美侍

宇宙船と呼ばれた近未来フォルムが美しい伝説の名車「シトロエンDS」とは

生産終了が発表されてもう随分経つ車ながら、未だに根強いファンに支持されている伝説の名車「シトロエンDS」。宇宙船とも呼ばれた個性的すぎるフォルムと美しいライン、独特の世界観などが他にはない魅力を放っていますよね。今回は「シトロエンDSって有名だけど、一体どんなクルマなんだろう?」と気になったあなたのために、その歴史や特徴も踏まえつつ、シトロエンDSの魅力に迫りました!ぜひご参考ください。

発売は1955年!非常に個性的な「シトロエンDS」の特徴とは

出典:http://www.team-lens.com/heartstrings/2015/june/2015_0622.html

シトロエンDSは、今から50年以上前1955年にフランスの自動車メーカー「シトロエン」から発売された高級乗用車。
その後1975年まで、20年間もフランス車の主観軸を担うモデルとして第一線にあり続けた伝説的な名車です。
名前の由来は詳しく分かっていないものの、「女神」(フランス語でdéesse(デエス))を意味しているという説が有力のよう。

フロントからリアにかけてすぼまるようなフォルムは「宇宙船」とも称され、当初は非常に衝撃を与えたとのことですが、今発売されても同じ反応をしてしまいそうですよね。
最大の特徴は「ハイドロニューマチック・システム」と呼ばれる独特の機構で、軽い車体ながら力強い走りを実現していたのだとか。
現在でも、シトロエンでは「DS3」「DS5」といったDSの名を冠す車を販売していますが、これはシトロエンDSから名を貰っただけで、デザインや性能面では全く異なる特徴を持つ車なのだとか。

シトロエンDSはフランスの空港名にもなっているかつての大統領「シャルル・ド・ゴール」氏にも愛された車で、未だなおその存在感を世界中に知らしめています。

シトロエンDSは、かつて1955年から20年以上第一線にあり続けた高級乗用車!

シトロエン・DS(Citroën DS )は、フランスの自動車メーカー、シトロエンが1955年に発表した前輪駆動の、アッパーミドルクラスの乗用車である。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%88%E3%83%AD%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%BBDS

1955年から1975年までの約20年間、フランス車の主幹軸を担うモデルとして第一線にあり続け、改良を繰り返しながら(派生形の「ID」なども含めた)合計で、約145万5,000台(うちフランス本国生産は約133万台)が製造された。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%88%E3%83%AD%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%BBDS

名前の由来は「女神」説が有力!滑らかで個性的なデザインは当時衝撃を与えた

車名シトロエン「DS」は、フランス本国では “スィトホエン「デ・エス」” と発音される。語源は「開発コードの省略形」とも「Désirée Spéciale(デズィへ スペシアレ)」(特別な憧れ)の略とも言われるが詳細は不明である。同じ発音の「女神」という意味のフランス語「déesse(デエス)」を意味しているという説も根強い。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%88%E3%83%AD%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%BBDS

美しい曲面で構成されたボンネットをはじめ、半分覆われた後輪、後方にいくにしたがってギュッとすぼまったアグレッシブな印象のスタイルは衝撃的であった。

出典:http://www.team-lens.com/heartstrings/2015/june/2015_0622.html

最大の特徴は「ハイドロニューマチック・システム」!軽量な車体だが走りは力強かった

当時としては極めて先進的な意匠に独自の油圧機構で統括制御する「ハイドロニューマチック・システム」を搭載した自動車である。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%88%E3%83%AD%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%BBDS

現在「シトロエンDS」の名が付いた車種は、それ以前のものとは全く別の車!

出典:http://openers.jp/article/16233

名車の名前を冠したDSシリーズが2009年に誕生。現在は、DS3、DS4、DS5の3モデルが日本で発売されています。

出典:https://gazoo.com/car/pickup/Pages/daily_160608.aspx

フランスのドゴール大統領にも愛用された、伝説的な名車!

 公式の大統領専用車はシムカだったようですが、ド ゴール大統領の車として有名なのは実はシトロエンDS19(4気筒 2L)です。シトロエンDS19については車好きの人にはあえて説明するまでもない車ですが、1955年に発表された極めて革新的な車で50年後の今日でも大変魅力的な車です。ド ゴール大統領はDS19がお好きだったとのことで何台ものDS19を公用車として使っていました。

出典:http://minicarmuseum.com/vipcar/france.html

発売当初から大注目!長きに渡る「シトロエンDS」の歴史&偉大さとは

出典:http://blogs.yahoo.co.jp/mijoushort/46473359.html

では、発売から生産終了まで、20年に渡るシトロエンDSの歴史と当時の偉大さについて見てみましょう。
シトロエンDS開発の主導となったのは、元航空技術者で天才と呼ばれたエンジニア「アンドレ・ルフェーブル」で、他にはない斬新なデザインを担当したのはイタリア出身のデザイナー「フラミニオ・ベルトーニ」でした。
1955年にパリサロンで発表されたシトロエンDSは、瞬く間に多大な反響を巻き起こし、その日のうちに1万2000台の注文が入るほどだったそう。

独特の機構ゆえに運転方法も従来の車とは違っており、一筋縄ではいかないものだったようですが、元々アッパーミドルクラス(準裕福層)向けの車種であったこともあり、フランス国内ではタクシーや救急車などにも活用されていたのだとか。
シトロエンDSに対しては著名な哲学者も興味を寄せており、、「DSは自動車の神話を作りかえた」と称するほどでした。
長い歴史の中ではオープンカー仕様やワゴン車仕様なども発売されたそうですが、いずれも原型を留めつつ更に個性が発揮されている印象ですね。

「シトロエンDS」の20年以上に渡る歴史について、詳しく解説されています。

優れたエンジニアやデザイナーの手によって生み出され、パリサロンで発表されたシトロエンDS!

開発を主導したのは、トラクシオン・アヴァンや2CVを手がけた天才エンジニアのアンドレ・ルフェーブルである。戦後になって開発が再開されるが、求められる性能の水準があまりにも高く、ようやく日の目を見たのは1955年のパリサロンだった。

出典:https://gazoo.com/car/history/Pages/car_history_069.aspx

ショーが始まると、斬新な形をしたクルマをひと目見ようと、DSの展示スペースに人々が押し寄せた。DSのフォルムは“宇宙船”と評されたほど、同時代のほかのクルマとはかけ離れたものだった。デザインを担当したのは、イタリア出身のフラミニオ・ベルトーニである。彼はトラクシオン・アヴァンや2CVも手がけていた。

出典:https://gazoo.com/car/history/Pages/car_history_069.aspx

発表から既に反響が凄まじく、直後に1万2000台を超える注文が寄せられた!

反響はすさまじく、ショーの初日に1万2000台を超える注文が寄せられたという。誰も見たことがない形が人々を魅了したわけだが、その中身はさらに上をいくアバンギャルドなものだった。

出典:https://gazoo.com/car/history/Pages/car_history_069.aspx

独特のシステムゆえに、運転の方法も従来の車とは違っていた!

新しいシステムを用いているため、運転の仕方も従来のクルマとは違っていた。エンジン始動すら、キーをひねっただけではできない。1本スポークのステアリングホイールの向こう側にあるシフトレバーを手前に引くことで、スターターが回る仕組みだ。ハイドロニューマチックによるセミオートマチックトランスミッションを採用しているため、クラッチペダルはない。足元の真ん中には、ブレーキペダルの代わりに丸い突起状のバルブが設けられていた。

出典:https://gazoo.com/car/history/Pages/car_history_069.aspx

思想にまで影響!?哲学者にも「自動車の神話を作りかえた」と称された

DSのもたらした衝撃は、思想界にまで影響を与えた。哲学者のロラン・バルトは1957年の著書『神話作用』の中でDSについて言及している。バルトは「自動車はかつてゴシック建築の大聖堂が持っていた影響力に匹敵する存在になっている」と指摘し、「DSは自動車の神話を作りかえた」と論じた。フランス語ではDSは女神を意味するdéesseと同じ発音であることを踏まえた文章である。女神が自動車を精神的なものにまで高めたという解釈を示したのだ。

出典:https://gazoo.com/car/history/Pages/car_history_069.aspx

「20年以上先を行ったクルマ」は事実に!オープンタイプやワゴンタイプも造られた

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%88%E3%83%AD%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%BBDS

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%88%E3%83%AD%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%BBDS

DSは前衛的であり、先進的なクルマだった。20年以上先を行ったクルマであるとまでいわれ、実際に1975年まで生産が続けられることになる。ワゴンモデルやデカポタブルと呼ばれるオープンモデルも作られ、総生産台数は145万台に達した。

出典:https://gazoo.com/car/history/Pages/car_history_069.aspx

今でも買える?いくらぐらいする?「シトロエンDS」の購入情報をチェック!

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%88%E3%83%AD%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%BBDS

シトロエンDSは、前述した通り30年前に生産終了している車です。
しかし、何と未だ日本の中古市場には出回っており、価格は500万円弱と現行の国産高級車にも匹敵するレベル。
こんなに斬新な車が日本の街中を走っていたら「え、あの車どこのメーカーのやつ?」と注目を集めてしまいそうですね。

ただし、実際乗っている方の話によれば、やはり30年~50年前の車なだけあって購入しても故障が多く、燃費が悪い、駐車場に止めにくいなどのデメリットも存在するよう。
それでも構わない!という方は良いのですが、もしかしたらコレクションのつもりで購入する方も多いのかもしれませんね。

価格は「500万円弱」!シトロエンDSの中古車は一応存在する

シトロエンDS21 DS21 INJECTION
498.0万円
在庫確認・見積もり依頼
色 シルバー
年式/初度登録 昭和47年(1972年)
走行距離 4.2万km
地域 三重県
車検 2017/04
修復歴 修復歴なし
未使用車 -
ワンオーナー -
禁煙車 -
保証 販売店保証なし

出典:http://kakaku.com/kuruma/used/item/11189960/

しかし……「故障しやすい」「駐車しにくい」といった難点も!覚悟しておこう

今日の日曜日、いい天気なので家族で気分良くドライブに出かけました。ところが、、突然自動クラッチが働かず、ギアが入らなくなってストップしてしましました。ここは仁川の競馬場付近。近くでネズミ捕りの警官が業務に専念していましたが私にはノータッチでしたね。とにかくJAFに出動要請と修理工場入りのアポを取りました。

出典:http://www.geocities.jp/ds23ie_73y/diary/2009_03_01/2009_03_01.html

DSを普段使いするのに最大の問題は、やはり出先でのパーキングでしょう。車は停められなければ、意味ないですからね。

出典:http://www.ds21.jp/?cat=3

こういう駐車場ならまだ良いのですが、狭いコインパーキングの真ん中しか空いてないなんて時には結局停められないことになります。真剣に「馬」を買おうか考え始めているところです。

出典:http://www.ds21.jp/?cat=3

映画に出たりPVに出たり!デザイン性の高いシトロエンDSに憧れる声多数

シトロエンDSは、やはりその他にはないフォルムとデザイン、オシャレな雰囲気などから憧れる人が未だに多いようです。
有名な映画やアーティストのPVなどに使われることもあるようですから、余計に「あの車実在するの!?」と気になってしまうのでしょうね。

この機会に知った方は、街中や作品の中で見かけた時は「あ、シトロエンDSだ!」と言ってみると、周囲から「よく知ってるなあ……」と感心されるかもしれません。

こんな車、見たことない!優雅で男心を掻き立てるシトロエンDS

いかがでしょうか?シトロエンDSは50年前に発売された名車でありながら、宇宙船のような近未来的なフォルムで未だ人々を魅了し続けているのですね。
見れば見るほど時代を先駆けているというか、程よいレトロ感も相まって昨今でも流行しそうなデザインです。

今から購入するのは難しいかもしれませんが、街中や映画、アニメ作品などで見かけたらぜひ注目してみてくださいね。