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加齢臭ってどんな臭い?その性質と対策を解明

加齢臭という言葉が浸透してきているものの、いまひとつ対策がよくわからない。あと、「加齢」という言葉から、「まだまだ自分には関係ない」と思ってしまう若い人もいらっしゃるでしょうね。でも、油断をしていると、大変です。まだ先の話、と思わずに、今すぐ加齢臭に対する知識を学び、予防に努めることをおすすめします。

加齢臭が発生するメカニズムとは

加齢臭は脂の臭い

加齢臭というと、皆さんはどんな臭いをイメージするでしょうか?
よくありがちなのは、汗の臭いと混同してしまうことです。
酸っぱい臭いは汗を栄養源に細菌が繁殖してしまったときに発生します。
対して加齢臭とは、脂が酸化してしまったような臭いのことなのです。
臭いの性質を知っておくことが、これから加齢臭対策を始めるうえで大切になります。

加齢臭とは簡単にいうと”あぶら”が酸化したにおいです。天ぷらなどもあげたては良い香りですが数日たつと重い不快なにおいがしてきます。これを「油が酸化した」といいます。

出典:http://n08kareiotosu.ase0.info/

「加齢」臭と呼ばれる理由

加齢臭とはどんな臭いか。
それは年齢を重ねた人にしか現れないというわけではありません。
しかし、30代以降に発生しやすいこともまた事実です。

加齢臭は、身体から分泌された皮脂の中の9-ヘキサデ酸という物質がノネナールへと変化することによって生まれます。
この9-ヘキサデ酸が30歳代以降の人から分泌されることが多いので、加齢臭と呼ばれるのです。

皮脂の中にある9-ヘキサデセン酸(きゅうヘキサデセンさん)は過酸化脂質によって酸化・分解されると「ノネナール」というニオイ物質を発生させます。これらの物質は若いうちはほとんどありませんが、40歳を過ぎると急増します。

出典:http://eonet.jp/health/special/special54_1.html

活性酸素も大きく関係

9-ヘキサデ酸以外にも加齢臭の発生に大きく関係している物質が存在します。
それが、活性酸素です。
活性酸素は体内で酸素が消費され、参加したときに発生するものです。
これが増えすぎると、肌や内臓などの老化が促進されます。
活性酸素の量は年齢だけではなく、日頃の生活習慣によって決定される点に要注意です。

体内で脂質が活性酸素により酸化して過酸化脂質になり、皮脂腺で9-ヘキサデセン酸と過酸化脂質が混ざり合い酸化するという段階を経て、ノネナールに変化します。
この過程で酸化が2回起こっているのですが、この「酸化」が加齢臭の発生に大きな影響を与えています。

そして、酸化反応は活性酸素という物質が関与することで起こります。

出典:http://www.mushuu.jp/%E5%8A%A0%E9%BD%A2%E8%87%AD%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6/%E9%85%B8%E5%8C%96%E3%82%92%E6%8A%91%E3%81%88%E3%81%A6%E6%B6%88%E8%87%AD/440.html

若いからといって油断は大敵!

以上の点をまとめると、若いからといって加齢臭対策をしないことが、いかに危険かお分かりいただけることでしょう。
9-ヘキサデセン酸や活性酸素は、年齢が若いときは発生しにくいというだけで、若い方にまるで無いわけではありません。
また、それらの物質は年齢に関わらず体内で生まれています。
これらの発生を抑えていれば年を重ねても加齢臭に悩まされることは少なくなりますが、反対に、皮脂や活性酸素を予防していない人は若くても加齢臭のような臭いが身体から発せられることもあるのです。
特に皮脂は、普段の身だしなみや生活習慣によってその分泌量が変わってきます。
今の内から対策を行って、加齢臭を予防しておくべきです。

ノネナールが発生する原因は加齢によるものですが、実際はこのノネナールに体臭や口臭、頭臭などが混じりあった混合臭として存在していることがほとんどなのです。またその混合臭をイメージ臭として加齢臭と感じているパターンがほとんどです。

ですので、どれだけ清潔にしているかなどの個人差によって臭いの強弱がとても大きくなるのが実態です。

出典:http://07karei20.navi55.info/

若いうちは皮脂対策が肝心…具体的にはどうしたらいい?

若いうちからやっていただきたい加齢臭対策の1つ目が、体内から分泌された皮脂の除去です。
実際のところ、若くても加齢臭を発してしまう人の多くは皮脂をきちんと処理出来ていないことが原因なのです。
皮脂が溜まりやすい3つの場所について、加齢臭を発生させないための対策を見ていきましょう。

「頭皮」に合わせたシャンプー選び

最初にご紹介するのは、頭皮の皮脂を取り除く方法です。
頭皮は髪の毛に覆われていますから、その分汗や皮脂の発生量が多い個所といえます。

頭皮の衛生状態を良く保つには、やはりシャンプーが重要です。
皮脂を取り除くには洗浄力の強いシャンプーが良いと思われがちですが、それだけがシャンプー選びのポイントではありません。
洗浄力の強すぎる石油系シャンプーは皮脂を過剰に取り除き、薄毛などの原因となるからです。

現在使っているシャンプーが頭皮に合っているのであればわざわざ変える必要はありません。
が、頭皮の状況は日によって変わりますから、何か異常を感じたのであれば石鹸系やアミノ酸系シャンプーにシフトすることも選択肢として考えておきましょう。

シャンプーは適度な洗浄力を持った刺激の少ないものを選びましょう。頭皮から分泌される皮脂は肌と毛髪を保護するために欠かせない存在です。洗浄力の強すぎるシャンプーで皮脂を取りきってしまう事は地肌・毛髪トラブルの元ですし、人の体は肌と毛髪の乾燥を防ぐために今まで以上に皮脂を分泌するようになります。その結果、地肌・髪の毛はベタつき、加齢臭も強くなってしまうのです。

出典:http://nioi-stop.com/head.html

「ワキ」に汗をかかない工夫

ワキも、加齢臭が発生しやすい場所の1つです。
ワキだけに限らず、身体から皮脂をきちんと取り除くには毎日シャワーを浴びることが大切です。
最近ではノネナールを除去する石鹸も売られているため、そちらを利用するとより加齢臭抑制に効果があります。

体臭は汗が原因なのでこまめにふき取ったり、シャワーやお風呂に入ったり、服を着替えたり…清潔にしていることで予防できますが、加齢臭の対策は清潔にするだけではニオイの元「ノネナール」を消すことができません。ノネナールは、水に溶けにくいという性質を持っているので、専用のシャンプーや洗剤、ボディーソープで丁寧に洗うことが大切。

出典:http://www.rosesupple-zukan.com/bodyodor/difference.html

加齢臭の原因である皮脂は、汗の分泌量と比例することが分かっています。
なるべく汗をかかないように制汗剤をこまめに付けることも、ワキの加齢臭対策なのです。

結果、気温で皮脂の分泌量は変動しないが、汗によって表面に出ている皮脂が広がる(流れる)
個人的な見解では高い温度によって表面の皮脂の流動性が高まるので、毛穴の奥の皮脂も出てきやすい。

出典:http://ameblo.jp/beautytips/entry-11317694661.html

男性には抵抗があるかもしれませんが、ワキに生えている毛を脱毛することも加齢臭対策としては有効です。
メンズエステなどで気軽に行えるので、興味のある方はぜひやってみましょう。

ワキから出る加齢臭に有効なのが、ワキの毛を脱毛してしまうという方法らしいので、加齢臭が気になる方は一度行ってみても良いでしょう。しかし、男性のなかには、ワキの毛を脱毛することに抵抗を感じる方もいることでしょう。

ただ、今では、身だしなみの1つとしてワキの毛を処理している男性もいて、ワキの毛を処理することで臭いを抑えることができるなら試してみる価値はあるでしょう。

出典:http://a5cvwunj.bob.buttobi.net/

「足」だけでなく靴にも注意

3つ目にご紹介するのは、足の加齢臭対策です。
足は靴や靴下に覆われているため大変汗をかきやすい部位です。
加齢臭と同時に汗の臭いも併発してしまうと、鼻を塞ぎたくなるような臭いを生み出しかねません。
これは、どんな臭いか、説明するまでもありませんよね。

入浴したときに足をきちんと洗うことはもちろんのこと、靴や靴下にも気を付けましょう。
通気性の良い靴下を履くことで、汗や皮脂の分泌を抑えられます。
靴を乾燥させることや消臭剤を使うことで、靴に付いた臭いが足に移ることを予防することも有効です。

足の臭いの最大の原因になってしまうのは、靴下や靴で密閉された環境になり蒸れることです。蒸れる状態をなるべく作り出さないように、靴や靴下はなるべく通気性のよいものを選ぶようにします。汗を吸う中敷を使ったり、消臭スプレーなども効果的ですから活用しましょう。

一日中靴を履きっぱなしだと蒸れの状態が続きますから、たまに靴を脱ぐのも効果があります。でも、周りの状況をよく考えないと、眉をしかめられることになるので要注意です。

出典:http://kri.thatday.net/80/ent1819.html

内側から加齢臭を予防

活性酸素や皮脂は身体の内側から分泌されます。
体内の環境を大きく左右するものといえば食事です。
食生活を改善することで加齢臭を発しにくい身体に変えることができます。


食事によって皮脂の分泌を抑えるには、油を多く含んだ食品は控えることをおすすめします。
お肉や乳製品など動物由来の脂は皮脂を生み出す原因となるので、まあ、ほどほどにしてください。
反対に、緑黄色野菜や魚を摂ることで皮脂の分泌量を抑えられます。

実は、脂っこい食べ物は皮脂の分泌を増やし、加齢臭の原因になってしまいます。そのため、出来れば家で摂る食事も外食も、洋食系や丼物系よりもあっさりとした和食系の食事にシフトすることで、加齢臭を予防することができるのです。

出典:http://nioi7976.com/yobou-shokuji/

身体の中が酸化することで、活性酸素の分泌量も多くなります。
これを予防するには抗酸化作用を持つ食品を食べましょう。
具体的には、緑黄色野菜や海藻といったビタミンやミネラルを含んだ食品です。
こうした食品を毎日食べるのが難しいのであれば、サプリメントなどで補うのも1つの方法です。

また、体の酸化を抑えるためにはビタミンC、ビタミンE、カテキン、ポリフェノール、βカロテンなどを多く含む食品を摂取するのがよいでしょう。
基本的には、すでにご紹介させて頂きましたように、「野菜、特に緑黄色野菜中心の食生活」がポイントになってきます。

出典:http://www.mushuu.jp/%E5%8A%A0%E9%BD%A2%E8%87%AD%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6/4.html

カッコよく年齢を重ねるために

年連を重ねてもカッコいいひとは、若い頃から身だしなみに気を遣っています。
加齢臭対策もその1つです。
年齢を重ねる前から加齢臭を予防して、ダンディな大人を目指しましょう。