまいなバイト言葉も年長者ウケは良くありません。

相手との距離感やシーンに合わせて敬語レベルをチェンジ!

「敬語を正確に使わなければ」と思うあまり、ちょっとくだけた場面でもかたくなに敬語を駆使していると、「丁寧だけどちょっと硬いヤツだな」という四角四面な印象になってしまうおそれも。
日ごろから親しくしている先輩には敬語レベルをトーンダウンさせるなど、相手との距離感によって使い分けるというのもひとつのテクニックです。

無礼講でも最初と最後はキッチリ敬語で締める

また、職場の懇親会やゴルフコンペのようなオフシーンでは、敬語を使うタイミングと頻度を変えてみると良いですよ。
飲んでいる最中やラウンド中は、日ごろ職場では言えないような意見を会話の中に交えるなど、少しくだけた物言いをすることで上司との心理的な距離も縮まります。

ただし、無礼講にも限度があるので、最初と最後をきっちり敬語で締めることが重要。

例えば、誘われたときには「お誘いいただきありがとうございます」「お供させていただきます」などとお礼を言い、解散するときは「本日は、大変ごちそうさまでした」「失礼な物言いをしてしまいました」のように、目上の人をキッチリ立てるフレーズを使うと上司からの心証もアップしますよ。

「敬語上手」はコミュニケーション上手

ビジネスマナーとしての敬語は難しくてメンドウ、と思いがちですが、基本を押さえて要領よく使いこなすことができれば、コミュニケーション手段のひとつとして便利なツールに。
間違った敬語の使い方をしていた人はすぐに直して、コミュニケーション上手になりましょう!