気になる加齢臭の原因とは？周りに嫌われないためのデオドラント対策

加齢臭、あなたは大丈夫ですか？

加齢臭は、よく「ろうそくのようなにおい」「古本のようなにおい」と表現されます。
なんとなく「あぁ、いつか嗅いだことのある、あのにおいかな？」と想像がつきますよね。

厄介なことに、他人の鼻に近い上半身（頭皮、耳の後ろ、首筋、胸元、脇、背中）ににおいの元が集中するので、気付かれないでいるのは不可能。
特に、ぎゅうぎゅう詰めの満員電車の中では、さぞかし周りに不快な思いをさせてしまっていることでしょう。

あなたは大丈夫ですか？
もし「最近みんなが自分に近寄ってくれなくなった」「人間関係がぎくしゃくし始めた」と悩んでいるなら、それはもしかしたら加齢臭が原因かもしれませんよ。

加齢臭の原因は「ノネナール」

加齢臭独特のあのにおいは、皮脂腺から出てきた「脂肪酸」が過酸化脂質や雑菌などによって酸化することで発生します。
このにおいのことを「ノネナール」と呼んでいますが、酸化の原因となる過酸化脂質はコレステロールや中性脂肪なため、そうしたものが体内に溜まりやすい40代頃から悩む人が増えてくるのです。

しかし、近頃では不規則な生活や食生活の変化、ストレスなどが原因で、まだ若いうちから加齢臭を発する人が出てきています。
普段から油っこいものを好んで食べたり、仕事や人間関係で強いストレスを抱えていたりする人は要注意ですよ！

加齢臭を撃退するための方法

毎日浴槽のお湯に浸かる

暑い季節などはとくにシャワーだけでお風呂を済ませる人も多いと思います。
が、ノネナールは非常にこびりつきやすい物質なので、これでは加齢臭対策になりません。
毎日きちんと浴槽のお湯に浸かり、毛穴の皮脂や汚れをしっかり洗い流すようにしましょう。

時間がある時は、38度ぐらいのぬるめのお湯に胸の下まで浸かる「半身浴」がオススメ！
じわじわと時間をかけて毛穴が開くので、汚れが落としやすくなりますよ。
おまけに、だんだん汗の質が変わってサラサラの臭いにくいものになるので、汗のにおいも抑えることができます。

においやすい部位は特に念入りに洗う

ノネナールをきちんと落とすには、お風呂での洗い方に気を付けることも大切です。

＜頭皮＞
指の腹を使い、傷つけないように注意しながらリズミカルにマッサージする。
シャンプーの泡で髪だけを適当に洗っていると、頭皮に汚れがたまっていくので要注意。

＜耳の裏＞
洗うのを忘れがちな部分なので、シャンプーのついでに洗う癖をつける。

＜首筋･胸元･脇＞
ここが汚れたままだと、洋服にもにおいが移って大変なことに。
たっぷりの泡で優しく丁寧に洗いましょう。

＜背中＞
手が届きにくいので、ボディタオルやボディブラシを上手に活用する。
ただし、ナイロン製のボディタオルや毛の固すぎるブラシは肌を傷つけてしまうので、できるだけ柔らかいものを選ぶようにしましょう。
タオルなら、コットンやシルクが良いですよ。

タバコやアルコール、ストレスなど、酸化の原因になるものを取り除く

社会人ともなると、日常的にタバコを嗜む人も多いと思いますが、タバコに含まれる「一酸化炭素」には体内の脂肪の酸化を早める作用があるため、ノネナールが出やすくなってしまいます。
また、肺に入った煙を異物と判断した体が、活性酸素を発生させて対抗しようとするので、吸えば吸うほど酸化が進むことに……。
女性の喫煙者には肌のシワに悩む人が多いですが、タバコは人間の体をサビさせて、老化のスピードを早めてしまうのですね。

アルコールの場合は、適量なら特に問題はありません。
しかし、二日酔いになるほど大量に飲酒をすると、肝臓で「アセトアルデヒド」→「酢酸」と分解されていく過程で多くの活性酸素を発生させてしまいます。
たまにハメを外す程度なら良いのですが、深酒が続くと体臭もどんどんひどくなるので、お酒はほどほどにしておきましょう。

そして、ストレスです。
ビジネスマンにとってストレスは切っても切れない関係ですが、体は強いストレスを感じるとこれを軽減させる働きのある「副腎皮質ホルモン」を分泌します。
このホルモンが分泌･分解される過程で大量の活性酸素を発生させるので、ストレスが続いている間はいつもより体がにおいやすくなるのです。
気分転換できることを見つけて、上手に発散させるようにしましょう。

抗酸化作用のある食品を摂る

加齢臭の原因を撃退するためには、体を酸化しにくい状態にしてくれる食品を摂ると効果的です。
具体的には、緑黄色野菜、果物、大豆製品、魚介類、梅干し、生姜、玄米、ピーナッツ、干ししいたけなど。
これらの食品をうまくメニューに取り入れ、サビに強い体を作りましょう。

また、飲み物ならワインや緑茶、100%の野菜ジュースやフルーツジュース、ルイボスティーなどに抗酸化作用があります。
特にルイボスティーは優秀なので、マイボトルに入れて持ち歩くといいですよ。
冷やして飲めばそれほどクセも強くないし、日焼け対策にももってこいです。

洋服はこまめに洗濯する

洋服に汗や汚れが付着したまま放っておくと、雑菌が繁殖してにおいの元となってしまいます。
夏場は特に気を付けて、1度袖を通したものはこまめに洗濯するようにしましょう。

すでに加齢臭が出ていて、洋服ににおいが移ってしまった時は、酸素系漂白剤を洗剤と一緒に使うと効果的です。
ぬるま湯に酸素系漂白剤を溶かして洋服を浸け込み（2時間ぐらいが目安）、最後に脂肪分解酵素である「リパーゼ」を配合した洗剤で洗いましょう。

加齢臭男子に対する女子の本音

加齢臭＋タバコ臭＋コーヒー臭のトリプルパンチ！
満員電車じゃなくても、半径1メートル以内にいるだけでキツそう……。

朝はしっかりシャワーを浴びて制汗剤を塗り、消臭下着を身に着け、朝食後には口臭を抑える効果のある緑茶をいただきましょう。
タバコは、この際きっぱりやめたほうが良さそう！

「なんだか最近、職場の士気が下がってるなぁ」と思ったら、それはあなたの加齢臭が原因かも。
女子社員がさりげなく窓を開けたり、空気清浄機の設定を変えていたり、ファブリーズをプレゼントしてくれていたりしませんか？

嫌われてしまう前に、急いでデオドラント対策を始めましょう！

おしゃれのためにつけているはずのコロンも、使い方を誤ると加齢臭以上の迷惑に。
「俺は毎日清潔にしているから、女子に嫌われるはずがない」と思い込んでいるあなた、大丈夫ですか？

こまめなデオドラント対策でにおわない男になろう！

体質などの個人差もあるので難しいのですが、加齢臭は清潔を保つことでかなり減らすことができます。
まず、毎日の入浴や洗濯から始めてみませんか？
ぬるめのお湯にゆっくり浸かると仕事の疲れも吹き飛ぶし、キレイに洗ってある洋服に袖を通すのは気持ちが良いので、においが気にならなくなるばかりか、気持ちまで前向きになれますよ。

そして、食生活に気を配ることも大切です。
アルコールは控えめにし、体を酸化から守ってくれる食品を積極的に摂るようにしましょう。

タバコは百害あって一利なしなので、これを機会にきっぱり禁煙することをオススメします！