美侍

バイクは粗大ゴミじゃない!愛機を「廃車」にする際に必要な手順まとめ

「長年親しんだバイクだけど、そろそろ廃車にしなきゃダメかな……」それは切ない選択ですが、一生同じバイクに乗れない以上いずれは来る別れですよね。しかし、バイクを廃棄する正式な方法はきちんと知っているでしょうか?今回は「えっ、どこか適当なところに頼むんじゃないの?」と思ったあなたのために、バイクを廃車にする際に必要な手続きや手順などについてサイズ別にまとめました!今後のため、バイクユーザーの方はぜひご参考ください。

小さくても分解して捨てちゃダメ!「50㏄~125㏄以下(原付・原付二種)」の廃車

出典:http://wyvern07.blog98.fc2.com/blog-entry-84.html

最初にご紹介するのは、バイクの中では最も排気量が小さい50㏄~125㏄以下(原付・原付二種)の廃車について。
まず、どんなバイクにも言えることですが、何の知識もないまま市役所に行って先に廃車登録したり、分解や解体をしようとしたり、ナンバープレートを付けたまま回収業者に渡したりするのはやめましょう。

なぜ市役所で先に手続きしてはいけないか?というと、単純に捨てるつもりなら良いのですが、もしかしたらバイクを売ることができるかもしれないからです。
まずは焦って突き進まず、バイクショップに行って下取りをしてもらえないか、無理なら廃車を頼めないかを尋ねましょう。
廃車をする場合は多少お金がかかることもありますが、手続きは全て代行してもらえますし、中には部品が使えるからと無料で引き取ってくれることもあります。

焦って廃車登録したり、分解したり、そのまま業者に渡したりするのはNG!

・素人が市役所へ行って先に廃車登録(売る時に悔むことがあるかもしれません。)
これは廃車にする前に売れるかチャレンジしてみましょう。原付バイクであれば多くの場合廃車しなくてもそのまま持って行ってくれます。
・分解、解体作業
危険です。オイル、電気系統などもありますし原付バイクは車と同じく資源の山です。素人が分解、解体してどうにかなるものではないのでやめましょう。
・不用品回収業者へわたす
原付バイクは車などと同じでナンバープレートが付いていてナンバーは役所からのレンタル品であることがあります。こちらで処分するから大丈夫、など言われても信じてはいけません。信用できる会社へ任せましょう。

出典:http://www.rakuraku-shobun.com/blog/34

まずは、中古バイク店に「下取り」してもらえないか尋ねてみよう!

1. 原付バイクは不動でも売れることがあります。まずは売りませんか?

何にも悩むことはありません。もし原付バイクを新しく買うなら下取りしてもらえばいいです。ズタズタのボロボロでは困りますがある程度外観がきれいでエンジンがかからなくなった程度であればプロなら即直せるもんです。何にも心配しないで近所の中古バイク屋さんに聞いてみてはいかがですか?引き取ってくれるなら面倒な手続きも代行してくれるしお金ももらえてめっちゃ楽ですよ。

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処分したい場合は、バイクショップで廃車にしてもらえないか聞こう!

2. 動かなくてボロボロになった原付バイクを無料で処分したい

実際は可能だと思います。原付バイクは資源の山です。不動でもパーツ取りになりますし、改造したりもできます。特にカブと言われる新聞配達の人が使うようなタイプは今でもかなりの需要があります。実際ではどうすればいいのか?
まずは大手のバイク屋さんに聞いてみましょう。きれいであれば3万円とかで買うところもあるようですがボロボロだと買取は厳しいかもしれませんが無料では交渉次第ではイケるかも知れません。

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自力で手続きする場合は、印鑑とナンバープレートを持参して市役所にGO!

とにかく廃車にしたいだけだし、余計なお金は使いたくない!という場合は、市役所に行って自力で手続きする必要があります。
用意するものは「廃車申告書(役所で貰えます)」と「標識交付証明書(紛失した場合は窓口に申告しましょう)」、あとは印鑑にナンバープレートです。

流れとしてはまず自分でナンバープレートを取り外し、必要書類と印鑑を持って市役所へ行きましょう。
職員の方の指示に従って書類を記入し提出したら、ナンバープレートを返納して「廃車証」を受け取ります。
終わったら帰宅し、解体業者を探して本体を預ければ終了です。

◎廃車申告書(役所にあります)


◎標識交付証明書(ナンバー交付時にもらった書類のことですが、紛失している方も多いためか、標識公布証明書を紛失した場合でも手続きはできます)


◎印鑑(シャチハタ・三文判・認印でも可)


◎ナンバープレート

出典:http://www.kuruma-110.com/2006/09/125cc.html

手続きは意外と簡単!終わったら本体を解体業者に引き渡せばOK

1:ナンバープレートを取り外す


役所での廃車手続きにはナンバープレートが必要ですので、自分でナンバープレートを取り外しましょう。


2:管轄の市区町村の役所での手続き


必要書類(下記を参照)を持って市区町村の役所で手続きを行います。


◎廃車申告書(役所にあります)へ記入
◎必要書類の提出
◎ナンバープレートの返納
◎廃車証を受け取る


3:解体業者で解体(スクラップ)処分


自分で解体業者を探し、解体(スクラップ)してもらいましょう。


4:手続き終了


以上で「125cc以下の原付・バイク」の廃車手続きは終了です。自動車の廃車手続きよりもかなり簡単です。

出典:http://www.kuruma-110.com/2006/09/125cc.html

市役所ではなく「運輸支局」へGO!「126㏄~250㏄以下」の廃車

出典:http://blog.livedoor.jp/bcfujioka/archives/2013-05.html?p=2

続いては、原付の枠には入らない「126㏄~250㏄以下」のバイクの廃車についてです。
こちらも最初は買取業者(中古バイクショップ)に下取りしてもらえないか尋ねるのが良いでしょうが、自分で手続きする場合は市役所でなく、ナンバープレートに記載されている地域の「運輸支局(陸運局)」に行く必要があります。
必要なものは車検証とナンバープレート、原付の時と同じく「標識交付証明書」、「軽自動車届出済証」と印鑑、そして運輸支局で入手できる「軽自動車届出済証返納証明書交付請求書」、住民票(管轄外に住んでいる場合)です。

ちなみに最後の「軽自動車届出済証返納証明書交付請求書」は、バイクを人に譲渡する予定があるため一時的に廃車にしたい、という場合に必要なもので、この後すぐに解体業者に渡すという時は用意しなくて大丈夫です。
一時的に廃車にする場合は再登録時に「軽自動車届出済証返納済確認書」と「軽自動車届出済証返納証明書」が必要になるため、受け取ったら大切に保管しましょう。
終了したら自動車税事務所で軽自動車税を止める手続きを行い、自賠責保険の有効期限が残っている時は、それも解約(返還請求)をしてくださいね。

126㏄~250㏄バイクの場合も、まずは買取業者に持って行くのが吉!

バイクの廃車手続き方法には、2通り考えられます。

・バイクの買取業者に売却する。
・自分でバイクの廃車手続きを行う。

バイクを買い取り業者等に売却するのは、バイクの廃車手続きが面倒くさい・時間がないなんて場合には有効です。

バイクの廃車手続き・処分も、業者に任せておけばいいので、一番手っ取り早いです。

出典:http://www.haisha.e-osusume.com/sub_bike_126_250.html

自力で手続きする場合は、車検証と必要書類や印鑑、住民票などを用意!

・車検証
・ナンバープレート
・軽自動車税申告書
・標識交付証明書(ナンバープレートを交付された際に受け取った書類)
・軽自動車届出済証
・軽自動車届出済証返納証明書交付請求書
・認印のための「印鑑」

※陸運局の管轄外に住んでいる場合は「住民票」も必要です。

出典:https://haisha.kurumaerabi.com/column/017/

原付とは違い、手続きは「運輸支局(陸運局)」で行われる!

125cc未満のバイクの手続きとこの種類のバイクの廃車手続きの異なる点は、書類の申請先が陸運局であるということと提出書類が増えるところです。まず「ナンバープレート」は返却するので外すこと、「軽自動車届出済証」「軽自動車届出済証返納証明書交付請求書」、「印鑑」と廃車手続きを予定している陸運局の管轄外に住んでいる場合には「住民票」が必要です。

出典:https://haisha.kurumaerabi.com/column/017/

中には運輸支局で入手可能な書類も!紛失したものは再発行してもらおう

軽自動車届出済証返納証明書交付請求書は、陸運局にて入手可能なので廃車当日でも問題ないでしょう。軽自動車届出済証はナンバープレートをもらったときに発行されていて、万が一紛失しているときは陸運局で再発行してもらいましょう。

出典:https://haisha.kurumaerabi.com/column/017/

他の人にバイクを譲渡する予定なら「軽自動車届出済証返納届」も必要!

バイクを他の人に譲渡する予定があり、そのための一時抹消をするなら「軽自動車届出済証返納届」も必要です。スクラップしてもう二度と乗ることがない永久抹消なら用意しなくてよいものです。「軽自動車届出済証返納済確認書」と「軽自動車届出済証返納証明書」を受領したらこれらは再登録時に使用するので大切に保管し、軽自動車税を止める手続きもしなくてはなりません。廃車したのに税金の請求が来たら困りますよね。自賠責保険の還付も忘れてはなりません。有効期限を調べ保険会社に問い合わせましょう。

出典:https://haisha.kurumaerabi.com/column/017/

自賠責保険の有効期限が残っていれば、解約(返還請求)もしておこう!

バイク廃車手続きが終わったならば

バイク廃車手続きが終わったならば、自賠責保険の解約手続きを行います。自賠責保険料は、自賠責保険の有効期間に応じてバイクを廃車した日から自賠責保険の有効期限までの保険料が返還されます。

自賠責保険料の返還は、自賠責保険を契約している保険会社へ連絡し手続きを行います。

出典:http://www.haisha.e-osusume.com/sub_bike_126_250.html

基本的には250㏄以下と同じ!「251㏄~」バイクの廃車手続きとは

出典:http://www.bikebros.co.jp/bikesearch2/D01/1040190/8800303B30160515002/

最後にご紹介するのは、251㏄以上の中型~大型バイクの廃車について。
こちらも自力で手続きを行う場合、ナンバープレートに記載してある地域の「運輸支局(陸運局)」に足を運びます。

ナンバープレート、車検証に印鑑、「軽自動車税申告書」と「標識交付証明書」といった書類に「抹消登録申請書」が必要になるため、事前に準備しておきましょう。
今回も運輸支局の管轄外に住んでいる場合は、住民票も用意しなければなりません。

手続きは250㏄以下と同じく、ナンバープレートに記載してある場所の運輸支局で行う!

小型二輪(251㏄以上)の バイクを自分で廃車手続きする場合、手続きする場所というのはナンバープレートに記載してある地名を管轄する運輸支局になります。

※軽二輪と小型二輪のナンバープレートの違いは縁取りが緑色に塗られているかどうかです。

出典:http://xn--n8jaw1a3if1toa8t3d5pu322b.net/entry22.html

必要書類と車検証、ナンバープレート、印鑑などを持参しよう!

・車検証
・ナンバープレート
・軽自動車税申告書
・標識交付証明書(ナンバープレートを交付された際に受け取った書類)
・抹消登録申請書
・認印のための「印鑑」

※陸運局の管轄外に住んでいる場合は「住民票」も必要です。

出典:https://haisha.kurumaerabi.com/column/017/

バイクを売却する場合は、「抹消登録申請書」で一時抹消を選ぼう!

「抹消登録申請書」は当日現地で調達することができ、永久抹消と一時抹消を選んで記入しなければなりませんが、売却や譲渡などの予定があるなら「一時抹消」にします。
同じく現地調達する「手数料納付書」には、印紙350円を貼って提出するとのこと。

ちなみに万が一ナンバープレートを紛失した時は、明確な理由を「理由書」に記載しなければなりません。
251㏄以上のバイクも手続きの流れは基本的に同じです。
必要書類に記入して提出したらナンバープレートを返納し、手数料納付書の返納確認欄に確認の印またはシールを貼って軽自動車税を止める申請を行い、あとは解体業者に本体を引き渡すだけです。

「ナンバープレート」と「車検証」、「軽自動車税申告書」、「手数料納付書」と「印鑑」それから「抹消登録申請書」が手続きの書類です。抹消登録には永久抹消と一時抹消がありますが、バイクを売りたいときの申請では一時抹消の方にチェックを入れます。

出典:https://haisha.kurumaerabi.com/column/017/

抹消登録申請書と手数料納付書は陸運局で入手して、もし車検証をなくしたときも陸運局で再度発行してもらえるので申し出ましょう。手数料納付書には手数料印紙(350円)を貼り提出します。ナンバープレートがありませんという人は、どうして手元にないのか訳を示す理由書に明確な理由を記入しなくてはならないので注意が必要です。

出典:https://haisha.kurumaerabi.com/column/017/

一連の手続きが終了したら、こちらも自力で解体業者に依頼すればOK!

1:ナンバープレートを取り外す


運輸支局(自動車検査事務所)での廃車手続きにはナンバープレートが必要ですので、自分でナンバープレートを取り外しましょう。


2:運輸支局(自動車検査事務所)での手続き


必要書類(下記を参照)を持って運輸支局(自動車検査事務所)で手続きを行います。


◎申請書(OCRシート第3号様式の2)へ記入(運輸支局内にあります)


◎必要書類の提出


◎ナンバープレートの返納(返納したら、手数料納付書の返納確認欄に確認の印またはシールを貼ります)


3:軽自動車税の申告


運輸支局(自動車検査事務所)内の自動車税事務所にて、来年度から軽自動車税がかからないように申請をしておきます。


4:解体業者で解体(スクラップ)処分


自分で解体業者を探し、解体(スクラップ)してもらいましょう。


5:手続き終了

出典:http://www.kuruma-110.com/2006/09/251cc.html

再度バイクを登録し直す場合「自動車検査証返納証明書」が必要になるため、保管しておこう!

再度バイクを登録し直す場合の書類ですが、251㏄以上のバイクは「自動車検査証返納証明書」が必要になります。
一時抹消で手続きをすると最後に渡されますので、大切に保管しておきましょう。

バイクの廃車手続き完了後の注意点

一時抹消でバイクの廃車手続きをすると、「自動車検査証返納証明書」という書類が渡されますが、バイクの廃車手続き後に再度バイクを登録しなおす場合、この「自動車検査証返納証明書」という書類が必要になるので大切に保管する必要があります。

出典:http://www.haisya.e-osusume.com/bike_haisya.html

不安な時はバイクショップに相談!きちんと廃車し、愛機にお別れをしよう

いかがでしょうか?バイクの廃車手続きを自分でするとなると難しそうですが、手順を理解すると簡単かもしれませんね。
しかし「書類とか面倒だし、運輸支局やら市役所やら行くのもなあ……」という方や、とりあえず売れないかどうか知りたいという方は、まずバイクショップに持ち込むのが最適です。

売却や手続きを面倒臭がって車庫に置きっぱなし……なんてことにならないよう、最後はきちんと愛車にお別れしてくださいね。