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転職しやすい時期はいつ?チェックすべきポイント3つ!
転職したい!と決めたら、すぐに退職して就職活動しなければ、と思ってしまうもの。しかし、焦りは禁物です。実は年齢や勤続年数によって、人それぞれに「転職に適した時期」というものが存在します。善は急げと早めに退職してしまうと転職活動が難航したり、希望の会社に就職できなかったりする場合も少なからずあるのです。今回は、スムーズな転職を実現するため、チェックすべきポイントを3つご紹介します!
まず、転職活動を始めるタイミングは状況に合わせて!
転職活動で最初に悩むのが「在職中からスタートさせるすべきか、退職した後から活動を始めるべきか」。
これについては「状況に応じて考える」ことが必要です。
転職したい!と思い浮かんだら、正直すぐに今の会社を辞めたいと考えてしまいますが、退職後すぐに転職先が見つからなければ、暫くは無収入になってしまいます。
そのため、退職後の経済状況に不安のある方や、現在時間に余裕のある方は、在職中から行うのがおすすめです。
在職中に次が決まれば、貯金を切り崩す必要もなく安心ですよね。
ただ、企業としては「求職者が在職中の場合は退職するのを待たなければならないので、同じ条件であれば既に退職した人を雇いたい」という気持ちもあるとか。
どうしても受けたい企業が社員を「急募」している!という場合や、転職の意志は強いものの、今の会社が忙し過ぎて時間が取れない……という方は、退職後から転職活動を行うのが良いでしょう。
転職活動スタートライン判断法 - 転職完全マニュアル
転職活動を行うために必要な知識が、ギュッと凝縮されています。
在職中か退職後か、始めるタイミングを決めてくれるチャートもありますので、ぜひご利用ください。
「在職中に開始と退職後に開始」の割合は「在職中対退職後=7対3」となった。さらに詳しい話を聞いた5人のうち、「在職中派」の3人はその理由について「退職後に転職活動をはじめる最大のデメリットは、「収入がなくなること」と答えた。これに対して、「退職後派」の2人は「転職活動に使える時間がない」ためだと答えている。
在職中の転職活動のメリットは「ブランクがない」こと!
在職中の転職活動 <メリット・デメリット>
1.能力・スキルが確かな人物だと評価される
2.転職直後からブランクなく活躍できる
3.入社の日程が合わず企業側から断られることも
4.引き止め工作に負けてしまうこともある
転職活動において最も理想とされるのが、在職中に活動をはじめて、内定を得たあとに引き継ぎをして、退職日からあまり日を置かずに、次の企業に入社するというスタイル。近年では企業側も、セミナーや面接の日程を平日の夜や土曜日に設定するなどして、在職中の人が活動しやすいような工夫をしているところが多い。
退職後の転職活動のメリットは「じっくり選べる」こと!
退職後の転職活動 <メリット・デメリット>
1.多くの企業を受けることができる
2.急募の案件では歓迎される
3.能力を穿って見られることも
4.退職後に何をしていたか問われる
転職活動における時間的な余裕は、当然ながら、退職後のほうが多い。また、時間的余裕がある人のほうが、会社の情報や面接時の感触などについてじっくりと考え、冷静な判断を下すことができる可能性が高い。
転職活動にかかる期間は、「企業選び」から「入社」までおおよそ3カ月。もちろん、面接に挑むことができる会社数も増え、応募・書類選考から面接に至り、内定を獲得するまでの3カ月間で、5~7社程度を受けることができるというメリットがある。
このように、在職中に転職活動を始めた方が安心ではありますが、受けたい求人や動ける時間によっては先に退職してしまった方が良いこともあります。
しかし、在職中、退職後に関わらず、タイミングを見計らうべきポイントは他にもあるようです。
一体どういった点に気をつけながら、転職活動を行えば良いのでしょうか?
チェックポイント① 求人が多くなるのは「年度末」や「半期の変わり目」ごろ!
まず、転職活動を始める時期についてです。
今どうしても受けたい求人がある!という場合は別ですが、基本的には何社も挑戦しながら、最適な職場を見つけるものですよね。
しかし、自分が行きたい業界の求人がそもそも少なければ、希望に合った転職先を探すのも困難になってしまいます。
一般的には年度末に転職、退職する方が多いため、企業は「年度末」や「半期の変わり目」ごろに人手が足りなくなり、求人を出しがちです。
ですから、余程の事情がない限りはこの時期を狙って転職活動を行った方が、効率が良いと言えるでしょう。
できれば希望入社時期の2~3ヶ月から準備をしておくのが理想的ですね。
中途採用の求人数が多いのは、3月と9月。
3月は年度末、9月は半期の変わり目です。そのため、
・1年または半期毎の事業計画に基づいた求人
・年度末で退職した人員の補充
・新卒の社員と同じタイミングで研修等を行うため
といった理由で求人が多くなっていると考えられます。
但し、人気の職種や会社は、求人が増える時期を避けよう!
転職希望者が多いほど、ライバルが多いということ。
・人気が集中する企業に応募する場合
・通年募集の求人に応募する場合
に限っては、転職希望者が多い時期はライバルが増え、狭き門になる可能性があるため、活動時期をずらすことで転職の成功確率が変わるかもしれません。
年間を通じて見ると、一般に3〜4月と9〜10月に新規求人が増えます。その時期は、年度切り替えに伴う退職者の後任補充や新規事業のスタートなどがあり、中途採用ニーズが高まるのです。応募先選びの選択肢が増えるのは好材料ですが、半面、転職者も増える傾向があります。
転職活動は2~3ヶ月を見越して!
転職活動の開始から内定までは、平均2~3カ月かかると言われています。今回のデータから明らかになったように、採用活動のピークは4月、10月入社を前提とした時期。
全体的に求人が増える年度末や半期の変わり目は、希望の業界や職種が定まっていない方にとっては最も適した転職時期ですが、人気業界を狙っている方にとっては逆にネックとなる場合もありますので、自分の希望をよく考えて臨みましょう。
チェックポイント② 自分の年齢が「区切り」間近なら急ごう!
転職時期を決めるには、年齢も重要となってきます。
もちろん見合った資格やスキルがあればいくつになっても転職は可能ですが、新しい業界に挑戦する場合や、特に資格が必要ない職種の場合、年齢を重ねると共に内定が難しくなってしまうからです。
25歳、30歳、35歳……と難易度は5年ごとに上がっていくと言われており、35歳以上になると求人はガクッと減ります。
ですから、現在24歳、29歳など区切りの年齢に近づいている方は、今のうちに探した方が選択肢が増えるのです。
「転職したいってわけじゃないけど、今の会社でずっとやっていくには不安がある……」という方も、この機会に一度じっくり考えてみると良いでしょう。
未経験からのチャレンジの場合、年齢によっては職場が受け入れに危惧を抱く実態もあります。ハードルが高くなる目安年齢は職種分野でも違いますが、その年齢に近いようであれば、早めに動くほうが有利。とくに24歳、29歳、34歳など区切りの年齢に合う人は要注意です。
未経験の業界にチャレンジする場合、業界や職種によって違いはあると思いますが、一般的には25歳、30歳、35歳ぐらいに採用のハードルが高くなるといわれています。今の自分はどの年齢に近いかによって準備の時間も変わってきます。
「スキルアップのための準備期間」も考慮しよう!
・自分のキャリアとスキルを客観的に評価する
評価してみて自分にはスキルが足りないと感じたら、スキルアップのための勉強時間や資格を取るための期間も準備するとよいでしょう。
転職に最も適しているのは「20代後半」?
転職にもっとも適したタイミングは20代後半といわれています。
それは、新卒で就職してから5年~8年ほど働いたわけですね。
それだけの期間をひとつの仕事に従事してキャリアを積んでいますし、
社会人としての基本も身についている頃なのです。
別の業界に行きたい、あるいは安定した職業に就きたいけれど、スキルが足りない……という場合は、転職活動を長期的に考え、勉強や資格取得のための時間を設けましょう。
一説によればまだ若く、それでいてある程度社会経験やキャリアを積んでいるということで、20代後半が最も転職に適した年齢だそう。
ただし、とにかく若い社員を求めている業界の場合は難しい恐れもありますので、行きたい企業の傾向をよく調べてくださいね。
チェックポイント③ 勤続年数が短い場合は要注意!
年齢が若くても、今の職場で数ヶ月から1年ほどしか働いていない場合は、注意が必要です。
なぜなら、理由はどうあれ一つの職場で長く続かない人は「やる気がない人」と判断される恐れがあるから。
今の会社がいかにブラックであっても、転職先の企業にはそれはほぼまったく伝わりませんから「うちでも同じように辞めるんじゃない?」と考えられかねないのです。
一般的には「3年我慢した方がいい」と言われます。
円滑な転職を狙うのであれば、せめて2年は働くのがベスト。
ただ、精神を病んでしまうほどの職場であれば、逆に我慢せず職歴に残らないよう試用期間内に辞めてしまう、という方法もあります。
以前の職歴がある人に対して、面接官は必ず元の職場を退職した理由を尋ねてくるものですが、そこで「元の職場がブラックな会社で…」と伝えてしまうのは、面接官にもっとも悪い印象を与えて不利になります。
その職場が本当にブラックだったかどうかを面接官は判断できませんし、その代わり、いま目の前で面接を受けている人(あなた)はそういう不平や不満をすぐ口にするネガティブな人物だと判断します。
そういう人物を、企業は進んで採用しようとは思いません。
つまり、「元の職場=ブラック」という情報は転職活動では決して口にしてはいけない情報です。
試用期間は過ぎているけれど、どうしても…という方は、ネガティブな退職理由を話さず、「その企業に入りたい理由」を極力ポジティブに語ることを心がけましょう。
勤続年数は「3年以上」がベスト!
特に20代で転職を考えている人にチェックしていただきたいのは、これまで短期の転職を繰り返していないかということです。採用選考の時に、「短期の転職を繰り返しているのには長続きしない理由があるのではないか?」と不利になる場合があります。また、1社で数年経験している方に比べ、担当業務の知識が足りない場合も多くスキル不足と判断されることもあります。
自分の夢に向かってステップアップしたいという理由で転職を繰り返すのは、間違っているとは思いません。しかし、自分に合わないとか、会社に将来性を見いだせないとか自己都合が理由の転職はできる限り避けたほうが賢明です。勤務期間としては1社あたり3年は勤務していることが理想です。
せめて2年続けておくと安心!
すでに短期の転職を繰り返している場合は、応募先の採用選考で不利になるケースがあることも。せめて2年間は在職した経験があると印象が変わります。
ブラックな職場は「試用期間内」にケジメをつける!
試用期間内に辞めれば職歴が汚れない、このやり方のメリットを説明しよう。
1.履歴書の職歴にならない
2.働いてすぐなので簡単に辞められる
3.転職活動をすぐに再開できる
退職理由は、できるだけポジティブな表現に!
不満を理由にしなければならない場合は、できるだけポジティブな表現に変換し、それに反省点と、次の仕事への意気込みを加えて退職理由としてください。
どんな退職理由の場合も、応募先の企業の社風に合った結論に結び付けることが大事です。
中には明らかに不当な労働を強いられる職場もありますが、基本的にはどんな仕事にも辛いことがあるもの。
「何かキツイし、さっさと次に行こう」ではなく、その会社のメリットとデメリットをしっかりと見比べて、できる限り根気強く続けましょう。
転職は「タイミング」が重要!自分に合った時期を見つけよう
いかがでしょうか?転職をスムーズに行うためにはスキルや経験だけでなく、タイミングも非常に重要なのですね。
今自分がいくつなのか、何年勤めているのかといった条件をしっかりと把握し、希望の職種の求人情報をこまめに見ておきましょう。
転職活動は思うようにいかないことも多いですが、上手くいけば自分の能力を最大限に活かした仕事ができる、温かい人々に囲まれた職場に巡り合えるかもしれません。
自分の長所や短所を考え、ぜひあなたに相応しい職場を見つけてくださいね。
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