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渋カッコよくて超速い!「カフェレーサー」バイクを徹底解剖

バイクのカスタム方法として、特に人気が高いスタイルのひとつ「カフェレーサー」。クラシックながら未だに廃れないカッコ良さで、バイク好きから根強い支持を受けていますよね。今回は「そうは言うけど、カフェレーサーって一体どういうのを言うの?」「どんな車種がカフェレーサー向きなの?」と悩むあなたのために、カフェレーサーの魅力や、カスタムにおススメの車種などを一挙ご紹介します!興味のある方、ぜひご参考ください。

大人の魅力溢れる!カフェレーサーってどんなバイク?

出典:http://caferacer.bitter.jp/

カフェレーサーは特定のバイクを指す言葉ではなく、オートバイの改造スタイルのひとつ。
画像を見ると分かるように、纏まり感のあるクラシックな雰囲気を醸し出しています。
1960年代に登場し、日本では70年代から80年代にかけて流行したと言われていますが、まさに「大人のオートバイ」という感じで、バイク好きの中では未だ根強い人気を保ち続けるカスタム方法です。

性能としては「とにかく走りの速さを追求している!」というのが特徴で、余計な部分をそぎ落として速度や旋回性能に特化させているそう。
通勤や通学などに使用したいという方は別個でスクーターを購入する必要がありそうですが、峠を攻めたい!カッコいいバイクでレースを意識した走りを体感したい!という場合は、ピッタリのバイクと言えるのではないでしょうか。

ルーツは1960年代!イギリスの若者たちによって生み出された

1960年代、イギリスのロッカーズと呼ばれる若者達によって作り出されたバイクスタイルがカフェレーサーのモデルとなっています。
当時のロンドンでは、カフェのジュークボックスで音楽を流して、その曲が終わるまでにコースを1周するというレースが若者たちによって頻繁に行われていました。

出典:http://caferacer.bitter.jp/

そこで、負けず嫌いな若者たちは必死に考えました。
「どうすればもっと自分のバイクがカッコよく、そして速くなるのか」

こんなロマンのあるロンドンの若者たちがカフェレーサーのルーツと言われています。

出典:http://caferacer.bitter.jp/

日本では1970年代から1980年代に特に流行!

日本では1970年代から1980年代にかけて流行し、日本のオートバイメーカーはブームに応じる形で類するデザインのモデルを次々と発表した。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B5%E3%83%BC

快適性や利便性よりも、速度や旋回性能を追求したモデル!

改造スタイルとしてのカフェレーサーの特徴は、快適性や利便性を切り捨てて速度や旋回性能を追求した、当時のグランプリロードレース車両を模倣したものである。燃料タンクは細長く小さな物が用いられる。シートは車体後方寄りに配置された一人乗りの物が用いられ、シートの後方には丸い盛り上がりが付けられる。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%B5%E3%83%BC

昨今では「オシャレなバイクスタイル」というイメージも強い!

1960年代の当時は、とにかく無駄なものを削ぎ落としてスピードにこだわるのがカフェレーサーという考え方でした。
しかし時代も変わり、今ではお洒落なバイクスタイルというイメージが、徐々にではありますが浸透してきています。

出典:http://caferacer.bitter.jp/

どうすればカフェレーサーになる?カスタム方法を教えて!

カフェレーサーは、前述した通りイギリス生まれの洗練されたスタイルと加速性能を持つ、非常に渋カッコいいバイク。
しかし、一体どのような手順を踏めばカフェレーサーにカスタムできるのでしょう。

出典:http://www.norton-motorcycles.jp/product/cafe-racer.html

カフェレーサースタイルにまず欠かせないのが、左右のハンドルが別々のパーツに分かれている「セパレートハンドル」。
一般的なバイクは「バーハンドル」と言ってハンドルが一つのパーツで構成されていますが、レース用のバイクにはこちらのセパレートハンドルがよく使われるそう。
また、ステップ位置がやや後方にある「バックステップ」も特徴的。
前傾姿勢を取る時に非常に楽になるそうなので、これも加速力の秘密になっていると言えるでしょう。

大きな特徴はこの2つですが、他にもパーツやアクセサリーによって様々な個性を出すことができるようなので、ぜひ自分だけのカフェレーサーを造り上げてみてはいかがでしょうか?

特徴① セパレートハンドル

一本でつながっている一般的なハンドルをバーハンドルと呼び、それに対して左右のハンドルが分かれているハンドルのことをセパレートハンドルと呼びます。

セパレートハンドルはもともとレース用として採用されていたハンドルでしたが、それが公道用の車種にもだいぶ浸透してきました。
前傾姿勢となるのがセパレートハンドルの大きな特徴で、腕や首や背中に負担がかかるため長距離の移動にはあまり向きません。

出典:http://caferacer.bitter.jp/

特徴② バックステップ

バックステップは、名前の通りステップ位置が純正のステップより後ろにあるステップです。
ステップ位置が後方になるため膝の位置がだいぶ低くなり、前傾姿勢となるときには非常に股関節が楽になります。

出典:http://caferacer.bitter.jp/

他にもこだわりポイントは多数!パーツによってカフェレーサーに味が出る

例えば、カフェレーサーは一人乗りが一般的なので、シートをシングルシートにカスタムするのも忘れたくないですね。
(「スピードを重視するのに二人乗りなんか必要ない」ということでしょう)

また、カウルにも色々な種類があり、フルカウルなのか、ハーフカウルなのかでバイクの雰囲気が一変します。

パーツにこだわればこだわるほど、カフェレーサーに味が出ます。

出典:http://caferacer.bitter.jp/

押さえておこう!「洗練されたカフェレーサーの9か条」

下記のリンク先のサイトでは「洗練されたカフェレーサーを作るための9か条」が詳しく図解で説明されています。
日本語でも解説されていましたので、下の引用をご参考ください。

出典:http://www.bikeexif.com/build-cafe-racer

 英語サイト。わかりやすい図解入りです。下記はその9箇条の和訳です。

1.the foundation
・フロントからリアにかけての直線ライン
・前後ほぼ同じ大きさのホイール

2.cut off points
・前後ホイールの中心線より内側にモノを収める

3.height limit
・タンクの高さより下にモノを収める

4.bone line
・ボーンラインを定める
・たとえば、ヘッドライトの位置とタンクの中央、そしてテールの高さを一直線上に

出典:http://wonderdriving.com/archives/2014/03/howtobuild-caferacer.html

5.visual weight
・マスをエンジン - 燃料タンク間に集中させる
・タンクのサイズは大きすぎず小さすぎず、基準はエンジンのサイズにあわせる
・タンクのボリュームが最大になる部分と、エンジンの中心をあわせる

6.the swoop
・タンクからシート、テールまでの一貫した曲線を作る

7.primary angles
・フロントフォークやサブフレーム、リアショックなどの取り付け角度に統一感を

8.secondary angles
・ヘッドライトやマフラーなどのパーツ取り付け角度をフレーム等にあわせる隠し技

9.fork distance
・フロントフォークの角度はチョッパーな感じではなく、旋回性よく、果敢な姿勢を

出典:http://wonderdriving.com/archives/2014/03/howtobuild-caferacer.html

性能面にもこだわりたい!カフェレーサー向きのバイクは?

カフェレーサーはその圧倒的な存在感から大型バイクのイメージがありますが、実は軽やかなだけあって意外と小柄なバイクが主流。
大きさとしては250~400㏄くらいが適当だと言われているようです。

大きさは分かったけど、本当にどんなバイクでもいいの?と迷う方のために、今回は中でもおススメの車種を3つご紹介します!

小回りが利き、加速力バツグン!「ホンダGB250クラブマン」

出典:http://blogs.yahoo.co.jp/sido1210/34193643.html

最初にご紹介するのは、1980年代から90年代までホンダから販売され、根強い人気を誇っていたオートバイ「GB250クラブマン」。
伝説のアーティスト、尾崎豊のPVで使われたことでも知られており、当時はシングルバイクの代表格とも言われていました。
カフェレーサー全盛期の車種なので、より一層雰囲気が出ること間違いなしです。

小回りが利くのはもちろん、上手く改造すれば200キロ近いスピードが出るということで、使い勝手も良いよう。
画像は既にカフェレーサーとしてカスタムされたものですが、シックで美しいですね。

個性が出やすい大定番!「ヤマハSR400」

出典:http://www.motodog.com/sr_haza.htm

続いては、現在でも人気車種として販売されているヤマハの「SR400」。
元々のスタイリングにも優れていますが、シンプルなので自分好みのカスタマイズがしやすいバイクです。

現在ではブラックがカラーリングの主流のようですが、画像のように塗り替えれば、アーティスティックな雰囲気を出すこともできます。
30年以上の歴史を持つ車種なので、70年代~80年代のモデルを使うとより一層クラシックな印象になるかもしれません。

外車のように洗練されたデザイン!「kawasaki W650」

出典:http://kawa.mcgp.info/blog/ogata/w650_1/

最後にご紹介するのは、加速力が高くスタイリッシュなバイクとして定評のあるカワサキの「W650」。
残念ながら現在では生産終了となっていますが、中古車市場では既にカフェレーサーとしてカスタムされた車種も購入することができます。

まるで外車のように洗練された雰囲気と美しいフォルムは、画像のように神秘的なデザインを造り上げることも可能。
もちろん性能面も安心なので、ぜひネットで検索してみてはいかがでしょうか?

「超カッコいい!」と、カフェレーサーバイクに憧れる人は多い

20年以上前に流行したカスタム方法であるということもあり「本当に人気なの?」と思ってしまう方もいるでしょうが、昨今でもカフェレーサーに憧れる声は多いようです。
最近ではレース仕様のバイクに乗る人が少なくなったため、街中で目立つ、というのも大きいかもしれません。

ガッチリこだわりが詰まったカフェレーサーに乗って出かければ、女性からもアツい視線を受けてしまうかも?

大人の男性にピッタリ!カフェレーサーで色んな道を攻めよう

いかがでしょうか?
カフェレーサーは外見のみならず、軽やかでスピーディーな走りも魅力的なカスタム方法なのですね。
自分好みにバイクを改造する喜びを知りたい!とにかく速いバイクで色んな道を駆け、風を感じたい!という方には、特におススメです。

若い男性でもカフェレーサーに乗れば、途端に大人の魅力が開花するかも?
こだわりのカフェレーサーで、ぜひ休日を楽しんでみてくださいね。