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あなたは大丈夫?痩せていても安心できない「隠れ肥満」

体重は問題ないのに体脂肪率が高い、お腹が出ている…そんなあなたは「隠れ肥満」かもしれません。ここでは今話題の「隠れ肥満」について徹底解説!その対策法も紹介しています。

「隠れ肥満」って何?

隠れ肥満とは、一見問題がなさそうなのに実は肥満状態のこと

名前から察せられる通り、一見問題がなさそうなのに実は肥満状態のことを指します。

日本基準だと、体重と身長から算出されるBMI(体格指数)が25以上になると肥満。
BMIは標準値でも、体脂肪率が男性20%、女性30%を超えてくる場合は「隠れ肥満」となります。

肥満の原因になる体脂肪には「内臓脂肪型」と「皮下脂肪型」の2タイプがあり、男性に多いのは前者の内臓脂肪型です。
痩身の人でも「お腹が出てきたかな?」と感じたら、内臓脂肪が溜まって隠れ肥満状態になっているかもしれません。

内臓脂肪型の肥満で怖いのは、生活習慣病を引き起こすこと。
脂肪が蓄積することによって内臓機能が低下し、体内に様々な悪影響を与えます。

隠れ肥満は内に潜む、あらゆる病気の根元となりうる存在。
放置していると、ゆくゆくは大事になってしまうかもしれません。

「隠れ肥満」になる原因は食生活と代謝機能

食べ過ぎているわけでもないのに、なぜ隠れ肥満になってしまうのでしょうか。

まず、食事をいい加減にしている人は要注意。
朝食夕、たった一度の食事を抜くだけでも身体は飢餓状態となり、脂肪の合成を促進します。
見るからに太った体型にはならなくても、知らず知らずのうちに脂肪が溜まってお腹がぽっこり…なんてことになりかねません。

人の身体は20代後半にもなると代謝機能が低下し、脂肪燃焼がしづらくなるもの。
筋肉が衰え、代わりに体脂肪が増えるようになります。
結果、体重は変わっていないのに体脂肪率だけ上がってしまうことに。

まだ若いからと言って、安心はできません。
運動不足の人は筋肉が落ちている上に代謝機能が低下しているため、同じく隠れ肥満になりやすい状態と言えます。

体脂肪率が高い人は、思い当たる節がないか自分の生活を振り返ってみましょう。

隠れ肥満対策は、とにかく体脂肪が減る方向へ

皮下脂肪と内臓脂肪はどちらも「食事」と「運動」により減らすことができます。

先に説明した通り、食事を疎かにしている人はきちんと三食摂ること。
メニューに偏りがある場合は栄養バランスの良い食事を心がけてください。

社会人の場合、運動量は学生の頃と比べて減ってしまうものです。
特にデスクワークの人は一日中座りっぱなし、ということもあるのではないでしょうか。

無理なスポーツをする必要はありませんが、日常生活の中でなるべく身体を動かすように意識しましょう。
エレベーターを避けて階段を使う、徒歩で少し離れた場所へ行く等、小さな運動でも構いません。

隠れ肥満を解消するためには、筋肉を増やして基礎代謝を高める必要があります。
そうすれば、おのずと体脂肪が減ってくるでしょう。

日頃の予防が大切!

隠れ肥満について説明してきましたが、いかがでしたか?
「自分もそうかもしれない」と不安に思った人は、BMIと体脂肪率を調べてみてください。

病気と同じで、隠れ肥満になってから治すのはなかなか苦労するものです。
日頃から無駄な脂肪をつけないよう、食事と運動には気をつけてくださいね。

運動不足気味の人は痩せていても、将来の隠れ肥満予備軍かもしれません。
身体を動かして基礎代謝を高め、脂肪のつきにくい体づくりをしましょう!