美侍

季節に合わせて選ぶ!北海道での服装のポイントとは

津軽海峡を渡った先に位置する豊かな大地、北海道。 本州よりも寒いというイメージは持っていても、実際のところどのような服装をして訪れたらよいかわからないという人は多いことでしょう。 そんな皆さんのために、北海道の季節と気候に合わせた服装の選び方をご紹介します。

春の北海道は寒さと花粉を警戒

温度調節できる上着が必須

まずは、北海道の春の気候(4~6月)と服装について見ていきましょう。
本州の方では桜が3月の終わりに咲き始めるところもありますよね。
北海道はそれと比較して開花の時期が大幅に遅く、5月の初旬から中旬に満開を迎えます。
つまり、春の始まりも開花前線と同様に遅れてやってくるのです。
6月ごろになっても気温が低くなることもあり、春に北海道を訪れるときは上着が必須です。

[4月]
雪解けが始まり、湿地ではミズバショウが咲き始めます。軽いコートか上着を羽織る程度の気温です。
[5月]
日光は暖かいですが、風はまだ冷たく、本州の4月くらいの気候です。上着はあったほうが良いでしょう。
[6月]
良い天気が続き、様々な花が一斉に咲き始めます。半袖で良い時もあるが、日によって異なります。

出典:http://www.club-t.com/kokunai/hokkaido/kihon/

花粉にも要注意

春の北海道で注意していただきたいのは、予想以上の寒さだけではありません。
花粉が飛散しやすいのは本州と同様ですが、種類は異なるという点に注目しましょう。
本州でよく見受けられるスギ花粉ではなく、北海道に多く生えている白樺の花粉が主流になります。
上にある画像は白樺の並木道です。
街中でも街路樹として埋められている地域も多いため、花粉症の方は気を付けてください。

本州の花粉飛散と大きな違いはスギが非常に少なく、シラカバ属を中心としたカバノキ科の飛散が多いことです。花粉症患者の数から、北海道で特に注目すべき花粉はカバノキ科(5月)、イネ科(6~7月)、キク科ヨモギ属(9月)等です。また、北海道は広大であるため地域によって花粉飛散もかなり異なります。さらに樹木花粉(スギ、ヒノキ科、シラカバ属等)は飛散の年度差が大きいので、その年の飛散傾向を知ることも重要です。

出典:http://www.nippon-shinyaku.co.jp/assets/side_page/healthy/hanaallergy/kaisetsu/kafun_4_1.html

花粉の対策としてマスクはもちろんのこと、身につける衣服の繊維にも注意を払う必要があります。
寒いからといってウールやフリース素材の上着を着ていると、そこに花粉が付着する可能性が高くなります。
花粉で服装が汚れるのも困りますし、滞在先しているホテルの部屋に花粉を持ち込むのは避けたいところですよね。

マスクの着用について

花粉症の方なら、外出時にはマスクを着用しますよね。マスクを着用することで、体内に入る花粉の量を20~30%減らすことができるので、鼻の症状を和らげることができます。

マスクを選ぶときは、花粉症対策用を選びましょう。ただし、いくら性能が高くてもマスクと顔の間にスキマがあると花粉が入り込んでしまうので、しっかり密着させて付けるようにしましょう。

また、外出するときは未使用の予備のマスクも持ち歩くことも大切です。マスクはいつの間にかなくなることも多いですから。

出典:http://smooth-life.net/832.html

服装や小物について

花粉は突起のある複雑な形をしていて、繊維に絡まりやすい特質があります。いったん繊維にからまると簡単には落ちにくいので、体を動かすたびに花粉が舞って、目や鼻の粘膜を刺激します。

ですから、外側に着る服は表面がツルツルとした素材を選び、モコモコした素材は避けるようにしましょう。ツルツルとした素材であれば、花粉がついても払いやすいですからね。

出典:http://smooth-life.net/832.html

そのためには、表面が滑らかなポリエステルやナイロン、シルク、綿といった素材を用いたジャケットやシャツを選択するのがおすすめです。
春の北海道を訪れるときは、下の画像のような綿素材のジャケットを羽織っておき、いつでも体温の調節が出来るような服装を準備しておきましょう。

夏は朝と晩の冷え込み対策を

夏の北海道は過ごしやすいというイメージをお持ちの方も多いと思います。
実際のところ本州と比べると空気がカラッとしているため、気温が多少高くなっても息苦しさを感じることがありません。

日本の夏は湿気で蒸し蒸しするイメージだが、北海道の夏は気温が低いので蒸し暑い日は少なく朝夕は肌寒い日もある。気温は地域によって異なり、夏は道東がもっとも低く8月の平均は17.5℃と20℃に届かない。25℃を超える夏日は少なく、吹く風はすがすがしい。

出典:http://www.tabirai.net/sightseeing/hokkaido/info/about/weather.aspx

ただし、都市部や山間部では気温が30度を超えることもあるので、そうした場所を訪れる方は半袖シャツや短パン等夏に相応しい服装を準備しておきましょう。

快晴になることが多い北海道の夏で注意したいのは、放射冷却による朝晩の冷え込みです。
良く晴れた次の日は、太陽からの熱が地上に留まることなく夜のうちに上空へと放出されます。
このため、快晴の翌日の朝は冷え込み、夏風邪にかかってしまう人も少なくありません。
ここが服装の注意ポイントです。
旅行や出張で何日か宿泊される方は、必ず長袖の上着をお持ちになってください。
稚内市などがある道北や、釧路市を代表とした道東といった地域は、特に夏場の涼しさが
目立ちます。
避暑として訪れるのにはもってこいですが、上着を持って行かないと寒さを感じてしまうこともあるので注意しましょう。

一般的に観光だけでしたら半そでシャツ程度の軽装で十分です。但し長袖は1枚くらいでもいいですから持っていきましょう。

キャンプをされる方はやや多めに長袖等をご用意ください。そして北海道旅行をされる際は自宅で準備されるときにでもTVで各地の天気予報をご覧になってください。全国の天気予報を放送する時北海道は札幌が多いですけど道東や道北にいかれるならば札幌の最高気温から5度くらい下げた温度を想定してください。(意外とこれでも寒いですよ!)

出典:http://www13.plala.or.jp/doutounavi/akusesu4.html

秋の北海道は本州の初冬と捉えるべし

北海道の秋は非常に短いといわれています。
なぜかというと、11月後半には最高気温が一桁まで下がり、雪が降りだすことも珍しくないからです。
そのため、道外からやってくる方には一足早く冬の服装をされることをおすすめします。

紅葉の季節がやってきます。その後、11月下旬くらいには初雪が降り、3月くらいまで長い冬が続きます。

出典:http://stay.hakonavi.ne.jp/hokkaido/information.html

冬の訪れが早いということは、それだけ花粉が飛散する季節も短縮されます。
ただし、紅葉の時期も前倒しされる形になるため、紅葉狩りなどを楽しみたい方はご注意ください。
それでも、8月の終わりから10月くらいまでは花粉が飛んでいるので、先述したような花粉の付きにくい上着を準備しておきましょう。

そんな北海道ですが、ちょっとだけいい知らせが。本州よりも花粉飛来時期が短いのです。それは雪が降る季節だからという理由によります。雪解けの4月あたりから花が一気に咲き誇り、10月にはもう冬支度。だから、結構短いですよね。

出典:http://pucchi.net/hokkaido/knowledge/kafun.php

一足早い冬の服装としておすすめなのが、薄手のコートです。
下の画像にあるようなコートであれば、防寒効果もありつつおしゃれに着こなせることでしょう。
ただし、北海道は北や東の地域に行くほど気温は低くなる傾向にあるため、こうした場所を訪れるのであれば帽子やマフラーなども携帯してください。

日中の気温は上旬で20℃前後、下旬には15℃まで下がるので、ジャケットやセーターのほか薄手のコートが必要になる。夜は10℃を下回るので手袋やマフラーが欠かせない。道東やオホーツク地域は吐く息が白くなり、日中でもコートやセーター、マフラー、手袋が必要。

出典:http://www.tabirai.net/sightseeing/hokkaido/info/monthly/oct_weather.aspx

防寒着と滑らない靴で冬の北海道を楽しむ

北海道の冬は他の地域の方が想像する以上の厳しい寒さに襲われます。
本州にも豪雪地帯といわれる地域は存在しますし、そうした地域の方が降雪量については上回っていることもあります。
ただし、寒さについては全くレベルが異なります。
乾燥した空気と強く吹き抜ける風のせいで、体感温度は予想気温よりもさらに低く感じられるのです。

ほぼ全域が亜寒帯気候の北海道。冬は日中でも氷点下の真冬日が多く、札幌の1月から2月の平均気温はマイナス3℃前後です。

出典:http://www.hokkaido-taiken.jp/feature/

こうした寒さを持つ北海道では、ダウンジャケットや厚手のコートはもちろんのこと帽子や手袋、マフラーといった防寒具も手放せません。
雪の質は軽いので、予報が雪だとしても傘を持ち歩かなくて大丈夫です。
それよりも服装での寒さ対策を万全にしてから冬の北海道へと旅立ってください。

雪が降っているときはどんな格好をすればいいでしょうか。北海道の人は雪が降っても傘をさすことはあまりありません。サラサラ雪の上に気温が低いため屋外にいる限りは雪が融けて濡れることがないからです。大抵の人はフード付きのコートやジャケットを着用して雪を防いでいます。フードがない場合は帽子などを被って防ぎます。その他、手袋は必須、マフラーもあったほうが良いです。

出典:http://www.saboten.sakura.ne.jp/~suzu/weather.htm

また、気温が寒い分路面が凍りやすいのも北海道の特徴です。
慣れていない方が凍った路面を歩くと、すぐに転んでしまいます。
転倒防止のためにも、北海道を訪れる前に冬靴を準備しておきましょう。
下記のリンクにもあるように、転倒を予防する冬靴を選ぶうえで重要なのは撥水性と靴底です。

タイトル通り、「滑らない靴の選び方」について詳しく解説した情報ページです。

下の画像をご覧ください。
この冬靴のように底がでこぼこしているものの方が路面を捉える面が広く、滑りにくいのです。
防寒具と冬靴をしっかり揃えることで、冬の北海道の魅力をより堪能出来ることでしょう。

北国で快適に過ごす服装とは

北海道の独特な気候を知り、しっかりと対応した服装を準備することから、旅の支度は始まっています。
北海道での出張や旅行を心から楽しむためにも、気候に適した服装を整えましょう。